緊急車両大出動。
壮絶現場の最前線にカメラが潜入。
化学工場で火の手が。
爆発の危機。
時間がない。
決死の消火活動。
しかし炎は燃え盛る。
巨大ゴミ処理施設で火災発生。
一気に放水。
更に最新鋭の特殊工作車が出動。
その威力とは…。
住人はどこに?隊員たちが炎の中へ救助の突破口を探る。
だが次の瞬間…。
深夜の首都高にとどろく爆音。
過激な暴走それはときに死へと直結する。
高速道路で多重事故。
妊娠中の女性が巻き込まれた。
パトロール隊員が警戒を呼びかけるいったいなぜこの場所で事故は多発するのか?ドクターカーに人生のすべてをかけた男がいる。
極限の現場。
1分1秒の判断が生死をわける更に…。
日本最大の空港羽田空港で活躍する特殊車両に密着。
知られざる空港の裏側。
巨大ジャンボ機を車ひとつで操るそして深夜の滑走路で…。
目の前に現れたのは…。
命を救え!激闘の3時間。
出動せよ。
現場へ向かう。
現場は民家が密集している横浜の住宅街。
火が燃え広がっているという。
逃げ遅れている人はいないか?騒然としている夜の住宅街。
小高い丘の上は赤く染まっている。
目の前に現れたのは燃え盛る建物。
懸命の消火活動が始まっていた。
壁は燃え鉄骨部分がむき出しになっている。
屋根は今にも崩れ落ちそうだ。
この日工務店は休日。
しかし関係者から引火したら爆発の危険もある。
一刻も早くガソリン容器のありかを突き止めなければ被害は更に拡大してしまう。
いったいどこに?工場をくまなく探す。
そのとき!ガソリン容器を発見。
容器には火であぶられた痕があった。
もう少し発見が遅ければ大惨事に発展していたかもしれない。
熱風が容赦なく隊員を襲い体力を奪っていく。
工場の横からの放水を開始。
火種を徹底的に摘み取る。
鎮火まであと少し。
しかしそのときだった。
いったい何が!?神奈川県横浜市。
工務店の事務所で火災発生。
そのとき!緊急事態発生!ぐったりと横になっている隊員。
いったい何が起きたのか!?今年の夏は暑かった。
8月のこの日夜の気温は28度。
隊員は熱中症で倒れたのだ。
病院へ搬送された隊員。
治療を受けすぐに回復した。
出火原因はいまだ不明だという。
常磐自動車道と圏央道の安全を守るネクスコ・パトロール関東の隊員たち。
午後6時トンネルの追突など2次事故の危険がある。
早急に道路の安全を確保しなければならない。
現場は埼玉県の三郷トンネル。
停止車両の影響だろう車が詰まっている。
トンネルに入っておよそ100m。
ドライバーがこちらに向かって手を振っている。
どうやら無事のようだ。
しかしなぜこんな場所で停車してしまったのか?ドライバーは女性だった。
オーバーヒートで車が止まってしまったというドライバー。
だがそこはガードレールも避難場所もないトンネルの中。
すぐに車を移動しなければ危ない。
そこで…。
なんと女性を車に乗せ押すという。
動いた!無事にたどり着けるのか?53歳のベテラン飯島隊員。
息が上がるが決して止まらない。
現場は緩やかな上り坂。
必死に押し続ける。
押し続けること5分。
無事さすがに疲れたのか声があがっている。
この日も事故を未然に防ぐことができた。
24時間365日高速道路の安全を守るため体を張って職務を遂行する隊員たち。
(笛の音)事故や故障車の対応だけではない。
大事故につながりかねない落下物の回収も大切な仕事。
猛スピードで車が行き交うなかの回収はまさに命懸け。
今年1年私たちが密着取材したなかで…。
東京の大動脈首都高速道路。
そこに…。
隊員が見つけたのは…。
道路のど真ん中に茶色い大きな塊が落ちている。
いったいこれは…。
巨大なしかも至るところに散乱している。
なかにはほどけて100mにわたり転がっているものも。
結構ちっちゃくすれば積めますかね?これ。
拾いはじめて1時間。
なんと合計53ロール。
落下物を放置して事故を引き起こした場合重い罰則が科せられる。
321スイッチオン。
ホワイトイルミネーションの光に輝く冬の札幌。
ここに札幌中央消防署に拠点を置くSRS。
日にちが変わった未明の火災通報。
夜を徹して待機していたSRSがすぐさま現場に向かう。
現場は北海道最大の歓楽街すすきの。
雑居ビルに入っている飲食店だという。
現場には大型のはしご車も到着している。
はしごがおよそ15m。
火元のフロアの高さへ伸びていく。
雑居ビルの通気口からは白い煙が吹き出している。
中に人はいるのか?重さおよそ20キロの装備を背負い狭い階段を一気に駆け上がる。
出火元はバー。
電源が切れたのか中は真っ暗。
調理用の油に火が移り炎が上がったので店員がタオルをかぶせて消火したのだという。
天ぷら油の消火方法については濡れたタオルで塞ぎ空気を遮断するのがよいとも言われるが決して完全ではない。
キッチンには必ず消火器を備え付けておくべきである。
火の手はおさまっているが店内には焦げた臭いが充満している。
隊員が注目したのは中には換気扇から繋がっているダクトがある。
油が燃えた際に換気扇が炎を吸い上げダクトに延焼している可能性もある。
ダクトが他の店舗に繋がっていれば火が燃え広がり被害が更に拡大してしまう。
14年前新宿歌舞伎町で起きた雑居ビルの火災では…。
天井にあるダクトを確認するため足場を探す。
一刻を争う。
脚立がない場所では隊員がしゃがみ仲間をのせる。
果たして天井のダクトは!?炎は確認できないが白い煙が漏れている。
そのダクトが隣の店に繋がっていることがわかった。
急いで隣の飲食店に向かう。
すると…。
白く濁った店内。
火元からダクトを通じて白煙が入り込み店内に充満しているのだ。
煙を吸って倒れている人がいないか確認する。
幸いこの店まで延焼しておらず営業時間ではなかったため煙を吸った人もいなかった。
繁華街での火災。
被害は最小限で済んだ。
素早い判断力や体力が問われるSRSの隊員。
日々の鍛錬を怠らない。
体力づくりにいそしむ彼は火災現場で自ら進んで踏み台となり先輩を背中にのせていたあの隊員だ。
若手だからといってサポートだけが仕事ではない。
ベテラン隊員を制し率先して危険な現場に突入するときもある。
武器はこの総勢18名の精鋭SRS。
日々彼らに接している女性隊員は…。
確かに精かんな顔つきの隊員が多い。
そこで女性隊員にある質問をしてみた。
女性隊員がイチオシするイケメンがこちら。
3年前にSRSに配属された綱渕。
ニュース映像で見て…。
行くぞ!ゴールキーパーを務める。
ここでも堅実な守護神ぶりを発揮し今年の全国自治体選手権でチームをベスト8に導いた。
休日のときでも救助活動につながる体力を培っている。
そんな救助男子綱渕は最新資機材の扱いにも長けている。
例えば火災現場で活躍するこれは煙などで視界が遮られた際燃えている個所や逃げ遅れた人を捜せる資機材。
願わくば使わないことがいちばんだと綱渕は言うが…。
願いはむなしく救助男子綱渕らSRS隊員が現場へ出動。
小学生のいったいどれほどの火災なのか。
何より女の子の安否が気になる。
隊長から切り込みを命じられた綱渕。
火災の最前線に突入する。
現場は札幌市内の住宅街。
マンションは通りから一本入った入り組んだ場所にある。
綱渕が走る。
通報があったのは上層階。
しかし火の手が確認できない。
綱渕が動く。
外からは異常がうかがえない。
だが現場に着いた綱渕が目の当たりにしたのは…。
(非常ベル)煙が立ち込める部屋。
視界が悪い。
火元はどこなのか。
女の子は…。
綱渕があの赤外線カメラを取り出した。
部屋の中の熱を確認しながら奥へ進む。
中入って窓開けて。
白煙が充満している部屋。
視界を確保するため綱渕が窓を開けるよう促す。
更に奥へと進む綱渕。
すると…。
綱渕が発見したのは子ども部屋と思われる場所で燃え上がる炎。
女の子はどこに…。
このままでは下の住人に被害が及ぶ。
時間がない。
キッチンに向かった隊員。
手にしたのは水を張ったフライパン。
綱渕もゴミ箱を使いすぐに加勢する。
消火班がとどめをさすが…。
綱渕が水圧をおさえたのは水による損害を最小限に抑える配慮。
通報した女の子はすでに外に避難しており無事が確認された。
幸い他のケガ人も出なかった。
しかし綱渕の仕事はこれで終わりではない。
部屋のあちこちに赤外線カメラをあて何かを調べ始めた。
そしてススだらけになった壁を触る。
これは壁の中が延焼していないか確認する作業。
結果延焼の恐れなしと判断。
安全を確認したあと現場は消防調査隊と警察に受け渡された。
いや〜ホントだよ。
消防署に戻った綱渕。
顔についたススは救助男子の勲章だ。
雨の夜高速道路には多くの危険が潜んでいる。
なんと今まさに煙を出しているという。
いったい何が…。
高速道路で避けなければいけないのが1つの事故をきっかけとして発生するNEXCOパトロール関東の隊員が現場へ急行する。
時刻は夜7時。
現場の常盤道谷和原インター付近では事故渋滞が始まっている。
すでに到着している消防車両。
その前に…。
事故車両と思われる1台の白い車。
激しく打ちつける冷たい雨。
事故車両はフロントが大破している。
むき出しになったエンジン。
煙はここからあがっていたという。
後部も大きなダメージを受けている。
白い車は追い越し車線で止まっている。
ここでいったい何が…。
事故を起こしたのはこの車だけではなかった。
フロントが大破した車からバスのフロントバンパーは大きくへこんでいる。
側面にもえぐりとられたかのような傷が。
乗用車の損傷も激しい。
この車に乗っていたドライバーは…。
乗用車のドライバーによると事故の状況はこうだ。
追い越し車線に1台の白い車が発煙筒をつけ停車していた。
そこにバスが衝突。
更に走行車線を走っていた乗用車にぶつかった。
バスのドライバーにも話を聞く。
バスのドライバーによると雨で視界が悪いなか突然現れた横向きで停車する事故車。
すぐにハンドルを切ったが避けきれず衝突。
更に走行車線を走っていた乗用車にもぶつかってしまったという。
このときバスには17人の乗客が乗っていたが奇跡的にケガ人は出なかった。
バスに追突されてしまったこの車。
警察の高速隊が事故車両をチェック。
更に現場周辺に目を凝らすと…。
ガードレールにできたばかりと思われる真新しい傷を発見。
隊員は事故の原因をこう読んだ。
追い越し車線を走っていたこの車。
ハンドル操作を誤りガードレールに接触。
一回転し停車。
発煙筒をつけ車内で待機していたところそこにバスが衝突した。
白い車は発煙筒をつけて止まっていたが設置を怠るとどうなるのか?これは高速道路で事故を起こした車が停車していたときの映像。
この車停止表示器材を設置していなかったために2次事故が起きてしまった。
白い車に乗っていた男女2人は頭と腰の痛みを訴え救急搬送となった。
NEXCO東日本ではトラブルが発生したとき停止表示器材の設置とガードレールの外側など安全な場所への避難を呼びかけている。
パトロール隊員に休む暇はない。
高速道路に進入者も危険だが異様な進入者に驚いたドライバーがハンドル操作を誤り事故を起こすことも多い。
人や動物自転車など…。
一刻も早く発見しなければならない。
探し始めて10分が経過。
そのとき…。
高速道路に入ってすぐ脇に止められていた…。
これが通報にあった原付バイクなのか?周囲を見渡すがいったいどこに消えたのか?そばにある管理事務所を確認する。
原付バイクの友達の家に向かっていたところしかし外国人だからといって大目に見ることはできない。
ここはわからないですので。
しかも高速道路の入り口にはETCの不正通行を防ぐバーがあるので間違って進入したら気がつくはずだが…。
ETCレーンではなくバーがない通行券を受け取る一般レーンから入ったという。
間違って高速道路に入ってしまいおよそ50m進んだが猛スピードで走る車を見て高速道路だと気づき停車。
バイクを押してここまで戻ってきたという。
自分のそして他のドライバーの命にも関わる大きな問題である。
事の重大さに気づいてほしい。
こうした高速道路への進入者は彼だけではない。
取材班のカメラは驚きの進入者を捉えていた。
渋滞中の首都高速道路。
窓の外に…。
首都高を危ない。
いったい首都高を走るなど言語道断。
早く止めなければ。
渋滞中用を足したあと乗っていた車に戻れるよう先回りをするために走っていたという。
隊員は厳重注意した。
そして日本最大の空港羽田空港で働く特殊車両に密着。
知られざる巨大ジャンボ機を操る更に深夜の滑走路に…。
目の前に現れたのは…。
日本最大の空港首都圏の玄関口。
その驚異的な運航を支えている特殊車両とは?…に密着。
旅客機が1機飛び立つまでまず初めにやって来たのは…。
といってもこの車に燃料は積まれていない。
燃料があるのは地下の貯蔵タンク。
沖縄までなんと3万8,500リットルを給油。
巨大な燃料タンクは翼にある。
離陸や飛行する際翼には強い上向きの力が加わり上に反り返ってしまう。
そこで燃料を翼に入れて重くし反り返る力をやわらげる。
安定して飛べるよう翼の中に燃料が入れられているのだ。
続いて登場したのは女性が運転するこの車両。
皆さんも空港で一度は目にしたことはあるはず。
手荷物や貨物が入ったおよそ1.5トンのコンテナ。
それを最大6つ運ぶことができる。
ではそのコンテナをどうやって旅客機の中に入れるのか?運ぶのは貨物や手荷物の運搬を担当するシライさんとスズキさん。
そう彼女たちの他にもおよそ90人の女性が運搬業務などで働いている。
まず1.5トンのコンテナをぐるっと回転させ2人がかりでコンテナを奥にスライドさせる。
その奥に待っているのは特殊車両荷台がバネのように上下しコンテナ2つを順々に貨物室へ入れていく。
貨物室には合計44個のコンテナを積むことができる。
一方旅客機では…。
客室乗務員が搭乗。
機内の安全確認や座席の清掃チェックを行う。
そして機長との運航前の打ち合わせ。
機内でも外でも安全で快適なフライトに向け準備が着々と進んでいく。
旅客機が離陸準備を開始してから1時間が経過。
1人の男性がある特殊車両に乗り込んだ。
ここはちょうどコックピットの目の前。
車両の名は…。
その仕事は旅客機を所定の位置までバックさせること。
そこで駐機場から所定の位置までトーイングカーを使用して押し出す。
そう巨大空港になくてはならない特殊車両なのだ。
運転するのはこの道22年のベテラン山村さんいわく棒を指で押していく感覚だという。
傾斜や風があるなか旅客機をまっすぐ押していく。
少しでもバランスが崩れるとあらぬ方向にそれてしまう。
午前8時25分。
定刻どおり出発。
山村さんの運転によって乗客およそ300人を乗せたJAL905便が押されていく。
慎重に運転を続ける山村さんに運転免許を見せてもらった。
実は日本国内で取得できる第一種免許をすべて持っているという運転の達人。
滑走路の微妙な傾斜。
羽田沖を吹く風。
神経を研ぎ澄まし機体をまっすぐ押す。
そして1分後山村さんの技が光る。
今度はハンドルを切り旅客機の向きを変えていく。
そしてピタリと所定の位置へ。
安全な空の旅それはさまざまな特殊車両とそれを操るプロたちによって支えられている。
眠らない巨大空港羽田。
2人の職員がある車両に乗り込んだ。
いったい何をするのか?向かったのはライトに照らされた滑走路。
そう彼らは広大な滑走路の点検をするために走行しているのだ。
ほんのわずかな見落としが重大事故につながってしまう。
午前3時から3時間休憩を取らずひたすら滑走路を走り続ける。
同じルートは通らない。
滑走路のすべてを知り尽くしている職員がおよそ70キロの道のりを隅から隅まで点検する。
とそのときだった。
深夜の滑走路で2人は何を見つけたのか?それは…。
羽田空港で野生動物を発見。
ライトに驚いたのだろう。
慌てて芝生へ逃げる。
タヌキだ。
タヌキは夜の闇に消えていった。
そうですね。
24時間365日空港もスタッフも眠らない。
日本で最も忙しい空港羽田空港。
その安全はさまざまな特殊車両によって支えられていた。
大阪岸和田の名物300年以上の歴史を持ち山車が猛然と街角を曲がるさまは迫力満点。
まさにいちばんの見せ場。
勇壮な祭りとして全国にその名をとどろかせている。
(かけ声)そんな岸和田の安全を守るのはたくましきナニワの特別救助隊。
24時間2交代制。
どんな危険な現場にも立ち向かうべく猛者たちの訓練は過酷を極める。
レスキューカーに誇らしげに描かれているのは山車をひくように息を合わせて現場に臨む。
隊員に出動指令。
一般道路で乗用車2台による事故。
ケガ人がいるのだという。
気がかりなのはケガ人が車体などに挟まれ閉じ込められている可能性。
とそこへ…。
なんと事故の当事者3人全員が負傷しているという。
過酷な現場に慣れた救助隊員たちにも緊張が走る。
現場に到着。
隊員の目に飛び込んできたのは交差点に止まる白いワゴン。
そしてワゴンの真下の路面には…。
大阪府岸和田で乗用車2台による事故発生。
事故の当事者3人全員が負傷しているという。
現場に到着。
事故の状況は?交差点に止まる白いワゴンが1台。
そしてワゴンの真下の路面は真っ赤に染まっている。
フロント部分は完全に潰れている。
これほどの衝撃にもかかわらず白いワゴンに乗っていたエアバッグがドライバーを守ったのだろう。
路面を赤く染めた液体は…。
通報は乗用車2台が絡む事故。
もう1台はどこに?すると隊員が…。
広範囲とはどういうことなのか?隊員の足もとの路面にはくっきりとタイヤ痕が残っている。
事故があった交差点から30m以上も続いている。
路上にはその先にあったのは…。
鉄くずと化した黒い車。
まったく原形をとどめていない。
タイヤはバーストしボンネットも取れかかっている。
いったいなぜこんな事態に?必死にブレーキを踏んだであろうことがタイヤ痕からも見てとれる。
黒い車のドライバーは救急隊によって緊急の処置が施されていた。
その手は血で染まっている。
頭部から出血しているらしい。
早朝の現場の状況から隊員が推測する。
隊員の話によると黒い車は交差点に向かい直進していた。
同時に白いワゴンも同じく交差点に直進。
お互いの車が近づいていることなど気づかない2台は次の瞬間…。
激しく衝突。
黒い車は30mほど踏ん張ったがこらえきれず回転。
作業中のフォークリフトにぶつかった。
制御不能となった黒い車がぶつかってきたときフォークリフトにはなんと作業員が乗っていた。
交差点で衝突した黒い車は回転しながら勢いそのままにフォークリフトに乗る作業員に向かってきた。
迫りくるその恐怖は計り知れない。
黒い車のドライバーは病院へ搬送。
誰一人命に別状がなかったのは奇跡というほかはない。
3人の搬送を確認して隊員たちは現場をあとにした。
特別救助隊は常にあらゆる事態に備えている。
そんなある日彼らに意外な任務が飛び込んできた。
なぜか館内放送での呼び出し。
助けてほしいという人が来ているという。
いやここにみんないてますよ。
救助ではないようだ。
いったい何事なのか?10年以上つけている結婚指輪が抜けなくなり切って作り直したいというのだ。
なんとものどかな依頼。
しかし岸和田消防署ではこれも任務の一つだ。
大阪府の消防署ではこのようなリングカットを広報しており岸和田消防署だけでも隊員は男性に承諾書を書いてもらい指輪の切断にかかる。
使うのはリングカット専用の直径2センチほどの刃で指輪を切る。
指を傷つけないようまず指輪の間に金属板を通す。
なかなか切れない。
常に全力の隊員たち。
いつの間にか熱くなりすぎて…。
鍛え上げた体を使う任務とはどうも勝手が違う。
あとひと息だが微妙な加減が難しい。
不器用な古いタイプの男たち。
持ち出したのは手動で回転させる昔ながらのカッター。
これなら力の入れ具合も自慢の筋肉で調節しやすい。
すると…。
みごと任務完了。
指がうっ血して痛かったという男性。
ほっとしたのもつかの間。
午前11時。
そんな岸和田消防に救助要請。
その内容は…。
1歳の子供の足が挟まり抜けなくなったとの救助要請。
現場で1秒もムダにしないため必要な救助用具を確認。
そのとき続報が。
およそ6分で現場へ到着。
1歳の子供。
不安でおびえているに違いない。
隊員たちが駆けつけると…。
岸和田消防の特別救助隊に出動要請。
痛がる子供の顔が浮かぶ。
無事だろうか?現場に駆けつけると…。
子供が泣いている。
隊員は急いで状況を確認する。
通報したのは子どものおじいさん。
遊んでいるとき排水溝の穴に足が挟まったという。
幸い駆けつけた隊員の素早い対応で子供の足は抜けていた。
これが状況はこうだ。
排水溝の中に右足がすっぽりとはまりこんでしまった。
駆けつけた隊員が靴の隙間を見つけ指をかけて引っ張ったところ足が抜けたという。
安心したのかまた泣き出した。
もう大丈夫。
隊員が抱き上げる。
だが子供が挟まれる事故は少なくない。
今年4月我々は同じ大阪で驚くべき現場を目撃した。
その救助に出動したのは指揮官は…。
はい。
その鬼軍曹が思わず息を飲んだというこのあとカメラは想像を超える状況に直面。
通報のあった小学校に到着。
要救助者は小学2年生の男の子だという。
いったいどこに?今手をちょっとこっちにしたんですけどね。
なんと…。
ほんなら抜けられるな。
男の子が挟まっていたのは校庭の隅に置かれた聞けばこの日男の子は友達とかくれんぼをしていたという。
鬼に見つかりそうになったため慌てて記念碑の中に隠れたところ出られなくなってしまった。
男の子の体と壁には隙間がない。
引っ張り出そうとすればひざと背中が引っかかる。
どうやって救い出せばいいのか。
暑いやろ?頑張ってや。
保冷剤で背中を冷やしながら懸命に救助法を探る。
脱水症状も心配だ。
佐伯は励ましながら懸命に記念碑を見つめる。
そのとき少しずつ削れるのでケガの心配もない。
佐伯が見つけた突破口はここをストライカーで壊し入り口を広げる作戦だ。
気がつけば誰もが祈るように佐伯の作戦を見守っていた。
カナヅチでも叩き穴を広げていく。
入り口が一気に広がった。
男の子を励まし慎重に引っ張り出していく。
穴にはまってから実に1時間20分。
佐伯たちはついに男の子を救い出した。
目立ったケガは見当たらない。
奇跡の救出劇だった。
都道府県の垣根を越えて自衛隊警察消防が多くの被災者を救った。
その現場に彼らもいた。
その名もブレイブハート。
20名の精鋭だ。
その彼らが恐るべき火災と直面する。
現場は立ちこめる煙のなか手探りでの消火活動。
そしてベールを脱ぐその威力とは!?壮絶な現場の最前線に密着。
救助機材の点検をしていたとき…。
(チャイム)火災発生の一報。
特別高度救助隊に出場指令が下った。
走りだしてすぐのことだった。
右前方に黒煙を発見。
相当な規模の火災だ。
これ以上火災の犠牲者を出さない。
隊員たちは胸の奥で誓っていた。
だが接近すると…。
その黒煙は想像以上の激しさだった。
隊長は82歳女性の安否確認にかかる。
そのとき…。
隊長の目に入ったのは建物奥の燃え盛る炎。
82歳の女性はあの火の中に取り残されているのか。
火災が発生しているのは店舗兼住宅のこの2棟。
通報者の話によれば火元は理髪店と雑貨店の裏手にある建物の住宅部分。
82歳の女性はここの住人だという。
炎に巻かれてはいないか。
果たして女性は!?まずは住宅の正面に回って中の様子を探る。
炎と煙の勢いがすさまじくこのままでは中が見えない。
そこで…。
外から探るのは困難とみて隊長は突入を決断。
放水をしながら突入のタイミングをうかがう。
このとき後方の隊員はかすかに亀裂のような不気味な音を耳にしていた。
隊長が突入しかけたそのとき…。
住人の82歳の女性はどこに?家の中に隊長が突入しかけたそのとき…。
なんと2階の壁が崩壊。
隊長の目の前に落ちた。
まさに間一髪。
建物火災で恐ろしいのは炎と放水の水圧で柱がもろくなり建物の天井や床壁などが崩壊すること。
すると新たな情報が。
なんと住人は2人。
82歳の女性とその息子が暮らしているという。
建物は崩れ落ちる寸前。
どうする!?隊員はとっさに万能斧を手に取った。
一刻の猶予もない。
まだ諦めない。
火の手の弱い玄関から進入し要救助者を捜す。
玄関に踏み込む。
人の気配を探っていたとき異変に気づいた。
玄関先には焼け焦げた衣類の山。
実はこれ天井が抜け2階から落ちてきたのだ。
隊員は建物崩壊の危険ありと判断し突入を断念。
そして玄関から撤退した直後…。
次々と2階部分が崩壊。
果たして住人は?そこへ…。
2人は外出していた。
安堵に浸る間もなく隊員たちは消火に気持を切り替える。
原因は現在も調査中だ。
さいたま市では火災予防対策として住宅用火災警報器の設置や点検を呼びかけている。
またしても建物火災が発生。
現場は車で15分かかる管轄外の地区。
特別高度救助隊ブレイブハートは高層マンション病院ショッピングセンターなど
(サイレン)幾多の火災を知る精鋭ブレイブハートだがその続報を聞いたとき不安がよぎった。
今回の現場はごみ処理施設。
可燃物を燃やすからこそ防火態勢は万全な場所。
そこで起きた火災。
いったい何が?通報してきた施設の関係者と火元と思しき建物の3階に向かう。
そこでは関係者たちが懸命に消火活動を行っていた。
ごみ処理施設へ運ばれてきた可燃ごみ。
それを一時的にためるホッパと呼ばれる場所。
ここにためてあったごみがなんらかの原因で燃えだしたという。
耐火性のある焼却炉と違いごみを燃やすスペースではないため早急に消火しなければ炎が建物全体に広がってしまう。
炎上しているホッパは3階。
4階へ行って真上から放水するのが効率的だ。
果たして火の状況は…。
しかし…。
フロア内は煙が充満。
前がまったく見えない。
しかも…。
熱気で照明も故障。
状況がつかめない。
関係者によれば火元のホッパがあるのは入り口から30mの地点。
放水するには猛烈な熱気と充満した煙の中そこまで進まねばならない。
しかもフロアの片側は崖状になっている。
一歩間違えればだがこのままでは炎は拡大。
危険性のある違法なごみがあった場合爆発して大火災になりかねない。
一刻も早く火元を特定し消火しなければ。
明かりを照らしても煙が充満していて視界が悪い。
大惨事となったのだ。
爆発の危険見えない恐怖…。
その最前線でいつも彼らは闘っている。
声を掛け合い前へと進む。
いよいよ放水にかかろうとしたとき…。
どうぞ!1回退出了解!いったい何が起きたのか?火災発生。
視界不良のなか放水を開始しようとしたそのとき…。
どうぞ!1回退出了解!いったい何が起きたのか?実はこのときホッパの火が配管を通じてごみ集積場のごみに引火したことが判明。
この日集積場にあったごみは実に8トン。
それが炎上したら真上にいる隊員たちは炎の餌食となりかねないのだ。
だが切迫した現場でそれを説明する余裕はない。
3人もまた命を託す隊長の指示を信じて戻ってきた。
3人は無事だが作戦は振り出し。
この火災に集まったのは30台の消防車両と総勢110名の隊員。
果たして次の作戦は…。
しかし…。
シャッターを開ける瞬間爆発の危険性もある。
だが今はこれ以外にない。
シャッター開放。
30人が一斉に放水を集中させる。
しかし大量の煙が…。
火種を見つけピンポイントで放水したいがこの煙ではそれもできない。
火種はどこだ?ついに最後の手段を取るときがきた。
現れたのは消防の特殊車両。
埼玉県に1台しかないその最大の武器は後部に装備された直径1.3mのまさに最新鋭の特殊マシンなのだ。
この大型ブロアーを使って施設内の煙を吹き払い火種を見つけるのだ。
強烈な風とミストを叩きつける。
隊員たちもかたずをのんで見守る。
立ちこめていた煙が…。
薄れてきた。
15分後。
ブロアーを止めて中を確認。
すると…。
見えた!煙の奥に潜んでいた火種をついに発見。
隊員たちはすぐさまピンポイントの放水にかかる。
ブレイブハートの的確な措置と最新鋭マシンにより巨大ごみ処理施設の火災を消し止めた。
出火原因は現在も調査中。
過去には可燃ごみに交ざっていたスプレー缶やライターから出火したこともある。
さいたま市ではルールに従ったごみの分別を呼びかけている。
そんなブレイブハートは1日24時間勤務の2交代制。
張り詰めた任務のなかでリフレッシュできるのが入浴。
当然裸のつきあい。
欠かさないのはマッスルチェック。
確かに。
仲間同士鍛え上げたボディーを称え合う。
筋肉は自分を守る鎧なのだ。
だからこそ日々の鍛錬は厳しい。
なかでもとりわけ己の肉体をいじめ抜くストイックな男がいる。
困難な状況でも肉体と技術を駆使し多くの人々を救出。
茨城の豪雨災害でも最前線に駆けつけた。
というのを心がけていつも活動しています。
そんなストイック西形の支えは妻と2人の子供。
ストイックだからかお面作りもかなり本格的。
休みのときは子供ととことん遊ぶという西形。
ただとことん過ぎて困るところも。
火災の怖さを知る西形隊員。
仕事を離れても安全重視。
そんな西形たちのもとに救助要請が入った。
母親からのSOS。
助けてほしいという。
子供と聞くと2児のパパ西形の心はつい熱くなってしまう。
(サイレン)子供は大丈夫だろうか…。
すぐさま室内へ。
ちょっとこれやってみていい?もちろんです。
どうやら泣いてはいない。
見ると男の子の中指が木のおもちゃの穴にはまり込み腫れ上がっている。
痛がる息子抜けない指。
動転して119番にすがったという。
西形は話しかけながら指の状態を確認する。
男の子もそんな西形に落ち着いて答える。
ところが…。
うっ血して第二関節が引っかかってしまう。
長時間血液が行き渡らないと壊死する可能性も。
そこで…。
小型のノコギリでおもちゃの邪魔な部分を切り落とす。
その後指に当たるギリギリまで切れ目を入れペンチで穴を広げるのだ。
傷つけないよう慎重に邪魔な部分を切っていく。
そして…。
心配そうに見守る母親。
同じ親としてその心配は痛いほどわかる。
まもなく邪魔な部分を切り外した。
西形は冷静だった。
工具でこうすれば安全に切り込みを入れていける。
なかなか抜けない指。
不安になる子供に優しく声をかける。
西形は焦らず手を動かす。
ケガをさせないことだけを考えていた。
そして…。
はい停止。
指は抜けるのか。
泣かずによく頑張った。
だが男の子の中指は腫れている。
救急隊員が動きを確認する。
動くは動くかな?もう大丈夫だ。
母親は救助隊員に深々と頭を下げた。
今年3月全線が開通した常盤自動車道。
その安全を守るパトロール隊に緊急連絡。
軽自動車の横転事故が発生。
場所は常盤道と圏央道が合流する事故現場はカーブや分岐が多く見通しの悪い場所。
運転手は無事か?前方に目をこらすと…。
いた!カーブの先に横転した軽自動車。
車の脇には携帯電話をかける運転手らしき男性が立っている。
男性にケガがないことを確認。
すると隊員は事故現場の後方に向け走り出した。
まだしかしもう1人の隊員はこれにはある理由があった。
分岐や合流が複雑に交差するカーブが多く見通しが悪いため多重事故に発展しやすい。
特に軽自動車が横転していた場所はスピードにのりやすい下りカーブで…。
後方からの見通しも悪く二重事故が発生しやすいという。
発炎筒を等間隔で置き安全を確保。
運転手のもとへ。
運転手自ら自爆だというこの横転事故。
運転手の話によれば常盤道から圏央道へ合流する際他の車がいなかったのでスピードを上げてカーブに進入。
すると車がスリップし制御不能に。
そして側壁に衝突。
その反動で横転したという。
見通しの悪い魔のカーブ。
もし後続の車がいたらと考えるとゾッとする。
消防の救助隊や救急隊が続々と現場に到着。
単独事故でここまでの騒動に発展した。
その場を取り繕うドライバー。
高速道路の恐ろしさを痛感しているパトロール隊員が声をかける。
魔のカーブはドライバーのわずかな気の緩みにつけいってくる。
この日も…。
隊員の嫌な予感は的中する。
多重事故に発展していなければいいのだが…。
魔のカーブに急行すると現場はすでに他の隊員によって交通規制が敷かれ始めていた。
事故車両へと急行する。
どうやら単独事故のようだ。
フロントが大破し進行方向と逆向きに止まっている。
大きなケガはなさそうだ。
事故車両の部品が散乱し側壁には真新しい傷が。
運転手の話によると速度を出したまま魔のカーブに進入。
スリップしてハンドルの制御を失い側壁に衝突。
反対向きに止まったという。
これで今日の仕事の予定はすべてキャンセルとなった。
隊員によると新品のタイヤは滑りやすいので路面になじむまでより慎重な運転が必要だという。
ここからが隊員たちの大事な仕事。
事故車両とドライバーが現場から離れるまで安全管理を行う。
ドライバーの前では笑顔。
こうした地道な活動が高速道路の安全を守っている。
NEXCO東日本はつくばジャンクションでのスピード超過事故を防止するため…。
安全な走行を呼びかけている。
首都高を我がもの顔で走るそのときサーキット場と化した深夜の首都高速道路。
そこに現れたのは…。
静寂を切り裂く爆音。
制限速度を無視して首都高を我がもの顔で暴走するルーレット族は円形になっている都心環状線をサーキット場のように猛スピードで周回する。
そんな危険な行為を繰り返すルーレット族による事故をカメラはとらえていた。
隊員がパトロールへ向かおうとしたときのことだった。
交通量の少ない深夜帯に起きた乗用車の単独事故。
まさか…。
反対車線からひと目見ただけでピンときた。
ルーレット族だ。
事故車両は大きな破損はないようだが…。
よく見ると右後部のボディーに更に…。
右後輪のタイヤがバーストしていた。
いったいどんな事故だったのか?運転手の男性には幸いケガはなかった。
ルーレット族にはよくある事故。
隊員は確認のためある質問をする。
ルーレット族特有の1周という言葉を使う男性。
はるかに超えて事故を起こした。
他の車を巻き込めば大惨事になる。
そして我々は目を覆うような事故に直面する。
高速道路で岸和田市消防本部特別救助隊が現場に向かう。
事故は湾岸線の上り車線岸和田北インター付近。
いったいどんな事故なのか?そこへ驚くべき続報が。
隊員たちに緊張が走る。
消防車両通過します。
左右に大きく進路譲ってください。
事故現場に到着。
交通パトロールカー警察車両消防車救急車が集結。
現場はものものしい空気に包まれていた。
これは大変なことになっている。
状況をつかむため隊員が最前線へ走る。
そして見たものは…。
なんと2台のトラックが無惨な姿に。
1台は進行方向と逆向きに横転。
そしてもう1台は挟まれている。
大型トラック同士の衝突事故。
特別救助隊も言葉を失う。
2台のトラックが絡みつくように一体化。
妊婦はどこに?と現場から30mほど先には乗用車が停まっていた。
事故車両はトラックAとトラックB乗用車の3台。
この乗用車に妊婦が乗っていたという。
安否を確認する。
母親と一緒に乗っていたという妊娠中の女性。
幸い軽傷と聞き胸をなでおろす。
それでも事故の衝撃で母体が急変することもある。
隊員は様子を見ながら事故状況を聞いた。
女性によると路肩に停車していたトラックAに走行車線を走ってきたトラックBが追突。
その衝撃で1回転。
妊婦の乗用車もよけきれずに衝突したという。
これほどの大事故にも関わらず妊婦は無事だった。
その後奇跡的に2台のトラックとも運転手は無事だという。
だが隊員たちはその奇跡に感心する間もなく事故車両に目を凝らす。
探っているものそれは…。
横転したトラックからバッテリーオイルが漏れてただちにバッテリー端子を外しにかかる。
高速事故では更なる二次被害を未然に防ぐのも彼らの大事な任務なのだ。
370万人が暮らすこの街全域を管轄するのが…。
そんな彼らに指令が入る。
隊員が真っ先に向かった先は…。
ここで事案の詳細を直接確認する。
物置小屋が燃えているという。
現場に向かうのはこの道30年SR全体をまとめあげる先着した消防隊が消火作業を行っているがまだ鎮火していない。
車両はこれ以上進めない。
走って現場へ向かう。
出火元は敷地内にある大きな物置小屋。
炎が母屋にまで燃え移っている。
SRが指揮本部に加わる。
現場では炎との格闘が続いていた。
物置の火災はおさまらず煙が立ち込めていて火元が見えない。
すると突然SRの隊員が駆け出した。
トビという道具を手に取り現場へ。
そして…。
物置を覆っている隊員が使っているのがトタンを剥がすと…。
白煙が吹き出し焼け焦げた柱が現れた。
これで中に直接放水することができる。
物置の炎は消火できたがまだ延焼先の母屋が残っている。
完全に炎が消えたわけではない。
どこかに火種が残っているのではないか?佐久間が慎重に母屋の状況を探るとあることに気づいた。
屋根裏につながる排気口部分。
我々にはわからないがうっすらと煙が見えたという。
佐久間は屋根裏に炎が潜んでいるのではないかとにらんだ。
火災の元は絶対に逃さない。
その後中からの放水により屋根裏に潜んでいた火種を消火。
佐久間の経験に基づく直感により大火災を未然に防いだ。
炎は我々の目が届かない場所で突然燃え広がりすべてを焼き尽くす。
その現場をカメラは目撃した。
今年8月大阪で起きた現場へ向かう。
危険物を扱う化学工場だ。
百戦錬磨の隊員たちにも緊張が走る。
午前3時現場に到着。
すると目の前に自転車に乗った隊長が状況を聞く。
通報者の男性は他の工場で勤務した帰りに偶然この工場の中で燃えている炎を発見。
すぐに119番通報し正門で消防隊の到着を待っていたという。
出火場所はどこなのか?100m近く進んだが火の手は見えない。
火はどこだ?そのとき!その周りには無数のドラム缶。
中にどんな化学物質が入っているかわからない。
いつ爆発してもおかしくない。
己の危険を顧みず逃げ遅れた人がいないか確認する隊員。
安易に水でもかけようものなら化学反応で爆発の危険もある。
一方工場の外では…。
現場で燃えている資材を採取。
特別高度救助隊が装備するその検知を急ぐ。
結果は…。
爆発の危険がある物質ではないことが判明。
これで消火作業が行える。
しかし車両が通行できる正門は開いたばかりでどうする?燃え上がる炎を工場内にある消火器で消す。
接近戦だ。
消火器を持った隊員が炎の目の前に。
だが火の手は一か所だけではない。
新たな消火器を手にドラム缶の近くへ。
炎がドラム缶をあぶっている。
中に危険物が入っているかもしれない。
呼吸を合わせ慎重に動く。
同時に消火器を吹きつける。
だが完全な消火にはいたらない。
火の勢いが弱まってきた。
消火器はこれが最後の1本。
とどめをさすべく最後の消火器を浴びせる。
通報から工場には再発防止の指導が行われた。
命の危機が迫るとき切り札というべき緊急車両がある。
医師自ら乗り込んで緊急走行。
患者のもとへ駆けつけるドクターカー。
向かう先は常に極限の現場。
車が転覆。
壮絶な事故。
消えかかる命。
日本で唯一ドクターカー専門の診療科が間渕医師の職場だ。
間渕ですよろしくお願いします。
どうもよろしくお願いいたします。
その名刺には医師としての思いが記されている。
同じ思いを抱き活動するスタッフは現在5人。
間渕医師はわずか2分で車に飛び乗った。
自らハンドルを握る。
向かう先には生死の境をさまよう重症患者。
緊急走行と同時に詳細な情報が伝えられる。
心臓か?はいドクターカーです。
いつ心不全を起こしてもおかしくない。
ちょっと待って。
緊急走行でももっと早く患者のもとへ行く方法はないのか?とそのとき!間渕医師が下したとっさの判断。
それは先着した救急隊とドクターカーの中間地点で落ち合うというもの。
走ること10分。
救急隊とのドッキングポイントに到着。
ほぼ同時に患者を乗せた救急車も到着。
間渕医師は10分の時間短縮をしてみせた。
症状が起きてすでに6時間。
なぜこんなになるまで?血圧は測定できないほど下がっていた。
女性は救急車を呼んで迷惑をかけたくないと我慢していたという。
つまり現場が診察室になるのだ。
女性の年齢を考えるといつ心臓が止まってもおかしくない。
手にしたのは黄色いバッグ。
間渕医師が長年の経験の中から選び抜いたものだ。
手に取ったのは…。
患者の容体の微妙な変化を読み取りながら矢継ぎ早に3種類の薬剤を投与する。
すると5分後。
女性は声が出せるまでに回復。
ドクターカーを現場に残し間渕医師は女性に付き添い病院へ向かう。
119番通報を遠慮していた女性に優しく声をかける。
6時間続いた胸の痛みはすっかり治まっていた。
顔色もすこぶるよい。
今日もまた一つの命を救った。
そんな間渕が医師を志したのは祖父の影響だった。
70歳を超えて医師のいない村に移り住み昼夜問わず患者のもとへ。
小学生ながらかっこいいと思った。
地元のそのときドイツで出会ったのがドクターカーだった。
衝撃を受けた。
そして2013年。
当時救命率の低かった中津川市で…。
気づけば祖父と同じような生き方を選んでいた。
現在診療科には間渕を含め医師はわずか2人。
そのため9日働いて5日休むという9勤5休の過酷なシフト。
勤務の間は常にドクターカーで移動。
どんなときでも出動するためだ。
スーパーやコンビニへ買い物にいくときも…。
クリーニング店に行くときもユニフォームのまま。
170円お願いします。
は〜い。
もちろんスタッフと昼食をとるときも。
間渕医師にとって…。
そしてある決め事も。
1,000…。
150円ね。
150円。
はいすみません。
ここは前払いの店ではないのだが…。
そんな張り詰めた勤務が24時間。
9日連続で続くのだ。
夜間は自宅待機となる。
そのためドクターカーで帰宅。
緊張は解けない。
ところがこの日間渕医師が向かったのは自宅ではなく地元の消防署。
現場をともに活動する消防隊や救急隊にチキンカツの差し入れ。
命の危険にさらされる患者を救う。
同じ使命を持つ者同士仲間への感謝の気持を大切にする。
中津川に移り住んだ頃は地理がわからず消防署に寝泊まり。
道を教わりながら出動した。
ともに過ごし本気の姿を見せることで信頼をはぐくんできたのだ。
地元消防の信頼を得てドクターカーの要請件数も増えた。
それだけ救える命も増えた。
ようやく病院に程近い自宅へ。
帰宅するや風呂より先に…。
消防本部へ自宅待機に入ったと連絡。
トイレに向かうと…。
ドアの前に無線。
常に無線を気にする生活。
結婚はしているが緊急出動が続くためいろいろあって今は一人暮らし。
苦手な炊事洗濯もなんとかこなせるようになった。
一人テレビに向かうこのときだけがつかの間の休息。
しかし…。
間渕医師が間渕医師に出動要請。
果たして負傷者の状況は…。
事故を起こした双方のドライバーだという。
走ること15分。
まだ通行止めが続いている。
気がかりなのは胸の痛み。
事故の衝撃で内臓が傷ついていないか。
間渕医師は現場に残っている女性の容体を見る。
女性は痛みで歩けない状態。
何の手術したの?盲腸。
盲腸な。
足伸ばすと痛い?ごめんな痛いな。
痛い?腹部の痛みどんな事故だったのか。
女性は脳震とうを起こしたのか当時の記憶がないという。
事故車から鳴り続けるクラクション。
2台の車が大破していた。
目撃情報によれば女性の軽乗用車がセンターラインをはみ出し対向車線の普通乗用車に正面衝突したという。
ブレーキをかける間もなく正面衝突。
相当な衝撃だったはず。
間渕医師は痛みの原因を探っていく。
間渕医師はある異変を感じ取っていた。
ここは痛ないな?これ痛い?ここは?ここも痛ないな。
シートベルトの正しい装着位置は腰骨の部分。
だが腹部に巻かれていると衝撃でベルトが食い込み腸を損傷することもある。
ここから病院までは30分。
その間に急変する危険が。
そこで…。
間渕医師が取り出したのはあの黄色い薬剤バッグ。
これで当面女性の容体は安定するはず。
その後の検査で女性の小腸が腫れて塞がり壊死する危険のあったことが判明。
間渕医師の的確な診断で事なきを得た。
事故の現場へ行った…。
痛みでうめいていた女性は歩けるまでに回復していた。
まああと頑張ってもうちょっとね。
こんな瞬間が間渕医師にとって何より嬉しい。
「ありがとう」のひと言を噛みしめながら間渕医師は次の現場へ向かう。
岸和田消防に事故の救助要請。
車の中で女性が意識もうろうとしている。
大阪岸和田消防の若手隊員が腕をふるって夕食の準備。
肉体を使うからこそ食にはこだわる。
岸和田消防の名物はカレー。
かつて若手隊員が試しに麻婆豆腐を作ったところ隊員たちの口に合わずおかんむり。
以来まず失敗しないということもあって毎週土日の朝夕はカレーが鉄則になった。
この日の夜。
隊員がテーブルを片づけ明かりを消す。
サプライズの準備をしているのだ。
ターゲットは…。
彼らが待っていたのはこの男。
(歓声)満面の笑みを浮かべるのは去年10月3歳年下の夕紀子さんと結婚。
この日は結婚1周年。
任務で奥様のもとに帰れない隊長をせめてケーキで慰めようと用意していたのだ。
誰かを助ける仕事がしたいと以来岸和田市民の命を守り続けてきた熱血漢。
救助活動にかける思いはとにかくまっすぐ。
訓練にも隊長自ら常に全力投球だ。
そんな愚直さに奥様も惚れたに違いない。
新婚小川隊長のもとに若手より早く救助車両に飛び乗る。
現場は交通量の多い国道の交差点。
常にどんな現場が待っているかわからない。
あらゆる状況に備えておけと隊員を引き締める。
事故車両の中で女性の意識はもうろうとしている。
Uターンしたその先には…。
激突し壊れた痕跡も生々しい小型車。
運転席には女性が。
一般道で車の中で女性の意識はもうろうとしている。
Uターンしたその先には…。
無残にも壊れた車が横向きになっている。
運転席にはまだ女性がいる。
一刻を争う事態。
女性は無事なのか!?女性は意識はあるが受け答えはままならない。
更に事故で全身を打ったためか体も動かせない。
危険な状況だった。
小川は女性の意識を保つため懸命に話しかける。
事故の瞬間をまったく覚えていないという女性。
現場は見通しのよい直線道路。
いったいなぜ?目撃者に話を聞き事故状況が判明した。
女性の車は時速およそ50キロのスピードで中央分離帯に衝突。
ぶつかった勢いで1回転し路肩に止まったという。
相当なダメージがあったはず。
小川は念には念を入れて運転席のドアを慎重に開けるよう指示。
ドアをこじ開けまず救急隊員が女性の容体をみる。
事故の衝撃を考えると頚椎損傷の恐れもある。
バックボードを使って慎重に救出する。
ええか?ほなボード突っ込みましょう。
女性の反応が薄くなってきた。
意識が途絶えかけているのか。
毛布かぶせますね。
足のせますよ。
まっすぐにしてください。
はい123オッケー。
最後まで声をかけ女性の意識を保つ。
細心の注意を払い交通事故の場合外傷がなくても重大な症状が進行している可能性がある。
女性の容体は!?その後医師の検査の結果幸いにも女性は軽い脳震とうだったという。
60年ぶりの大雪に見舞われた11月の札幌。
辺りいちめん銀世界。
隊員たちはもっぱら雪かきの毎日。
でもこれが毎日続くようであればやっぱりきついですね。
北国特有だと思いますけど。
街を走るスーパーレスキュー札幌。
そんな彼らの目の前で…。
白い車が…。
突っ込んだ!街を走るスーパーレスキュー札幌。
そんな彼らの目の前で…。
白いタクシーが横断。
そのとき…。
先を急いでいるのか強引に突っ込み結果路面電車の線路を塞ぐ形で立ち往生してしまった。
それを見ていた隊員が…。
本来はレスキュー隊の任務ではないが困っている人を放っておけない。
隊員全員で白いタクシーを助けにいく。
乗客を乗せた路面電車が手前で緊急停車する事態に。
SRSが無謀なタクシーを救うためスコップで雪をかき始める。
路面電車の運転士や交通警備員を巻き込んでのタクシー救出劇。
押すよ〜。
せ〜の…。
無事に救出成功。
困った人は放っておけない。
それがレスキュー魂。
私たちの安全を守るため闘う人々。
来年もその壮絶な現場の最前線を追い続ける。
2015/12/20(日) 18:30〜21:48
テレビ大阪1
緊急車両24時!2015年カメラは見た…事故・火災・救命救急・壮絶ドキュメント[字]
▽夜の首都高速を爆走…ルーレット族▽巨大ゴミ焼却場火災…消防車30台&最新マシン出動▽羽田空港で異常事態…空港女子が見た珍客▽小学女児からSOS…私の部屋が燃えてる
詳細情報
番組内容
◆「札幌市中央消防署・特別高度救助隊」
札幌市内全域を守るレスキュー隊、通称SRS。冬の北海道、雪国で発生する交通事故や火災の現場で危険を顧みず人命救助を行う姿に密着する。
◆「岸和田消防署・特別救助隊」
大阪府岸和田市にあるレスキュー隊。海や山に囲まれた岸和田市で人命救助に命を懸ける大阪の男たちを追った!
番組内容2
◆「羽田空港・特殊車両」
羽田空港の24時間に密着。航空機が離陸する際に活動する様々な特殊車両、広大な滑走路をくまなく点検する車両など知られざる羽田空港の裏側に迫る。
◆「NEXCO東日本谷和原パトロール隊」常磐自動車道、圏央道の安全を守る高速パトロール隊。走行する車から道路上に散乱した落下物や交通事故の処理を的確な判断で解決していく隊員たちに密着!
番組内容3
◆「中津川市民病院・ドクターカー」
日本で初めてドクターカーに特化した診療科「病院前救急診療科」を設置。24時間365日医師と看護師が待機し、緊急出動に備える。そんな医療のスペシャリスト集団に密着!
番組内容4
◆「さいたまブレイブハート」
火災件数年間2500件以上!全国でも火災件数5位以内に入る埼玉県で活動している特別高度救助隊。大規模災害や特殊災害に対応する高度な救助技術と資機材を備えた彼らは、どんな要請にもいち早く出場し、日々、人命救助に命を懸けている。
ホームページ
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バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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