日本の新しい小型ロケット、イプシロン。
打ち上げ能力を高めるための試験が行われました。
そのねらいは。
崩れ落ちる建物。
91人と連絡が取れなくなっている中国の土砂の崩落。
人災との見方が強まっています。
こんばんは。
ニュース7です。
ことしは、日本の宇宙開発を巡って、さまざまなニュースがありました。
日本の探査機はやぶさ2。
小惑星に向かう軌道に乗りました。
そして、H2Aロケットは初めて、海外の民間企業から受注した人工衛星を打ち上げました。
さらに、探査機あかつき。
5年ぶりの再挑戦で、金星を回る軌道に入りました。
そしてきょうは、新しい小型ロケット、イプシロンで、動きがありました。
こちら、点滅している部分には、2段目のエンジンが積まれていますが、きょう、改良したエンジンの燃焼試験が成功しました。
4年後にはイプシロンによって、月面探査機SLIMが打ち上げられる計画もあり、関係者の期待が高まっています。
激しく噴き出す炎。
改良されたイプシロンの、2段目エンジンの燃焼試験です。
およそ2分間、エンジンを噴射しました。
2段目のエンジンは、1段目エンジンを切り離したあと、さらに、宇宙空間を目指し、推進力を得るためのものです。
大規模な燃焼試験は実に14年ぶり。
市民も集まりました。
JAXAによりますと、エンジンの燃焼はほぼ計画どおりで、試験は成功したということです。
おととし9月には、1号機の打ち上げに成功しているイプシロン。
今回の改良のねらいは、まず小型衛星分野での打ち上げビジネスへの参入です。
大きな衛星を運ぶ、日本の主力、H2Aロケットは、1回の打ち上げにおよそ100億円かかります。
これに対しイプシロンは、H2Aの補助ロケットをそのまま使用し、およそ38億円で打ち上げられます。
しかし、載せられる人工衛星は450キロまで。
今後、全長を1メートル60センチ伸ばし、人工衛星を載せる空間を広くしたうえで、エンジンを改良して、運べる人工衛星を590キロまで増やす計画です。
新興国などが打ち上げる小型衛星は、2020年以降、毎年5機程度に上ると見られ、イプシロンは、このうち年1機程度の受注を目指します。
もう一つのねらいは、日本の宇宙探査研究への貢献です。
JAXAは4年後に探査機SLIMを月面に送る計画で、イプシロンはこの打ち上げを担います。
エンジンの能力が高まれば、探査機により多くの機能を盛り込めるのではないかと期待されています。
改良したイプシロン2号機は、来年か再来年の春までに、地球周辺の宇宙空間を探査する衛星を載せて、打ち上げられる予定です。
次です。
中国南部、広東省できのう、大量の土砂が工業団地に押し寄せ、今も90人以上と連絡が取れなくなっています。
現地では、近くに積み上げられた建設残土の管理に問題があり崩れた、人災という見方が強まっています。
土煙を上げながら崩れ落ちる建物。
きのう、広東省深センの工業団地で起きた、大規模な土砂崩落。
工場など33棟が土砂に埋まるなどしました。
付近の住民900人余りは、安全な場所に避難したものの、今も91人と連絡が取れなくなっているということです。
現場では、発生から丸1日がたち、消防隊や警察など2900人が投入され、懸命の救助活動が続いています。
中国有数の工業地帯、深センには、多くの日系企業が進出していますが、現場は中心部からおよそ25キロ離れた地区にあり、日本総領事館によりますと、これまでのところ、日本人や日系企業が巻き込まれたという情報はないということです。
工業団地に押し寄せた大量の土砂。
近くの採石場の跡地に積み上がった、大量の建設残土などが崩れたことが原因と見られています。
こちらは13年前、2002年に撮影された、現場周辺の衛星写真です。
画面の上、白くなっているのが採石場です。
山が削られて、谷のように掘られていました。
去年の写真では、白かった部分が茶色になっています。
採石場の跡地に大量の土砂が積み上げられていたのです。
そのふもとに当たる所に、工業団地がありました。
住民によりますと、残土の高さは100メートルほどあったということで、一気に崩れたと見られています。
土砂が押し寄せた範囲は、およそ38万平方メートル。
東京ドーム8個分余りに相当します。
国営の新華社通信は、近くの人の話として、土砂を積んだ車両が何度も往復し、僅か2年ほどの間で、山のような高さになったと伝えました。
また、近くの住民もNHKの取材に対して、雨が降ったら危険だと改善を申し入れてきたが、何も対策が行われないまま、大きな被害が出てしまったと話し、残土の管理に問題があり、崩れたという見方が強まっています。
さて、世界で相次ぐ異常気象。
ことしの世界の平均気温は、過去120年余りの統計で、最も高くなる見通しとなりました。
そして、さらに警戒が必要です。
こちら、気温の上昇は、今世紀に入ってから鈍くなって、いわば会談の踊り場のような状況だったとされているんです。
これを英語で、中断を意味するハイエイタスと呼ばれます。
このハイエイタスですが、ことしの平均気温の上昇を受けまして、専門家は終わった可能性が高く、地球全体で温暖化が加速するおそれもあると指摘しています。
アメリカでは干ばつで大規模な森林火災。
インドとパキスタンでは40度を超える熱波で3500人以上が死亡。
気象庁によりますと、ことしの先月までの世界の平均気温は、平年より0.4度高くなりました。
過去最高だった去年を上回り、1891年の統計開始以来、最も高くなる見通しです。
また日本の平均気温も、平年を0.63度上回り、過去4番目に高くなる見通しとなりました。
気象庁は、地球温暖化が進んだことに加え、顕著なエルニーニョ現象も要因だとしています。
20世紀後半以降、上昇傾向が続いてきた、世界の平均気温。
しかし、今世紀に入ってから上昇は鈍くなりました。
10年あたりでは、僅か0.03度。
温暖化の速度が停滞するハイエイタスと呼ばれる状況です。
その原因ですが、専門家の多くは、海が関係していると見ています。
大気中の熱の多くは、海水面から海に吸収されたあと、深い部分に蓄えられていきます。
その結果、大気や海水面の温度の上昇が抑えられてきたというのです。
ところが、東京大学の中村尚教授によりますと、西太平洋では最近、広い範囲で海面の温度が上昇しているということです。
エルニーニョ現象をきっかけに、熱を蓄える期間が終わった可能性があると指摘しています。
さらに進行するおそれのある地球温暖化。
気象庁気象研究所などは、今世紀末に産業革命前に比べて平均気温が4度上昇するという想定の予測結果を公表しました。
こちらは、6月から8月の世界の平均気温です。
北米や中東などでは、現在より5度から6度上昇。
日本付近でも、2度から5度ほど上昇し、関東の内陸では、夏の最高気温が45度以上になる可能性があるとしています。
一度に降る雨の量も増えます。
30年に1度程度の大雨に当たる1日の雨量は、現在より30%前後増えます。
発生頻度も現在の2倍から5倍に増えるということです。
極端な気象現象。
北海道や北陸の内陸では、1日に60センチから70センチ降るような大雪の頻度が、2倍以上に増えるとしています。
今、家族を介護するために仕事を辞める介護離職を選択する人が、1年間でおよそ10万人に上っています。
その一方で、仕事を一時的に休む介護休業の利用率は、3%余りにとどまっています。
背景にあるのは、制度の周知不足と使いにくさ。
厚生労働省の審議会は、制度の見直しを求める報告書を取りまとめました。
埼玉県の和氣美枝さんです。
母親の認知症が悪化し、介護のため、会社を辞めました。
介護休業の制度自体を知らず、有給休暇などを介護に充てていました。
体力と精神的な負担が大きくなっていったうえ、職場に迷惑をかけていると感じ、正社員として8年間勤めた会社を退職しました。
介護をしている人を支援しているNPOです。
介護で仕事を失った人からは、父親の年金収入で生活しているといった、苦しい経済状況を訴える相談も寄せられているといいます。
また、現在の介護休業は利用しづらいという指摘もあります。
家族1人につき、最長93日間取得できますが、原則1回しか取れないため、より大変な時期に備えて、取得をためらうケースが多いのです。
こうした状況を受け、厚生労働省の審議会は、制度の見直しを求める報告書を取りまとめました。
介護休業の取得については、病院の入退院やみとりの時期など、状況に応じて3回まで、分割取得できるようにするとしました。
また賃金の40%となっている介護休業給付については、支給額を育児休業と同じ水準の67%に引き上げることが、審議会の別の報告書で求められています。
厚生労働省は、来年の通常国会に法律の改正案を提出し、こうした報告書を反映させる形で制度を見直すことにしています。
母親を介護する和氣さんは。
焦点になっていた、医療機関に支払われる診療報酬の改定について、麻生副総理兼財務大臣と塩崎厚生労働大臣との折衝で、全体で0.84%引き下げることが決まりました。
来年度予算案の閣議決定に向けて、閣僚折衝が行われました。
財務省の大臣室に、次々と訪れる閣僚たち。
政府の来年度予算案は、今月24日の閣議決定に向け、編成作業が最終盤を迎えました。
馳文部科学大臣との折衝では、幼児教育の無償化を巡って、子どもが幼稚園に通う場合、年収が360万円未満の世帯を対象に、第1子の年齢にかかわらず、第2子の保育料は半額に、第3子以降は無償にすることになりました。
また、少子化を踏まえ、来年度の公立の小中学校の教職員定数を、全体で3475人削減することが決まりました。
このほか、石井国土交通大臣との折衝では、鬼怒川など大規模な水害が起きた5つの河川で、堤防のかさ上げなどを集中的に進めるための予算として、143億円が認められました。
島尻沖縄・北方担当大臣との折衝では、沖縄振興予算について今年度の当初予算を上回る、3350億円程度を盛り込むことが決まりました。
そして焦点となったのが、医療機関に支払われる診療報酬の改定についてです。
塩崎厚生労働大臣との折衝で、医師の人件費や技術料などに当たる本体部分を、0.49%引き上げる一方、薬の価格などに当たる薬価部分は、1.33%引き下げ、診療報酬全体では0.84%引き下げることが決まりました。
診療報酬全体が引き下げられるのは、8年ぶりとなります。
基本的に医師の給料などは上がる一方、患者が窓口で支払う料金などは減ることになります。
今回の診療報酬改定では、高齢化などによる社会保障費の来年度の伸びを、6700億円とするよう求める厚生労働省と、財政健全化に向け、5000億円弱に抑えると主張する財務省との間で攻防が続きました。
結果的に、厚生労働省は、薬の価格などを大幅に引き下げることで、財務省の要求に応える一方、自民党の厚生労働関係の議員や、日本医師会の強い要請も踏まえ、医師の人件費などの引き上げにつなげ、一定のバランスを取った形での決着となりました。
今回の決定を受け、今後は、個別の診療行為ごとの具体的な金額の審議が進められますが、財源が限られる中、住み慣れた地域や自宅での医療を重視するとした方針や、効率的な財源の配分をどう実現するかが、焦点になります。
さて、大みそか恒例の紅白歌合戦。
出場歌手が歌う曲目が発表されました。
50音順に照会します。
まず紅組です。
大阪を拠点に活動するNMB48。
NHK連続テレビ小説、あさが来たの主題歌で、姉妹グループ、AKB48の365日の紙飛行機を歌います。
初出場のスーパーフライは、ビューティフル。
そして、デビュー35周年で19回目の出場、松田聖子さんが歌うのはこの曲です。
武田さんは、松田聖子さんもそうだと思いますけど、特に聴いてみたいという曲、ありますか?
やっぱりですね、レベッカのフレンズですね。
ことし再結成されて、初出場。
僕ら、高校生か大学生ぐらいに、本当に一世ふうびしましたからね。
うちの奥さんがよくカラオケで歌ってました。
そうなんですか。
これを聴いて当時を思い出すという方、多いでしょうね。
さあ、次は白組です。
18年ぶりの出場、XJAPANは、ヒット曲を紅白用のメドレーで歌います。
デビュー35周年で、19年ぶりの出場、近藤真彦さんはこの歌です。
マッチといえば、やっぱりこの歌ですよね。
また初出場のバンプオブチキンはレイを歌います。
そして48回の連続出場で、ことしを最後の紅白出場としている森進一さん。
おふくろさんを歌います。
さらに、ことし結婚したことで話題になった福山雅治さん。
デビュー25周年スペシャルメドレーを歌います。
桑子さんは福山さんの結婚をショックと言っていましたよね。
そうですね。
福山さん、人生の大きな節目を、ことし迎えたわけで、その締めくくりに何を歌うのかというのは、楽しみです。
福山さんもそうなんですけれども、ことし、メドレーを歌う歌手が多いですよね。
それぞれ皆さん、どの曲を歌うのかは、大みそかまでのお楽しみだということです。
紅白歌合戦は、大みそかのニュース7のあと、午後7時15分から放送されます。
ではニュースを続けます。
染料や顔料の原料を作る化学メーカーの工場で、従業員など5人が相次いでぼうこうがんを発症した問題で、発がん性があると見られる化学物質を扱っていてがんを発症した男性従業員2人が、記者会見しました。
化学メーカーは、従業員に防じんマスクや手袋を着用させ、空気中の化学物質濃度の測定、排気措置なども行っており、法律で定められた安全対策は取っていた。
従業員には、労災の申請を促すとともに、国の検査には全面的に協力していくとコメントしています。
トヨダ自動車の豊田章男社長が、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の副会長と理事を、きょう付けで辞任です。
豊田副会長は、私自身の役割・立場を整理し、経済界としての大会支援体制を、さらに充実強化していきたいと考えましたとコメントを出しました。
後任には、パナソニックの津賀一宏社長が就任する予定です。
不正な会計処理の問題などを受けて、東芝は、国内外で合わせて7800人の大規模なリストラに踏み切ることを発表。
これに伴う費用がかさむことから、来年3月期の1年間のグループ全体の決算は、最終損失が5500億円の赤字になる見通しだということです。
東芝は、合理化を進めるとともに、半導体事業などに投資を集中させることで、経営の立て直しを急ぐことにしています。
先ほどお伝えしました、来年度予算案のニュースの中で、字幕の社会保障費という文字の一部が、誤っていました。
正しくはご覧のとおりです。
失礼いたしました。
次です。
FIFA・国際サッカー連盟は、不正な金銭のやり取りをしたとされるブラッター会長と、プラティニ副会長を、いずれも8年間の活動停止処分にしたと発表しました。
ブラッター会長は、2011年にプラティニ副会長に対し、日本円にして、当時1億7000万円余りの不正な支出を行ったなどとして、背任などの疑いで、スイスの検察当局の捜査を受け、2人はことし10月、FIFAの倫理委員会から、ともに90日間の暫定的な活動停止処分を受けていました。
2人はこれまで正当な理由での支払いだったと主張してきましたが、倫理委員会は、正当な理由での支払いという主張を認めるだけの、十分な証拠がなかったとして、不正な金銭のやり取りだったと結論づけました。
そして2人を、いずれも8年間の活動停止処分とし、ブラッター会長には、日本円でおよそ600万円、プラティニ副会長には日本円でおよそ970万円の罰金も科しました。
2人は8年間、サッカーに関わるすべての活動が禁止され、プラティニ副会長は、来年2月の会長選挙で最有力と見られていましたが、立候補者として認められなくなりました。
今、映像が一部乱れました。
失礼いたしました。
先月亡くなった、日本相撲協会の北の湖前理事長に、旭日重光章が贈られました。
文部科学省で行われた伝達式には、北の湖前理事長の妻の小畑とみ子さんが、2人の息子と共に出席し、馳文部科学大臣から、旭日重光章を受け取りました。
北の湖前理事長は、現役時代、史上最年少の21歳2か月で横綱に昇進し、優勝24回。
引退後は日本相撲協会の理事長として、相撲人気の回復などに努めました。
北の湖前理事長の協会葬は、あす行われます。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
あすは冬至です。
こちらはゆず湯ですね。
はい。
見てるだけで、体がぽかぽかしてきますよね。
そうですよね。
さあ、この当時のころから、寒さが一層厳しくなるといわれていますが、あすはというと、こちらです。
あすの予想最高気温、あすは晴れる所が多く、平年よりも高めの所が多くなります。
東京14度、札幌も3度と、この時期としては高めの気温となっています。
こうした高めの気温なんですが、この先も続くんでしょうか?
この先もしばらく、平年よりも高めの日が続く見通しですが、このクリスマスのあとの26、27日あたり、今シーズン一番強い寒気が流れ込んできそうです。
この寒気は長くは居座りませんが、北日本を中心に大雪を降らせるおそれがありますので、今後の情報に注意をしてください。
では、あすの全国の天気です。
2015/12/21(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▼国産ロケットの新型エンジン燃焼試験▼中国で大規模地すべり▼世界の平均気温が過去最高▼介護休業を分割取得可能に▼来年度予算案で閣僚折衝▼紅白歌合戦の曲目発表
詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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ニュース/報道 – 定時・総合
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