アニメ メジャー6「負の連鎖」 2015.12.20


(テーマ音楽)
(ランス)「疫病神マードックまたも大ブレーキ。
ホーネッツ5連敗にファンもブーイング」。
う〜…せっかく好条件でむかえてやったのにあのポンコツめが〜!おまけにゴールデンボーイのキーンにケガまでさせおって!あんなやつは二度と試合に出すな!客も呼べない役立たずは我がホーネッツにはいらん!
(ロイ)久しぶりだなあLA。
(ジェームス)パンサーズと2連戦かあ。
たしか西地区2位だったよなあ?
(ダンストン)ああ。
後半戦から調子を上げてきてサーモンズと首位を競り合ってる。
へえうちら中地区はコヨーテスの独走状態だもんなあ。
まっ平和でいいけど。
よかね〜だろ。
(ロビンソン)まっパンサーズは好調なはずさ。
なにしろ前半戦でブレーキだった選手をうまい事放出できたからなあ。
ブレーキ?
(ジェームス)なるほどね。
(茂野吾郎)あ〜食った食った!
(サンダース)おい茂野!ヒマなら映画でも見に行かね〜か?今な面白そうなのやってんだよ。
え?ああわり〜な。
今日は遠慮しとくわ。
そ…そうか。
それよりマードックの部屋番号わかるか?え?
(ワッツ)いくら因縁をつけられたからといって故意にエラーしたかどうかなんてわからんだろう。
(ノック)
(サンディ)おかえりパパ!ケーキ買ってきてくれた?ハ…ハロー!あ〜!あんたこの前パパとケンカした〜!うわあ〜!痛え…。
(コニー)どうしたの?サンディ。
べ〜!あら…あなたはたしか…。
え…ああ…どうも茂野っス。
そうそう茂野さん。
すごい球投げる…。
マイクの妻のコニーです。
あの〜マードッ…いやだんなさんは?今この子のバースデーケーキを買いに行ってるんです。
誕生日は先週だったんですけど主人は今インディアナポリスに単身赴任中だからチームがLAに遠征に来たついでに今日パーティーしてあげようって。
あの…中でお待ちになります?ああいえ。
べつにたいした用じゃないんで。
じゃあ。
あっ茂野さん!この前の乱闘の事本当にごめんなさい。
マイクは人づきあいが苦手なうえにすぐ頭に血が上っちゃう人だから。
あ…いえ。
あの悪送球もカッカして指に引っかかっちゃったんですって。
なのに周りには全然悪びれずに強がっちゃうからいつも誤解されて…。
もう少し周りとうまくやればトレードにもならないのに。
いえもういいんすよ。
あれはおれも悪かったんで。
じゃ…。
(ステーシー)え?マードックを!?
(GM)ええすぐにでもスタメンから外せというオーナーの指示です。
ま…待ってください。
ただでさえキーンが欠場して得点力が落ちてるんです。
長打の打てるマードックを外すわけには…。
その長打がチャンスに出ないから連敗してるわけでしょ?そ…それはそうですが…しかし!
(GM)私はオーナーの指示を伝えただけです。
現場の指揮権はあなたにありますが今期の成績にはあなた自身の進退もかかってる事をお忘れなく。
(かぎが開く音)
(マードック)ただいま!おかえりなさい!チョコのケーキ買ってきてくれた?ああ!やった〜!パパ大好き〜!さあおチビちゃん3人でケーキ食べようか。
その前にする事は?うん!手洗ってくる!いい子だ。
あっそうそうさっき茂野さんが訪ねて来られたのよ。
茂野!?あのやろう何か文句言ってきやがったのか?いいえ。
あの時は自分も悪かったって。
それだけ。
(打球音)心の声パワーはあるんだ。
試合で結果さえ出せれば波に乗れると思うんだが…。
(歓声)
(ブーイング)
(ファンA)またチャンスであいつかよ!
(ファンB)たまには仕事しろよ!役立たず!
(主審)プレー!心の声たのむぞ打ってくれ!
(打球音)
(三塁塁審)アウト!アウト〜!
(実況アナウンサー)「ダブルプレーで試合終了!ホーネッツこれで泥沼の6連敗。
首位コヨーテスとの差は6に広がりました」。
最悪だ…。
(ロビンソン)まったくとんだ疫病神だぜ。
(ジェームス)ああ。
あいつが来てから完全にチームがおかしくなっちまった。
キーンがいないってだけでも痛いのにケガさせた張本人がことごとくチャンスで凡退だもんなあ。
(ジェームス)あ〜あ今年もいつものように消化試合をこなして終了か。
(ワッツ)おい!マードックだけのせいにするのはやめろ!この連敗中打てなかったのはあいつだけじゃないし投手陣も打ちこまれた。
全員の責任だ。
いやあでもな明らかにあいつが来てからチームのムードが悪くなったよ。
無愛想だし。
疫病神なんてあいまいな言葉でだれかに責任をおしつけるのはやめろと言ってるんだ!なんだよワッツのやつ。
なんであんなやつの肩持ってんだ?いやワッツの言うとおりだろ。
つうかまだシーズンは終わってね〜ぞ。
終了だの消化試合だのって今からギブアップ宣言してる方がよっぽどチームのムード悪くすんじゃね〜か?心の声明日はおれが先発だ。
マードックが来てからじゃねえ。
おれから始まった6連敗だ。
ぜってえ止めてやる!マードックこの1週間辛抱してきたが事態は深刻だ。
それで?次がラストチャンスだ。
明日結果を出さなければ今後はひかえに回ってもらう。
いいな。
いいな!マードック!オーケー。
(打撃コーチ)なぜです?やつがブレーキになってるのは明らかじゃないですか。
なぜ今さらチャンスなど!
(トニー)情けをかけすぎじゃないですか?これ以上オーナーの指示を無視すればあなたの立場は…。
トニー後半戦1戦目の茂野のピッチングを覚えているか?え?ええ。
忘れやしませんよ。
あれはすごかった。
やつがイップスにかかった時見こみちがいかと思ったよ。
ワールドカップでの好投は単なるラッキーでしょせんはプレッシャーに弱いふつうのルーキーだったのかとな。
だがそうじゃなかった。
やつはみごとに復活した。
茂野の闘志に引っ張られるようにチームも息をふき返し連勝を重ねていった。
ホーネッツは今新しく生まれ変わろうとしているんだ。
茂野のようにマードックも変わると言うんですか?しかしあいつは!わかっている。
マードックは確かに問題児だ。
だがチームを転々としながらもやつはこの10年メジャーでバットを振ってきた。
その意地にもう一度だけかけてみたいんだ。
(マードック)ふざけやがって…。
(ノック)茂野…。
よっ!でなんだ?聞きたい事って。
あんたなんでマードックをかばうんだ?あ…いや…。
おれもあいつ一人のせいで連敗してると思ってねえけどかばってやるほどのやつとも思えねんだけどな。
ああ…そのとおりだ。
だが…ああなっちまったのには少し訳がある。
まだ若手だったおれとマードックは同じセントルイスのマイナーチームにいた。
あいつは昔から短気なとこはあったが当時はまだ明るくチームメートとも打ち解けていた。
スタメンとして使われ始めて結果も出していたがそんな時あの事件が起こった。
ぬき打ちの薬物検査でチームの2選手からコカインの陽性反応が出た。
そしてマードックのロッカーからもコカインが発見され逮捕された。
え!?だがマードックは白だった。
逮捕されそうになった2人が罪を軽くするためにコカインをマードックのロッカーにかくしたんだ。
後に2人の告白でマードックの潔白は証明された。
だが当時の仲間はだれ一人として無実をうったえるやつの言葉を信じようとしなかった。
このおれもな。
それ以来やつはだれも信じなくなった。
「チームのために」とか「みんなで勝利をつかむ」とかやつにとっては白々しい言葉でしかないんだろう。
(サンディ)パパ。
サンディ。
おしかったね今日の試合。
(マードック)悪かったなサンディ。
誕生日祝いにホームランを打ちたかったんだけどな。
ううんいいよ。
何か欲しい物あるなら言ってみろ。
買ってやるぞ!私パパのチームが優勝するの見てみたいな。
優勝してパパがグラウンドで笑ってるとこ見てみたいな。
ハァハァ…。
(サンディ)もういっぺん言ってみなさいよ!
(男の子B)ああいくらでも言ってやるぜ。
(男の子A)おまえのおやじ全然使えね〜じゃん。
(男の子B)そりゃ〜疫病神はパンサーズを追い出されるよなあ。
(男の子A)ああどこへ行っても疫病神だからホーネッツにも追い出されるぞ!ちがうもん!パパは疫病神なんかじゃないもん!こいつ…やったな!このやろ〜!疫病神の子供のくせになまいきなんだよ!おうおう朝っぱらから元気いいじゃねえか。
そんなに暴れたいんならいっしょに野球やらね〜か?おい行こうぜ。
ああ。
ケンカか?べつに…関係ないでしょ?おれも昔よくやったよ。
おれのおやじも野球選手でなバカにするやつがいたらどんなでかいやつにだって飛びかかったもんさ。
まったいていボコボコにされちまったけどな。
パパはどこのチームでも必ず15本以上ホームラン打ってるの。
打てなかった事なんて一度もないのよ。
へえ〜すげえじゃねえか。
でもパパが行くのはバッティングが弱いチームばっかり。
それでチームが強くなってくるといつもケンカしてやめちゃうの。
今年もきっと優勝は見られないんだろうな。
見られるさ。
え?パパの活躍でホーネッツは優勝だ。
おまえが信じなくてど〜すんだよ。
うん!ついでにこの吾郎お兄さんの事も応援してくれや。
ゴロー?変な名前。
なにい?
(歓声)
(実況アナウンサー)三塁線ぬけた〜!よし!
(実況アナウンサー)一塁ランナーのロイ三塁けって…いやストップストップ。
打ったダンストンも二塁へ。
キーンに代わって3番に入っているダンストン期待に応えました。
さあワンアウト二三塁。
ホーネッツ先制のチャンス」。
(どよめき)敬遠。
初回から満塁策か。
古巣にもなめられたなマードック。
ボールフォアボール。
(ブーイング)パパ〜がんばって〜!心の声
(キンブリー)フッ悪いなマードック。
おまえがチャンスに弱い事はチームメートのころからよ〜く知ってるぜ。
心の声どいつもこいつもなめやがって。
おれを疫病神あつかいして陰口をたたくチームメート。
おれを優勝争い脱落のスケープゴートにしている首脳陣。
ストライク!心の声ふざけやがって。
やっぱりこのチームもほかと同じだったぜ。
こんな球団こっちから出てってやる!パパのチームが優勝するの見てみたいな。
(打球音)
(二塁塁審)アウト!
(一塁塁審)アウト。
ああ〜!くそ〜!パパ…。
やれやれ…外野フライも打てね〜のかよ。
(実況アナウンサー)「さあ1回の裏守りにつくホーネッツの先発は茂野。
もう負けられないホーネッツ。
茂野で連敗をストップできるか」。
プレー!心の声まだ30試合以上ある。
6ゲームなんてあきらめるゲーム差じゃねえ。
チームのこの悪い空気はおれが変えてやる!ストライク!は…速え〜。
ストライクアウト!ストライクアウト!うおおお〜!ストライクアウト〜!
(歓声)三者連続三振…。
ああ。
すっげ〜。
おいおい初回から飛ばしすぎじゃね〜のか?あいつは。
フッそんな事はどうでもいいんだろう。
やつはただチーム全員にギブアップするなと言っているんだ。
(実況アナウンサー)「試合は0対0のまま6回表ホーネッツの攻撃。
ワンアウトランナー二塁のチャンスで打席には今日もまたブレーキとなっているマードック。
フルカウントからピッチャー第7球」。
ストライクアウト!何〜!?おいおい今のがストライクだと?いい目医者紹介してやろうか?それとも眼鏡屋がいいか?あ?どうなんだよ!おいよせ!マードック。
主審今のはちょっと厳しいんじゃないの?低いでしょ〜?どう見てもボールじゃないですか。
(サンダース)やれやれ…。
今度は審判に八つ当たりか。
うむ…。
ええいくそっ!
(打球音)
(二塁塁審)アウト!
(実況アナウンサー)スリーアウト!ホーネッツ6回の表も無得点。
試合はいぜんとして0対0。
さあこの回も茂野がマウンドに向かいます。
ここまで被安打2フォアボール1とほぼ完ぺきなピッチング。
打線の援護がない中一人奮闘しています茂野」。
プレー!
(一塁塁審)セーフセーフ!な!おれのエラー!?心の声マジかよ。
これからあのヘタクソなファーストのせいでおれの守備率が下がるのかよ。
は〜あやってらんね〜。
おいちょっと来いてめえ。
あ?なんだよ今の首振りは。
はあ!?またか…あいつは!おれのせいだって言いてえのか?コノヤロ〜!あ?だったらなんだってんだよ!いい加減にしろよマードック。
どうせだれも信じてね〜んだろ。
だったらいちいちくだらねえ事で腹立ててんじゃね〜よ!べつに周りを信じたくなくたって構わね〜よ。
でもな…プロなら周りから信じられるプレーをしてから文句言えや。
戦う相手はチームメートでも首脳陣でも審判でもね〜んだよオッサン!このガキャ〜!パパ〜!くっ…。

(エンディング・テーマ)みんなあきらめんじゃね〜!この試合に勝てば優勝争いにふみとどまれるんだぜ!っておいっわかってんのかよ!マードックのオッサン!次回「メジャーエースの責任」夢の舞台へかけ上がれ!2015/12/20(日) 17:30〜17:55
NHKEテレ1大阪
アニメ メジャー6「負の連鎖」[字]

チームメイト同士の乱闘とキーンのケガをきっかけに、チーム内で孤立したマードック。そんな中でひとりマードックを擁護するワッツは、吾郎にマードックの過去を話す…。

詳細情報
番組内容
チームメート同士の乱闘とキーンのケガをきっかけに、チーム内で孤立してしまったマードック。一方、怒ったオーナーの圧力を受けたステーシー監督は、マードックに「次の試合が最後のチャンスだ」と伝える。ホーネッツナインが皆、“チームがおかしくなったのは、疫病神・マードックのせいだ”と責めるなか、ひとりマードックを擁護するワッツ。その行動を不思議に思った吾郎に、ワッツはマードックの過去の出来事を話し始める。
出演者
【声】森久保祥太郎,森川智之,家中宏,石井康嗣,羽多野渉
原作・脚本
【原作】満田拓也,【脚本】土屋理敬
監督・演出
【監督】福島利規

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:30751(0x781F)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: