(まる子)今日は映画公開記念。
アニメ25周年さくらももこ原作祭り!《23日いよいよ今日だわ》
今日はとうとう23日
町内のクリスマス会の日である
毎年23日がこの行事の当たり日であるが2425の本番クリスマスは各家庭水入らずでという町内の配慮が感じられてちょっとだけカワイイ
《何だか知らないけどこの行事ってしょうもないんだよな》《見たいテレビも振り切って参加するほど価値ないもんな》《行きたくないよめんどくさいし》・
(すみれ)まる子町内のクリスマスに行く支度しなさい。
はーい。
《やっぱり行きたくないなんて言ったら近所付き合いにひびが入るだろうな》《チェッここは一つ親の顔を立ててやるか》
子供心にも結構気ぃ使ったものである
(すみれ)まる子プレゼント忘れてるよ。
あっ。
(さきこ)忘れん坊。
(まる子・さきこ)いってきます。
う〜さぶいったらやんなっちゃうね!狭い町のくせに会場は思いっ切り外れにあるのよね。
っとにいちいち迷惑な。
(サブ)よっ!今からかい?お揃いで。
おっこりゃサブちゃん好都合。
一緒に参ろう。
子供ながら交わす挨拶まですっかり町内染みている
町内の神社にある集会所を社務所といってクリスマスの会場もそこである
ふと看板の裏を見れば「盆おどり大会」と書かれているのが情けない
持ってきたプレゼントはこの箱の中に入れてください。
(子供たち)は〜い。
(のりちゃん)まるちゃん何持ってきた?あたしうさ子ちゃん。
一緒に座ろう。
うん。
僕も入れて。
気が進まない参加ではあったものの近所の子供がみんな集まるので結構ワクワクしてしまう
《何だかだまされてるみたいだけどちょっとは面白そう》
会場は狭い座敷なので畳の上にみんなじかに正座したり体育座りしてひしめき合っている
貧乏くさいのだ
よしお。
(よしお)はい。
きょう子。
(きょう子)はい。
(男の子)まちこ。
(まちこ)はい。
(男の子)みんないるか?兄ちゃんはここだ!
時にきょうだいがたくさんいる家の長男などが点呼する姿も見られて微笑ましい
そんな雑然とした中でパーティーはいきなり始まる
・メリークリスマ〜ス!げげっ何この人…。
こんな人町内にいたっけ?分かんない。
・
(『ジングルベル』の鼻歌)もしかして引っ越してきたのかな?うんそうかも。
私の名前はミスターエックス!
(子供たち)プッ…。
フフッ。
で…では皆さん劇を始めましょう!
この劇というのがくせ者である
たかが町内のクリスマス会の出し物のくせに何と数日前から練習が行われていたのだ
私は天使の役なんだ。
うん知ってる。
《私はラクダの前の役なんて言えない》《トホホ…》《お姉ちゃんはマリアさまの役なのにラクダ…》あの星を見よ。
今天のみつかいが。
舞台になる場所を空けたためますます会場は混み合う
次俺だ。
(男の子)俺も。
全員参加なのだから何のことはない
観客のような顔をしている子供もいざ出番になれば出演者になるわけである
数人いる大人は皆役員なので劇の指導に当たった人ばかり
あー終わった。
(男の子)出番だ。
入れ代わり立ち代わり心の底から面白いと思って見ている人は一人もいないのに
(のりちゃん・まる子)《練習中に何度同じのを見たことか》
それでも一生懸命演じてしまうし…
恐れるな!あれ〜。
(男の子)おぉ!
熱い拍手を送ってしまう
宴もそろそろ佳境に入るころ突然音楽が流れだす
おっ。
(男の子)何だ?何だ?
(男の子)何だか知らねえけど町内のすることだしよ。
いよいよサンタの登場なのである
皆さん大変です!何とこの子供会のためにサンタさんがわざわざ来てくれました!あ…。
みっ皆さんいっせえので「サンタさーん」と呼びましょう!いっせえの…。
サンタさーん…。
《しまった外した》
気の毒だがこういうことはよくある
ほらみんなもっと大きい声で言わなきゃ駄目だよ…。
サンタさん出てきてくんないよ。
子供だましの企画もここまで低級だとだまされる子供もいないのだ
でも大人がかわいそうだからちょっと気ぃ使って合わせてあげる
(子供たち)サンタさーん。
サンタさーん。
サンタさーん。
ハーイ!私がサンタで〜す!遠い国からやって来まし〜た。
ノーノーノーここの町内だけ特別で〜す。
恩着せがましいサンタである
アハハハハ!何言ってんだよみまつやの親父!「遠い国から来まし〜た」だって!
(みまつや)《げっ何でバレたんだ》《バレないようにこんな仮面まで着けてきたのに》
(みまつや)《これじゃますますバカなおっさんじゃないか》
(みまつや)あ…アハハそうだよみまつやの親父だよ。
これからもよろしくね。
あーあうろたえちゃって痛々しいね。
ゆ…雪が降ってるかと思ったら降ってなかったので自転車で来まし〜た。
あのおっさん小心者だからこれからつらいよねしばらく。
オウ!皆さんにプレゼントあげましょうね。
と言って…
(みまつや)はい。
(女の子)ありがとう。
さっき参加者から集めたプレゼントをサンタはやみくもに配って回る
はい。
(女の子)ありがとう。
(みまつや)《重労働だし恥ずかしいし》はい。
(男の子)ありがとう。
(女の子)あら怪獣。
弟にやろうっと。
だから女の子に男の子用のプレゼントが当たってしまったり
お人形…ああうれしい。
男の子に女の子用のが当たってしまったり
でもそれならまだいいが…
自分のプレゼントが自分のとこに来てしまうのはとても悲しい
トホホ…自分のが当たるんならもっといいもの買やよかった。
恨むぜみまつやの親父。
それではみんなで賛美歌を歌ってからお別れしましょう。
(女の子)あっ!この人吉田さんちのおじさんだ!
(吉田)えっ!いや…あのいやねえ。
(みまつや)《こいつと俺とどっちが恥ずかしかっただろう》ああ寒い。
何だかよく分かんなかったね。
この箱何かな?あっお土産にくれたやつね。
チョコかクッキーでしょ。
クリスマスだしね。
うん。
(さきこ)町内もなかなか気が利くね。
お土産までくれてさ。
うん。
(さきこ)これ!私これが当たったの。
カワイイでしょ。
うわ〜!まる子は何が当たった?待ってて。
今開けてみるから。
あっどこかのお母さんが作った手袋だ。
へぇ〜。
ほら。
《あったかい》
(さきこ)よかったね。
うん。
(ヒロシ)なあクリスマスのプレゼントにお姉ちゃんは時計が欲しいって言ってたな。
でまる子は?
(すみれ)笑い袋だって。
(笑い袋の笑い声)プッ。
《バカバカしいもん欲しがりやがって》ところで2人ともどこへ行ってるんだ?町内のクリスマス会なんだけどそろそろ帰ってきても…。
・
(戸の開閉音)
(すみれ)ほら帰ってきた。
(さきこ・まる子)ただいま。
町内でお土産くれたよ。
もう食べるからコーヒー入れて。
(すみれ)あらあら。
手洗ってこよっと。
あたしも!あっお母さんまる子はココアにして。
こら脱ぎっ放し!チョコかな?クッキーもおしゃれじゃん。
ああ2人とも町内に関してはビギナーズ
このふたを開けてがっくり
紅白まんじゅうだなんて知る由もなかった
これは県下の絵画コンクールで入選したまる子の絵である
よほどレベルの低いコンクールであったらしきことに疑いの余地はない
(戸川)そういうわけであしたの全校集会でさくらさんは校長先生から賞状を頂きます。
皆さんもさくらさんに拍手をしてあげましょう。
(拍手)エヘヘ。
(女の子)まるちゃんすごいね全校生徒の前で表彰されるなんて。
エヘヘ。
(女の子)よかったね。
(女の子)ねえ家の人からご褒美に何か買ってもらえるんじゃないの?えっ?
(女の子)そうそう。
いいな〜。
そうかご褒美か。
全然思い付かなかったよ。
《この際だからうんと高いものふっかけてやろう》ただいま!お母さんあのね…。
ああまる子おかえり。
いいものがあるよ来てごらん。
えっ?《もうまる子の受賞のこと知っているのかな?》《はっはーんさては近所の噂で聞いたんだね》《まったく主婦のネットワークには驚くよ》《さてご褒美は何だろう》
(すみれ)はいこれ。
何?これ。
みの屋の福もちじゃん。
そうだよ。
これがご褒美なの?まる子のしたことってしょせん福もちでしかないの?はあ?あんたがいつ褒められるようなことしたのよ。
あれれまだ近所の人から何にも聞いてないの?近所の人が何であんたの噂をするのよ。
ほら「あの子は偉い」だとかさ。
(すみれ)他の子は噂になるけどあんたのはないよ。
《そうか。
まだみんな知らないんだ》《よし夕食のときにでも派手に発表して盛り上げてやろう》ちょっとあんた福もちいらないの?お母さん食べちゃうよ。
いいかね?あっそうだ!《絵のモデルになってくれた床屋さんにお礼に行こう》人間義理を欠いちゃあおしまいよ。
さすが次郎長の心意気を受け継ぐ清水っ子
夕飯は豪勢にしてね。
失礼しちゃういつも豪勢でしょ。
こんにちは。
(主人)ああいらっしゃい。
おじさんこの前は絵を描かせてくれてどうもありがとう。
いえいえどういたしまして。
その絵が入賞してあした校長先生に賞状をもらうの。
えっ!そりゃすごいな。
これもおじさんのおかげです。
(主人)いやいやそんなことないよ。
おじさん男前に描いてくれたんだろ?えっ。
《客がメーンでおじさんが後ろ向きだなんて言えない》
しかしこの絵ではメーンになった客もうれしくないであろう
パンパカパーン!みんなちょっと聞いて。
何だ?騒々しい。
これからまる子が話すことで腰抜かすんじゃないよ。
何とこの前描いた床屋さんの絵が入賞したんだよ!
(一同)え〜!?あの絵が?児童画の世界ってやつは深いな。
ホント素人には理解できないものね。
その上何とあした全校集会で校長先生から賞状をもらうんだよ。
(一同)え〜!?あんた方ホントにいい子を持って幸せだねえ。
あ…ああ。
まあ何にせよよかったな。
こんなことはまる子にしてみりゃ一生に一度あるかないかだな。
そうまる子はあした人生のひのき舞台に立つんだよ。
そんなことが人生のひのき舞台ならずいぶん貧乏くじを引いたものである
そういうわけだからご褒美に何か買ってよ。
え?
(ヒロシ)ご褒美が欲しいから頑張るなんてそういう考え方はよくないぞ。
まる子の一番悪いところだ。
何でご褒美欲しいのが悪いのさ。
みんな働いたらお金もらうでしょ。
うるさい!
(友蔵)でもまる子の言うとおりじゃな。
ホントにみんなお金をもらえるから働いとるしのう。
おじいちゃんいっちゃえいっちゃえ!そこでまる子は子供ミシンが欲しいんだけどご褒美に買って〜。
うーん仕方ないなあ。
よし父はほだされかかっている
もう一押しだ
ちょっと待ってよお父さん!何でまる子をそんなに甘やかすのよ。
せっかくうまくいきそうだったのに思いがけない伏兵の登場である
私はまる子より毎日真面目に生きているのにどうしてまぐれな成功のまる子がいい目にあうのよ!そりゃそうだな。
お姉ちゃんが正しいぞ。
人生なんてまぐれの成功する者の勝ちだよ!ねえおじいちゃん。
人生はまぐれの成功が大切なんだよね?あ…ああそうじゃ。
ほらご覧!年寄りは偉いね。
おじいちゃんはわが家の法律だよ。
彼が法律ならばまる子の家は無法地帯である
何言ってんだ。
とにかくご褒美はなし。
えー!何さケチんぼ!お姉ちゃんなんか大嫌いだよ!嫌いで結構よ。
フンッ!おならプ〜だ。
(おなら)
(さきこ)まあ!
何て低俗な腹いせだろう
おじいちゃん。
何だね?まる子。
賞状をもらうときの練習するから校長先生の役やって。
よしきた。
じゃまる子の名前を呼ぶからね。
さくらももこ!「うまく描けたで賞」おじいちゃんそれじゃ色物だよ。
じゃあさくらももこ!はい!さくらももこ。
はい。
さくらももこ。
はい。
この2人が今している行為のむなしさに気付くのはあと何時間後であろうか
翌日
(すみれ)まる子起きなさい。
眠い。
彼女は昨夜のおじいちゃんとの練習を今痛烈に後悔している
さっさと服着なさい。
何この服普段着じゃん。
そうだよ。
やだ!ひのき舞台にふさわしい服着たいよ。
例えばスパンコールとかラメの入ったキラキラのドレスとかさ。
それじゃ大晦日の八代亜紀である
あんたそんなの着てったら入賞取り消しになるよ。
チェッせっかく歌手みたいになれると思ったのに。
まあいいや。
この服でも歌って踊っちゃえ。
念のために言っておくがいくらまる子だってまさか本番でホントに歌って踊ったりはしない
(司会)ただ今より全校集会を行います。
まずは校長先生のお話です。
《ああドキドキしてきた》《あと15分後には私もあのステージに》
(丸尾)さくらさん。
ん?
(丸尾)あなたは今ズバリ緊張しているでしょう。
丸尾君あんた背の順ではもっと後ろでしょ。
何でこんなところに。
あなたに緊張しているでしょうと告げたくて。
こうして背を低くしてやってきました。
あんたの生きがいっていったい何なの?
(花輪)さくら君。
あっ花輪君。
受賞おめでとう。
お祝いにこの髪飾りをあげよう。
さあ着けてあげよう。
えっいいよ別に。
そんな物もらっても困るよ。
なぜだい?ベイビー。
今日のヒロインは君なのに。
ステージまで僕にエスコートさせておくれよ。
やだ。
(司会)ただ今より賞状授与式を行います。
名前を呼ばれた人はステージに上がってください。
《ついにきたね》
(司会)まず1年生。
木村千代子さん。
(木村)はい。
《緊張してるからおしっこしたくなってきた》《どうしようお便所行こうかな》
(司会)2年生町田よし子さん。
(町田)はい。
《もう2年生が呼ばれてる》《もうすぐだやっぱ我慢しよう》
(司会)3年生さくらももこさん。
はい!《あ〜ますますおしっこしたくなってきた》《どうしよう》《ステージの上だ。
もう後戻りはできない》《ああ漏れそう!どうしよう》《今からステージ降りて行こうかな》《漏らすよりいいよね》
(さきこ)《あのバカ何1人だけきょろきょろしてんのよ》《薄笑いまで浮かべて》《ああトイレトイレトイレ…!》《早く便器に会いたい!》
(校長)青木まさと君。
(青木)はい。
はいおめでとう。
《まだ2年生か》《あと4人で3年生》《そのあとに3年生が3人。
4年生が5人》《5年生が3人。
6年生が4人》《1人30秒かかったとしてもあと9分30秒》さくらももこさん。
はい!
(さきこ)《あの子何であんなアヒルみたいな歩き方してんのかしら》おめでとう。
はあ…。
《あと5分くらいかな》
(司会)6年生渡辺かずひろ君。
時には自らを励まし…
《よしあと3分だ頑張れ!》《私は今尿意のみの女!全身ぼうこう人間である》
せっかくのひのき舞台が顔面蒼白
アヒル歩きという体たらく
こんな思い出欲しくない
(司会)以上で授与式を終わります。
《よ〜しゴールは近いぞ。
平静を保とう》先生おトイレ行ってもいいですか?
(戸川)おやおや。
そーっと行ってきなさい。
《やった!もう少しだ頑張れまる子!》あっさくらのやつ便所行くぞ。
はっ!
(一同の笑い声)《何であいつ大声で…!》はっしまった!賞状をトイレに持ってきてしまった!
結局まる子がひのき舞台で得たのは賞状を口にくわえて用を足した思い出であった
(トイレの水を流す音)
ザ〜
いよいよ12月23日に公開される『映画ちびまる子ちゃんイタリアから来た少年』は笑いあり涙ありの物語。
外国から来たお友達とまる子たちが清水を飛び出して初めての大阪や京都へも行くんだよ。
歌って踊ってスクリーン中を駆け回るよ。
みんな!ことしの冬は映画館でも会おうね!次回は…。
お楽しみにね。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/12/20(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【町内のクリスマス会に参加するの巻/賞状をもらうの巻】
『まる子、町内のクリスマス会に参加する』の巻
『まる子、賞状をもらう』の巻
詳細情報
番組内容
意外と緊張してくるなぁ。なんせ私の一世一代の晴れ舞台だからね。町内のクリスマス会で誰が楽しみにしてるのか分からないような劇をやるのとは大違いだよ。
今回のちびまる子ちゃんは『まる子、町内のクリスマス会に参加する』『まる子、賞状をもらう』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
さくらももこ
【絵コンテ・演出】
知吹愛弓
【作画監督】
杉山東夜美
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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