夢の扉+【坂口憲二▼世界のトップアスリートが愛用!“車いす界のポルシェ”】 2015.12.20


今皆さんに…
男はかつて夢が持てなかった
それは父の存在があまりにも大きかったから
(スタート)
父から受け継いだのはパラリンピックでメダルを量産する…
脇目も振らずがむしゃらに走り続けた
そしてあるとき探していた自分の夢に出会った
おおッこれすごい!
いかにして夢を抱いたのか
IhaveadreamWehaveadream!
障害者のためのオリンピックパラリンピックが始まったのは
1960年のローマ大会とされている
選手たちは普通の車いすに乗って試合をしていた
それから半世紀車いすは飛躍的な進化を遂げた
競技用車いすを自在に操るのが
日本が誇るプロ車いすテニスプレイヤー
前人未到の記録を打ち立て続ける世界最強の男
試合ではテニスの技術だけでなく
車いすをいかに素早く正確にコントロールできるかが鍵となる
テニスってあんまこうブレーキしないんですよ大事なのは打点まで行って方向転換するみたいな作業なんでこうやってブレーキはそれほどかけないんですよね車いすの力をボールに伝えなきゃいけないのでできるだけ止まっている状態よりも少しでも勢いつけて打っていった方がボールに勢いはつきますね皆さんが走っちゃいけませんよという制限の中でやってるのが日常用の車いすでやってるようなものだと思いますそれでテニス用の車いす皆さん走って自由にテニスしてくださいと言われてるのがこのテニス用の車いすかなと思いますね
国枝選手が長年愛用している車いすを作っているのが
千葉市にある…
今月天皇皇后両陛下も視察された車いすのトップメーカーだ
日本のトップレベルの選手の多くが使っているという
この会社の競技用車いす
これまで…
いつの頃からか作る車いすは
こんなふうに呼ばれるようになった
そんなオーエックスを率いているのは
エンジニアでもある若き2代目
この会社ほかの車いすメーカーとはそもそも成り立ちが違うという
大きな違いはやっぱり…先代の社長が使いたくなるような車いすの開発
レーサーとして活躍するかたわらバイクショップを経営
しかし35歳のとき走行中に転倒
一生車いす生活を余儀なくされながら
理想の車いすを作る夢を追い始めた
実は重行さん11年前の「夢の扉」にも登場していた
行けなかった海にも山にも行ける
オフロード車いすなどを開発
全然違うよグリップ感が
車いす作りというロマンを追い続けた重行さんは…
2代目となった石井は
来年社長になって初めてのパラリンピックを迎える
父が築き上げた会社のブランドに傷をつけるわけにはいかない
物を作ってる会社なのでやはり…パラリンピックの会場で勝つことが製品が生きる場だと思ってます
ここで障害者スポーツで使われる
競技用車いすの特徴を解説しましょう
これは病院などで使う通常の車いす
これが競技用に進化すると
どんな違いが生まれるかというと…
一番の特徴はタイヤの角度
競技用はハの字になってますね
というのもハの字型だと激しくぶつかっても
ご覧のように倒れづらい
車いすの安定性を高めているんです
さらにスポーツには不可欠な
スピーディーな小回りがきくのもハの字型の特徴
比べてみると…
一目瞭然です
陸上競技用の車いすは小回りよりスピード
前傾姿勢で乗るため前にもタイヤがついています
世界でもトップクラスの性能を誇るという
日本の競技用車いす
今度試合を見るときはぜひ注目してみてください
来年は社長になって初めて迎えるパラリンピック
石井は現在レーサーと呼ばれる
陸上競技用車いすの開発を進めている
性能を大きく左右する最も重要なパーツ
それが前輪と後輪をつなぐメインフレームだ
レーサーの場合このフレームに選手の全体重がかかる
強度が欠かせない一方で
車体はできるだけ軽い方がよりスピードが出る
父・重行さんの時代から様々な形状を試行錯誤してきた
これはフレームの断面
そういったところで…
父の代ではアルミだった素材を
石井は軽くて丈夫なカーボンに変更
材料費は高くなるが
車いす自体の価格はできるだけ抑えたい
競技用の車いすを作るというのが我々の使命だと思うので
目指すはトップアスリートにも
そして一般の人にも使ってもらえる最高の1台
開発は連日遅くまで続けられた
そしてついに…
開発に着手して1年
メインフレームにカーボンを採用した
新型レーサーが誕生した
それを心待ちにしていた人がいる
こんにちはよろしくお願いします
1500メートルなどのトラック競技で活躍する
車いす陸上のホープ
今年の東京マラソンでは初めてのフルマラソンながら準優勝に輝き
オーエックスのサポート選手に選ばれた
この日初めて新型レーサーを試してもらう
いいんじゃないですか性能はもう絶対すばらしいものなのであとは自分の力がどれだけこのレーサーに引き上げられるかっていうのが速くなる秘訣だと思います
石井と鈴木選手がこの新型レーサーで挑むのは
リオパラリンピックマラソン代表の選考会を兼ねたレースだ
そして迎えた大会当日
戦いの舞台は大分国際車いすマラソン
鈴木選手が2度目のマラソンで挑む本格的な国際大会だ
トップに行ければトップがいいですけど自分の番号の13番以内に入れればまた応援してるんで沿道ではいお願いします
スタートを待つ間鈴木選手は自らに言い聞かせていた
「必ずパラリンピックに出る」
小学生の頃車いすランナーが疾走する姿を見て
自分もこうなりたいと夢を抱いた
生後8ヵ月のとき交通事故で両足の自由を失った少年は
以来ずっと走り続けてきた
(スタッフ)走るの好きですか?すごい好きですね走ってるときはやっぱり何て言うんですかね何もない状態っていうか走ることだけに集中できるんで1つのことだけっていうかそれだけに打ち込めるので気持ちとしてもすごい楽ですね陸上でトップの選手になるってことと…
パラリンピック出場を目指し
二人三脚で走り始めた鈴木選手と石井
今回のレースは2人の初陣だ
(スタート)
2人の夢を乗せた車いすが走りだした
コースは大分県庁前を出発
2回の折り返し地点を経て目指すゴールは
大分市営陸上競技場だ
42.195キロをおよそ1時間半で駆け抜ける
スタートを見届けた石井今度は先回りしようと走る
(実況)今選手たちが右にクルッと回って今度は進路を変えて東へと進んでいきます
レース序盤の混戦を抜け出し
第1折り返し地点でトップを走るのはなんと鈴木選手
頑張れ
この先に待ち受けているのはコース最大の難所
最も傾斜がきつい弁天大橋を上るには相当な体力を要する
その弁天大橋にやって来た石井
鈴木選手の一番つらい局面に寄り添いたかった
頑張れー!トップ集団に絡んでますね
(スタッフ)えッいた?いましたいましたあの中に入れればたいしたもんですよね
そしていよいよ勝負は後半戦に
ゴールとなる陸上競技場で鈴木選手を待つ石井
先頭は前回のロンドンパラリンピック銀メダリスト
2着はロンドン大会の日本代表
そして3着にも副島選手が滑り込んだ
次々とゴールする選手を見つめる石井
そこへ鈴木選手が入ってきた
頑張れー!
二人三脚で挑んだ初めてのレース
最後の力を振り絞る
鈴木選手は9着でフィニッシュ
目標としていた13位以内を達成した
まずはおめでとうございますお疲れさまでしたありがとうございました本当に
選手の夢を支える石井だが
実は長い間夢を持てずにいた
それは偉大な父の存在があったから
ロマンだべこういうのはなロマンしかないじゃん作ってみようなんてな情熱はすごかったですよねお金に基本的に興味ないので自分の作りたいもの乗りたいものっていうのを作り続けた男ですよねまあそれこそ夢に生きる男だったんじゃないですか最後までまさに夢の扉だと思いますよそれこそ
3年前に社長を継ぐと
今度は自らの夢を自問した
確固たる夢っていうのはないですよね前社長は自分の夢だ始める1円もないところから始めてやっていってでかくなってきて本当は従業員とかもいるから責任もあるんですけど引き継いだ人ってそれを壊しちゃいけないとか続けなきゃいけないとかっていうのがあったときに単純に「夢だよ」って言って済ませられないっていうか
転機は2年前
展示会に少年がやって来た
競技用車いすに乗るもののどこか晴れない表情
石井はハッとした
当時子ども用の競技用車いすといえば特注な上高額
しかも成長すればサイズが合わなくなってしまう
メーカーにとっても収益は見込めず
手を出す会社は皆無に等しかった
しかし石井はあえてその開発に挑んだ
どこから始まるかわからないですもんね学校の授業でこういったものを使って…
それは父のまねでは決してない
石井オリジナルの夢の入り口だった
こんにちはー
そんな車いすが形になり子どもたちのもとへ
石井が考案した子ども用スポーツ車いすウィーゴー
「さあ始めよう」を意味する「Herewego」からとった
サイズは子どもの成長に合わせSとM
2種類に絞ることで製造コストを減らし
価格を半分ほどに抑えた
こんにちはー
この日ウィーゴーの試乗会に参加してくれたのは
横浜の車いす陸上チーム
ほとんどの子どもたちにとって
競技用車いすに乗るのは今回が初めてだという
喜んでくれるだろうか
わあッ!
(スタッフ)違う?全然違います片手でも全然普通両手なんですけど片手でも全然いけてすごいです楽しい!まだ慣れない?じゃもっと向こう行ってみな広いところに
子どもたちの姿を石井はいつまでも見つめていた
言葉とかではなくて遠目で見たときに子どもたちがにぎやかにやってる姿を見るとよかったなって思いましたねみんな集まってにぎやかにやっているっていうそのところが大事なんじゃないかなとまず競技以前の問題にそこの中から楽しいとか楽しくないとかがあって…
自分の車いすを使った子どもが将来メダリストになる
石井の夢が生まれた
次回は…
ぐっすり気持ちよく眠れる物質を探し続けて30年
世界屈指の研究者
僕は誰も知らんことがわかることが楽しいんよ
ついに突き止めた快眠の鍵
それは日本人になじみ深い食にあった
詳しくは番組のホームページをご覧ください
(神谷)おッこんばんは2015/12/20(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【坂口憲二▼世界のトップアスリートが愛用!“車いす界のポルシェ”】

五輪でメダル106個獲得!〜子どもたちにもメダリストの夢を

詳細情報
番組内容
生後8ヶ月、交通事故に遭い両足の自由を失った男の子は、20年後の今年、リオデジャネイロ・オリンピック代表選考を兼ねた世界最高峰の車いすレースの舞台にいた。
「必ず、パラリンピックに出る!」そんな彼の夢を支えるのが、千葉市にある車いすメーカー社長・石井勝之。
石井の会社が作る車いすは、「車いす界のポルシェ」の異名を持つ。
見た目の格好良さにこだわりつつ、素材や形状を進化させ、高い機能性を実現。
番組内容2
“テニス界のレジェンド”国枝慎吾選手をはじめ、国内外のトップアスリートが愛用し、過去7回のパラリンピックでは、計106個ものメダルを日本にもたらした。
『使う人の心に寄り添うものづくりを』
石井は、新たな車いす開発に乗り出した。それは、採算が合わないため他のメーカーがほとんど手を出さない「子ども向けの競技用車いす」。
未来のメダリストがここから生まれたら・・・ 石井の夢が動き出した。
出演者
【ドリーム・メーカー】オーエックスエンジニアリング 社長  石井勝之(35歳)
【ナレーション】坂口憲二
音楽
小田和正「やさしい雨」
関連URL
【番組HP】
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
【twitter】@yumetobiplus
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【facebook】
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制作
【制作協力】TBSビジョン
【製作著作】TBS
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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