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EU首脳会議 イギリスが求める改革案について議論12月18日 13時08分
EU=ヨーロッパ連合の首脳会議が開かれ、イギリスがEU離脱の賛否を問う国民投票を前に求めているEUの改革について議論しましたが、一部の国から強い反発が上がり、今後どこまで妥協点を探れるかが焦点となります。
EUの首脳会議は17日から2日間の日程でベルギーのブリュッセルで開かれていて、難民問題を含め、年明け以降取り組むべき重要課題について協議しています。
この中で、イギリスが再来年末までに実施するEUからの離脱の賛否を問う国民投票についても議論されました。EU離脱を避けたいキャメロン政権が示している改革案では、国民の不満が根強いEU域内からの移民の流入を抑えようと、入国から4年間は移民に一部の社会保障費を給付しない案も盛り込まれています。
しかし、移民を送り出す側のポーランドやチェコなどは強く反発しており、17日の協議終了後に記者会見したEUのトゥスク大統領は「イギリスの要求に耳を傾けるだけでなく、ほかの加盟国のニーズも尊重しなければならない」と述べたうえで、各国の歩み寄りに期待を示しました。
EUの改革案については来年2月の首脳会議で合意を図る方針ですが、EUのルールの基盤となる条約を改正する必要も指摘され、今後、各国がどこまで妥協点を探れるかが焦点となります。
この中で、イギリスが再来年末までに実施するEUからの離脱の賛否を問う国民投票についても議論されました。EU離脱を避けたいキャメロン政権が示している改革案では、国民の不満が根強いEU域内からの移民の流入を抑えようと、入国から4年間は移民に一部の社会保障費を給付しない案も盛り込まれています。
しかし、移民を送り出す側のポーランドやチェコなどは強く反発しており、17日の協議終了後に記者会見したEUのトゥスク大統領は「イギリスの要求に耳を傾けるだけでなく、ほかの加盟国のニーズも尊重しなければならない」と述べたうえで、各国の歩み寄りに期待を示しました。
EUの改革案については来年2月の首脳会議で合意を図る方針ですが、EUのルールの基盤となる条約を改正する必要も指摘され、今後、各国がどこまで妥協点を探れるかが焦点となります。
英首相「合意に向け機運ある」
17日の協議について、イギリスのキャメロン首相は「進展はあったが、今後も困難な話し合いが続くだろう」としたうえで、「難しい課題は多くあるが、合意に至ろうという機運があることを感じた。イギリスがEUにとどまれるような合意を首脳たちは求めている」と述べ、イギリスが求める改革案が次回、来年2月のEUの首脳会議で合意できるようEUや加盟国の首脳と協議を続ける考えを示しました。