北の生きもの百科「エゾナキウサギ」 2015.12.24


(掘伸浩)どこまでも山並みが続きます。
「北海道の背骨」といわれる日高山脈です。
岩が積み重なる高山の谷間に鋭い鳴き声が響きます。
(鳴き声)声の主エゾナキウサギです。
体長は10cmほど。
小さな体に丸い耳。
ネズミのようですがれっきとしたウサギの仲間です。
もともとユーラシア大陸の寒い場所に住んでいましたが北海道が陸続きだったころに渡ってきました。
ナキウサギの主な食べ物は草や花木の根。
ネズミと違い食べる時に前足を使いません。
姿を現すのは決まって岩が積み重なったところです。
これにも理由があります。
ナキウサギは涼しい場所を好みます。
岩場は風通しがよく快適です。
その上天敵のキツネが現われてもすぐ透き間に逃げ込めるのです。
そんなナキウサギたちにとって秋はとりわけ忙しい季節です。
冬の間の食べ物をせっせと集めるのです。
集めた草は岩陰に蓄えます。
干し草にするのです。
高山で生き延びてきた知恵です。
北海道の高い山を訪れたら耳を澄ましてみて下さい。
(鳴き声)きっとナキウサギたちの物語が聞こえてくるはずです。

(テーマ音楽)2015/12/24(木) 10:47〜10:50
NHK総合1・神戸
北の生きもの百科「エゾナキウサギ」[字]

▽北海道の高山の岩場にすむエゾナキウサギは氷河期の生き残りともいわれる小さなウサギだ。その夏から秋にかけての生態を、日高山脈を舞台に描く。

詳細情報
出演者
【語り】堀伸浩

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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