これでこの時間の体操を終わります。
このあともどうぞお元気で。
ごきげんよう。
3時になりました。
ニュースをお伝えします。
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、福井地方裁判所は、ことし4月に再稼働しないよう命じた仮処分の決定を取り消し再稼働を認める判断をしました。
これを受けて関西電力は、まず3号機を、来月にも再稼働させる方針です。
決定が出されたあとの福井地方裁判所前です。
住民側の弁護士らが、福島原発事故に学ばず、司法の責任どこへと書かれた旗を掲げると集まった支援者からは、ため息が漏れました。
関西電力の高浜原発3号機と4号機について、福井地方裁判所がことし4月再稼働を認めない仮処分の決定を出したのに対し、関西電力が異議を申し立て、改めて審理を行っていました。
きょうの決定で福井地裁の林潤裁判長は再稼働しないよう命じた仮処分を取り消し再稼働を認める判断をしました。
決定の中で原子力規制委員会の判断に、不合理な点はない。
福島の原発事故を踏まえて、耐震補強工事を行うなどしており、住民の生命が脅かされる具体的な危険は認められないと指摘しています。
高浜原発3号機と4号機は、原子力規制委員会の審査に合格しこれまでに地元の同意は出そろっています。
きょうの決定を受けて関西電力は、まず3号機で原子炉に核燃料を入れて検査を受けるなど最終的な手続きを進め、来月にも再稼働させる方針です。
関西電力は高浜原発、大飯原発の安全性が確保されていることに、ご理解いただいた結果だというコメントを出しました。
一方、住民側は今回の決定を不服として名古屋高等裁判所金沢支部に抗告することにしています。
スタジオには司法担当の横井記者と原発担当の本木記者です。
まず横井さん、4月の決定から一転して裁判所は事実上再稼働を認めるという判断をしました。
なぜその判断が覆ったのでしょうか。
原子力規制委員会の新たな規制に対する評価が4月の決定と…別の裁判官による前回の決定は緩すぎて、原発の安全性は確保されていないと指摘されていました。
それに対し今回の決定は、最新の科学的、技術的知見を踏まえ、規制委員会が中立公正に審査する立場が取られてきました。
こちらをご覧ください。
こちらの3点が今回の主な争点です。
このうち最大の争点となったのが、地震の想定は妥当かというところでした。
この想定に対する判断でも、規制基準に適合していることを重視しました。
電力会社は原発やその周辺で想定される最大規模の地震の揺れを示す、基準地震動を設定しています。
きょうの決定は詳細な地盤の調査を行い信頼性の高い計算手法を使っていて余裕のある設定となっているため不合理とは言えないとして追認しました。
そして高浜原発の安全性に問題はないという関西電力の主張を全面的に認め、住民らの人格権が侵害される具体的な危険性は認められないと結論づけました。
きょうの決定を受けて仮処分を申し立てた住民側はどう対応するんでしょうか。
住民側は、名古屋高等裁判所金沢支部に抗告するものとみられます。
高浜原発の安全性を巡って改めて双方が争うことになります。
このため今後も司法の場で争われることになりそうです。
原発担当の本木記者に聞きます。
きょうのこの決定で原発の再稼働に向けた動きはどのように進んでいくと思われますか。
高浜原発は、すでに再稼働目前の段階まで作業や検査が進んでいました。
それがストップするかどうかの岐路に立たされていましたがきょうの決定で法的に再稼働を止めるものはなくなりました。
こちらをご覧ください。
手続きが先行して進んでいる3号機について経過をまとめました。
ことしの2月に新しい規制基準に基づく審査に合格しました。
そして4月に再稼働を認めない仮処分が出されます。
しかし準備作業までは禁止されていなかったために、関西電力はそのあとも再稼働に向けた設備の検査を進めてきました。
そして現時点で原子炉に核燃料を入れることができる段階まで進んでいます。
さらに今月に入って高浜町と福井県が相次いで再稼働に同意しました。
この地元の同意という再稼働に向けたもう1つの条件もすでにクリアした状態になっています。
そしてきょうのこの決定を迎えまして再稼働に向けた条件は事実上これで整ったといえると思います。
再稼働ができる状況になりつつあるということですか。
そうです。
関西電力は計画どおりきょうの決定を受けましてあす以降に原子炉に核燃料を入れ、来月上旬に原発を再稼働させることにしています。
一方で今回の決定で裁判所は絶対的な安全性は存在しないという真摯な姿勢のもと、より実効性のある対策を講じるように努力を続けることは当然だと指摘しています。
電力会社や国の安全性の向上に向けた姿勢が、引き続き社会から問われることに変わりはありません。
来月下旬ですね。
失礼いたしました。
そしてきょうは同じ福井県にある大飯原子力発電所の3号機と4号機についても判断が示されています。
福井地方裁判所は、大飯原子力発電所の3号機と4号機について、再稼働を認めないよう求めた住民の仮処分の申し立てを退ける決定を出しました。
では次のニュースです。
宮内庁は皇室ゆかりの美術品を所蔵する皇居の三の丸尚蔵館を増築し展示や収蔵のスペースを2倍前後に拡充する基本構想を取りまとめました。
平成5年に皇居東御苑に開館した三の丸尚蔵館は皇室から国に寄贈された国宝級の作品を数多く含む1万点近い美術品を保存・管理するとともに無料で一般に公開しています。
これまでに500万人以上が訪れましたが展示や収蔵のためのスペースが手狭なことが大きな課題となっていて宮内庁は、増築や改修の検討を進めこのほど基本構想を取りまとめました。
それによりますと増築部分に新たに設けられる展示室は広さがおよそ360平方メートルとこれまでの2倍以上に拡充されます。
これによって一度に展示できる作品の数が大幅に増えるほか、複数の作品からなる大作の展示なども可能になり、展示品の入れ替えのための休館も少なくなる見込みです。
一方、収蔵スペースもこれまでの2倍近いおよそ1800平方メートルに拡充され、収まりきらなかった美術品も保管できるようになり将来の収蔵品の増加にも対応できるということです。
こうした基本構想をもとに宮内庁は、平成30年度から工事に取りかかり4年後の平成33年度に、増築部分を完成させる予定です。
続いて気象情報です。
まず雲の様子、低気圧のまとまった雲は東の海上へ離れましたが日本海には別の雲が広がっています。
今夜の天気、北陸付近は大気の状態が不安定になるため雷雨の所があるでしょう。
2015/12/24(木) 15:00〜15:15
NHK総合1・神戸
ニュース・気象情報[字]
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
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