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化血研 医薬品用の毒物運搬で届け出怠る
12月18日 20時10分

国の承認と異なる方法で血液製剤を製造していたことが明らかになった、熊本市の製薬会社「化血研」が、医薬品などに使われる毒物を運搬する際に、法律で定められた届け出を怠っていたケースがこの8年間で4件あったことが、社内調査で分かりました。
熊本市にある製薬会社「化血研」=化学及血清療法研究所は、およそ40年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、不正を隠すために製造記録を偽造するなど組織的な隠蔽を図っていたことが明らかになっています。
これを受けて化血研が社内調査を進めたところ、医薬品などに使われ、毒物に指定されているボツリヌス毒素を、熊本県内の施設間で運搬した際、法律で定められた届け出を怠っていたケースがあったということです。
法律ではボツリヌス毒素を0.1ミリグラム以上運搬する場合、県の公安委員会に届け出る必要があるということで、届け出を怠ったケースは、この法律ができた平成19年以降の8年間で合わせて4件確認されたということです。
一方、運搬中の紛失や盗難、漏えいなどの事故はなかったということです。
化血研は今月8日に厚生労働省に報告したということで、これを受けて厚生労働省は近く立ち入り検査を行って、毒物の管理状況などを調べることにしています。
化血研は「管理の不備があったことを深くおわびします。再発防止に向けた取り組みを徹底します」とコメントしています。

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