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社長解任巡り セーラー万年筆と中島氏が和解
12月24日 22時02分

業績不振が続く老舗の文具メーカー「セーラー万年筆」の社長職を解かれた旧大蔵省出身の中島義雄氏が、この決議を無効だとして裁判所に仮処分を申請していた問題で、24日に両者が和解して、中島氏は申請を取り下げたうえで、取締役として経営にあたることになりました。
昨年度まで8年連続の赤字となっているセーラー万年筆は、今月12日の取締役会で旧大蔵省出身の中島義雄氏の社長職を解いて、代表権のない取締役とすることを決議しました。これに対し、中島氏は「決議は無効だ」として、社長としての地位の確認を求める仮処分を東京地方裁判所に申請していました。
会社側によりますと、その後、新しい経営陣と中島氏が協議を重ねた結果、和解が成立し、中島氏は24日に仮処分の申請を取り下げました。中島氏は今後、取締役として引き続き会社の経営にあたるということです。
旧大蔵省で主計局次長などを務めた中島氏は、過剰な接待の問題を指摘されて平成7年に退官し、その後、民間企業の役員などを経て平成21年からセーラー万年筆の社長を務めていました。
中島氏はNHKの取材に対し、「社長を解職した手続きが適正かどうか意見の違いはあるが、事態の長期化は会社の経営にとってよくないと判断し、和解に応じることにした」と話しています。

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