SONGSスペシャル 井上陽水 2015.12.22


これからちょっと…こちら146本のいちょうが300mにわたって並んでいると。
ハハハ!ふだんから…親交は深く…。
そうですそうです。
そうなんですよ。
そんな事ないと思いますけど。
すごい!「ブラタモリ」のほんとに放送の中で…でもそうなったら…私ですね先日初めて陽水さんのコンサートに…。
本当お忙しい中よくいらっしゃいました。
いやもうほんとに感激しまして。
コンサートってやっぱり楽しいですか?コンサート大嫌いだったんですよ若い頃は。
だって考えてみたらライブってね決められた時間に決められた場所で決められた日にねやるんですよ。
それがどうした?当たり前じゃないとおっしゃるかもしれないけど一応何か僕らは僕らというか僕らの世代は自由でありたいとかね気の赴くままに生きていきたいとか何かそういうムーブメントもあったんですよ。
ロックだとかフォークだとか言いながら自由なんだ僕らはとか言いながら。
言ってる割に決められた日時に決められた場所で随分お利口さんに…。
そうですね。
言ってる事とやってる事がちょっと違うかなという。
その感覚今はどうですか?変わりましたか?それがねだんだん恥ずかしさも。
こう見えてもちょっと恥ずかしがりのとこあるんですよ。
若い頃はステージの今から出るという時にはあ僕は何か仕事を間違えた。
こんなの向いてないなんて思って。
このごろねそんなに恥ずかしくなくなってきたんですよ。
やっぱり年の功というかある大事な感性つまりシャイであるとか控えめであるとかデリケートであるとかそこら辺が摩耗してきて。
摩耗ですか。
アハハハハ!そんな恥ずかしくないんじゃない?だんだんなってきたらちょっと楽しくなってきたんですよね。
もう少しねちょっと落ち着いた感じでやらない?つまり僕がもうへらへらへらへらしてるんでちょっと僕にもイメージっていうものがあるんで。
それなりにその影があるというかシャドーがあるというか憂いを含んでる井上という面もあるんですよ。
そこら辺を少し出して頂いて。
そうはへらへらへらへら…。
曲と曲との間にねMCといって少しおしゃべりするんですけどもう若い頃はひと言もしゃべれなかったんですよ。
恥ずかしくて。
ですからマネージャーなんかスタッフなんかが「陽水もう少ししゃべった方がいいよ」と。
あんまり黙ってると何か変な空気で「頑張ります」とか言いながらもやっぱしゃべれなかったんですよ。
このごろ逆で「そんなにしゃべらない方がいいんじゃない」。
そうなんですね。
逆転してきたんですね。
すごくね笑って頂くという事がすごく好きなんですよ。
タモリさんの弟分ですからね笑って頂かないと話にならないとか思って。
僕も昔は多少ね手ごわかったんですよ。
(笑い声)笑いが起きました。
昔は多少ね。
陽水はどんなインタビューをしてもあんまりしゃべってくれないし。
「こんにちは。
今日いい天気ですね」って「お元気ですか?」とか言うじゃない?それは別に深い意味があって真剣に聞いてるわけではなくてまあ何かしゃべれば会話もスタートするみたいなところで「お元気ですか?」とかいうような事で言うんですけど。
若い頃はそういうところにも突っ込んでね。
「元気なわけないだろう」とか何か言ったり…。
アハハハハ!そういう感じでしたから多少手ごわかったんですよ。
それ手ごわいです。
ええお見せしたかったです。
いや見たくないです。
ハハハハ!あんまりペラペラしゃべれなかった頃タモリさんと一緒にねゴルフ行こうみたいな事になって2人でタモリさんの運転で行った事があるんですよ。
先輩でもあるしそれから大好きな人ですから僕にとってね。
そういう人っていうのを前にして僕もペラペラしゃべれないんですよ。
緊張してしまうんですか?そうなんでしょうね。
やっぱリスペクトありますから。
タモリさんはタモリさんで後輩がかたくなってるなってほぐしてくれるような柔な人じゃないんですよ。
だから2人でね車の中でシーンとしながら結構長時間ね進行した事を覚えてますけどね。
もうこれ以上は限界だなと思った時にタモリさんがちょっと笑える話をしてくれてこの人ほんとに嫌らしい人だなと思いましたけどね。
最後は優しいですね。
そうでしたねはい。
イェーイ!こういう年齢になるとね時々知人が亡くなったりね知人のパートナーが亡くなったりしてなかなか悲しい事なんですけどそういう事を考えながら「シルエット・ロマンス」なんかをね歌ったりしてみるとあ〜全然若い頃に感じてた意味合いっていうと変ですけど全然違うんだなっていうのを経験したりね。
「あの素晴らしい愛をもう一度」なんかはまあすてきな曲だなとは思ってましたけど割合シンプルな言葉遣いなんですよ。
同じ花を見てね二人ともあのころっていうのは美しいというふうに思った。
でもあのころそういうふうに思った心はもう帰ってこないとか言って作為のないあんまりひねっていないシンプルな感じがぐっと来るような年齢になったんですよ僕がね。
飲み物に例えるとね「やっぱりジュースだよね」とか「いやコーラの方がいいよ」とか「ビールじゃないとね」とか言いながら「やっぱり焼酎だって侮れないよ」とか言ったり「最終的にはワインかな?」「違う違う最後はスコッチだよね」とか言って「お前たち日本人だろ日本酒が…」とかワイワイ言うけど結局麦茶か白湯がいいな〜そういう感じになるんですね。
そこに色が…味がついてるとうるさいみたいなねところも最近ちょっと出始めまして結構な事なんですよね。
結構な事…。
若い頃はねどちらかというとクリスマスをほんとにこうやってきた楽しい!楽しんじゃおうっていう世界とブルークリスマス系の人もいるわけよ。
ブルークリスマス…。
僕どっちかというと後者ですね。
割合すぐネガティブ方面に行きやすい人だったんですけど最近はまあ何とか持ちこたえてますけどね。
つまり人間っていうのは楽しい事ばかりではないじゃない?表があれば裏もあるように人間の悲しさとか寂しさ孤独とかネガティブっていうかそういうものも当然あるわけじゃない?そういうものも表現すべきだと思うわけよ。
どちらかというと僕はそうやって裏側っていうかそっちの方に興味が行くっていうか目が行くんですよね。
それはとっても孤独で悲しくてある種つらいんですけど人間って不思議なものでそこに慣れると苦しいっていうか悲しいんだけどある種居心地がいいっていう面もあるんですよね。
今回曲が結構暗めな曲が多いと思うんですけれども…。
そんなに何か南の島で太陽がさんさんと私たちの未来は盤石ねとかそういう感じの曲は少ないですね。
それはどうしてなんですか?屈折とか裏側とか不吉とか不幸とかそういうところっていうのをできるだけ提出するのが僕らっていうか音楽とかねジャーナリズムもそうかもしれないけどね。
そういう使命があるんじゃないかなとも思うんですよね。
つまり世の中っていうのが肯定的な感じに振れればねちょっとネガティブな感じ…世の中随分ネガティブに行ってるなって言ったらちょっとこう明るい感じとかねそういうバランス。
昔と今時代も変わって年齢も変わっていますけれども曲に対する感覚というのも変わってくるんですか?どういう歌にピピッと来るというか。
あんまりそういう事を考えないで無作為にいろいろ選んでるつもりなんですけどよ〜く考えてみるとやっぱロマンスなんですよね。
ほぉ〜って先生!ロマンス…ロマンス…ごめんなさい。
ほぉ〜っ!ハハハハ…。
思いも寄らぬ言葉が出てきた時に多分この顔をするんでしょうね。
ハハハ…。
2015/12/22(火) 22:00〜22:48
NHK総合1・神戸
SONGSスペシャル 井上陽水[字]

「ブラタモリ」の大ファンの井上陽水。今回は桑子真帆アナと共に都内某所をブラブラし楽しいトークを繰り広げる。楽曲:ブラタモリテーマの女神、リバーサイドホテル ほか

詳細情報
番組内容
井上陽水は、実は「ブラタモリ」の大ファン。そこで今回は、同番組に出演中の桑子真帆アナウンサーと共に都内某所をブラブラし、楽しいトークを繰り広げる。話題はタモリと井上陽水の爆笑交友録から、最近の音楽活動についてなど多岐にわたり、謎めいたアーティスト・井上陽水の素顔が垣間見える。楽曲:ブラタモリテーマの女神、リバーサイドホテル、とまどうペリカン、シルエットロマンス、あの素晴しい愛をもう一度 ほか
出演者
【出演】井上陽水,桑子真帆

ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
音楽 – その他
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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