済州航空旅客機、「与圧装置」の異常で急降下…20分間恐怖の低空飛行
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DECEMBER 24, 2015 07:27.
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23日、ソウルから済州(チェジュ)に向かっていた済州航空の旅客機が機内の圧力を調節する「与圧装置」の異常で急降下し、乗客が約19分間、恐怖に震える事件が発生した。
同日午前6時半頃、乗客152人を乗せて金浦(キンポ)空港を出発し、済州空港へ向かった済州航空7C101便(ボーイング737−800)の与圧装置が、離陸48分後の7時18分頃、故障した。機長は、機内の圧力を調節するために、1万8000フィート(約5486メートル)上空で飛行していた航空機の高度を8000フィート(約2438メートル)に下げた。高度が1万フィート以下になれば、与圧装置の作動に関係なく機内の圧力は自動で調節される。
圧力は調節されたが、突然高度を下げたため、機内の圧力変化によって一部の乗客が耳に痛みを訴え、子供が泣き出し、騒ぎとなった。また、機内の酸素マスクが自動作動し、乗客が恐怖に震えた。ある乗客は「機内でゴムが燃える臭いがし、皆おびえた表情だった」と伝えた。
この旅客機は金浦空港を離陸して1時間7分後の午前7時37分頃、済州空港に着陸した。済州航空関係者は、「正確な故障原因を調査している」とし、「体調に特に異常がある乗客はいない」と話した。
事故直後、国土交通部は調査のために航空安全監督官ら3人を済州に派遣した。問題の旅客機に運航中止措置が下され、同日、この旅客機で金浦−済州間を往復する予定だった5便が欠航となった。済州航空は欠航した便の乗客を同様の時間帯の自社や他社の旅客機に搭乗させた。
愛敬(エギョン)グループ系列会社の済州航空は、国内1位の格安航空会社(LCC)だが、最近韓国国内でサービスへの消費者不満が最も多い航空会社に挙げられている。韓国消費者院が昨年1月から今年9月まで受けた国内外の航空会社のサービスに関する消費者不満1179件のうち、済州航空が乗客10万人当たり被害件数0.64件で、国内航空会社で1位だった。