一瞬にして崩れ落ちる建物。
中国・広東省のシンセン市で昨日昼頃、積み上げられた大量の建設残土が崩れ、巻き込まれた工場や建設作業員の宿舎など33棟が倒壊した。
シンセン市の現場です。
こちらでは鉄骨でできたビルが大量の土砂によってなぎ倒されています。
昨夜までに7人が救出されたものの今も91人が行方不明となっている。
新華社通信によると今日の昼過ぎ地下6mに生存者がいる可能性のある建物が埋まっているのを発見し、現在救出活動を行っているとのこと。
こちらは事故発生の翌日に撮影された映像。
崩れた土砂に覆われた範囲は38万平方メートル、東京ドーム8個分に及ぶとのこと。
土砂が襲った建物は大きく曲がっており、その衝撃を物語っている。
一方、こちらの映像では土砂が崩れた直後に大きな爆発が起きていることがわかる。
土砂崩れが起きた際に現場近くを通っていたガスのパイプラインが爆発したことがわかっていてその様子をとらえたものと見られる。
新華社通信によると、もともと採石場だった場所が去年から残土置き場として使われるようになり一日に数百台のダンプカーが残土や廃棄物を運び込んでいたとのこと。
中国メディアは、残土は20階建てのビルに相当する高さまで積み上げられていたという住民の証言を伝えている。
中国の国土資源省は初期調査の結果、建設残土の量が多く、傾斜が急過ぎたために安定が失われたとして事故が人災であるとの見方を示している。
8月に天津で起きた爆発事故など相次ぐ人災に中国のインターネットには怒りや皮肉を込めた投稿が目立つ。
シンセンでは、不動産や鉄道の建設現場から出た残土の処理が深刻な問題になっていたとのことで今回の事故の背景には、急速な発展によるツケという中国の大都市が等しく抱える問題も浮かび上がってくる。
原因は、積み上げられた建設残土の崩壊と見られているわけなんですが、天津での爆発事故もそうだったんですが中国では人災と指摘されるものがあまりにも多いですよね。
いつも構図が同じという感じがあるんですよね。
民衆が怒ると、指導部が大体、責任のありかを見つけてそこを厳しく追及していく、怒りを静めていくというのも繰り返されている感じがしますよね。
ここで中継です。
現在のそちらの状況を教えてください。
大量の土砂の流出がありました中国・シンセン市郊外の現場です。
私の横、向かって右側から左側にかけて昨日、土砂が崩れました。
その長さは見えている範囲でも500m以上にわたります。
そして、その先にはコンクリート製のビルが傾いたり押しつぶされたりしています。
土砂がかなりの威力で押し寄せたことが見て取れます。
現場ではショベルカーなどの重機が20台以上稼働し、土などの掘り起こし作業を続けています。
こちらでは先ほどから弱い雨も降り始めました。
依然として91人の行方がわからない状況であるため、救助犬や人間の生存反応を調べる機械などを使って行方不明者の救助活動が続けられていますが流出した土砂があまりに多いため、作業は難航している模様です。
眠気覚ましをうたうカフェイン入りの清涼飲料水、いわゆるエナジードリンクを頻繁に飲んでいた九州地方の20代の男性がカフェイン中毒で去年死亡していたことがわかりました。
日常的にカフェインを摂取したことによる死亡例は国内で初めてと見られます。
毒ではございませんが、使い方を間違えるとそれが中毒になったり、また、たくさん飲み過ぎますと死亡に至る、致死濃度に達する場合があるということを知っていただきたい。
遺体の解剖を行った福岡大学によると、カフェイン中毒で死亡したのは九州地方に住む20代の男性。
男性は、24時間営業の店舗で深夜から早朝にかけて勤務していてカフェイン入りの清涼飲料水、いわゆるエナジードリンクを日常的に飲んでいた。
男性は死亡する1年ほど前から体調不良を訴え死亡した当日も帰宅後に吐いて寝込んでいたとのこと。
解剖した男性の血中からは致死量に相当するカフェインやエナジードリンクに含まれていたと見られるアルコールが検出されたとのこと。
厚生労働省によると日常的にカフェインを摂取したことによる死亡は過去10年間、報告例がないとのこと。
専門家によると市販されているカフェイン入り清涼飲料水に含まれているカフェインの量はコーヒー1〜2杯分だが、健康に問題がある人が多量に飲むと死に至る可能性があると言う。
さらに、アルコールと一緒にカフェインを摂取するのは依存性を高め、危険だと言う。
アメリカでは竹内さん、エナジードリンクを飲んで死亡したというケースが随分多いということなんですね。
そうなんです、その1人がこちらの14歳の少女です。
彼女が飲んだ量がこちらにあるぐらいなんです。
普通サイズの缶の4本分ぐらいなんです。
ただ同じ量のコーヒーの方がカフェインの量は多かったということなんです。
エナジードリンクといいましても、カフェインの量は様々なんですね。
中にはご覧のようにコーヒーの13倍というカフェインの量を含んでいる商品もアメリカでは売られているということなんです。
しかし、体調不良を訴える人のうち42%がアルコールと一緒に摂取していたという研究結果もあるということなんですね。
血液製剤などを不正に製造していたことが問題になっている製薬メーカー、化血研が必要な届け出をせずに致死率の高い毒素を運んでいたとして厚生労働省が今日、立入検査を行いました。
影響は身近なところに及んでいます。
午前9時前、雨が降りしきる中、早足で歩く厚生労働省の職員。
向かった先は熊本市にある製薬メーカー、化血研の本社。
今日の検査は化血研が2007年と今年10月の合わせて4回にわたり、必要な届け出をせずに強い毒性を持つボツリヌス毒素を運んでいたとして感染症法に基づき、行われたもの。
ボツリヌス毒素は致死率が高く、生物兵器テロにも使われるおそれがあるため運搬には都道府県の公安委員会への届け出が義務づけられている。
厚生労働省の職員が化血研に立入検査に入ります。
化血研をめぐっては、40年あまり前から国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造していたとして今月3日にも立入検査が行われていた。
製薬メーカーが1カ月間に2度も立入検査を受ける異例の事態。
厚労省は、前例がなく、大変遺憾だとコメントした。
私たちの生活にも影響が。
こちらは東京都内の小児科医院。
インフルエンザの流行期を目前にしてワクチンの接種を受ける乳幼児の姿が。
厚労省は今年、国内メーカー4社に3000万本のインフルエンザワクチンの製造を依頼。
このうちの850万本、3割近くが化血研製だとのこと。
こちらの医院でも、およそ半数のインフルエンザワクチンは化血研のものを使っている。
化血研製のインフルエンザワクチンは、血液製剤の問題を受けて一時出荷停止になり供給不足が懸念されていた。
現在は出荷が再開されたが、一連の問題を受けて不安の声が聞かれる。
一方、化血研が製造するB型肝炎など3種類のワクチンは依然出荷がストップしていて一部の医療機関では接種の予約を受け付けることを中止している。
厚労省は血液製剤の問題を受けて化血研に近く行政処分をする方針。
次はこちら、原発事故の後、福島県内で行われている除染の様子です。
土や落ち葉などを取り除いて放射線量を下げるという気の遠くなるような作業なんです。
環境省は生活圏から離れた森林ではこの除染を行わないと決めました。
地元の住民からは裏切りだという声も出ています。
福島県双葉町で老朽化を理由に今日、撤去作業が始まった看板。
そこには明るい未来という言葉があるが、福島県に住む人たちには、厳しい現実が突きつけられている。
2011年に起きた東京電力・福島第一原発からの放射性物質の流出で福島県ではいまだに4万人以上の住民が避難生活などを余儀なくされている。
一方で住宅や道路、農地に加えて住民の生活圏から20m以内にある森林を対象に除染作業が続いているが、環境省は今日、生活圏から離れた森林では除染を行わない方針を決めた。
国はその理由として生活圏に影響を与えるような放射性物質の飛散は森林からは確認されていないことなどを挙げている。
今回の方針に地元・福島県では…また避難生活が続く福島第一原発の地元・大熊町の住民からも反発とあきらめの声が上がっている。
福島県の内堀知事は今回の方針を承知していないとしつつ、国に今後の方向性を示すよう求めた。
原発事故で福島に飛散した放射性物質セシウム137の半減期はおよそ30年。
森林の除染作業を行わなければまだ25年以上の歳月がかかることになるが、子どもの貧困対策として児童扶養手当が36年ぶりに引き上げられることになりました。
来年度予算に関する大臣同士の交渉で一人親家庭に支給される児童扶養手当について来年の8月分から2人目以降の支給額を倍増させることで合意した。
支給額の引き上げは2人目では36年ぶり。
また保育所や幼稚園の保育料について年収360万円未満の世帯では、1人目の子どもの年齢に関わらず2人目は半額、3人目以降は無料にすることが決まった。
焦点となっていた診療報酬については、医師らの人件費に当たる本体を引き上げる一方、薬の値段を下げ、全体として1.03%引き下げることを決めた。
引き下げは8年ぶり。
キリンホールディングスは、今年1月から12月までの連結業績予想について大幅に下方修正し560億円の最終赤字になる見通しだと発表した。
赤字に転落すれば、1949年の上場以来初めてのことになる。
ブラジルの景気失速で2011年に買収したブラジルの子会社の経営が悪化したことからおよそ1140億円の特別損失を計上する見込みになったことが主な原因。
維新の党を離党した小沢鋭仁衆院議員ら5人が新党、改革結集の会を結成した。
代表に就任する村岡敏英衆院議員は自民党に対抗できるもう1つの政治勢力をつくると述べ、政権担当能力のある政治勢力の結集を目指す考えを示した。
一方、次世代の党は党の名前を日本のこころを大切にする党にこちらはコカリナという楽器なんですけれども、新国立競技場建設のために伐採された木でつくられたもので、競技場近くの小学校の生徒が使っているものなんです。
新国立競技場のデザインが明日、決定しますが子どもたちは解体されていく競技場をどんな思いで見つめているのでしょうか。
A案かB案か。
明日、新しいデザインが決定する新国立競技場。
そのすぐそばにある小学校には国立競技場から天然の芝が受け継がれていた。
競技場からのプレゼントは、これだけではない。
学校の創立90周年を祝う演奏会で子どもたちが演奏していた、この楽器。
木のオカリナという意味を込め、コカリナと呼ばれている。
競技場の解体に伴い、伐採された木からつくられた。
先月、この演奏会が行われた頃には国立競技場はすっかり姿を消していた。
今年1月、競技場の解体作業は入札の不調などから当初の予定より5カ月ほど遅れていた。
雪が舞う中でも作業は急ピッチで進められた。
そして春、桜が舞い散る頃になると重機を使って、スタンドが解体されつつあった。
夏を迎えた頃、競技場に大きな転機が訪れる。
建設費の高騰などから、すべてが白紙撤回に。
競技場は2019年のラグビーW杯でも使用する予定だったが間に合わなくなった。
10月には解体工事が終了。
跡地にはクローバーが一面に広がっていた。
競技場のすぐそばで毎日学んできた児童たちは過去からのバトンを自分たちが受け取ると大きな声で宣言した。
たくさん松の木や梅の木とかがあって、とってもいいにおいがする競技場になってほしいです。
日本の選手が活躍できる大会になってほしいです。
未来がいっぱいある国立競技場になってほしいと思います。
競技場はどのように生まれ変わるのか。
明日午前の閣議後に開かれる関係閣僚会議で2015/12/21(月) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
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