1万人の第九〜サワコ・又吉のクラシックなんて怖くない♪ 2015.12.23


警戒心が強くすぐやぶの中に隠れてしまうためその存在に気付かない人がほとんどです
でも運よく出会えたらその渋い美しさに心奪われてしまうかも

(「交響曲第9番」)
(DAIGO)どうも〜DAIGOです。
うぃっしゅ!クラシックって…。
そんなイメージありますよね。
今日はそんなのZTI全部とっぱらう1時間。
(阿川)皆様こんにちは。
阿川佐和子です。
ピース又吉です。
今日は又吉さん「クラシックなんて怖くない!」っていう番組なんですけどもね。
怖くないようになりたいんです。
大丈夫ですよ。
だってねすばらしい助っ人をお招きしております。
(佐渡)こんにちは佐渡裕です。
世界を股にかけた佐渡裕さんで。
そしてもうひと方。
私は特に助けにもならないんですが又吉さんと同じクラシック怖い側の人間として今日は参加させていただきたいと。
でもウィーンに取材にいらしたことがあると。
(松岡)この番組の前番組で2年前に行かせていただいたんですけども。
(一同)あははははっ。
覚えてないってことはないですよね。
今日もう一度学ばせていただきたいと思い参りました。
というわけで今日はベートーヴェンと「第九」を中心にしてお話していきたいんですが。
そんな皆様のためにまずは初歩編。
初歩的な。
VTRをご覧いただいてなじんでいただきたいと思います。
まずは…。
1つ目は「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」という曲なんですが最後にティンパニ奏者がとんでもない行動に出ちゃいます。
皆さん見逃さないでくださいよ。
うわ〜。
どうっすか?これアドリブではなくてちゃんと譜面に「ティンパニに頭を突っ込む」って書いてあるんですよ。
すごくないっすか?ハプニングじゃないんだ。
2つ目はクラシックの演奏会って堅苦しいイメージありますけどそんな中…。

(携帯の着信メロディの演奏)
(松岡)すごい。
おしゃれ〜。
うわ〜かっこいい。
全員のようですね。
(松岡)すてき〜。
すごいかっこいい。
いやアドリブすごすぎっしょ!うん。
最後は阿川さんこれ何してるかわかります?うん。
えっ知ってたんすか?うん知ってる知ってる。
SSG!さすが!正解はこうやって出来た茶葉が…。
いろんな食べ物にクラシックを聴かせたらいい効果が出たっていうのを知って茶葉にも試してみたら…。
なんと世界緑茶コンテスト最高金賞を取っちゃったんですって。
味違うんですかね。
スタジオでも解説。
これ私が聞いたときはそれこそベートーヴェンは駄目で。
ベートーヴェン駄目ですね。
バッハも駄目で。
結果的にはモーツァルトがいちばんよかった。
みたいですね。
なんでなんですか?やっぱりベートーヴェンはどっちか言うととがってんですね。
トゥントゥムチュンチュントゥン!って。
だからモーツァルトっていうのはまさにタリリンタリリンタリリ〜ラっていうでしょ。
音域的なもんだとかどっかの周波数的に何か影響があるんでしょうね。
あと面白いのは例えばアメリカで実際に犯罪のいっぱい起こる所でずっとモーツァルトをかけたらすごい犯罪減ったんです。
(又吉・松岡)ええ〜っ!じゃあ人間もモーツァルトだけ聴いてればいいんじゃないですか。
ねえ。
モーツァルトをすぐ聴かせたら。
(松岡)即効性はあるんですかね。
即効性はあるのかな。
あとねクラシックコンサートでもいろんなハプニングがあるという。
もう本番のハプニングはやっぱり山ほどありますよ。
どんなのが?本番前さあこれからやるぞっていうときにウウーーーーーーンって何かの音がしてるんですよね。
まあ多分補聴器か何かのノイズをどっかが拾ってて。
それでね1回
(一同)ええっ?でもう1回。
これドイツの話ですけど。
1人ずつチェックしてもう1回再開。
(又吉)へえ〜。
(松岡)厳しい。
そんな入れ替えられちゃうなら。
(又吉)1人ずつね。
クラシックコンサートに初めて行ったときに何に緊張するかっていうとどこで拍手していいか。
ああ〜ありますね。
っていうのが1曲の交響曲の中で第1楽章第2楽章第3楽章とか例えばあるとこの間は曲終わってもしないんですよね?あのね…。
あれはどう…?僕はねしていいと思うんです。
私なんかこうやって終わったなって思うから…。
危ねぇみたいな。
セーフみたいな。
わかるわ〜。
交響曲っていうのは大体4つの楽章で出来てるんです。
2楽章がすごいよかったと。
ヨーロッパでね2楽章のあとにすごくうまくいったと思うとき拍手がくるとオーケストラもああやっぱりわかってくれたかっていう気になるんですよね。
へえ〜。
じゃ次は小難しい顔のベートーヴェン。
でもそのお金事情その異端児ぶりを知ればぜ〜んぜん怖くない。
ってことでここからは松岡茉優ちゃんよろしく。
では手始めによく見るこのベートーヴェンの肖像画なんですけど。
このお顔なんですけれど実は怒っている顔なんだそうです。
怒ってるの?
(松岡)一体なぜ怒っているのか。
理由がわかってるんですか?
(松岡)あるんです。
皆様ご存じですか?ヒントは食べ物に関することなんですけれども。
鶏肉が小さかった。
ああ〜確かに嫌ですね。
ちょっと違います。
(又吉)何かじっとしてられへん性格やったからそういう食べ物を置かれて描き終わるまでこれを食べさせないぞっていう。
(松岡)なるほど。
ちょっと教育ママ的な。
正解はですね家政婦が作った大好物マカロニチーズが焦げてまずくて怒っているそうです。
えっそうなんすか?
(松岡)そうなんです。
画家の先生が描いている途中も八つ当たりしてしまうぐらいそれがちょっと忘れられなかった顔です。
(又吉)へえ〜。
へえ〜。
(松岡)食の好みもわかったところでここからはお金でいろんな角度からベートーヴェンについて調べてみたいと思います。
まずは年収から見てみましょう。
こちらです。
(松岡)これはベートーヴェンの年収。
(又吉)えっすみません。
あれはなんですか?
(松岡)これは番組サイドが今年を代表する…日本の芸術家代表又吉さんをちょっと入れてみて比較したいなと思いまして。
あれ又吉さんベートーヴェンとおんなじような格好してるの?
(一同)あはははっ。
(松岡)ちょっと色味を似せてきてますか?
(又吉)色味がなぜか一緒ですね。
わざとベートーヴェンに合わせて…。
違います。
なんで僕ベートーヴェンに寄せていくんですか。
たまたま色一緒ですね。
(松岡)ベートーヴェンの年収なんですけれどもいくらだったのか推定年収です。
こちら見てみましょう。
ドゥルルルル…。
億までいく?わかるんですか?そういうこと。
(松岡)1500万円!1年間?
(松岡)1年間の年収推定ですね。
これちなみにベートーヴェンが37歳で推定年収です。
ジャジャジャジャーン!
(松岡)ジャジャジャジャーン!っていってるときに1500万円です。
ちなみに音楽家の収入などを研究している山本雅士さんによると楽譜を出版社に売ると今の価値にして200万円貴族に売ると500万円なんてのもわかってきてるそう。
結構稼いでる感じしないでもないけど。
1つを作るのがなかなかきっと…。
(又吉)どれぐらいかかるんでしょうね。
どれぐらいかかるんですかね?ええ〜っ。
(松岡)30年で200万円。
「1番」の交響曲とかを作る前にもう構想は始まってたので。
そうなんですか。
あたためてた。
そうですね。
だから早い曲は何か月とかで書いてると思います。
(松岡)では続いて又吉さんの年収いってもよろしいでしょうか?いかなくていいですよ。
気になりますねこれは。
気になりますよね〜。
ちなみに芥川賞を取られる前の又吉先生の年収を番組が調べました。
こちらです。
推定ですけどもね。
番組調べでございます。
(又吉)推定ですよね。
(松岡)はい。
(松岡)超えちゃった。
3500万円。
へえ〜。
こんなにはもらってないですよ。
でもそんなにもらってたんだ。
こんなにもらってないです。
よしもとってそんなにいい会社なの?こんなもらえないっすよ。
やっぱり推定なんで。
(松岡)番組の予想的に言うと。
こっからピンハネされてるわけ?そうですそうです。
ピンハネとは僕は言いにくいですけど。
又吉さんは今芥川賞を受賞されて評価されていますがベートーヴェンが評価されたのは世界的な名曲「第九」ですね。
死後なんですよね。
「第九」の楽譜なんですけども当時500万円で売られていたそうで。
ちょっと今考えると少ないかなという感じがするんですが。
これがなんと今オークションにかけられて落札された金額がこちらです。
3億6500万円!ほう〜すごい。
よく残ってますねそんなもんが。
(松岡)ほんとですよね。
今日ねこれ実は持ってるんですけど。
(松岡)あっそれ本物なんですか?これいわゆるファクシミリっていうんですけど。
ベートーヴェンの手書きの「第九」の楽譜なんです。
えっ?
(又吉・松岡)ええ〜っ!それで…。
(松岡)読めない読めない。
もう何が音符で…。
あとで消したんでしょうね。
やめたやめたみたいな感じなんだ。
何が書いてあるかよくわかんないわけですよ。
この音符は当然生きてないけどここまで生きてんのかいや〜これは生きてんのかみたいなんがすごく曖昧じゃないですか。
なので僕らが今使ってるのは普通に印刷された譜面なんですけどそこにはいろんな想像の世界があるわけです。
多分ベートーヴェンはこの音を書いたに違いない。
ああそうか。
これ僕古本屋で買ったんです。
で10万ぐらいで。
高っ!コピーですらみんな何十万も出して買うわけですから。
いや安いですか?安いんですか。
ちょっと安いとは思えないですけどね。
ただこのベートーヴェンの「第九」ですら3億6500万円ということは又吉先生の「火花」はおいくらなのか印税が気になるところなので番組が…。
いちいち又吉さんと比較してみるのね。
番組がどうしてもということで。
こちらも番組が勝手に調べてみました。
こちらです。
(松岡)まあここまでは全然。
ここからです。
(松岡)佐渡さんの目つきが怖いです。
あ〜あ〜あ〜一十百千万…。
(松岡)まだいきますか。
これは。
(松岡)あっうそ!うわっきました!ああ〜!
(松岡)惜しい超えられず。
ベートーヴェン超えならず。
出さなくていいですよ僕のは。
僕の印税は。
そんなに印税入ったんですか?これもちろん普通の作家さんの場合ですよね。
10%の。
僕会社にいるんでそこから。
でも10%で2億8800万円入ったんですか?やだぁ!阿川さん目が怖い。
(松岡)このあとまた文庫版とか出てしまうとまたねどうなることやらって。
この方がお亡くなりになるとまたバーン!あと今度ドラマ化も決まってますもんね。
お亡くなりになったあとのドラマ化なんてもうバーン!僕が死んだあとのこと考えないでください。
いや〜又吉さんすごい!今度OGTおごって!さあ続いては家からわかるベートーヴェンの異端児ぶり。
ウィーンに移り住むことになります。
現在でも当時の家がたくさん残されています。
へえ〜。
こちらは26歳を過ぎたころから耳が聞こえなくなり始めたベートーヴェンが聴力を失うことに絶望し遺書を書いたという家。
(又吉)へえ〜。
32歳で遺書ですか。
けどなんで家からベートーヴェンの異端児っぷりがわかるのか。
この人に教えてもらいましょう。
Hello.Hello,you’rewelcom.お願いします。
56歳でその生涯を終えるまでにウィーンで引っ越した回数なんとこれ完全に引っ越し貧乏になっちゃうでしょ。
お金かかりますよね。
ウィーンには至る所にベートーヴェンが住んだ家が。
どの家でどの曲を作ったのかもちゃんとわかってるんです。
200年前の建物こんな残ってるんですね。
あの「第九」を作曲した家ももちろん保存されていて2階には当時ベートーヴェンが使用したピアノが。
「第九」ゆかりの家は1つではありません。
ここはベートーヴェンがそしてベートーヴェン最期の家がこちら。
多くの人から愛されたベートーヴェンの葬儀には2万人の市民が集まったといわれています。
(又吉)人気はあったんですね。
ではここでクイズです!阿川さんなんでベートーヴェンが79回も引っ越しする引っ越し魔だったかわかりますか?その理由をお答えくださうぃっしゅ!家付きメードがチーズマカロニが上手に作れないから。
(松岡)又吉さんは?なんかあれじゃないですか?霊的な。
お化けが見えたとか?
(又吉)お化けが見えちゃうとか。
引っ越し魔のまたまたこの方に教えてもらいましょう。
ということで実際有名作曲家の曲が盗聴されて勝手に発表されてしまうなんて事件もたくさんあったんだそうです。
そんな中ベートーヴェンは作曲者の権利が守られていないことを新聞に投書し抗議。
これが世界初の芸術家が著作権を主張した記事だといわれています。
なんかでもベートーヴェンとかそういう昔のお話伺ってるとちょっと変わってる人多いじゃないですか。
それが自分の自由な思うように行動してるからこそやと思うんですけど。
今の僕らの時代ってそういうふうにやったらあいつなんか才能あるぶってるんじゃないかって思われたり。
ああ確かに。
怖いですよね。
僕全然テレビとか出る前はそれこそ着物が好きで着物を着て街を歩いたり。
してたのに。
人が行き交う雑踏の中でこう…。
1回こう
(又吉)でこうファミレスとかにある紙とかにペンで思いついたことバーッと書いたりしてたんですけど今それ全部やると又吉お前何才能あるぶってんだよってなるから思いついても何かすごい普通に下の方で何かこうやってメモだけとったり。
街なかでここで止まってこれ見たいとか思ってもいやここでやるのはなんか…。
ちょっとかっこつけてる感じなるなとか。
でも大丈夫じゃないかな。
又吉さん確かに変かな。
それじゃどんどんいきますよ。
どこがどうモーツァルトと違うとかバッハと違うとかその後の作曲家と違うのかをちょっと。
すごくわかりやすいのはキャッチー。
それこそ「ジャジャジャーン」って誰もが知ってるじゃないですか。
で誰もがショック受けるじゃないですか。
これができるっていうのがやっぱりベートーヴェンだなって僕は思いますね。
サビから入るっていう感じ?うん。
いきなり人の胸倉をガッとつかめることができる。
これで。
これには実はトリックがあるんです。
これ実はね楽譜いちばん最初実は休みなんです。
丸で囲ってあるところは休みなんですね。
なので指揮者は実はこう振り下ろして誰も演奏しない。
(松岡)ああ1拍。
ちょっとやってみます?又吉さん指揮してみます?自分で「ジャジャジャジャーン」って言いながら指揮して。
(松岡)指揮者っぽい。
ジャジャジャン…。
「ジャジャジャーン」とか。
ゆっくりね。
(松岡)魔法使ってるみたい。
(又吉)ジャジャジャーン。
はははは。
力入れたつもりやったんですけど。
ベートーヴェンになったつもりではい!
(又吉)ジャジャジャーン!あっいいですね。
じゃそのままの手の動きで今度は歌わないでください。

(松岡)へえ〜。
だからジャジャジャンではないんです。
うんジャジャジャン。
うんジャジャジャンなんです。
だからこれを70人ぐらいでやるので一瞬真空状態が出来てバーン!って爆発するんですよ。
(又吉)正直ものすごい多くの人に無視されてるみたいな。
(松岡)ああそうですよね。
本番で指揮棒を振る以外にふだん何してるの?指揮者の仕事ぶりを知ればクラシックが怖くなくなる!これからは佐渡さんの本業です。
指揮者っていう人は何やってるのか。
(松岡)不思議!質問ありますか?
(又吉)大人数でやるときって誰か1人の間違いとかそこまでわかります?例えば指揮者のコンクールがあるんですけど。
僕も28歳の時にフランスのブザンソンっていう指揮者コンクール優勝するんですけど。
そんときの
(又吉)ええ〜っ!わざと間違えるんですか?そうです。
何人いるんですか?普通に50人…60人ぐらいのメンバーがいて。
指定されてるんですね問題として8か所とか。
例えばバイオリンが半音高く弾くとか。
(松岡)半音!?そうですね。
演奏する側は指揮者によってふだんできひんことできてるっていう。
それはそうなんですよね。
指揮者がいるといないじゃ違うんですねやっぱり。
やっぱりね〜その腕の動かし方ももちろん大事なんです。
腕の動かし方によってオーケストラの反応が違うので。
それは違うんですけどやはりねその人が立ってるだけで…。
その人がそこにいるだけでその音がするっていうのがやっぱり指揮者のひとつの…。
じゃやっぱりかっこよくなくちゃ駄目なんだ。
佐渡さんみたいに。
いや僕そんなことない。
脚長くて背高くて。
(松岡)スタイルがよくて。
(又吉)小学校のとき「指揮者誰かやりませんか?」ってなって。
誰も自分で手挙げへんくて「他薦でもいいです」って誰かが「又吉」って言ったんですよ。
ほな先生があはははは!
(又吉)俺あかんねやみたいな。
そういうことやったんでしょうね。
またまたDAIGOです。
ということでここは音楽の都ウィーン。
この街で我らが佐渡さんの…。
すごいホールでしょ?
(松岡)きれいですね。
108年の伝統を誇るウィーン屈指のオーケストラトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任したんです。
建築何年ぐらい?ブラームスの時代からです。
就任コンサートは大成功!ところで佐渡さん指揮者の仕事ってどんなことするんすか?ふだんは見られない舞台裏にカメラが潜入。
ウィーンでの佐渡さんのすごい活躍に密着しちゃいました。
気になる!
(ナレーション)
ここが佐渡さんの活動拠点の1つウィーン楽友協会ムジークフェライン
150年にわたってクラシック音楽を多くの人々に広めてきた殿堂です
毎年元日に日本にも生中継されるウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも有名です
教会みたい。
自宅が近いのでほぼ毎朝歩いてやって来ます
これが指揮者の通勤風景
この指揮台に上がった日本人指揮者はあの小澤征爾さんをはじめ本当に数えるほどしかいません
リハーサルが始まりました
ウィーンゆかりの作曲家リヒャルト・シュトラウスの人気曲
ウィーンらしさがたくさん詰まっています
これは「ウィンナー・ワルツ」
この優雅な3拍子がウィーン独特のリズムなんです
佐渡さんどんな感じっすか?世界中の音楽家が憧れるウィーン。
そんな街なかに佐渡さんの自宅はあるんです。
早速おじゃましちゃいましょう。
コンコン!
(スタッフ)こんにちは。
いらっしゃいませ。
(松岡)すてきなお部屋。
屋根裏部屋みたい。
すてきなお部屋。
(スタッフ)面白い家ですね。
面白いです。
すてき。
パター練習を…。
昔の宮殿を改築したなんともおしゃれな部屋。
やばいっすね。
さすが音楽監督。
オーケストラがこんな部屋を自宅として準備してくれました。
いや〜マジで羨ましいっすよ。
佐渡さ〜ん。
まあこれは僕の勉強机だけど。
これ次のレコーディングの譜面ね。
いっぱい書き込みしてあります。
これはもうレコーディングをやるので自分の得意な曲でもあるんだけど。
「英雄の生涯」ってすごい複雑な曲ね。
僕は若いころいっぱい書き込んでたので自分が…書き込んでほら漢字覚えるみたいな感じなんでしょうね多分ね。
なのでこの書き込みを見ながら振ってるわけではないんだけどある種設計図なので設計図を頭にどう入れていくか。
楽譜は指揮者の設計図
何度も何度も読み返します
曲調の強弱やニュアンスをいっぱい書き込んで理想の演奏をイメージするんです

京都に生まれた佐渡さん
母の影響で…
大学はフルート科を卒業
しかしどうしても指揮者に憧れて学生のブラスバンドやママさんコーラスを指導しながら修業を重ねました
羨ましいこのころのママさん。
転機が訪れたのは25歳
あの小澤征爾さんが主宰するオーディションに1本のビデオを送ったのです
それがこれ
頭!太ってる。
事前の書類審査ではあっけなく落選
でもこのビデオを見た小澤さんが佐渡さんに興味を持ちなんと逆転合格
これをきっかけに海外で学ぶチャンスをつかみました
ピチカートしっかりね。

更に名指揮者レナード・バーンスタイン氏を紹介され弟子入りを果たします
その修業の舞台がここウィーンだったのです
27年前初めてのウィーン
その船出は決して順調ではなかった
佐渡はたまたま見つけた中華料理店へ

ドイツ語が話せなかった佐渡は…

しかし出てきたのは…
将来に不安を覚える若き日の佐渡であった
(松岡)思い出の味。
かわいい。
おはようございます。
おはようございます。
この日のお仕事は?あれ?佐渡さん難しい顔してますね〜。
実はオーケストラの団員のオーディションなんです
今日はおよそ40人の候補者からチェロのリーダーになる人を1人選びます
それも担当されるんですね。
僕自身も1票それに投票する権利はあるんですね。
こうやってカーテンで誰が弾いてるかわかんない状態で始めて。
オーディションは丸1日ぶっ通し
音楽監督の大事な仕事です
そして次はまた別のホール。
あれ?みんな楽器持ってないっすね。
ちょっとちょっとこれって「第九」じゃないっすか。
この方たちは「第九」を歌う合唱団を指導する地元の指揮者の皆さん。
実は彼ら「1万人の第九」に影響を受けまずは「500人の第九」にチャレンジすることにしたんです。
もちろん指揮者は佐渡さん!「第九」の指導方法をマジ熱心に教えます。
そりゃこっちの人がベートーヴェンやるとなったらすごいちょっと気合い入って。
それちょっと潰していくのが…。
で今夜はまたまた演奏会。

(拍手)熱い演奏に皆さん大喜び。
佐渡さんお疲れさまでした!と思ったら…。
このあとなんとトークショーが待っていたんです。
ええっ。
(又吉)忙しいなぁ。
指揮者って体力勝負なんすね〜。
佐渡さんのウィーンでの挑戦は始まったばかりです。
佐渡さん頑張れ頑張れ佐渡さん!このあとは「第九」の呪い!?ちょっと!これ怖いやつ!?聞いてないよ!年末恒例のイベント「1万人の第九」。
日本に根づいた意外な訳や「第九」の呪いとかを知れば「第九」だって怖くない。
「第九」っていうのが年末で「歓喜の歌」って一般的に言われているけれども。
「第九」はベートーヴェンはどういう曲を作りたいと思ってああいうものが出来たんですか?いちばん大きなメッセージはほんとに兄弟になるっていうのはそのままの直訳ですけど。
平和になるとか仲よくなるとか1つになるっていうことですね。
このメッセージを具体的にするために人の声が必要であったっていうのあります。
「第九」の話でね1つ面白いというか呪いの話というかね。
呪い?またちょっと怖くなるかもしれませんけど。
ちょっと今1回距離が近づいたのにまた離すんですか?あのねベートーヴェンは9曲の交響曲書いたんですよ。
それでそれ以降の作曲家は9曲書いてしまうと死んでしまうっていう。
え〜っ。
え〜っ。
それはほんとに呪いですね。
それでマーラーっていう人が…ブルックナーもそうですね。
「9番」まで書いて死ぬ。
マーラーは「9番」っていう数字を付けたくないわけですよ。
(松岡)死んでしまうかも…。
「8番」まで書いてしまったわけです。
そのあともう1曲交響曲書いてるんですけどそれは「大地の歌」っていうタイトルを付けて交響曲「9番」付けなかったんですね。
それで「大地の歌」になったと。
はい。
なんだけど実際そのあと「9番」書くんですけどええっ!
(松岡)これはほんとに!
(又吉)なんですか?それ。
9の呪いというか。
ほんとに日本人にとって「第九」はなくてはならないものになってるんですけど。
なぜここまで広がったかというのをVTRをご覧いただいてちょっと。
そもそも「第九」とはどんな曲?完成したのはおよそ200年前。
なんと1824年なんです!ヨーロッパでは大きな節目で演奏されることが多くベルリンの壁が崩壊したときにも歌われたんです。
EU
(欧州連合)の国歌にもなっていて更に世界遺産にも登録されているんです。
マジすごいっしょ〜。
それじゃあここからは「第九」の現場をよ〜く知るあの人にバトンタッチ!こんにちは。
羽鳥さんこのあとはよろしくお願いしま〜す。
こんにちは。
「総合司会」の方が早い。
そうこの日行われていたのは「1万人の第九」のちょっとのぞいてみたいと思います。
失礼します。

(「交響曲第9番」)
年末1万人が大阪城ホールで「第九」を歌い上げる大イベント「1万人の第九」
今やレッスン会場は北は北海道から南は沖縄まで日本各地に広がっているんです
そして佐渡さんが合唱団に直接指導する通称佐渡練
佐渡さんが「第九」の魅力を伝えるため必ず1万人全員に指導します
もっと天井がボーンと上に飛び上がるようにしよか。
せ〜の!
(一同)Freude!
(羽鳥)あっどうもどうも。
すみませんこんにちは。
どうもすみません。
ああどうもどうも。
ああどうも。
すみません。
すみませんなんか…。
今年もお邪魔します。
羽鳥でございます。
どうぞよろしくお願いします。
3回目です。
ありがとうございます。
(羽鳥)あの〜是非ですねより多くの方にこの「1万人の第九」っていうほんとにすばらしいイベントを知ってもらいたいなと。
(拍手)ということでここからは…。
1ミニット!日本で初めて「第九」が演奏されたのは実は初演から94年後。
そして演奏したのは日本人ではなくなんとへえ〜。
第一次世界大戦で捕虜となったドイツ兵は実は丁重に扱われました。
スポーツや音楽などさまざまな文化を伝えたんですね。
教えてくださったんですね。
(羽鳥)「第九」もその1つです。
これがきっかけで日本中に広まったといわれています。
その後第二次世界大戦の出兵式など大切なときさまざまな節目で演奏されて日本人になじんでいった「第九」。
でもなぜ年末によく演奏されるようになったのか皆さん気になりますよね。
これ実はですね戦後年末に資金繰りが苦しい民間のオーケストラがお客さんを集めて年越しのお金を稼ぐために「第九」を演奏したのが始まりといわれているんです。
オーケストラに合唱団と
(松岡)なるほど単純に。
狙いは大成功です。
多くの観客が「第九」を聴くために集まったんですがこれは戦後とても貧しかったこの時代に共に歓喜を歌い上げるという「第九」が人々の心を捉えたという側面もあったんですね。
「AlleMenschenwerdenBrder」「すべての人は兄弟になる」。
遠く海の向こうで生まれたメロディが今年も師走の日本に響き渡ります。
「1万人の第九」コンサート当日。
前半は世界で活躍するアーティストたちの共演が花を添えました。
さあご覧ください。
1万人の合唱団です。
これだけそろうとやっぱり壮観です。
いよいよ始まります。
「喜びその不思議な力は時の流れが引き裂いていたものを再び結び合わせる。
そのやさしい翼に抱かれてすべての者は兄弟になる」。

(「交響曲第9番」)
(一同)Freude!
(一同)Freude!・stehtvorGott!・vorGott!・vorGott!
(拍手と歓声)
(拍手)
(又吉)すごい。
圧巻ですね。
いや僕もロックとか好きなんですけど。
なん…なんだろうな〜。
やっぱりクラシックってのはその〜いろんなジャンルのねやっぱり源流みたいなものがあるような気がしてて。
だから1万人集まると1万通りのストーリーがあるわけですよここに。
ああ〜それぞれの人生が。
みんなで何かを信じようっていう歌やなっていうのがVTRでも伝わってきましたね。
(松岡)伝わりました。
太宰だけじゃないでしょ。
いやいや…。
いやすばらしいものってあるんやな〜って…。
いや僕太宰だけとは思ってないんですけど。
クラシック。
クラシックははい。
怖くない…です。
(松岡)はははは。
2015/12/23(水) 13:55〜14:52
MBS毎日放送
1万人の第九〜サワコ・又吉のクラシックなんて怖くない♪[字]

第九とベートーヴェンをやさしく学びましょう★生涯で79回も引越し?「第九の呪い」??…佐渡裕が謎を紐解く▼第33回のテーマは「ともに歌う、夢へ。」〜大阪城ホール

詳細情報
◎この番組は…
インタビューの達人・阿川佐和子と、今年芥川賞を受賞し、作家としても活躍するお笑い芸人・又吉直樹(ピース)がクラシック音楽の世界を楽しく知的に紹介します!

そして、もちろん!毎年12月第1日曜日に大阪城ホールで開催される「サントリー1万人の第九」。師走恒例、この型破りなコンサートの模様をお送りします!
 
番組内容
今年クラシックの本場ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した指揮者・佐渡裕が「クラシックは、怖くないですから」…とコンサートでのおもしろハプニングなどを交え、やさしく解説。ロックやフォークしか聴かないという又吉も興味津々!第九の作曲したベートーヴェンと又吉、どっちが稼いでいるの?肖像画の不機嫌そうな表情の秘密は?生涯で79回も引越し!?そんな理由もあきらかに!!
 
番組内容2
「羽鳥慎一 presents 1分間で分かる第九」のコーナーなどで、クラシック音楽を学んでいきます。
そして「サントリー1万人の第九」コンサートの様子を観た、阿川と又吉、松岡の反応は!?
誰もが「第九」を聴いてみたくなる、歌ってみたくなる、“楽しく学べるクラシック番組”をお楽しみに♪
 
出演者
阿川佐和子
又吉直樹(ピース)
佐渡裕
松岡茉優

【VTR出演】
羽鳥慎一

【ナレーション】
DAIGO
 
コンサート
【総監督/指揮】
佐渡裕
【司会】
羽鳥慎一
【管弦楽】
兵庫芸術文化センター管弦楽団
【オープニングアクト】
Little Glee Monster
【ピアノ】
アリス=紗良・オット
【チェロ】
石坂団十郎
【朗読】
栗山千明
 
関連URL
【HP】
http://www.mbs.jp/daiku/

【公式twitter】
@10000daiku
https://twitter.com/10000daiku
ハッシュタグ「#10000daiku」

【公式facebook】
https://www.facebook.com/10000symphony9
 
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。

ジャンル :
音楽 – ライブ・コンサート
音楽 – クラシック・オペラ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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