2015-10-29 11:38:14
2日続けての更新だ。
もしよかったら、昨日のブログも読んでみてくれ。
今日は特に苦労したシーンについて語ろうと思う。
と言っても、ストーリーの本筋ではなく
途中に挟み込まれる回想シーンのことだ。
映画やドラマで、登場人物の過去など
別の時間軸のことが差しこまれたりする。
物語に奥行きを出す上で効果的な手法だとは思うが
演じる方は大変だ。
まず、その時点よりどのくらい前なのか。
役の設定よりも若く見えなくてはいけない。
もちろん大幅に年齢が違えば、
子役などが立てられるのだろう。
しかし、今回は数年前という見た目としては
さほど変化がないレベルの回想だったため
俺自身が演じることになった。
回想シーンにセリフはなく、
現在のマサフェリーのセリフにかぶせる形だったのだが
表情や振る舞いだけで表現するのは至難の業だ。
普通に演じるだけでも難しいというのに、
村祭りでダンスを踊ったり、川に飛び込むという
動きの激しい場面ばかり。
ダンスは事前に練習を積んでいったのだが、
いざ相手と合わせてみると息が合わなくて、
何度も撮り直した。
川に飛び込むシーンに至っては、
失敗は許されぬ分、より緊張した。
やり直しとなれば、衣装を乾かし、
ヘアメイクも再び整えなければならんからな。
川に飛び込んだ時のことは
無我夢中でよく覚えていない。
とにかく必死に演じ、
気が付いたらカットの声がかかり、
監督からOKが出たときは感動したものだ。
不思議と川の水の冷たさなどは気にならなかった。
何事も気の持ちようだな。