2015NHK杯フィギュア プレーバック羽生結弦 世界初300点超えの軌跡 2015.12.23


(場内アナウンス)「216.07」。
(拍手と歓声)
(実況)出ました!合計322.40!新たな世界に突入しました!
(拍手と歓声)2015NHK杯フィギュアで二十歳の羽生結弦が史上初めて300点超えを記録しました。
その偉業を達成した演技の全てを振り返ります。
グランプリシリーズ最終戦となるNHK杯。
ソチオリンピック金メダリストの羽生結弦は2年後のピョンチャンオリンピックを見据えて更に難度を上げたプログラムで挑戦をしたいと考えていました。
大会初日のショートプログラム。
曲は去年と同じショパンの「バラード第1番」。
しかし演技構成では自身初めて4回転ジャンプを2回入れて臨みます。
世界ランキング1位の羽生選手は最終演技者として登場です。
(拍手)「12番羽生結弦さん日本」。
カナダ大会のショートでミスをしたから構成を変えた訳ではないんです。
ピョンチャンオリンピックを見据えて前に進むために「新たなチャレンジです」と語った羽生。
さあ冒頭の2種類の4回転に注目です。

(本田)4回転サルコ−決まりましたね。
次が4回転からのコンビネーション。
4回転ト−ループトリプルト−ループのコンビネーション。
決めました!新たなチャレンジを実らせる。
この冒頭の4回転。

(拍手)トリプルアクセル!演技後半のトリプルアクセル。
足換えのシットスピン。

(手拍子)
(拍手)コンビネーションスピン。
(拍手と歓声)すばらしい演技でした羽生結弦。
構成を変更しました。
「新たなチャレンジだ」と語りました。
そのチャレンジを見事に実らせてまた一回り大きくなった姿を見せました。
「羽生結弦さんの演技でした」。
(拍手と歓声)これぞ羽生だというような演技。
そして表情です。
(拍手と歓声)いや〜本田さん興奮冷めやらぬというこの会場になりました。
いや〜そうですね。
攻めたプログラムで挑戦してきたんですけどそれを見事に成功させましたね。
それも全てのジャンプで加点をもらえるようなすばらしい出来。
そして4回転3回転も加点は…。
あの流れ高さ非常によかったですね。
これはもう100点を超えてくる演技になってると思います。
羽生のパーソナルベスト。
ショートプログラムはオリンピックで出した101.45というこれ世界最高記録という事になるんですがそれを上回ってくる可能性というのは本田さんお感じになりますか?はいあの…やはり4回転の基礎点4回転サルコ−10.5。
そして4回転3回転のコンビネーションが14.6。
後半のトリプルアクセルが9.35ありますのでやはりジャンプだけでも50点超えてくるプログラムになっていますしコンポーネンツが高い評価を得る選手ですのでやはり100点…超えて…新しい点数が出るのではないかなと思いますね。
いや〜本当に見事でした。
もうドキドキしながらこの演技を見終わりましたけど…。
この4回転サルコ−も降りた時に少し斜めなんですがよくこらえましたよね。
ええ。
あのオリンピックで出した最高の得点101.45。
そしてこの4回転ト−ループ…。
高さ回転の速さ幅そして降りた時の流れそして3回転ト−ループ。
軽々と決めていますので加点をもらえますね。
さあどんな得点が出るのか。
楽しみに待ちましょう。
(拍手)いや〜これはすごい点数が出そうな気がしますけどね。
ここまでのトップは金博洋の95.64。
これもすばらしい得点だったんですがそれを上回るのは本田さんもう間違いないでしょうかね?そうですね。
そしてジャンプだけではなくてスピンでも高いレベル…レベル4を取れる選手ですのでやはりそのスピンなどでも加点をもらっていますとすごい点数が出ます。
(拍手)やはりプログラム全体に強さがありましたね。
勢いも感じられました。
「やったぞ」というこの表情。
(拍手と歓声)「羽生さんの得点106.33」。
出ました!106.33。
世界最高の得点をたたき出しました羽生結弦。
これまでのそのパーソナルベスト最高の得点を5点ほども上回ってきました。
断然のトップです!プログラムコンポーネンツも46.89という高い点数9点台ですね。
全員のジャッジから9点台をもらってますね。
技術点が60点近い59.44出てます。
これで羽生と金博洋のポイントの差が10.69という大きな差になりました。
いや〜本田さんすばらしい場に居合わせたという気がします。
いや〜すごいですね。
ちょっと会場全体がどよめいてますからね。
異様な雰囲気に包まれました。
2015年のNHK杯男子シングルショートプログラム。
(聞き手)では演技を終えた羽生結弦選手です。
ものすごい得点が出ましたね。
そうですね。
でも一生懸命やったんでまず点数よりもまずこの…曲のジンクスというかちょっとこのショートプログラムでなかなかノーミスできなかったっていうのがまずは晴らせてよかったなというふうに思います。
(聞き手)挑戦と位置づけてる今年のNHK杯ですけれどもいい調整ができていますか?いやもう何か挑戦したかったとかそういうのを抜きにしてもうとりあえず一生懸命練習してきた事が間違ってなかったんだなっていう感じがちょっとあったので驚きとかうれしさというよりもまずはちょっとほっとしたなっていう感じです。
(聞き手)前のグループで中国の金選手が95点台。
これも高い得点を出しましたけどその辺の意識はありました?いやもうあの…普通は「意識するな」って言われるところだと思うんですけれども第1グループの最終滑走だったんで必然的に見えましたし「絶対抜かしてやるぞ見てろよ」って思いながらやってました。
(聞き手)それをちゃんと力に変えましたね。
それがよかったのか何なのかよく分かりませんけれどもただ本当にひと言言える事としたらまずここまで練習を支えて下さった本当にクリケットの先生はじめ多くの方々に感謝したいなと思ってます。
(聞き手)明日のフリーに向けてもひと言お願いします。
そうですねまだ終わったばっかりですけれどもしっかり気持ちを切り替えて明日に向けて明日こそ大切なフリーなので頑張りたいなと思います。
(聞き手)お疲れさまでした。
ありがとうございました。
ノーミスで演じきった羽生選手。
ショートで今自分ができる最高難度というプログラムで結果を出しました。
夢のトータル300点超えなるか。
周囲の期待を背負い勝負のフリーを迎えます。
フリーは映画「陰陽師」の楽曲を用いた「SEIMEI」。
体力が落ちてくる後半に4回転ジャンプを組み込んだ演技構成で臨みます。
「第2グループの選手の皆さんは練習を始めて下さい」。
(拍手と歓声)
(拍手と歓声)羽生が練習でジャンプを決める度にこの会場のお客さんが沸いています。
本田さん表情を見ていてもですねちょっとこう柔らかい表情だったりとか何かゆとりすら感じさせるこの6分間練習なんですがどうですか?そうですねあのジャンプの質もすごくいいので落ち着いてるのと少し余裕がありますね。
6分間練習で笑顔なども見せてますので…。
非常にいい状態じゃないかなと思います。
このフリーでも世界最高得点というような期待感ももちろん見ている方々の中にはあるでしょうしパトリック・チャンが持つ世界最高記録それを更新し本田さん300点というまだ見ぬ数字へ達する事ができるのかどうかですね。
やはりあの300点という数字を見た事がないのでやはり可能性がありますよね。
ここで見れるという可能性を楽しみにしたいなと思います。
歴史的なその舞台に我々も立ち会う事ができるのかどうかです。
羽生選手は第2グループ最後の演技者です。
気持ちを引き締めできる事を存分に楽しみながら臨みたいと思っていました。
夢の300点超えいよいよ挑戦が始まります。
さあ最後羽生の登場を待つ2015NHK杯フィギュア男子シングル。
手をたたきながらも表情は全く崩す事がありません羽生結弦。
(拍手と歓声)ショートが終わった時点で金博洋とは10.69という大きな差をつけてこのフリーに入ってきました。
もちろん表彰台に上がれば自力でのグランプリファイナル確定。
優勝へ向かってそして世界最高得点へ向かって羽生の今シーズンの新たな挑戦。
和に忠実なプログラム。
映画「陰陽師」より「SEIMEI」。
最初は4回転です。
4回転サルコー。
余裕がありましたね。
軽々と跳んでみせました。
4回転が続きます。
4回転トーループ。
これも軽々と決めました。
美しい。
トリプルフリップ。

(拍手)
(手拍子)ステップシークエンス。
さあ後半に持ってくる4回転はどうか?トリプルアクセルからのコンビネーションも難しいジャンプが続きます。
4回転のトーループトリプルトーループ。
3つを決めた!トリプルアクセル。
ダブルト−ループ。
難しいチャレンジと話したこの後半のジャンプコンビネーション。
難しい入りからのトリプルアクセル。
シングルループ。
トリプルサルコ−。
トリプルループ。
トリプルルッツ。
ジャンプを全て決めてきた!どこまで得点が伸びるのか。

(手拍子)
(歓声)
(拍手)コンビネーションスピン。
(拍手と歓声)次元が違います!
(拍手と歓声)更に大きくなったその姿。
違う次元の演技を見せました。
(拍手と歓声)昨日のショートの世界最高得点そして今日のこの見事なフリーの演技。
(拍手と歓声)「羽生結弦さんの演技でした」。
どこまで得点が伸びるのか。
(拍手)
(拍手と歓声)いや〜もう…。
本田さん今日はどこまで得点が伸びるのかそこにもう尽きるというようなすばらしい演技でした。
いや〜やはり4回転3回もきれいに決まってますしそれも1つが4回転3回転のコンビネーション。
そしてトリプルアクセルからの3連続。
全てのジャンプに加点がもらえるようなジャンプですので技術点が100点以上出ますね。
そしてコンポーネンツがやはり9点台が並ぶと思いますので200点超えてくると思います。
(歓声)このフリースケーティングにおける世界最高得点はパトリック・チャンの196.75。
そして合計も295.27。
まだ300点という得点を私たちは見た事がありません。
ありがとう!ただただすごかったですね。
冒頭のジャンプ。
4回転サルコ−。
余裕があって降りたあとの流れしっかりきれいに決まってますね。
4回転のト−ループ。
これも幅…降りたあと…。
きれいなジャンプでした。
改めてのこの演技にも本当に見入ってしまいます。
これが後半の4回転ト−ループですね。
4回転ト−ループきれいに上がってますね。
少しジャンプが詰まったんですがそこからトリプルト−ループ決めて加点をもらえるジャンプに変わりましたね。
ええ。
4回転3つを全て決めました。
後半のトリプルアクセルからのコンビネーションという「難しいチャレンジだった」と話したこのジャンプも見事。
このジャンプの入り方にも工夫がありました。
難しい入り方でトリプルアクセル。
シングルループからトリプルサルコ−。
全てのジャンプがピタッと止まっているんですよね。
降りたあとにブレたりもしないので。
それはよかったです。
優勝もグランプリファイナルも間違いはありません。
あとは何点が出るのか。
得点を促すビッグハットのお客さんの大きな拍手手拍子です。
(拍手と歓声)
(拍手と歓声)ありがとうございました。
羽生自身も絶対に間違いがないというこの姿。
「羽生さんの得点216.07」。
(歓声)出ました!合計322.40!新たな世界に突入しました!
(歓声)フィギュアスケート男子シングルがまさに新たな時代に突入をしていきました。
羽生結弦優勝!しかも世界最高得点!
(拍手と歓声)誰も文句のつけようがない322.40。
私たちが目にする初めての300点台は322という…。
羽生自身も信じられないという表情になりました。
「男子シングルフリースケーティングの競技を終了致します」。
解説は本田武史さんです。
300点どころではないはるか上を本田さんいきました。
いや〜大幅に超えましたね。
300点が見れるかという話だったんですけれども322点。
そしてプログラムの点数なんですけれどもテクニカル技の方が118.87という高い点数を取ってます。
そしてプログラムコンポーネンツが97.20。
合計216点。
すごい点数が出ましたね。
圧巻の世界最高得点322.40で羽生結弦ショートフリーともにこの世界最高得点で新たな次元を切り開いていきました。
優勝です。
間もなくその羽生の声を聞きたいと思います。
(聞き手)え〜それでは皆さんお待たせしました。
チャンピオンの声です!NHK杯男子シングル優勝羽生結弦選手です。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
本当にえ〜皆さんは直接僕らスケーターまあ僕も含め僕らスケーターに直接手を加えて下さったり何かをして下さった訳ではないですけれども本当に応援という大きな力をもらいました。
本当にこのスコアそしてこの演技は皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
(拍手と歓声)そしてテレビを見ている皆さんも本当にありがとうございます。
(聞き手)羽生さん自身もとても興奮しているように感じますけれども初めての…世界で初めてのフリー200点そして総合300点。
どうですか?いや〜いまだに信じられてないです。
まあスコアは本当にビックリしましたけれども実際にここまでスケートカナダからこのNHK杯までもう本っ当に血のにじむような本っ当につらい努力を…努力というか練習をしてきたのでまずその練習をさせて下さった僕の周りの方々サポーターの皆さんそしてカナダのクリケットのリンクそして自分が生まれ育った仙台のリンク全てに感謝したいなと思っています。
(拍手と歓声)
(聞き手)ハイリスクもありハイリターンもあるそんな挑戦だったと思いますけれどもこの結果というのは想像してましたか?いや〜「やってやる!」とは思ってましたけど。
ハハハ!ただ何ですかね自分自身すごく今回特にフリーは滑る前ものすごく緊張していて本当だったらいつもブライアンと滑る前に話す事ができるんですけれども話す事すらできなくて本当に緊張したんですけれどもこの本当に長野のオリンピックがあったリンクで滑る事によってまたオリンピックのマークもありますしすごい何か自分自身にプレッシャーかけて「絶対王者だぞ」という自信をすごく言い聞かせながらやってました。
(聞き手)終わったあとオーサーコーチといろんな話をしていましたけれどもどんな事を話したんですか?ただただ「ビックリしたね」っていう話をしてました。
本当に終わったあとに「いい子だったよ」って言われたんですけど「まだいい子なの?」っていう話はちょっとしました。
(聞き手)さあこれでまあ当然グランプリファイナルも決まってその先もいろんな期待が私たち広がるんですけれども先に向けてひと言お願いします。
いやもう今回は今回で終わってしまった事なんでとにかくまずここまですごいハードな練習してきましたけれどもそれでもけがをしないでまずここまで来れた自分の体またはケアして下さった先生方に感謝しつつまたこれ以上の演技ができるように更に練習を積んでいきたいなと思っています。
(聞き手)すばらしい演技をありがとうございました。
ありがとうございました。
皆さん本当にありがとうございました。
またこれからもお願いします。
(聞き手)チャンピオン羽生結弦選手でした。
(拍手と歓声)羽生自身の興奮が本当によく伝わるインタビューでしたが今も立ち上がって拍手を送っているお客さんがたくさんいますビッグハット。
それでは最終的な男子シングルの結果です。
羽生結弦322.40で優勝。
そして中国の金博洋がフリー4回転4つを成功させる事ができませんでしたが2位。
そして無良祟人が表彰台守って3位という事になりました。
本田さん改めて羽生のインタビューなどもお聞きになって興奮がよく伝わりましたね。
いや〜そうですよね。
やはり男子で300点超えというのをこの場で見れたという…。
そして本人もそうですよね。
やはり「300点超えた」っていう興奮はありましたよね。
いや本当に私たちは歴史のその1ページに立ち会ったというようなそんな気が本田さんするのですが…。
もちろん点数じゃないんですけれども本当にショートプログラムそしてフリープログラム。
圧倒的な強さでしたね。
完璧でしたね。
そうですね。
この完璧な演技がこのあとどこまで続いていくのか。
本当にこのあとシーズン終盤本田さん楽しみになりましたね。
そうですね。
このあとグランプリファイナルそして全日本世界選手権とつながっていきますのでどこまで伸びていくのかが楽しみですね。
はい。
さあ間もなく表彰式が始まります。
(拍手と歓声)「ユヅル・ハニュウジャパン!」。
(横井)大きな拍手に包まれています羽生結弦。
(拍手)
(拍手と歓声)ショートプログラムフリートータルでも世界最高得点をマークしました。
(拍手)
(手拍子)
(拍手と歓声)いや〜織田さんこの辺りも役者ですね。
(織田)そうですね盛り上げてくれますね。
そして2位が中国18歳の博洋選手。
(拍手と歓声)4回転4回をですね予定をしていました。
全ては決まりませんでしたけども見事な演技でしたよね。
(織田)いやすごかったですよ!4回転3回そしてトリプルアクセル2回決めましたから本当にすばらしい演技でした。
鈴木さんまだ18歳ですからね。
(鈴木)そうですね。
まだまだこれから怖い存在になってきますね。
(織田)まだまだ伸び代がありますね。
将来性が大いに期待できる金博洋選手が2位です。
「第3位無良祟人さん日本」。
無良祟人選手が3位。
「タカヒト・ムラ!」。
昨年のNHK杯に続いて表彰台に上がりました。
フリーの演技もさすがという感じでしたね。
(織田)そうですね。
4回転ト−ループを2本そしてトリプルアクセルも2本きれいにはまりました。
ただほかのところでミスはあったんですけれどもすごくいい演技だったと思います。
グランプリシリーズアメリカでは10位という事でしたから…鈴木さん。
(鈴木)本人もすごく悔しい思いをしてそこから練習を積み重ねてこのNHK杯臨んで結果につながったのでまたここから更に上を目指していってほしいなと思います。
「表彰者が入場致します」。
「メダルは橋本聖子公益財団法人日本スケート連盟会長より授与されます」。
まずはメダルの贈呈です。
橋本聖子日本スケート連盟会長から渡されます。
(拍手)いや〜すばらしい笑顔ですね織田さん。
(織田)そうですね。
本当にショートフリーともに出し切っての演技でしたね。
(拍手)金博洋選手も見事なチャレンジ。
(拍手)無良選手もいい笑顔が見えました。
(拍手)「NHK杯は籾井勝人NHK会長より授与されます」。
NHK杯は籾井勝人NHK会長から渡されます。
織田さん振り返っていきますとこの男子のシングル本当にショートフリーともこの羽生選手の圧巻の演技。
(織田)そうですね〜本当に課題としていた4回転2本まずショートプログラムでそれを超えて更に4回転3本のフリーの課題としていたプログラムをクリアして更に壁を乗り越えたそんな強い羽生結弦選手が見る事ができました。
鈴木さん。
羽生選手はオリンピックを見据えると「もうそんなに時間がない。
挑戦しなくてはいけないんだ」という話をしてたんですね。
(鈴木)そうですね。
今までもずっとずっとチャレンジしていく姿を見てきましたけれどもそれでもまだまだ進化を止めないというそこが羽生選手の強さだと思いますね。
本当にこうどこまで強くなってしまうのかという感じがしますね。
今シーズンはグランプリカナダでは2位でした。
ショートプログラムでややミスがあってフリースケーティングでは取り戻したんですがトータルで2位。
このNHK杯に向けてややジャンプで心配する声もありましたが全くそんな事は関係ありませんでしたね。
(織田)やはりそのカナダ大会での反省っていうのをうまく生かして一生懸命練習を積んでこのNHK杯にしっかり合わせてきたという印象ですね。
こうなってくるとですねお二人にお伺いしたいのは次はどんな挑戦をするのかという事なんですが。
(織田)そうですね〜。
やはりもう新たな4回転ジャンプ…また1種類増やすとかまだまだ羽生選手は無限の可能性が広がってるとこがすごいなと思いますね。
(鈴木)その挑戦を見られるってものすごく幸せですね私たちは。
今日は本当に会場のお客さん我々それからテレビを見ている方この瞬間に立ち会えた事本当に幸せですね。
(織田)今後こういった選手が出てくるのかっていうぐらい本当にもう圧巻の演技でした。
拍手が鳴りやみません。
「国旗を掲揚し優勝選手の国歌を演奏致します。
皆様ご起立の上国旗にご注目下さい」。

(「君が代」)
(拍手)「ご着席下さい」。
「表彰者が退場致します」。
(拍手)羽生選手この瞬間は晴れやかな笑顔に変わっています。
織田さんこの男子ですけどもこのほかにもですねスペインのフェルナンデス選手ですとかカナダのパトリック・チャン選手もいますしその中でもこの挑戦を続けてきた羽生選手がやはりこう一つ抜けてるなという感じがしますか?
(織田)そうですね得点を見てもやはり頭一つ抜けてるなという印象はありますけどほかの海外の選手たちも今日の羽生結弦選手の演技はチェックしてると思うのでそういった選手がこの演技を見てまた構成を上げてくるかもしれませんしいろんなまたハイレベルな戦いが期待できそうですね。
なるほど。
これを見てライバルたちがまた火がついて。
(織田)いやこれはもう火がついたと思います。
ただ本当に今日は本当ひとまずこの羽生選手のすばらしい演技に浸りたいなと…。
(織田)もうすばらしいです。
今会場の拍手に応えています羽生結弦です。

(手拍子)ショートプログラムでは中国の金博洋選手が非常にいい演技をしてとにかく抜いてやろうという強気の気持ちで臨んだという話がありました。
そして今日もですね鈴木さんとにかく点を出してやろうと思ったというインタビューの話もありましたね。
(鈴木)ありましたね。
そうした事をプレッシャーではなくて力に変えれるところがすごいところですね。
その辺のメンタリティーっていうんですかね織田さんどういうふうに持てばなれるんですか?
(織田)いえ僕も分からないです。
僕も分からないですしただやはりトップアスリートとしての全ての素質を兼ね備えているなというふうに羽生選手をいつも見てて思います。
確かにこのNHK杯に向けてとにかく練習したという話がありました。
(織田)そうですねもう本当に苦しい苦しい練習だったとは思うんですけどやはりこれだけの演技ができたという事は羽生選手にとってその練習が間違いなかったと思えてすごくうれしかったんじゃないでしょうか。

(手拍子)
(歓声)あっ今羽生選手がちょうど我々の特設スタジオの横まで来てくれました。
羽生選手それから無良崇人選手です。
おめでとう〜!ありがとう!お二人と喜びを分かち合っています。
頑張った本当。
いや〜本当に…今どんな表情でしたか?
(織田)いいもんもらっちゃいました。
いいのかなこれもらって。
(歓声)トータル322.40。
世界最高得点を一気に30点近く更新した羽生選手。
男子フィギュアスケート界に新たな歴史が刻まれました。
(観客)おめでとう!
(拍手)「総合得点322.40。
ショートフリーともに世界最高得点を更新し前人未到の演技とともにフィギュアスケートの歴史をまた一つ塗り替えました。
羽生結弦さん日本」。
(拍手と歓声)日本の羽生結弦。
「天と地のレクイエム」松尾泰伸さん作曲宮本賢二さん振り付けです。

(拍手)
(拍手)
(拍手)
(拍手)
(拍手)
(拍手)
(拍手)「羽生結弦さんの演技でした」。
東日本大震災の鎮魂曲「天と地のレクイエム」。
織田さんいろんな事を感じた人が多いと思いますがどうでしょうか?
(織田)そうですね本当にあの演技からいろんな思いが伝わってくるそういったすばらしい演技だったと思いますしこれだけ技術そして芸術性を兼ね備えた選手っていうのが日本にいるっていう事が本当に…僕たち引退したんですけれどもすごく誇らしいですよね。
フィギュアスケートを通して本当にいろんな事を伝える事ができるんですね。
(織田)そうですねあの〜僕たちは滑る事しかできないかもしれないですけれども羽生選手のようにこれだけの技術芸術性がある選手はやはりこう何かを伝えるっていう事もできるんだなって…。
「皆さん更に大きな拍手でお迎え下さい」。
アンコールに応えます。
(拍手と歓声)自分が滑る事によって何か心が動くような演技を見せる事ができればと以前話をしていました。
フリーです。
「SEIMEI」。

(歓声)
(手拍子)
(拍手と歓声)216.07をたたき出した「SEIMEI」です。
トータル322.40。
世界記録を打ち立てました。
(拍手と歓声)
(織田)羽生選手ならその自分で打ち立てた今回の記録もまだまだ乗り越えられるんじゃないかなっていうぐらいそのぐらい可能性をまだまだ秘めているなというふうにこのエキシビションの演技を見てても感じました。
大会の最後に行われたフィナーレ。
全選手を代表して羽生選手が締めくくりました。
え〜皆さん楽しんで頂けましたでしょうか?
(拍手と歓声)え〜わざわざこの長野まで足を運んで…足を運んで下さり本当にありがとうございます。
僕たちは皆さんのおかげでこうやってスケートをこの競技を練習していっぱいいっぱい練習してその成果を皆さんに見てもらう事ができます。
そして皆さんに何かを感じ取ってもらえるまた楽しい時間になれたらいいなというふうに思っています。
本当に今日はありがとうございました。
(拍手)まだまだファイナルがある選手もいますしそしてグランプリシリーズ本当に最後まで全力を出し切って下さったスケーターに大きな拍手をお願い致します。
(拍手)
(羽生)まだまだ僕たちのスケート人生は終わりません。
これからも今シーズン…今シーズンのみならずこれからもずっと応援して下さい。
本日は本当にありがとうございました。
また来て下さい。
常に最高の演技を求めるフィギュアスケーター羽生結弦。
その挑戦はこれからも続きます。
2015/12/23(水) 09:05〜09:59
NHK総合1・神戸
2015NHK杯フィギュア プレーバック羽生結弦 世界初300点超えの軌跡[字]

2015NHK杯フィギュアで一つの偉業が達成された。羽生結弦が世界で初めて300点を超え、マークした世界最高得点である。そのすべての演技を再びお届けする。

詳細情報
番組内容
2015NHK杯フィギュアで一つの偉業が達成された。男子シングルで羽生結弦が世界で初めて300点を超え、マークした世界最高得点である。自身がソチ五輪で打ち立てた世界最高得点を更新したショートの演技を始め、陰陽師をテーマに演技したフリーの「SEIMEI」、そして表彰式の様子も含め、フィギュアスケートに新たな歴史を打ち立てたNHK杯での羽生結弦のすべてを再びお届けする。
出演者
【語り】杉浦友紀
キーワード1
羽生結弦
キーワード2
フィギュアスケート

ジャンル :
スポーツ – マリン・ウィンタースポーツ
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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