[PR]

 テーマパークのハウステンボス(長崎県佐世保市)は24日、パーク内で公演している専属の歌劇団を、2018年までに東京進出させる方針を明らかにした。来春はラグーナテンボス(愛知県蒲郡市)に専用劇場を新設するなど、パーク外の活動を本格化させ、将来は海外公演もめざす。

 ハウステンボス歌劇団は13年7月、中高年層の集客を目的に設立された。現在のメンバーは45人で、主役級には宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団の出身者もいる。パーク内の専用劇場で1日に最多で5回公演をこなす。14年5月には養成機関の学校もできた。

 東京では、まず既存のホールで単発の公演をする方針だが、ハウステンボスを傘下に持つ旅行大手エイチ・アイ・エスの沢田秀雄会長は、「将来は専用の劇場を建設したい」と話す。

 外国人観光客の需要も見込んでおり、アジアや欧米など海外へ公演活動を広げる構想もあるという。沢田会長は「日本を代表する歌劇団に成長させたい」と期待を膨らませた。(湯地正裕)