ららら♪クラシック▽バレエを救った音楽の力 チャイコフスキーの“花のワルツ” 2015.12.24


「ららら♪クラシック」今回は…。

(「花のワルツ」)チャイコフスキーの…ロシアの大作曲家チャイコフスキーが書いたバレエ音楽。
クリスマスの夜が舞台のメルヘンチックな物語でこの季節世界中のバレエ団が競って上演します。
しかし初演の時の評判は…その後何年も上演される事のないお蔵入り状態が続きました。
ところがチャイコフスキーが亡くなって数十年…なぜ消えかけた作品が世界中で愛されるまでになったのか。
今日は名作バレエ復活までの知られざるエピソードに迫ります。
「ららら♪クラシック」今日はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から「花のワルツ」です。
クリスマスにぴったりの作品ですね。
かわいらしい曲ですよね。
では本日のゲストをご紹介します。
タレントのつるの剛士さんです。
(一同)どうもよろしくお願いします。
つるのさんもこの曲はもうご存じですよね。
この曲はもう僕もさすがに知ってますけどもこれバレエ音楽として作られてたんですね。
それは初めて知りました。
一つ学んで帰って頂ければと思います。
チャイコフスキーは3曲バレエ音楽を書いているんですけれども…3曲ともが傑作中の傑作。
「くるみ割り」は3曲の中の最後の作品という事でいろんな思いエネルギーもぶつけているんではないかというところですね。
つるのさんは娘さんがバレエを習っていたという。
そうですね。
以前うちの娘3人ともバレエに行ってまして僕もバレエ見に行ったんですけどあまりに着てるものと子どもたちが一生懸命踊ってる姿がもうかわいすぎていわゆるバレエをどこを見て我々素人は楽しめばいいのか正直分かんないんですよね。
お子さんの発表会だったらかわいいところを見ればもうバッチリじゃないですかね。
さあこの「くるみ割り人形」は…つるのさんにもおすすめではないでしょうか。
それではまずどんな物語なのかご覧下さい。
舞台は…大きなお屋敷の広間でパーティーが開かれています。
主人公のクララは…大層気に入ったクララ。
その夜は人形と一緒にベッドに入り冒険に満ちた夢を見るのでした。
夢かうつつか部屋は恐ろしいネズミたちでいっぱいになっています。
ついにネズミの王様まで登場。
助けに来た…クララは勇気を振り絞ってくるみ割り人形を助けます。
駆け寄って喜ぶ2人。
すると…。
美しい王子様とお姫様に。
おとぎの国の住人たちはさまざまな国の踊りで2人を歓迎します。
クララと王子様もお返しに踊りを披露。
歓迎のうたげはいつまでも続くのでした。
朝クララの枕元にはあのくるみ割り人形が。
すてきな冒険はやはりクリスマスの夜の夢だったのでした。
今日の名曲「花のワルツ」は主役2人の踊りを盛り上げるためおとぎの国の住人たちが大勢で踊る場面の音楽。

(「花のワルツ」)親しみやすいメロディーで今では単独のオーケストラ曲としても盛んに演奏されています。
う〜んなるほど。
今あんまり夢オチってないですよね。
当時は斬新だったんでしょうけど。
でもあれだけ見せてくれたら夢オチでも許しちゃうかな…。
確かにそうですよね。
さあスタジオにですね本物のくるみ割り人形をお借りしてきたんですけれどもいかがでしょうか。
かわいらしい。
色がねすごくビビッドで。
ドイツの伝統工芸品という事で。
意外と大きいんですね。
かわいらしい。
このくるみをね…衣良さんお願いします。
この部分に口があってここに挟んでくるみを割ると。
実はねこうした色鮮やかで細工の細かいくるみ割り人形が作られるようになったのはチャイコフスキーがちょうど生きていた時代でその前まではですねこんなふうに…。
あ〜!素朴な。
道具って感じしますよね。
しかも魔法使いっぽくないですか?確かにね。
いろんなもの割りそうな。
こういう形状のものが多かったようなんですけれども。
だんだんかわいくなってきてこうなっていったんですね。
でもこういうおもちゃ全体のデザインがチャイコフスキーの曲によって変わったって事じゃないですか。
ネズミの王様と王子ですからね。
そうなんですよね。
もともとこれは修道士をかたどっていて…。
これがこうなったんですから大進歩じゃないですか。
すごいですね。
チャイコフスキーの影響ですもんね。
(高い声で)「チャイコフスキーさんありがとうありがとうありがとう」。
すごいな〜。
このくるみ割り人形が大きな役割を果たすチャイコフスキーのバレエなんですけれども実は…ちょっとこちらをご覧下さい。
主人公の名前もこのように「マリー」「クララ」「マーシャ」というふうにさまざま。
ほんとに自由にしちゃっていいものなの?ちょっと不思議な感じもしますけれども。
そして連れて行かれる先も…これどちらも行ってみたい国ですけれどもね。
そして踊りの見せ場これはとても重要ですねバレエでは。
これがなんと…本当にさまざま。
解釈は自由というふうに。
世界中のバレエ団がねこの作品を踊っているんですけれども演出も振付もバラバラという事なんですよね。
決定版がないという。
どうしてこんな違いが生まれてしまったんでしょうかね。
実は「花のワルツ」が単独のオーケストラ曲として親しまれているという事にも関係があるそうなんですよね。
つるのさんもこの曲は単独の作品と思われていたわけですね。
バレエ音楽とは…。
思ってなかったですね。
そのあたりをちょっとね掘り下げてみたいですね。
ではその秘密はこちらのVTRをご覧下さい。
歴史に残る3つの傑作を書いたバレエ音楽の大家…1作目の「白鳥の湖」は斬新でドラマチックな音楽が観客のどぎもを抜きました。
2作目の「眠りの森の美女」は台本作家振付家との綿密な共同作業で大ヒット。
その成功を受け依頼されたのが3作目の…作曲家人生の全てをつぎ込んだ集大成になるはずでした。
がしかし…。
初演は思わぬ不評。
観客の反応はまずまずでしたが評論家や新聞の批評はさんざんでした。
原因はずばり…この物語のオリジナルはドイツのホフマンが書いたおとぎ話。
これをもとにフランスの文豪デュマが書いた童話がロシアで広く知られていました。
それを更に脚色しバレエの台本が書かれました。
その内容は前半は…後半は…おまけに結末があいまいで何とも分かりにくいものでした。
「くるみ割り人形」は次第に上演されなくなり歴史から消え去るかと思われました。
がしかし…。
実はチャイコフスキーバレエの初演より先に演奏会用の「組曲版」を作っていたんです。
オーケストラの演奏会のために新作を依頼されたチャイコフスキー。
しかし忙しすぎて書く時間がありません。
しかたがないので下書きがほぼ終わっていた…チャイコフスキー自らの指揮で披露された組曲版は大成功。
なんと8曲中7曲がアンコール演奏されたと言われるほどの大評判となりました。
特に組曲の最後に置かれた「花のワルツ」は人気を集めチャイコフスキーを代表する名曲の一つとなっていったのです。
何というんでしょう郷愁があるというか子ども時代の懐かしさとかそういうのが…。
組曲版の人気を受けて各地の劇場で少しずつバレエ版を復活させる動きが出てきました。
初めはロシア国内でやがてヨーロッパやアメリカでそして今では日本をはじめ世界中で「くるみ割り人形」が上演されています。
しかし一度上演が途絶えたためこの作品には決定版の振付や演出がありません。
いまだに次々と新しい作品が出るというのはこの「くるみ割り人形」だけですね。
一度は歴史の闇に埋もれかかった「くるみ割り人形」。
その危機を救いバレエの最高傑作の一つにまで復活させたのはチャイコフスキーの音楽そのものの魅力だったのですね。
え〜面白〜い。
別にそうねらったわけじゃないところがあるって事ですか?そうですよね。
別の締め切りが間に合わなかったせいでついついという事なんでしょうけれども。
え〜!ちょっと珍しいパターンなんですよね。
バレエの完成前に組曲版を先にお披露目してしまうというのは。
はあ〜面白い。
だからまあでもバレエやる人たちからしてみたらいわゆるテーマだけ渡すからあとは自由に自分たちのバレエ団で作ってみてよみたいな事ですよね。
今になってはそうですよね。
決定版がないという事なので。
それだけイメージが広がる音楽。
そうですね。
その組曲版の話も振付が自由…決まらなかったっていうところもね。
おかげで大ヒットですからね。
ケガの功名かぁ。
つるのさん何かあります?それこそクイズ番組でやっぱり今までねちょっとお勉強が苦手だったので変な事書いたらそれがいわゆる「珍解答」みたいな事言われて「おバカタレント」みたいな事言われて。
あれほんと面白かったですからね。
クイズ番組は正解が華じゃないです。
不正解が華なんですからね。
ほんとすいませんなんかフォローして頂いて。
クラシックにまつわる素朴な疑問にお答えしま〜す!お答え頂くのは元プリマ・バレリーナで今は指導者として活躍する…ちゃんと正面を向いたままで全ての方向に動けるようになる必要があったようですね。
何よりも王様がいなくなって劇場で観客の前で踊る時にも……という事もとても重要だと思います。
なるほど!脚の開き方一つにも深〜い意味があるんですね。
番組ではクラシックにまつわる疑問・質問をお待ちしていま〜す!音楽そのものの魅力を武器に復活したバレエ「くるみ割り人形」。
全曲の中でも「花のワルツ」は特に人気の高い名曲です。
心に残るメロディーを生み出す作曲家の技に美濃さんが迫ります。
チャイコフスキーというと美しいメロディーを書いたメロディーメーカーという定評があるんですけれどもでもよくよく楽譜を見ていくとその美しさのもとというのはメロディーラインとは限らない。
まずはテレビCMなどでもおなじみのこの部分です。
いいですね。
動きが軽やかに今舞って下さいましたけれど。
これ絶対ここやりますもんね。
タララランテン。
メロディーの幹だけを見ると一体どんな骨格になってるのか。
そうそう。
ちょっと僕それ聴きたい。
こうなっています。
相当さみしくなる気がする。
パッと見ちょっと寂しいですね。
アハハハ!え〜?これ実は…これってでもベースラインじゃないんですか?だから…。
ちゃんと音楽になってるんですよね。
美しい。
これだけでももちろんなんかこうちょっとおしゃれな。
ずっりぃ!ものすごく単純なんですね。
まずは…。
そこにですねつるのさんが気に入っていらっしゃるトゥルルルットゥっていう細かい音を揺り動かすと…。
どうでしょう?やっぱりこれがないとこの曲じゃないですよね。
ほんとグッと優雅になりますね。
すごいなぁ。
タラララランテンって急に細かくなるからすごくなんかこう…舞ってみたいようなね。
踊り感が。
チャイコフスキーのすごさは実はこのあとなんです。
今の細かい音を1オクターブ上げてフルートに割りふっているんです。
どういう事かというと…。
このメロディーは下で上に上がって…。
こういうふうになってるわけですね。
僕ブラスバンド部でしたけどこういうとこはフルートとかピッコロがちょっとこう入れてくるような。
軽やかに。
そうなんですよね。
遠くでなんかこう「テレレレッテ!」っていうそういう感じ。
まさにそうなんです。
「ヨッ!」っていう感じ。
「トゥルルルットゥ!」。
かわいい合いの手だなぁ。
この感じがすごくなんかこう奥行きが出るというか。
そうですね。
まさに「合いの手効果」と名付けたいぐらいの効果があると思うんですけれどもチャイコフスキーはこの合いの手効果実は他の部分でもねたくさん多用しておりますので確認してみましょう。
冒頭部分のメロディーですけれどもこのメロディーも何度も出てきます。
最初に登場する時は今のようにとてもシンプルにホルンだけで演奏されているんですけれども…うん。
合いの手ね。
おお〜いいですね。
この合間に隙間にふっとこう入ってくる美しくエレガントな合いの手効果いかがですか?すごいな〜。
全然…ごめんなさい。
話関係なくて。
「ボ−シツクツクボ−シツクツクボ−シツクツクニーオイツクツクニーオイツクツクニーオ−イー!」というこうメロディーがあるんですけどあいつらも途中で隣の木から「ニー!」って合いの手入れるんですよ。
それですごく森の広さが…。
「うわ〜すげえ!コーラス入れたぞ今このツクツクボウシ」みたいな。
よく聴いてましたね。
すごいんですよ。
ツクツクボウシと一緒にしたらまずいんだけど。
その立体感を是非注目して演奏を聴いて頂きたいなと思います。
それではチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から「花のワルツ」カット版でお聴き下さい。
う〜んなるほどね〜。
今日ね勉強させて頂くまでもちろんこの曲聴くとすごく心が踊るような気分になってましたけどもより今日詳しく教えて頂いてこういうところにこういう秘密があって僕らはなんかこう躍動感とかね踊りたくなる気持ちが出てくるんだというのを今日知れた気がして。
う〜ん楽しいです。
ドンピシャに世界中の人々の心にはまってるんだと思います。
だから「こういうとこに本当は人間こういうのが欲しいんだよね」みたいなところにちゃんと入れられる人。
それがやっぱりチャイコフスキーの良さなのかな。
でもベタってうまい人がやらないと駄目なんだよね。
そこがやっぱりちょっと一つのネックかな。
ベタだけどすばらしい。
この番組も目指してま〜す!2015/12/24(木) 10:25〜10:55
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック▽バレエを救った音楽の力 チャイコフスキーの“花のワルツ”[字][再]

クリスマスの名曲『くるみ割り人形』の中でも人気の高い「花のワルツ」。バレエ作品としては消えかけた『くるみ割り』復活の経緯と、世界中で愛される理由を紹介する。

詳細情報
番組内容
クリスマスの名曲『くるみ割り人形』の中でも人気の高い「花のワルツ」。バレエ作品としてはいちど消えかけた『くるみ割り』が奇跡の復活をとげた経緯とは?名作復活の裏に秘めれた知られざるエピソードと、心に残るメロディーを生み出す作曲家のワザをご紹介。【司会】石田衣良、加羽沢美濃【ゲスト】つるの剛士【指揮】園田隆一郎【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
出演者
【ゲスト】つるの剛士,【出演】舞踊評論家…村山久美子,【演奏】管弦楽…東京フィルハーモニー交響楽団,指揮…園田隆一郎,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門

ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ

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