中野
南米王者リバープレートに一歩も引かずJリーグの実況
国のプライド、クラブのプライド、過密日程の厳しい試合の中で選手達の体を動かしているのは負けたくないという強い気持ちです。
FIFAクラブワールドカップ3位決定戦。
アジア王者・広州と開催国王者サンフレッチェ広島。
アジアのチーム同士の戦いになりました。
舞台は横浜国際総合競技場です。
解説は元日本代表、北澤豪さん。
ゲスト解説として元日本代表監督、そして現在はFC今治のオーナー、岡田武史さんです。
岡田
3位決定戦は普通、守りを固めてどうしてもという戦いではなく、攻めに出る戦いが多いです。
そういう意味ではメンバーを見ても広島の方も佐藤と浅野、両方をスタメンで使ってきています。
攻め合い、そういう試合を見たいですね。
実況
準決勝では自分達の思っている力を存分に出しましたね。
北澤
力を出したけれども勝ち上がれなかったということで世界3位になりたい、3位になると大きな違いがあります。
全力で戦ってくると思います。
実況
広島は佐藤寿人や浅野がスタメンに名を連ねています。
広州はパウリーニョやエウケソンやグラル。
強力なブラジル人選手、今日はスタメンですね。
岡田
ひょっとしたら個の力ではリバープレートよりも上かもしれません。
突破力とかシュート力はすごいですからね。
実況
個の力を組織で制することができるでしょうか。
赤いユニホーム広州と紫色のユニホーム、サンフレッチェ広島。
今、青山が声を掛けました舞台は横浜国際総合競技場です。
12月10日の開幕戦から今日で11日目、大会も残すところ3位決定戦とファイナルのみになりました。
最後の2試合を横浜のファンが待っています。
準決勝でリバープレートを相手にまったく引かない勇気ある戦いを見せたサンフレッチェ広島、今日の試合で出場チームの中では最多の4試合目になります。
一方のアジア王者・広州。
準々決勝では北中米カリブ王者のクラブアメリカを逆転で下して勢いのまま臨んだ準決勝、バルセロナに0対3。
スアレスのハットトリックの前に沈みました。
ロッカールームでは選手達が悔し涙でユニホームを濡らしたということです。
両チームを横浜のサポーターが迎えています。
今日ぶつかるのはアジアとアジア。
クラブのプライドを懸けた戦い。
来シーズン以降のアジアチャンピオンズリーグでの戦いを見据えた大切な一戦です。
ここ3年で2度のアジア制覇、中国の赤い壁、広州。
前回は3位になることができませんでした。
実況
横浜国際総合競技場です。
中国・広州のサポーターは準決勝で骨折という大ケガを負ったスウ・セイ。
「スウ・セイ、頑張れ」というメッセージを送っています。
横浜の気象です。
主審はマシュー・コンガー、ニュージーランドです。
この試合は世界180を超える国と地域に映像が配信されています。
お互いのプライドを懸けた3位決定戦。
クラブワールドカップ3位の座を勝ち取るのは広島か広州か。
キックオフされました。
紫色のユニホームがサンフレッチェ広島です。
準決勝ではリバープレートと接戦を演じました。
今日はアウェーユニホームの黄色いユニホームがアジア王者の広州です。
バルセロナと対戦した準決勝はバルセロナに3対0で敗れました。
パウリーニョが左に展開していく。
11番はグラル。
去年ブラジル代表に招集されています。
アジアとアジアの3位決定戦になりました。
岡田
広州のほうはアジアでずっとかけ続けている資金力も豊富でビッグネームの選手がいます。
サンフレッチェはまったく逆の毎年、選手を抜かれていく、それでも同じような力を維持している。
これは森保監督の力もありますけれど対照的なチームですよね。
実況
クラブの強化の仕方がまったく違うチーム同士の対戦になりました。
まず最初にセットプレーのチャンスを得たのは黄色いユニホーム、中国の広州です。
ゴール前にはパウリーニョや長身のコク・リンもいます。
北澤
広州は高さがありますからね。
実況
平均身長では6センチ、広州が上回っています。
リ・ガクホウがニアにここはクリアします。
おさえたのは清水。
ボールをつないでいこうというのが広州です。
チョウ・リンホウのクロスボール。
宮原がヘディングでクリアします。
北澤
広州はちょっと前がかりに来てますね。
広州は開始直後から点を取りに行こうという姿勢が見えますね。
2トップで挑んでいる感じがします。
少し攻撃的に感じています。
実況
平均身長では上回っている。
広州のセットプレー。
あ〜っと決まった!パウリーニョか。
先制はパウリーニョ。
前半4分。
中国の広州が先制しました。
パウリーニョ。
セットプレーからのこぼれ球でした。
そして今、25番、準決勝で大ケガをしたスウ・セイに対してパウリーニョ、メッセージを送りました。
岡田
ここでね、コーナーをやるのに2人いっているのに1人しかいかなかった。
1対1のヘディングでここは完璧にやられましたね。
実況
エウケソンです。
北澤
よくパウリーニョはそこにいましたね。
経験から予想していたのかもしれません。
実況
今大会2ゴール目のパウリーニョ去年のブラジルワールドカップの主力中の主力でもありましたパウリーニョ。
前がかり来ていた広州が先制してどうでしょううか。
両チームの出方は変わってきますか?北澤
広島は少し出なければいけない状況です。
今取りにいっていますね。
実況
メンバーを変えて来ました森保監督。
ただ、ここでカウンターになる。
北澤
広州はカウンターもあります。
ボールの取られ方を気をつけないと2点目を得点される危険があります。
岡田
今、50メートルぐらい全力ダッシュでしたね、パウリーニョ。
実況
ボランチストライカー、得点も取れるパウリーニョです。
広島は今日は佐藤寿人、そして浅野、この2人を先発で起用しています。
今日は5番の千葉が累積イエロー2枚で出場することができません。
ゴール前までボールを運ぶことができていないサンフレッチェ広島です。
パウリーニョが中国の広州の中では攻撃、そして守りの中心ですね。
北澤
広島はどれだけケアできるか大事なんですけれども、つきにくい選手なんです。
いろいろな所に動くので、マンツーマンに行くわけにもいかない、そのへんは警戒しなければいけませんね。
実況
ピッチ上を動き回っています。
青山もパウリーニョをおさえなければ、自分達のサッカーは展開できないと話していました。
北澤
1点を取ってから、つなぎに入っています。
岡田
バルセロナと広州が戦った時はほとんどつなげなかったですよね。
バルセロナも攻撃が話題になりますが、あのプレッシャーの早さというのは、彼らは、これぐらいのプレッシャーなら平気でつなぐんです。
あらためてバルセロナのプレッシャーが早いんだなと思いますね。
実況
丸谷がボールを奪いに行くところでした。
今日ファイナルに進んでるバルセロナ。
今、世界で最も美しいサッカー。
最強のサッカーをするといわれているバルセロナのプレッシャー、スコラーリ監督もバルセロナ相手にはレアル・マドリードでさえ5点を取られるんだと話をしていました。
我々もそこまで大きな差はなかったとスコラーリ監督は話しています。
ひとつひとつの試合が経験になっていると話しています。
スコラーリ監督もテクニカルエリアいっぱいまで出て指示を送っています。
エウケソンが抜けて行こうというところ、中途半端な形になった。
コク・リンのシュート。
こぼれ球もまだ広州ボールです。
クロス。
低いボール。
怒涛の攻撃が続いています。
中国の広州です。
防戦一方はサンフレッチェ広島、なかなか広島はボールを持つことができませんね。
岡田
まだ前半なので、慌てる必要はないんですけれど、相手が2トップで来てある程度、数はあっているのでね。
もうちょっとプレッシャーをいきたいですよね。
北澤
ちょっと距離がありますよね。
1メートルというか、50センチの差というか、その違いはあると思います。
実況
広島は今大会、これが4試合目です。
体力的なコンディションは苦しいのはあるんですが、ボールを奪って右に展開していきます。
ミキッチがいる。
クロアチア出身のスピードスター、ミキッチです。
サイド攻撃が広島の持ち味でもあります。
ミキッチ、シュート。
北澤
惜しい。
シュートを選択しました、ミキッチです。
北澤
今度は内側という逆を取りました。
こういったプレーで少し変わってくるんじゃないですか。
広州のディフェンスが少し引く形になります。
実況
青山はリバープレート戦の後半、サイドからの攻撃ができなかったことが敗因の1つだと話していました。
岡田
あの時はサイドをおさえられましたね。
実況
サイドに展開できれば広島の持ち味は出せますか?岡田
外から外ではあまり意味がないので逆サイドから中へ行って相手を寄せる実況
浅野です。
ここはサイドに展開します。
ここからですね。
中には佐藤寿人と浅野がいます。
青山が打ってきたか。
左から右。
そして中と使ってきました。
北澤
こぼれ球のシュートは枠を外れていました。
パウリーニョ、よくいましたね。
実況
持ってから左右への揺さぶり、これが必要だということですか。
岡田
攻撃になったら相手は4−4−2で2トップがディフェンスをしないので、青山のところは空くと思います。
青山に入ったところからできたら右サイドを使いたいですよね。
ミキッチを上げてその後に宮原が上がってくるようなというのは相手のグラルが、あまりディフェンスをしません。
そこのところにチャンスがあるかなという気がします。
実況
広島のフォーメーションです。
千葉が累積イエローで出場できていません。
塩谷が中央。
宮原という若い選手を使ってきました。
広島ユース出身。
J1では3試合に出場しています。
広島の特徴でもある2シャドー。
影というポジション。
浅野と茶島です。
広島のフォーメーションは3−6−1といわれています。
独特のフォーメーションで3度目のJリーグを制しました。
サブのメンバーです。
得点ランクJリーグ2位のドウグラス。
開幕戦でゴールを決めた皆川。
このあたりの選手も投入が一つカギを握るかもしれません。
中央には佐藤がいる。
ミキッチ、打った。
今度は右から。
佐藤寿人、飛び込む。
佐藤寿人がディングシュートです。
北澤
広島のいいところが出ていますね。
青山はフリーになることが多いので、この展開になると相手も守りづらくなると思いますけれどね。
実況
中国の広州は3年で2度アジアを制しています。
アジアチャンピオンズリーグでも鹿島、柏、ガンバ大阪を下して2度目のアジア王者に輝いています。
Jリーグ勢は広州にやられてきました。
広州ベンチ
勝利だけを考えて戦うと話していました。
サポーターもザ・キングオブアジアという垂れ幕を下げてメンバーを迎えました。
実況
開幕戦で負傷した野津田と柴崎、そして累積で出場できなかった千葉です。
広島ベンチ
浅野は野津田に関してケガをした時には、なんと声を掛けていいか分からなかった。
野津田の分まで今日は戦いたいと話していました。
実況
同期の野津田の分まで戦いたいと話しました。
ロビーニョがスタンドからの観戦です。
ブラジル代表のロビーニョです。
広州のフォーメーションです。
広州、今日は2トップのようなかたちをとっているでしょうか。
表記上は一応1トップです。
リカルド・グラルも高い位置をとってます。
岡田
立ち上がりコク・リンがトップでした。
ただ、変えましたね。
実況
エウケソンがトップの位置にいます。
岡田
その横側、ちょっと下にグラルですね。
実況
バルセロナ戦でも世界のトップ選手相手にまったく引くことがなく、堂々たる戦いを見せていました。
パウリーニョです。
中国スーパーリーグ5連覇を達成している広州。
来年もアジアチャンピオンズリーグには出場します。
スコラーリが横浜で指揮をとっているというのは2002年のワールドカップではブラジルを率いて優勝しました。
世界的な名将がここにいるというのも素晴らしいですね。
岡田
彼はジュビロにもいましたし、ウズベキスタンの監督もいろいろなところでやっています。
実況
今年の夏に広州の監督に就任しました。
岡田
中国は世界的な名将といわれる有名な人がいっぱいいますからね。
中国にいると有名な友達がたくさんできますよ。
実況
ストイコビッチもそうですし、アトレチコ・ミネイロを率いたクーカー。
こういった人達も中国で指揮を執っています。
もちろん岡田さんも中国で指揮を執った一人です。
岡田
次から次、試合で会うとお〜っという感じの人ばっかりです。
実況
アジアの中でも急成長を遂げているリーグでもありますね。
北澤
チームも成功しているチームが多いですよね。
実況
リカルド・グラルも去年、ブラジル代表に招集されています。
8ゴールを決めてアジアチャンピオンズリーグのMVP、得点王に輝きました。
横浜国際総合競技場ですが、この後行われる決勝のリバープレートのサポーター達がすでに歌い始めました。
今日はこの後、リバープレートとスペインのバルセロナの決勝が行われます。
広島ベンチ
決勝戦の前に行われる3位決定戦、きっと大勢の人が見るだろう。
まだ得点を取っていないので大勢の方々の前で得点を取って終わりたいと佐藤寿人は話していました。
実況
チャンスになるかトラップから右足のシュート。
今のはコク・リンです。
北澤
スピードがありますよ。
実況
中国スーパーリーグは得点ランクの上位に海外選手が名を連ねています。
その中で、このコク・リン。
トップ15の中に名前を入れている選手です。
中国・広州のサブのメンバーです。
ブラジル人ストライカーのアランがケガから復帰してきました。
佐藤寿人、ボールを奪う。
青山のミドルシュート。
もう一度、右です。
中央には佐藤がいる。
サンフレッチェ広島の攻撃のかたち、サイドから組み立てています。
岡田
リズム的にこうやってつなぎながら縦に入った後、外に開いてというようなプレーがサンフレッチェらしいです。
実況
佐藤、ヘディング。
GKのリ・スイが収めました。
岡田
裏への狙い、今のは本当にあの嗅覚はすごいですね。
あそこに走って行けるのはすごい。
北澤
青山もよかったですよね。
実況
青山から佐藤寿人へという展開でした。
こういった形がリバープレート戦の後半にできなかったと青山が話しています。
25番は茶島です。
エウケソンの左足。
変化している。
ゴールの右でした。
エウケソンは2年連続、中国スーパーリーグの得点王です。
岡田
僕もやられました。
強くて速いんですよ。
めちゃくちゃうまくはないんですけれど、きちんとボールも止まるし、ワールドカップ前に彼は代表に入るだろうなと思っていました。
残念ながら入らなかったんですけれどこの選手は本当にいい選手だと思います。
実況
ここもだ。
ヘディングで跳ね返して遠めからのシュート。
カウンターになります。
塩谷。
今のは佐藤を狙っていたんですね。
佐藤は今大会先発が1試合、途中からが1試合ということで体力的には一番いいコンディションにあると話していました。
本人も前回出場した時には3ゴール。
その時の大会最多得点を記録しています。
今大会はまだ得点がありません。
佐藤の嗅覚、どんなところが佐藤は他のストライカーと違いますか?岡田
運動量が多いわけではないんですけれど、ここぞという一瞬。
マークを振り切って、裏をとれる、この嗅覚は素晴らしいです。
彼みたいなタイプはね。
息が合う、パサーがいないとダメなんです。
今日は青山が一番よく見ているなという気がします。
実況
飛び込んだ、佐藤。
北澤
ここでしょ、こういうのでしょ。
味方がどういう球を入れてくるのか分かっています。
じゃないと、ここまで入れないでしょう。
実況
完全にバイ・ホウとキム・ヨングォンは反応できていませんでした。
岡田
よく反応した。
本当に。
実況
コーナーキックのチャンスです。
広島。
前半23分。
蹴るのは茶島。
北澤
ショートコーナーは消されていますね。
実況
19歳の宮原です。
37番。
丸谷や茶島、宮原、若い選手が今日は先発しています。
スルーして佐藤。
これはサイドネット。
立て続けに佐藤寿人。
惜しいシュートを打っています。
岡田さん、ちょっとずつサンフレッチェ広島のリズムになっていますね。
岡田
最後は寿人のところに行っているのが広島としてはいいですね。
広島ベンチ
バイ・ホウとキム・ヨングォンあたりが佐藤が飛び出してきたところに思わず顔を見合わせるようなシーンがあります。
北澤
リバープレート戦もそうでしたが、決めないと勝てないですからね。
実況
最後の決定力ですよね。
リバープレートの試合では前半、おしていたのは広島かもしれません。
ただ後半27分にワンチャンスをものにしてコールに結び付けるリバープレートでした。
岡田
サンフレッチェがあれだけチャンスがあってね。
やっぱり点を取らなきゃいけないでしょうね。
実況
チャンスを多く作りましたが最後は得点に結び付けることができなかった広島。
北澤
もうワンステップ上がらなければいけないところがありますね。
岡田
ストライカーも育てなければいけないですけれど、釜本さんがいなくなってから40年間ぐらい同じことを言っています。
実況
1人でチャンスを作れるグラルです。
広州ベンチ
携帯電話のフラッシュをたいて、スウ・セイ頑張れという声を掛けています。
実況
浅野のシュート。
ストライカーを作らなければいけないという話の中で浅野はいかがですか?岡田
浅野はストライカーらしいメンタリティ−を持っています。
しかし、シュートを打つことの考え方を、日本人は変えなければいけない。
ゴールを決めるのは3つしかありません。
GKのいない所に蹴るかGKの思わないボール、意表をつくか、スピードでぶちやぶるか。
そのどれを選んで今、狙おうとしているのか、意識してシュートを打たないと。
今はコースを狙ったのか、タイミングを外そうとしたのか、強さを狙ったのか。
どれも中途半端なシュートが日本人は多いんです。
練習からどれを意識するのかと思いますね。
実況
シュートの意識。
広州を相手に広島の佐藤であったり、浅野であったり、見せてほしいですね。
パウリーニョはミドルシュートも打ちます。
チョウ・リンホウ、ここはポスト。
岡田
助かりましたねぇ。
実況
かろうじてポストに当たりました。
ただ今のもGKのいない所を狙ったシュートでした。
北澤
また広州がぐっと出てきました。
実況
エウケソン、これはゴールキックに変わります。
広島にリズムが生きかけていたところにカウンターでチャンスを作ったのは広州です。
北澤
スコラーリも出てきてサイドバック上がれとか、指示を出していますね。
実況
スコラーリが広州を6月から率いています。
その前はイタリア元代表キャプテンでもありました、カンナバーロ。
その前はリッピ。
名将を呼んでくる広州、その資金力もアジアの中ではひとつ抜きに出ていますね。
岡田
今はすごいですからね。
国家主席がサッカーに力を入れるという大号令をかけたわけですからね。
国営企業なんかがふんだんにサッカーにお金をかけています。
実況
広州の年間予算は500億円ともいわれています。
事実であれば日本のトップクラブの10倍です。
それだけの資金を使ってサッカーを強化しようという現在の中国スーパーリーグです。
その旗手になっているのが広州です。
5年連続リーグ制覇。
広州に対して来シーズン、アジアチャンピオンズリーグで戦うかもしれない広島。
自分達が広島がやれるんだというのを今日の試合で見せつけなければいけない。
そう話していたのは佐藤寿人です。
ここはファールがありました。
10番テイ・チに対して、佐藤寿人。
イエローカードが出ますか。
イエローカードをもらわないことで有名な佐藤寿人です。
北澤
中盤で、またボールを取りやすい状況になっています。
実況
セットプレーのチャンスは黄色いユニホーム、中国の広州です。
佐藤寿人にイエローカード1枚です。
間もなく前半30分です。
現在1対0。
先制したのは広州。
前半4分。
パウリーニョのゴールでした。
追いかける広島。
広島は佐藤寿人のヘディング2本、惜しいのがありました。
それ以外の形ではどういった形が理想でしょうか。
岡田
浅野が相手のボールを取った所から速い攻撃。
こういうのをもうちょっと出したいですね。
プレスに行くのが遅いです。
今はいいと思うんですよ。
次に入ってくるところ。
ちょっとやっぱり遅いですね。
こういうところを速くしていい形でボールを取って攻める。
もう1つはサンフレッチェの特徴である青山を浮かせて相手を引き出して外をフリーにして、そこからクロスボール。
こういう形をもう少し回数作りたいですね。
実況
パウリーニョがインターセプトして、コク・リン。
グラルからパウリーニョ。
何とか体を入れました。
北澤
パウリーニョの狙いは、すごいですね。
実況
狙うと一気にゴール前まで顔を出します。
2012年2013年と日本代表と対戦した時にもゴールを決めています。
このあたりはゆっくりとサンフレッチェ広島の穴を見つけようという広州です。
北澤
つないで来ている時には中盤で捕まえやすいんですけれどね。
ヨーロッパも獲得を狙っているという5番のチョウ・リンホウです。
岡田
チョウ・リンホウはね、レアル・マドリードのセルヒオ・ラモスをちょっと意識しているんですよ。
プレースタイルもね、ちょっとマネしているような中国では、そう言われています。
実況
ブラジル人選手は注目ですが周りを固める中国代表の選手達の力はいかがですか?岡田
昔はベンチにいる選手も全員、中国代表でした。
中国代表に入ったらこのチームに来るというくらい集まっていますね。
実況
またゆっくりとゴール前に佐藤寿人、浅野の前。
少し高さが足りませんでした。
カウンターになってパウリーニョ。
攻守の要です、パウリーニョ。
中国代表が非常に多い広州です。
テイ・チやコウ・ハクブン、コク・リン、チョウ・リンホウ、バイ・ホウ。
こういったあたりは中国の現代表です。
岡田
それ以外も前代表でしょう。
実況
中国の中でも中国の選手が目指すクラブでもあります。
広州です。
岡田さんも中国のチームを率いて、苦しめられましたか。
岡田
対象外でした。
圧倒されていました。
このチームのいいところは、ものすごいお金で選手を集めるだけでなく、プロ意識を植えつけていますよね。
中国のチームは、なかなかプロ意識のないチームが多いんですけれど、このチームだけは非常に厳しくフロントから指導されています。
実況
だからこそアジアチャンピオンズリーグで全ての大会決勝に進んでいます。
北澤
バラバラになることがないんです。
岡田
生活面でも酒を飲んで遊んだりとか。
そういうところを、ものすごくきっちり管理しています。
実況
10番、テイ・チに対してイエローカードが出ました。
中国代表の中でも象徴的な選手がこのテイ・チです。
このクラブでもキャプテン。
テイ・チの存在というのもチームをまとめる上で非常に重要になっています。
北澤
今、宮原が非常にいいドリブルで上がって行ったんですけれどね。
実況
焦らずゆっくりボールを保持して作り直す広州です。
奪った。
ここから茶島。
北澤
ファールですね。
実況
まったく違うスタイルですが、広島も選手を育成しながら茶島、丸谷など若い選手を使って育てながら、Jリーグを3度制しました。
岡田
皆がやろうとしているサッカーに共通認識を持たせています。
これは大したもんですね。
実況
シャドーを置くスタイルはJリーグの中でも独特です。
茶島は2年目の選手です。
ユースから大学経由での入団はクラブ初です。
リーグでの出場は、ほとんどありません。
北澤
ただこの大会は、3試合連続先発ですよね。
実況
宮原もジュニアユースからユース出身。
ミキッチが右から崩して青山。
チャンスになる。
遠めからミドル。
今のは清水です。
前半37分です。
シュート数、広島はここまで9本。
広州は7本です。
後は決定力。
茶島が打ってきた。
GKのいない所に打つ。
あとは意表をつく。
こういうところでないと難しくなってきますね。
岡田
今はコースを狙ったと思います。
それが分かるのはいいんですけれど、どれだろうと思うようなシュートも結構あるんです。
コースを狙ったのか、タイミングを外すのか。
強さでぶち破ろうと思ったのか。
なにげなく角度のないところからドンと打ってGKの正面。
何だったんだろうと思うことがあるんですよ。
実況
意図のあるシュートを打って行かなければいけない。
バルセロナでハットトリックのスアレス。
これはすべての要素を持っていたかもしれません。
北澤
こぼれ球でも意味のある打ち方をしています。
実況
ファイナルの前に行われている3位決定戦です。
クラブワールドカップの3位。
前回出場した時、広州は4位でした。
サンフレッチェは前回5位。
両チームにとって今日の試合に勝てばクラブの歴史に残るクラブワールドカップ。
3位の成績を収めることができます。
広州相手に現在1点を追い掛けるかたちです。
広島。
広州は非常に落ち着いた戦いを見せていますね。
岡田
やっぱりうまいんだなという感じがします。
北澤
立ち上がりは縦に速いサッカーでした。
岡田
バルサとやった時を見ていると、かなりレベルが低いなという感じがしましたが、この中でやると堂々と回していきますね。
実況
日本のJリーグ勢は広州をやぶらなければアジアチャンピオンは見えてきません。
来年をうらなううえでも中国の広州との今日の対戦。
ハリルホジッチ日本代表監督です。
今日の試合を視察にきています。
日本代表にハリルホジッチが招集した選手も広島の中にいます。
水本、青山、浅野、こういった選手も日本代表への招集を夢見て、今日の舞台で戦っています。
ハリルホジッチ体制の試合ではウズベキスタン戦でミドルをたたき込んだ経験もあります、青山。
広島で独自のスタイルを築き上げた森保監督です。
同じ監督目線で森保監督のすごさはどのあたりでしょう?岡田
選手が自ら判断して動く。
例えば、パスをつないでいけ、といってもプレッシャーがかかって危なかったら裏へ蹴る。
でもプレッシャーがかかっていても行けると思ったら行く。
そういうバランスのとれるところが一番です。
老かいといえば老かいですが、試合運びのうまさだと思います。
そういうことを実行させる監督であり選手の使い方にしても非常に大胆ですよね。
こういう大会でいつもベストメンバーで行きたいと思うものですがトータルで勝って行くことを考える。
非常に知的なイメージがあります。
実況
開幕戦で起用した皆川がゴールを決めたり、準々決勝から3試合連続先発の茶島が躍動したり、そういった起用法というのも選手のモチベーションを上げて成長につながっているのかもしれません。
実況
チャンスになった。
丸谷か。
ディフェンスはバイ・ホウでした。
岡田
相手のミスからのカウンターです。
青山のラストパス、本当によく見ていました。
実況
青山から丸谷のシュートでした。
北澤
青山もまたレベルが上がりましたね。
実況
チョウ・リンホウが腰を痛めたでしょうか。
セルヒオ・ラモスを意識したプレーをしているというチョウ・リンホウです。
GKのリ・スイと接触があって腰を痛めましたチョウ・リンホウ。
北澤
よくここ、入ったなぁ。
実況
チョウ・リンホウはスコラーリ監督も今すぐスペインに行っても通用するサイドバックだと話していました。
北澤
バルセロナのエンリケ監督もいい選手だと話していましたね。
実況
噂レベルでいうとインテルやチェルシー、レアル・マドリードも新聞報道ではうわさをされていましたチョウ・リンホウの獲得を狙っているのではないかという報道がありました。
長身でパワーがある、185センチのチョウ・リンホウ。
いったんピッチの外にでます。
広島のコーナーキック。
リ・スイがキャッチします。
後半、森保監督は選手交代も含めて何か策をほどこさなければいけなくなりますね。
岡田
まだ1点差です。
チャンスもありますから、がたがた慌てる必要はないと思います。
実況
サブのメンバーにはドウグラスや柏、皆川、おもしろい選手をベンチに控えさせています。
北澤
すでにウオーミングアップを始めています。
後半に向けての準備はあるでしょうね。
実況
チョウ・リンホウがピッチに戻っています。
先制したのは広州。
前半4分。
ブラジル元代表パウリーニョがゴールを決めました。
今大会2ゴール目。
危険な所にパウリーニョがいます。
チャンスのところにもパウリーニョがいます。
北澤
読む力は素晴らしいです。
いい選手を取りましたよね。
実況
今年の夏に加入したパウリーニョです。
トッテナムでも5ゴールを稼いていました。
広島のドウグラスも高さ、そしてペナルティーエリアの外からのシュートを期待されて、今シーズン加入しました。
Jリーグで21ゴールです。
岡田
ドウグラスあたりは早めに使いたいでしょうね。
実況
森保監督は後半10分に動くシーンがJリーグの中でも何度か見られました。
クラブワールドカップ、広島と広州。
残されたのはこの1試合のみです。
アディショナルタイムのまもなく1分30秒。
バルセロナ相手には8割近くボールを相手に保持された広州。
広島相手には61パーセント、ボールを保持しています。
ボールさばきも落ち着いていますね。
北澤
バルセロナと試合をした後なのでプレッシャーをあまり感じないような状況でのプレーです。
実況
ボールを奪いました、浅野。
スピードのある浅野です。
今シーズンは8ゴールを決めています。
8ゴールはすべて途中交代からでした。
今日は先発出場です。
今、コウ・ハクブンに対して注意が与えられました。
日本代表にも今年、招集された浅野です。
マゼンベ戦では1得点を決めています。
浅野が抜ける。
チャンスになる。
あっと、これはどうだ?GKと接触しましたが、笛はありません。
今の抜け出し、いかがでしたか?北澤
抜け出しは最高でしたけれど、その後、ここは決めていかなければですよね。
実況
課題は決定力ということになるのでしょうか?広島。
Jリーグの中では最多得点です。
北澤
今後リオを目指すアジア予選もありますからね。
実況
前半終了。
アジア王者・広州と開催国王者サンフレッチェ広島。
クラブワールドカップ3位決定戦。
前半4分にパウリーニョが1点を決めて広州リードです。
手越
残念ながら広島は無得点でした。
実況
クラブワールドカップの3位決定戦です。
前半を終えて広州が1点リードしています。
前半を振り返っていかがですか?岡田
広州が早めに点を取ったということもあって余裕を持ってプレーをさせ過ぎているかな。
そんな中でも何回かチャンスを作って、それを決めきれない。
前半最後が僕は一番もったいないと思います。
あれを決めていれば、大きく流れが変わったんですけれどね。
ただまだ1点差ですから後半チャンスはあると思います。
北澤
後半どういった形で森保監督が動くのか、注目したいです。
実況
ミキッチのシュートもありました。
この後、サイドからの攻撃が広島はいい形を見せました。
北澤
決められるところは、いくつもあったので、こういったところで決めて、追いついてからもう一回スタートを切りたいところです。
実況
佐藤寿人のディフェンスの前に出てくる動きも独特ですよね。
岡田
ぴったり合うとディフェンスがおさえるのが難しいです。
実況
佐藤寿人は、この大会初ゴールを目指します。
広州のシュートの意識は選手は高く持っています。
北澤
同じアジア同士なのでここは勝って行きたい1試合ですよね。
岡田
ここはカバーが手越
視聴者の皆さんが作ったオリジナルキャラクターTOVYがこの試合の勝敗予想を発表します。
あなたの作ったTOVYが画面に映るかもしれません。
よくご覧ください。
畑下
このTOVYを作って応援ヒートグラフに参加するとあなたの気持ちに合わせてTOVYが動き回ります。
手越
視聴者の皆さんの勝敗予想は。
畑下
広島が88パーセント、広州が12パーセントでした。
クラブワールドカップサポーターズフェスタと実況
FIFAクラブワールドカップジャパン2015。
3位決定戦です。
日が落ちて月が美しい横浜国際総合競技場です。
3位決定戦を戦っている広島と広州、両チームのサポーターも多いのですがこの後の決勝リバープレートとバルセロナ、両チームのサポーターも徐々に入って来ました。
赤いユニホームが中国広州、紫色のユニホームを着たサポーターがサンフレッチェ広島。
白地に赤い襷がけがリバープレートのサポーターです。
3位決定戦、そしてファイナル。
この大会も残すところあと2試合です。
3位決定戦の後半、広島はどう動いてきますか?岡田
最後の試合の後半、ラストですよね。
恐らく1点を取り返しに、どこかのタイミングでメンバー交代を含めてどんどん前へ行くようなプレーが出てくるんじゃないでしょうか。
実況
ドウグラスや柏が控えている広島です。
広州はパウリーニョが広島の前に後半も立ちはだかるかもしれませんね。
北澤
ここ交わしながら行けるとゴール前のシーンも増えるのかなと思います。
広州も後半、押されたので何かしらのプランを持って入ってくるんじゃないかと思います。
実況
広州と広島はJリーグチャンピオンと中国スーパーリーグのチャンピオンとして来シーズンのアジアチャンピオンズリーグに両チームとも出場します。
またいつかあたるかもしれない。
それだけに広島はやれる。
それをこの試合で見せつけたいと話したのは佐藤寿人です。
選手を代えます、27番のテイ・リュウ。
準々決勝で途中出場で同点ゴールを決めたテイ・リュウをエウケソンに代わって投入しました。
エウケソンに代える意図は何でしょうか?岡田
例えば足のどこかに痛みがあるとか、それか疲れということ以外には考えられないですね。
出てくる場面は少なかったですけれど、出てきた時には存在感がありました。
実況
テイ・リュウも中国代表です。
北澤
サイドのサンフレッチェを気にした考えはあると思います。
実況
テイ・リュウを左というのも考えられます。
クラブワールドカップの3位を懸けた戦い。
後半の試合が始まりました。
コク・リンが1トップのような位置にいます。
左に27番のテイ・リュウ、右に16番のコウ・ハクブン。
広州は1枚交代のカードを切りました。
広島はまだ3枚残っています。
1点リードしているのは黄色いユニホーム、アジア王者の広州です。
前半はプレッシャーが少し遅いというお話がありました。
岡田
ちょっと今早くなりましたね。
実況
こういったことがボールを奪ってからの速い動きにつながってくる、広島です。
左には4番の水本です。
今年、日本代表にも招集されました。
パウリーニョの予測、ほかの選手とはひと味もふた味も違いますね。
北澤
そこにいることはなかなか難しいんですけれど、ポジショニングですよね。
今もダイレクトを使わないんですよね。
実況
広州の後半のフォーメーションです。
コク・リンが1トップに入っています。
アジアの枠を超えているという戦力を保有している中国の広州です。
浅野、前を向いている。
ミキッチを使った。
北澤
ここにテイ・リュウが来るんですよね。
このケアです。
2対1で守るかたちをとっています。
スコラーリの点は、やらないぞという考えでしょうね。
実況
去年のワールドカップブラジルはドイツに7点取られました。
守備の意識は強いと思います。
浅野シュート。
こぼれている。
岡田
もともと守備の強い監督なんですよ。
ワールドカップのブラジル代表も守備からカウンターというのがメインのチームです。
それがあれだけ、やられたというのは衝撃でしたよね。
実況
中国の報道ではブラジル代表を率いている時よりも守備に対しての意識を選手に植えつけているということです。
カンナバーロ前監督が率いていた時とスコラーリ監督が率いた時とでは失点数が半分になったという広州です。
今の浅野のシュート。
スピードで相手を打ち抜いていくというシュートでした。
岡田
コースを狙ったのか、タイミングを外したのか、力なのか、ちょっと、どう?分かる?北澤
スピードでしょうか。
実況
浅野の左足がリ・スイの頭に当たったことによって一瞬、倒れていましたが大丈夫なようです。
広島ベンチ
ドウグラス選手が下のジャージーを脱いで人一倍、体を温めようとピッチを早めています。
実況
ドウグラスがウオーミングアップのスピードを早めているようです。
ドウグラスの特徴は広島に入ってから、どんなオプションが増えたのでしょう。
岡田
高さというオプションができました。
ちょっと強いシュート、パンチ力があるのでね。
ミドルシュートを打てるようになっていますよね。
実況
去年まではペナルティーエリアの中がほとんどゴールだったという広島ですが新しい形、高さとペナルティーエリアの外からのシュート。
新しいオプションが広島には増えました。
ドウグラスがいつ出てくるか。
北澤
森保監督も指示をしていますね。
実況
ここでボールを奪われた。
塩谷の対応です。
今シーズンは調子が悪い中でもしっかりしぶとく勝ち点を積み上げてきた広島です。
岡田さんからも老かいという言葉がありました。
相手によって自分達のコンディションによって戦いを変えてきた。
今シーズンのサンフレッチェ広島です。
まだ我慢の時間帯ですか?岡田
立ち上がりからいいと思いますよ。
積極的にいってプレッシャーも早くなりました。
攻撃もテンポが良くなりましたよね。
実況
ブラジルでは全国選手権優勝。
そして広州にやってきて、アジアチャンピオンズリーグ得点王のグラル。
岡田
DFは清水でしたが、あれが遅い。
前で止まっちゃうと後ろが全部ずれてくるんです。
狙っていてボールが出てから行くのでは遅いんですよ。
遅れて行くとこういうふうになってしまいます。
実況
後ろからグラルが来た。
北澤
危険だね、危なかった。
岡田
決定的でしたね。
北澤
完全にずらされた守備になってしまいました。
岡田
中はそんなに人数はいないんだけれど合わせてきましたね。
実況
宮原と丸谷が対応していました。
グラルは身長181センチ。
後ろからはパウリーニョも上がってきました。
ここはパウリーニョです。
1点目を取られたのとまったく同じようなかたちになりました。
そのあたり森保監督もじっとピッチを見つめています。
北澤
危ないなぁ。
実況
茶島が浅野を使ってくる。
広州のディフェンスも厳しくプレッシャーをかけてきます。
丸谷の対応ですがファールがありました。
これは広州ボールです。
コク・リンが動いている。
コク・リン、足を痛めたでしょうか。
右足を押さえています。
広州は準決勝のバルセロナ戦でスウ・セイが左足のひ骨骨折の大ケガを負いました。
接触はなかったように見えますが、考えられるとすれば、どうでしょうか?足首でしょうか?岡田
大丈夫でしょう。
北澤
広島が止められちゃいましたね。
北澤
何にも問題ありません。
これは止める必要がなかったですよ。
実況
1点を追いかける広島です。
後半の立ち上がりは強めにプレッシャーをかけに行きました。
岡田
今も悪くないですよ。
テンポは速いです。
実況
ここもサイドです。
33番は塩谷です。
青山にボールが入って、そこから縦。
さらにサイドと散らしていくのが広島の攻撃の形です。
パウリーニョもこの試合の中で誰が試合のキーマンなのか、見極めているのかもしれません。
北澤
そうですよね。
エウケソンが交代することによって前線の収まりは前半ほどないと思います。
攻撃の時間は広島は作れると思います。
広州のほうが少し守備を意識した後半になっています。
実況
Jリーグでは後半10分に選手交代を多くしていた森保監督です。
ドウグラスはウオーミングアップのスピードを速めているということです。
広島ベンチ
チームスタッフがドウグラスを呼びました。
実況
J1得点ランク2位、長身のドウグラス、ここで森保監督、動いてきました。
岡田
楽しみですね。
流れがだいぶ変わるような気がします。
今は、いいタイミングだと思います。
いい感じで来て、ちょっと停滞し出した。
そこでもう1回、次のジェット燃料を噴射するというかね。
そういう意味です。
実況
ボールを奪われてテイ・チです。
岡田
こういうところはすごいね。
北澤
分かっていますよね。
実況
最後、足を出したのがリ・ガクホウです。
ここでドウグラスです。
去年までは広島になかった高さとペナルティーエリアの外からのパンチあるシュート。
今シーズン21ゴールのドウグラス。
ミキッチは先に交代選手を入れてほしいというジェスチャーです。
代わるのは佐藤寿人です。
佐藤に代えるようですね。
岡田
今日の佐藤は悪くなかったです。
やっぱり一瞬で勝負する選手なのでね。
その回数が何回出てくるかということを考えると、もう少し力ずくで行こうということじゃないですか。
実況
蹴るのは茶島です。
ドウグラスが入って高さが加わった広島。
カウンターになる。
テイ・リュウ。
テイ・リュウからテイ・チへ。
チョウ・リンホウ、ミドルシュート。
ドウグラスに代わってベンチに退いた佐藤寿人です。
代わって入ったドウグラス、森保監督の選手起用に応えることができるでしょうか。
ゴール前には宮原とグラル。
高さではグラルに分があるか。
今日は前半コーナーキック、ショートコーナーから広島、得点を許しました。
後ろグラルの前。
ドウグラスの対応でクリア。
ディフェンス部分でもドウグラスの貢献を期待しているのかもしれません。
北澤
点を取られると厳しいですからね。
実況
点差は1点です。
3位決定戦は同点の場合は延長戦はなく、即PKとなります。
29番の浅野、イエローカードが出ます。
イエローカードは3番のバイ・ホウです。
今日は茶島や丸谷や宮原、こういった若い選手を思い切って投入してきました。
浅野もまだ21歳です。
森保監督の采配、非常に今大会を通して、勇気ある起用を開幕戦から続けていますよね。
岡田
それだけの自信があるのでしょうね。
誰を出してもある程度、計算できる。
北澤
ケガ人も出ましたからね。
実況
柴崎と野津田を開幕戦で失いました。
ファールがありました。
今シーズンはドウグラスの加入もありました。
一方で高萩、ここ3〜4年の選手の流出は多かった広島です。
その中で選手を育成してピンポイントの補強でチーム力を強化してきました。
佐藤寿人も自分のプロキャリアの中で一番競争の激しい1年だったと振り返っています。
だからこそ途中で出てくる選手も自信を持って戦えるのかもしれません。
控えには皆川がいます。
後半16分を過ぎています。
ドウグラスを投入して森保監督の狙いはどんなことが感じとれますか?岡田
ドウグラス個人の突破とか高さとか、そういうことがあるんでしょうけれど、彼はディフェンスでも強さがありますからね。
相手のボールを奪って、そこから速い攻撃をすることも意識しているんじゃないですか。
北澤
前を向かせたいですね。
後ろ向きでしかまだプレーしていません。
実況
リバープレート戦でも非常に惜しいプレーがありました、ドウグラス、皆川もリバープレート戦では決定的なチャンスが2度3度とありました。
清水のクリアは少し中途半端なかたちになりました。
北澤
中盤抜け出したいんですけれど、引っかかっちゃうんですよね。
実況
このあたり、落ち着いたパス回し、ポゼッションは広州が60パーセント。
広島は40パーセントです。
クラブワールドカップの3位決定戦です。
かつては浦和レッズ、ガンバ大阪が3位決定戦、勝利をおさめてクラブの3位を勝ち取っています。
柏レイソルも3位決定戦に以前、進出したことがありましたが、その時は敗れました。
日本勢が勝てば、浦和レッズ、ガンバ大阪に次いで3チーム目のクラブワールドカップ3位獲得です。
27番はテイ・リュウ。
ここはファールです。
広州ボールになります。
北澤
カードですか。
実況
塩谷にイエローカードが出されました。
セットプレーは注意したいですね。
岡田
セットプレーから、やられていますからね。
実況
後半20分です。
ニアサイドにはパウリーニョがいます。
蹴るのは16番のコウ・ハクブンか、27番のテイ・リュウか。
両チームのサポーターが愛するクラブに声援を送っています。
そして柏です。
サイドを切り裂くドリブラー、柏が呼ばれました。
その前に広州のセットプレー。
跳ね返さなければいけません。
巻いてくるボール。
11番グラルのヘディングシュートでした。
ディフェンスの競り勝つという部分でいうとヘディングまで持っていかれてしまっている広島。
森保監督は2人目の選手交代、柏を呼びました。
岡田
サイドで1対1からの突破は、ほとんど出ていないので元気な柏を呼んでサイドを突破したいですね。
実況
今のような形を柏に期待してるということでしょう。
岡田
もうちょっと向かいあった状況でも、クロスを上げて行くような状況を期待しているのだと思います。
実況
コーナーキックのチャンスです。
茶島のボール。
こぼれている。
9番ドウグラスのシュート。
もう一度コーナーキック。
1点を追いかける広島。
ミキッチに代わって2人目の選手交代、18番の柏が入ります。
広島入団2年目です。
今シーズンはJ1、30試合で4ゴール。
チャンピオンシップでも2試合で1ゴール、2アシストを決めました。
柏、そしてドウグラスと2人の選手交代。
2人のカードを切ってきた森保監督です。
GKパンチング。
ここは広島ボールです。
柏はドリブル突破が得意な選手です。
強引なかたちでしたがクロスまで持っていきました、広島です。
広島ベンチ
柏は世界を相手に自分のドリブルを試せるのが本当に楽しみだと話していました。
もう一度、茶島のキックです。
北澤
いいんじゃないですか。
実況
ゴール前にはドウグラスや浅野がいます。
岡田
ドウグラスが入っただけで何だか可能性を感じるね。
北澤
パウリーニョがいるんだよなぁ。
実況
柏も、この大会で世界を経験する、代表でない選手にとってはクラブワールドカップは、そういうチャンスがある大会でもありますね。
岡田
クラブの世界一を決める大会ですからね、ものすごい大会に出ているということです。
実況
浅野が突破した。
最後キム・ヨングォンの対応でした。
韓国代表です。
ただ一瞬のスピードがあった浅野です。
50メートルは5秒9という浅野のスピードです。
もう一度、コーナーキック。
ドウグラスがバイ・ホウとポジションを争っています。
ニアサイド。
ドウグラス。
決めた。
同点。
サンフレッチェ広島、後半同点。
森保監督の起用にこたえました。
岡田さんの言うようにドウグラスへの期待感。
セットプレーからの同点でした。
岡田
得意のセットプレーですよね。
どちらかというと広州のミスです。
あそこで逃げましたからね。
実況
コク・リンの隙間にドウグラスが飛び込みました。
北澤
浅野もよくスペースを空けましたね。
実況
1対1。
これで同点に追いつきました。
流れが変わるかどうか。
停滞している時間が続いていたのですが、動きが出てくるかもしれませんね。
北澤
広島にとっては同じペースですが広州はエウケソンを代えてしまいました。
守備に入っているのでどう変えてくるかですね。
実況
セカンドボールをキープできるようになりました、広島です。
途中交代で入った柏も、再三サイドで勝負を仕掛けています。
岡田
エウケソンを下げてコク・リンを残してくれて、いろんな意味で助かったね。
実況
広州はまだ交代枠が1枚あります。
スコラーリ監督が誰を使ってどう変えて来るかですね。
かつてはブラジル代表やポルトガル代表、さらにはチェルシー、国や、そしてクラブの大きなチームを率いているスコラーリ監督です。
同点ゴールは後半25分でした。
ドウグラス。
岡田
これは監督は怒るわね。
実況
残り時間の中でアジアとアジアの戦い。
来シーズン、アジアチャンピオンズリーグでもぶつかる可能性のある両チームのクラブワールドカップ3位決定戦です。
青山が抜けて浅野。
その前にハンドか?ハンドですか?浅野は左手にボールが当たってしまいました。
北澤
青山も素晴らしいボールを入れましたけれどね。
広州は交代枠はまだ2枚残しています。
先ほど1枚とお伝えしましたが、まだ2枚残っています。
広島ベンチ
先程の同点ゴールでリバープレートのサポーターも大きな声を上げています。
青山のパスに対してもリバープレートのサポーターが大きな声を上げるシーンがありました。
実況
拮抗した試合の両チームに声援を送っているんですね。
岡田
日本人を応援してくれていると思うんですよ。
ホームなので。
実況
一方、リバープレートのサポーターは試合が始まる6時間、7時間前には横浜で応援し始めています。
この後はスペインのバルセロナとアルゼンチンのリバープレートがファイナルを戦います。
その前に行われているクラブワールドカップの3位決定戦です。
ああいったところでのミスは絶対に避けなければいけませんね。
そしてカウンター。
柏、裏を使ってくる。
北澤
リ・ガクホウも足が速いんですよ。
岡田
スコラーリは動かないですね。
広州ベンチ
DFのリュウ・ケンが呼ばれました。
実況
スコラーリは、どういった策を考えているのでしょうか。
浅野のスピードを生かそうというプレーです。
清水からドウグラス。
ここはハンドがありました、塩谷です。
岡田
明らかにコク・リンがよくないですね。
そこでディフェンスの選手ですか。
北澤
パウリーニョを少し前に出すとかするのでしょうか。
岡田
なるほどね。
広州ベンチ
スコラーリ監督から指示をあおいでいます。
実況
リュウ・ケンは今日はディフェンス登録されていますがアジアチャンピオンズリーグではMF登録で試合に出ていた選手です。
中国代表ののリュウ・ケン。
今スコラーリから指示を受けているところです。
後半30分。
このまま1対1で時間が経過すると延長戦はなく、3位決定戦は即PK戦になります。
その前に決着をつけたいという思いは両チームともあるでしょう。
横浜国際総合競技場も徐々にスタジアムが埋まりつつあります。
世界180の国と地域にこの試合は放送されています。
世界に自分のプレーを自分のクラブのプレーを発信する大きな機会でもあります。
若い選手にとっても大きなチャンス。
ベテランも、もちろんそうです。
岡田
世界の数多くある30万1000クラブの中のベスト4に残っているわけですから、すごいことですよ。
実況
アジアの頂点を極めた広州と開催国王者としてJリーグを制した広島。
後ろから来ている茶島だ。
どうだ?わずかにゴールの右でした。
茶島も準々決勝、準決勝、この3位決定戦と先発の座を勝ち取りました。
北澤
よく後ろからきました。
ただ決めてくれればというところですよね。
実況
体力的にも苦しい中、最後のダッシュでした。
北澤
充実していると思いますよ。
自分の成長も感じていると思います。
実況
世界のクラブと戦うことで自分がどれだけやれるのか確認できたと話していた茶島です。
柏が抜けた。
柏から逆サイド、清水。
まだある。
清水からドウグラスの前だ。
クリア。
ここは気を付けなければいけない。
岡田
ちょっと広州は、へばっていますね。
実況
少し足が止まってきたか。
岡田
1日少ないの。
実況
広州は中2日、広島は中3日です。
その1日ですが選手にとっては大きな差なのかもしれません。
ここで広州は選手交代です。
16番のコウ・ハクブンに代えて…。
あっ、ちょっとここは。
選手交代を変えますか。
北澤
誰なんだ。
実況
広州サイド、ちょっと混乱しています。
ポジションを変えるようなスコラーリ監督が指示を出していますが、それを17番の17番リュウ・ケンが選手に伝えています。
北澤
出した番号が違うんじゃないですか。
岡田
ちょっと違っているようですね。
実況
リュウ・ケンが、まだ入ることができません。
そうこうしているうちに後半35分です。
リュウ・ケンは早く自分も入りたいというジェスチャーですが、まだ入ることができません。
ゴールラインを割っています。
11番のリカルド・グラルに代えるようです。
北澤
思い切りますね。
実況
リカルド・グラルに代えてリュウ・ケン投入。
ブラジル人選手に代えて中国人選手を投入してくるスコラーリ監督です。
思い切った采配ですね。
岡田
どういう意図があるのか?明らかにコク・リンがよくないですよね。
それを残してそれほど悪くない。
グラルを代えるというのが何か意図があるんでしょうか。
実況
右サイドバックに17番のリュウ・ケンをいれてきました。
16番のコウ・ハクブンがボランチ。
パウリーニョとテイ・チ。
パウリーニョを少しあげましたか。
パウリーニョはチャンスになった。
さぁ、どうだ?これはトラップができない。
浅野のスピードを生かしました。
明らかに先程よりもパウリーニョが高い位置にポジションを取っています。
パウリーニョはボランチストライカーともいわれている攻撃力のある選手です。
北澤
チャンスの位置を知っています。
実況
アジアチャンピオンズリーグでも強烈なシュートをたたき込みました。
日本代表との試合でも、強烈なゴールをしている、パウリーニョです。
パウリーニョには青山がマークについてます。
柏からクロスが上がった。
浅野、ドウグラス。
決まった!逆転!逆転!逆転!サンフレッチェ広島!後半38分、ドウグラスのゴールで逆転です。
大歓声が横浜国際総合競技場を包みこんでいます。
途中から入った柏のクロスから最後は途中から入ったドウグラス。
森保監督の采配が当たったと見ていいのでしょうか?岡田
いや〜、もう全てが当たっています。
素晴らしいですね。
実況
浅野のヘディングシュートはクロスバー。
詰めていたのはドウグラス。
北澤さん、高いですね。
北澤
高いですね。
しっかりおさえることができました。
実況
森保監督も思わず笑顔。
岡田
個の力で攻めていたチームですから2人の外国人がいないとあまり攻めることができないですよね。
実況
エウケソンとリカルド・グラルを下げました。
岡田
セットプレーはね、気を付けなければいけない。
実況
逆転しました、サンフレッチェ広島。
注意しなければいけないセットプレーです。
蹴るのはコウ・ハクブン。
ゴール前にはパウリーニョがいます。
パウリーニョをフリーにしてはいけません。
準々決勝でもパウリーニョが逆転ゴールを決めています。
そして今、佐々木が準備していました。
動きだしている。
おっと、危ない。
17番の代わって入ったリュウ・ケンの前でした。
宮原が少しマークが甘くなったでしょうか。
残すところ5分少々です。
広島に必要なことは何でしょうか?岡田
普通に守り過ぎず、無謀な攻撃をせず、それが一番広島は得意なんです。
そんなに心配しなくてもいいかもしれません。
北澤
少し攻撃的に来ますから。
佐々木を入れることによって守備の重心を重くすることができます。
実況
佐々木を準備している森保監督です。
北澤
慌てるのは相手ですからね。
実況
残すところ、あと5分。
サンフレッチェ広島、クラブワールドカップの3位に向けてあと5分です。
ここは倒された。
佐々木も今シーズン甲府から加入をして22試合に出場しています。
チャンピオンシップのガンバ大阪戦では同点ゴールを決めた選手です。
日替わりのヒーローが生まれている今大会のサンフレッチェ広島です。
清水に代えて佐々木です。
これで両チームとも3人の選手交代を使いきりました。
開幕戦では皆川。
準々決勝では浅野であったり、千葉であったり、今日の試合ではドウグラス。
さらには日替わりのヒーローが広島を引っ張っている印象があります。
北澤
全体のクラブ力があるのだと思います。
実況
倒されたようにも見えましたが笛はない。
つながっています。
チーム内での競争で、2チーム分の力はあるだろうと青山は話していました。
来シーズン、アジアチャンピオンズリーグで戦う上でも重要な戦力です。
北澤
広島も一度はアジアチャンピオンズリーグでうまくいかなかったことがありますからね。
実況
パスが通った広州。
同点ゴールのチャンスになるか、クロスボール。
北澤
ラッキーでしたね。
実況
チョウ・リンホウのオーバーラップ。
今日2ゴールのドウグラスです。
倒されて、笛がありました。
これはカードが出そうです。
キム・ヨングォンに対してイエローカードです。
岡田さんも中国で対戦したことがある広州。
その広州に対して広島、限られた予算の中で選手を育成して今リードしています。
岡田
全体的な戦いもありますけれど今日は森保監督とスコラーリの采配の差が出たように感じますね。
実況
世界で戦ってきたスコラーリ監督。
そのスコラーリ監督を上回る采配を見せている、森保監督。
岡田
上回るということではないんですけれど当たるかどうかということです。
北澤
流れをつかんでいますよね。
実況
Jリーグ最優秀監督を受賞しました。
今年3度目の優勝です。
北澤
今日は広島にとって難しい展開でしたからね。
実況
今日は前半4分に先制されました。
その中で老かいな戦い方。
後半2点を奪って逆転しました。
間もなく後半45分になります。
広州にもアジアチャンピオンとしての意地があります。
Jリーグ勢を3チーム下してアジアの王者に輝いた中国の広州です。
中を固めているサンフレッチェ広島。
北澤
バルセロナの選手達も試合を見ていますね。
ネイマールです。
実況
ネイマールもこの後の決勝、復帰をするのではないかと報道されています。
スペインのバルセロナも見つめている、この試合です。
エンリケ監督もこの試合を見ています。
アディショナルタイムは4分あります。
広島にとっては長い4分間になりそうですね。
これはピンチになってシュート。
岡田
怖いのはこういうパワープレーじゃないですか。
あとセットプレーとね。
実況
注意しなければならないセットプレーです。
今日はセットプレーから競り負けるシーンが多かったですからね。
北澤
ショートコーナーはやめましたね。
全員上がってきますか。
実況
パウリーニョがいます。
準決勝ではアディショナルタイムで逆転ゴールのパウリーニョ。
もう一度、コーナーキック。
パウリーニョを自由にさせることは広島にとっては危険です。
ここもまたニア。
ここから一気にカウンターになるでしょうか。
北澤
行け行け行け。
実況
誰を使うか。
抜けた。
丸谷から浅野、追いつかない。
浅野のスピードを生かしたカウンターでした。
北澤
ちょっと迷ったんですけれど自分で行きましたね。
最後はパスだね。
実況
アディショナルタイム、まもなく2分というところです。
こういった形は注意しなければいけないんですね。
岡田
しっかり競って、こぼれ球を拾うしかないですね。
北澤
いいですね、青山。
実況
キャプテンの青山です。
世界の4位と3位では、大きな差があると話した青山、クラブワールドカップの3位まで残すところ1分少々。
ドウグラスは今日2得点。
サンフレッチェ広島が浦和レッズ、ガンバ大阪に続くJリーグ勢3チーム目のクラブワールドカップ3位に輝くことができるか。
一方の中国広州。
中国勢はまだクラブワールドカップ最高は広州が2年前に記録した4位です。
歴史を作りたいと話したスコラーリ。
一方、今日采配が当たっている森保監督です。
再びチャンスを得たのはサンフレッチェ広島です。
横浜国際総合競技場、ほとんどの席が埋まってきました。
5万人近くが決勝を前にしてこの3位決定戦を見ています。
ここは時間を使います。
これは広州ボールに代わります。
今大会、広州の中でもバルサ戦でも今日の試合でも輝きを見せているパウリーニョ。
スコラーリ監督も今、中国は成長の真っ最中。
ひと試合ひと試合が中国全体のサッカーの成長につながっていると話していました。
ここで試合終了。
笛です。
クラブワールドカップ3位決定戦。
アジア王者・中国の広州と開催国王者サンフレッチェ広島。
先制したのはパウリーニョでした。
ただその後、途中から入ったドウグラスが2得点。
開催国王者サンフレッチェ広島がJリーグ勢、3チーム目となるクラブワールドカップ3位決定です。
3位決定戦をハイライトで振り返ります。
まず前半、パウリーニョのゴールでした。
岡田
前半はね。
45分を通してよくなかったですよね。
前半を1失点で終わったというのがよかったですね。
実況
最後決めたのはドウグラス。
まさに森保監督の采配が的中しました。
北澤
変化をどうつけられるかが重要で、それで今日は逆転できました。
これはもともとのチーム力がなければ達成することができません。
実況
今大会、広島は開幕戦から登場しました。
インタビューが入ります。
森保監督のインタビューです。
森保監督のインタビューは後ほどになるのでしょうか。
オークランド、マゼンベ、リバープレート、広州との4試合、広島の今大会の戦いぶりはいかがでしたか?岡田
堂々とした戦いぶりでがむしゃらに食らいついて何とか勝ったではなくて堂々と自分達のサッカーをして勝ったと思います。
森保
先制されたのは厳しい展開になりましたけれど、選手は本当に試合を諦めることなく、よく走って戦ってわれわれのサッカーをやって逆転してくれたと思います。
広島のサッカーだったと思います。
聞き手
世界3位です。
森保
開催国枠で素晴らしい大会に出させていただいてJリーグの代表として戦うということ、選手達は意地を見せてくれたと思います。
広島代表として全世界に中継がある中平和都市、広島を勝利を持って世界3位を持って発信できたと思います。
聞き手
世界中のサポーターが集まるこの試合で世界中のサポーターをわかせることができたと思います。
森保
われわれ応援しに来てくださったサポーターの方、テレビ画面を通して応援してくれた方々、皆さんに勝利をお届けできてよかったです。
世界180か国に放送されていると思いますが、われわれのサッカーをサンフレッチェのサッカーを発信できたのは良かったと思います。
ありがとうございました。
岡田
開催国枠ですけれど、Jリーグのチームがこれくらいできるんだということを示してくれたと思います。
北澤
広島ということを通してサッカーを見せつけてくれたと思います。
これがJリーグの発展につながればと思います。
実況
見事、クラブワールドカップ3位を獲得しました。
田中
クラブワールドカップスペシャルサポーター明石家さんまさんと豪華ゲストの皆さんと決勝の見所をお伝えして行きます。
決勝に向けた期待をお願いします。
田中
ゲストをご紹介します。
スペシャルオフィシャルサポーターの明石家さんまさん、澤穂希選手、中村憲剛選手、森重真人選手です。
畑下
今シーズン限りでの引退を発表した澤穂希選手へ、小学校時代、東京都府中市に拠点を置く府ロクサッカー少年団の後輩、中村憲剛選手から花束をお贈りしていただきます。
中村
偉大な先輩なのでちょっと寂しいですけれど、本当にお疲れさまという気持ちでいっぱいです。
田中
皇后杯を今戦っていらっしゃいますが24年間の現役生活、どんな現役生活ですか?澤
悔いなく最後までやりきった、最高のサッカー人生でした。
森重
ピッチの中でサッカー界に貢献された選手なので今度はピッチの外からいろいろな形で支えていってほしいと思います。
さんま
本当にお疲れさまでした。
やめどきが非常に難しかったと思うんです。
何年ぐらい前から2年ぐらい前から。
澤
1年前からです。
さんま
昔はね、釜本さん、澤さん、僕と3人で対談に呼ばれたんですよ。
釜本さんが1時間ぐらいで、すぐ帰っちゃって、私達2人が残されてね、どないしようか。
男なんかつくる暇ないでしょうと言ったらはいって言っときながらすっかり男をつくっていたというね。
私は何年もだまされました。
田中
3日後には皇后杯、準決勝があります。
残りの現役生活、どんな思いで送りますか?澤
チームメイトと一緒にサッカーができるように。
最後は皇后杯を優勝して笑顔で終われたらいいと思っています。
畑下
メッシ選手ですが、昨日独占インタビューに応じてくれました。
田中
昨日の練習にはメッシ選手も参加していました。
楽しみですよね。
さんま
半年前からお客さんもメッシ見たさにチケットを買っているわけでしょ。
日本のファンの前にチラっとだけでもプレーをしてほしいですよね。
田中
近年のメッシ選手はいかがですか?さんま
最近はケガをしていたのであれですけれど、全然衰えはないし、あと2人、またすごいのも来たけれど、もう何にも言うことはないですね。
田中
澤選手は4年前、FIFAの世界最優秀選手賞を受賞されました。
メッシ選手は男性選手として受賞されました。
澤
メッシ選手はどれをとっても世界最優秀の選手だと思います。
声をかけてくれたりとか、気さくな方でしたよ。
さんま
メッシに声をかけてもらったんだ。
田中
さすがですね。
さんま
うらやましいね。
これは尿管結石の石を欲しいと思ったくらいです。
田中
中村選手はバルセロナの試合をよくチェックされていますけれどメッシ選手はいかがですか?中村
パーフェクトです。
点が取れるというのは素晴らしいと思います。
森重
DF目線から見て、守るのに難しい選手だなと感じています。
ゴール前では本当に脅威になりますね。
あの3人が前に来たら、もうどうしようもないですね。
田中
メッシ、スアレス、ネイマール、3トップのこの後の決勝、見られるかもしれません。
さんま
ぜひ生で見たいです。
見事なパスワークを見たいですよね。
田中
リバープレートには、こんなストライカーがいます。
FWのアラリオ選手、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝でヘディングシュート。
準決勝、広島戦でも決勝ヘッド。
ここ一番で勝負強いストライカーです。
森重
決定力のある選手です。
ワンチャンスをものにされるという意味では常に集中していないといけない選手と思います。
田中
決勝への期待、さんまさんお願いします。
さんま
中2日と中3日なのでね広州を見ていると後半かなりバテたので中2日というのはキツイかもしれないですね。
3点ぐらいは見たいです。
澤
世界一が決まる試合なので、素晴らしいプレーがたくさん見れるといいなと思います。
中村
バルサは通常通りにやると思うのでリーベルがどれだけやらせないかというのが見どころの1つだと思います。
森重
とにかくゴールシーンをたくさん見たいですね。
立ち上がりは、どんなところがポイントになるでしょうか。
さんま
リーベルは引くでしょうから前半はね。
どう、こじあけるのか。
恐らく0対0で終ってしまうのではないかと思います。
僕はね、澤さんは違いますよね。
澤
いっぱい点が入ってほしいと思います。
田中
リバープレートのファンはすごいですね。
中村
びっくりするような迫力です。
試合に影響しそうなくらいの迫力でした。
田中
こちらがそのサポーターです。
森重
これだけ多くの方が日本に来られているので、リバープレートとしてはすごい頼もしいですよね。
さんま
負けた時には横浜駅にはいけないですよ。
田中
つい先ほどバルセロナのバスが田中
決勝の時を待つ横浜国際総合競技場です。
キックオフの時が刻一刻と近づいてきています。
さんま
まさか日本テレビさん、笑点を挟むとは夢にも思ってなかったですよね。
笑点はすごい。
ここに挟まる笑点がすごい。
田中
そして、さんまさん、メッシですよ。
さんま
ちょっと元気がなさそうな感じです。
これは出ないかなぁ。
田中
いやいや笑顔でしたよ。
さんま
ちょっとうつむき加減だった。
後半10分でもええから出してほしいですね。
3人はそろうのでしょうか。
これは見といたほうがええ。
テレビの前の日本の方、生で見る価値のある3人です。
田中
歴代最強といわれています。
さんま
歴史上ね、イニエスタ選手もいるし、チームとしてはもう歴史上1位。
強さではね。
サッカーに判定勝ちがあれば今のところバルセロナは200勝しています。
あっ、ネイマールですね。
中村
試合前のピリピリとしたムードが彼から伝わってきたので彼は出るのではないかと思います。
田中
皆さんのスタメン予想は当たるのかどうか。
さんま
とにかく早く見たいですね。
ここからはNEWSですね。
畑下
大会オフィシャルソング『ANTHEM』を手越さん達が熱唱します。
この後、NEWSのライブです。
手越
決勝を前にNEWSなりに皆さんを盛り上げていきたいと思います。
何となく曲を覚えられた方は一緒に歌ってくれたら、うれしいと思います。
FIFAクラブワールドカップジャパン2015。
オフシャルケソング『ANTHEM』、聴いてください。
田中
この後、世界一を懸け2015/12/20(日) 15:50〜18:20
読売テレビ1
FIFAクラブワールドカップ 3位決定戦 「サンフレッチェ広島×広州」[二][字][デ]
準決勝で南米王者リバープレートに惜敗したサンフレッチェ広島。J王者の意地にかけて世界3位を狙う!対するは名将スコラーリ監督率いるアジア王者広州!
詳細情報
おしらせ
クラブワールドカップサポーターズフェスタ開催中!
<詳しくは日本テレビクラブワールドカップHPへ>
FIFAクラブワールドカップ決勝
このあと夜7時〜生中継
番組内容
J王者サンフレッチェ広島が世界3位に挑む!準決勝南米王者リバープレートに惜敗した広島が世界3位の座をかけて、同じく準決勝でバルセロナ・スアレスのハットトリックで敗れた広州と争う!今年J最多得点記録に並んだエース佐藤寿人、若きスピードスター浅野拓磨のゴールで世界に紫を見せられるか!対する広州もアジア王者の意地をかけ世界3位を狙う!激戦必至の戦いに注目!
出演者
【スペシャルサポーター】
明石家さんま
【メインキャスター】
手越祐也
【ゲスト】
澤穂希(INAC神戸レオネッサ)
【ゲスト】
中村憲剛(川崎フロンターレ)
【ゲスト】
森重真人(FC東京)
【進行】
畑下由佳
【ゲスト解説】
岡田武史
【解説】
北澤豪
【実況】
中野謙吾
【リポート】
山本紘之
川畑一志
音楽
【大会オフィシャルソング】
「ANTHEM」NEWS
ジャンル :
スポーツ – サッカー
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
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