〜〜〜2015年12月私たちは彼に会いに行きました。
どこまでも青く続く海岸線を走りクリスマスも近いというのに半袖の人が行き交うアメリカの西海岸ロサンゼルスへ。
かつてないほど注目されまるで映画スターのようにスポットライトを浴びたこの1年。
振り返るには最高の場所かもしれません。
ビバリーヒルズを抜け向かった先はUCLA。
彼は今日ここで大勢の観客を前にします。
錦織圭今もっとも輝くテニスプレーヤー。
彼にとって2015年はどんな年だったのでしょうか。
長いようなすごく…。
今考えてみると短かったような気もしますしすごく濃縮されたいろんなことがあった思い返すといろんなことがあった1年だったなと思います。
頭に浮かぶのは耐え抜いたというか…。
いろんな葛藤が出てくるだろうなと思ってたこの1年で最後このトップ8に入れたっていうのはすごく大きな意味があるんじゃないかなと思います。
年明けまもなくテニスのシーズンはオーストラリアから始まります。
最初に挑んだブリスベンでは準決勝で同世代のライバルラオニッチに敗れましたがベスト4の成績を残しました。
まずまずのスタートで勢いをつけグランドスラムの全豪オープンへ。
フェレールにストレートで勝ちベスト8に進出したのです。
今年のトップくらいの…。
トップ5くらいの試合に入ると思いますねあの試合は…。
本人も満足のいく結果だったと振り返る全豪でのフェレール戦。
序盤から隙を与えない攻撃的なプレーがさえわたった。
(歓声)ホントに完璧にフェレール相手に完全に自分の作戦がハマってその分自分のテニスもよかったですしホントに完璧な試合ができてました。
完璧。
まさにパーフェクトな展開でディフェンスに定評のある相手を封じ込める。
(歓声)最初のグランドスラムでベスト8まで進んだ錦織。
今年は更に飛躍できる。
確かな手ごたえを感じていた。
世界を駆けるプロテニスプレーヤーの日常は過酷です。
現地に行って時差ボケも4〜5日かかったりそういう微妙な蓄積で体力も奪われていくのでそれをうまくストレスを感じずやっていかないといけないので。
これがイヤになって引退する選手もたくさんいると思うので大変だなとは思いますけどそんなに僕自身はそこまで苦ではないので。
今のところ大丈夫だと思います。
そんな錦織選手に欠かせないのが音楽。
お気に入りは?ずっと聴いてたのが…。
なんか急にハマりました。
移動のときとか…。
メンフィスでの優勝3連覇の達成。
幸先のよいスタートを切った北米ツアー。
錦織選手はこのあと自己最高の世界ランク4位に躍進しつつも安定せず無念の敗退や弾むコートに苦戦します。
そんなときカーペンターズに耳を傾け癒やされていたのでしょうね。
去年がよかっただけに…特に後半にあれだけ結果が出たので…。
それがやっぱり少しずつ重みになったりもしながらそれが力に変えることも時にはできてたと思いますしその気持の葛藤っていうのは特に序盤はありましたね。
季節は春を迎えヨーロッパへ。
いよいよ赤土の色が日差しに映えるクレーコートのシーズンに入ります。
まずはバルセロナで大会連覇を達成。
「すごく自信になる」。
試合後に語ったこのコメントどおりに苦手意識の強かったクレーで自信をつけ確実に成長を遂げている錦織選手。
去年クレーキングのナダルを追いつめたマドリードではBIG4のマレーに敗れ決勝に進めませんでしたが自分の力を感じているはず。
毎年毎年クレーでの戦いはよくなってきているので自信は増えてきていますね。
自分のプレーがかなりクレーにハマってきてるのが自信がついてるいちばんの証拠です。
来たるべき全仏その前哨戦ともいうべきイタリア国際の準々決勝では王者ジョコビッチを相手にフルセットの接戦を繰り広げ惜しくも敗退を喫してしまいます。
向かうところ敵なし。
今シーズンも絶好調だったジョコビッチ。
彼は錦織圭という選手について何を思い何を感じているのでしょう。
そして迎えた全仏オープン。
万全のコンディションで挑んだ錦織選手。
ここで彼はみごとベスト8に入り日本人としての偉業を達成します。
今年はいい経験ができた嬉しかったフレンチオープンでしたね。
初のベスト8ですしうまく自分のプレーを引き出してだんだん先が見えてきてたのは嬉しかったですね。
自身初の第5シードとしてローランギャロスに入った錦織。
1回戦の相手は地元フランスのマチューだった。
錦織とマチューは第2セットに入っています。
第1セットは錦織が取って…。
いやぁこれはみごとなリターン。
最後はサービスエースで決めました。
錦織圭がフランスマチューを破って2回戦進出を決めています。
憧れのセンターコート。
相手は先週も優勝しましたクレーコートに強い好調のベルッチ。
さぁ日本の錦織圭が3回戦進出を目指してこの2回戦の戦いになります。
(錦織)クレーでもそんなに下がらず攻めることができてるのでそこはすごくこの1〜2年でよくなってきてるところです。
最後はサービスエースで決めました。
次なる1ページは世界の頂点。
その階段をまた一歩上がりました。
3回戦進出です。
ペースを乱されるなか対する相手はここまで好調のガバシュビリ。
深いところ入ってます。
そして決めました!躍動しています。
スザンヌ・ランランから大きな拍手。
このエネルギーを体から出すのは大事ですよ。
相手をちょっと威圧するかのようなどうだというこのフォアハンド。
錦織決めました!自身初の全仏ベスト8進出!錦織みごとなストレート勝ち。
なんと全仏1セットも落とさずに準々決勝進出を果たしました!そしていよいよ準々決勝。
日本人男子のベスト8進出は実に82年ぶり。
コートに向かう緊張を払うように強い風が赤土の上を吹きすさんでいく。
相手は地元フランス勢のなかで唯一残り優勝を狙うツォンガ。
そして日本の錦織圭です。
いよいよこの全仏オープンの準々決勝の舞台に立ちます。
う〜ん攻めたかったボールですがネットにかかりました。
ネット。
第1セットを1ゲームしか取れないまま落としてしまい第2セットも思うようにいかない。
いいラリーですよ。
もう1本が出ない。
また悔しそうなこの表情を見せました錦織。
(錦織)何をしてもうまくいかない。
プラス冷静に考えられない自分がいたので…。
1〜2セット目はホントに何をやってもダメでしたね。
そんななか…。
突然のアクシデントで試合は一時中断。
選手は一旦引き上げることとなった。
すぐに立ち去った錦織とは対照的なツォンガ。
もはや「勝利は自分のもの」と言わんばかりだ。
試合中にもかかわらず。
まぁ言ってみれば…。
彼の苦手なところに全然球を打ててなかったので…。
およそ40分の中断を終え再びコートに向かった錦織。
何かが吹っ切れたのだろう。
ここから猛烈な反撃が始まる。
決まったウィナー!そしてガッツポーズが出ました。
竹内さんちょっと風向きが変わりましたか?いやこれは変わるかもわかりませんよ。
比較的ツォンガのバックにボールを集めるようになってきている錦織。
すばらしい!みごとなカウンター。
叩く!決まった!入りました。
錦織この第3セットを取りました!厳しいボールだ。
錦織取りました。
さぁこの第4セットを取りました。
第3第4セットを奪いイーブンに持ち込んだ錦織。
運命のファイナルセットへ。
前に出てくる。
(錦織)ワンブレークされたことによって最低限いい試合はできてたと思いますけど彼のレベルがすごく上がったので…。
ツォンガのビッグサーブが復活。
217キロ。
うわぁ強烈だ。
もう1回217キロ。
みごとに自分を取り戻しましたよね。
サードセットフォースセット何をしてたんだという感じですよね。
それくらいちょっとお休みになっていたのが一気に爆発した感じがします。
錦織も必死に食らいつく。
まずはフォアのウィナー。
さぁツォンガマッチポイント。
錦織にとっては2本しのがなければいけない。
うわっ全部勝負にくるツォンガ。
うわぁ〜!錦織敗れました。
しかし今年の錦織の戦いはクレーでのこの全仏での将来の優勝の可能性を見せてくれた。
そんな戦いでした。
勝利の女神はツォンガに微笑んだ。
感謝の意味を込め彼は「ジュテーム」とコートに書き地元フランスの観客を感動させた。
一方全仏でのベスト8を加えクレーのシーズンを好調に終えた錦織。
赤土のコートを克服した今もう怖いものはないはず。
赤土から芝生のコートへ。
ドイツの試合ではふくらはぎを痛め準決勝で無念のリタイアとなりました。
次に控えるウィンブルドンに不安が残ります。
ギリギリまで調整を続けなんとか出場し1回戦を制しましたがケガの影響は大きかったのでしょう。
「試合が出来ても勝つのは難しい」と判断し結果錦織選手は2回戦を戦うことなくウインブルドンを去りました。
このあと錦織最新の試合を地上波初放送。
ロスで開催されたばかりのエキシビションマッチ。
つい先日ロサンゼルスで行われたエキシビションマッチ。
シャラポワ&フレンズ。
ゲストとしてコートに立つ錦織は地元アメリカの新鋭23歳のソックと対戦する。
アメリカの23歳。
今シーズンのイヤーエンドランキングは26位のこのジャック・ソックとのエキシビションマッチに臨みます錦織圭です。
試合の解説はおなじみの坂井利郎さんです。
坂井さんどうぞよろしくお願いします。
坂井さん本当にシーズンとしてはこの2015年。
まずどんな印象を持たれましたか?そうですねやはり去年がUSオープン準優勝でそして期待を持って今シーズン入ってきて前半はなかなかよかったですしね。
それはそのポイントがサービスがよかったんですけどなんかチャレンジ…。
当然ないわけですからねこの試合には。
エキシビションらしいこのスタートになります。
画面手前の錦織圭です。
錦織も大したもんですよね。
海外でエキシビションに呼ばれてこういう環境の中でプレーできるってやはり世界的に期待されてるってことですよね。
坂井さん何といってもやはり2年連続で今シーズンもツアーファイナルに出場した。
これは大きいですね。
いやそのとおりですね。
1年間通算で上位8人のなかに入りこめたって2年連続でね。
これは本当にすばらしいですよ。
おそらく2014年のシーズンは全米オープンでの準優勝もあってブレークした。
そして今シーズンに関しては本人も振り返ってるとおりいろんな葛藤があるなかでのシーズンだったと。
そうですね。
やはり世界の錦織を見る目がやっぱりUSオープンの準優勝。
それから世界の4位までいきましたしね。
注目されてるなかでね。
今いい形で跳んでいきましたがちょっとここはネットになりました。
今のも錦織ならではのね…。
角度つけようとして失敗しましたけど彼の場合本当にテクニックが多彩ですからね。
緩急もそれから角度も使えますんでね。
これはアウトになりました。
坂井さん本当に全体としてのそのクォリティー。
非常に高いものがあるとは思うんですがこのシーズンを通して細かいケガなどもあったんですが改めてその錦織のこのテニス。
どういうふうにご覧になってますか?やはりマイケル・チャンがコーチについてサービスをしっかりそれから各ショットの安定性コントロール。
緩急ですね。
非常にそれぞれのショットのクォリティーが上がった分安定した成績につながったと思うんですけどもね。
ご覧のように第1セットは第8ゲームをこれからご覧いただきます。
第7ゲームで先にソックがブレークを奪っています。
深いところ。
ソックも非常にショットのフォアハンドを軸に非常にビッグショットを打ってきますからね。
テクニックの錦織といえどもなかなか難しいと思いますよ。
ああいいところにきました。
ニックネームがショータイムっていうふうに言われるくらい非常に魅せる強烈なフォアハンドを持っています。
そうですね。
191センチありますしね。
相手に調子に乗らせると本当に大変ですよね。
そしてご覧のようにビッグサーバーでもあります。
いわゆるアメリカンテニスですよね。
ですね。
ここは詰めてきました。
今のも錦織なにげないところから角度をつけてリストで返そうとしたわけですけどもね。
坂井さんその多彩さもそうなんですがやはり最大の武器このストロークの能力っていうのは改めて今シーズン振り返ってみても錦織の力はすごかったですね。
そのとおりですね。
やはりベースラインから立って近くからアタックしていきますよね。
ダウンザライン方向にね。
それで世界のトッププレーヤー本当に脅威になってましたね。
実際にフォアとバックのウィナー。
それからアンフォースドエラーの数。
こういったところも含めてトップと遜色ないっていうデータはやはり今シーズン振り返っても出ていますね。
そのとおりですね。
いや本当にちょっとチャンスがあればネットプレーにも続けますしそれからドロップショットも持ってますしやはり何を錦織が打ってくるかっていうのはトッププレーヤーに本当に脅威になってますよね。
ええ。
チャンスになっています。
逆をとります。
おおこれはね。
ソックがなかなか相手の逆を。
錦織がドロップショットを予測していったんですけど…。
はい。
なかなかこのジャック・ソックも23歳と若いこれからの選手なんですが結構多彩なんですよね。
そうですねこのへんやはりたくさんのお客さん見てるなかでプレーするっていうのはなかなかテクニックも見せなければいけませんしショットの強さも見せなきゃいけませんしね。
なかなか難しいんですけどもお互いにリラックスしたなかにテクニックを見せるってのが…今ソックリードしてますよね。
またちょっとこう独特の緊張感が場面場面に出てきています。
うわっ強烈なフォア。
そうですね。
錦織はこのアドバンテージサイドのやはりサービスポイント。
これがまた来シーズンにかけてもポイントになってくると思いますね。
坂井さんのおっしゃるとおりそのやっぱりファーストサービス。
ここが本人は来シーズンに向けての大きなキーだというふうにはっきり言ってますね。
そうですね。
やはりファーストサービスをしっかりコントロールしてフォアバックからのストロークを組み立てていくわけですけども更にファーストサービス入らないときのセカンドサービスですね。
大事になってきますよね。
おっ!入ってますかね?これは今…。
おや?ランニングからの…。
このあとですね。
あっ!股抜きショット。
股抜きやってるんですね。
これはすごい。
しかも鋭いボールでした。
今の世界の選手は本当にそういった多彩なね。
自然とできるようになってますよね。
ええ。
ああこれですよね。
これはいいところ来ましたね。
やはりセカンドサービスになるとトップの選手はリターンから攻めてきますからね。
それに対して錦織もこういったパス。
セカンドサービスの精度ですね。
コントロール大事になってきます。
セカンドサービスからのポイント獲得率なんですが今シーズンは55パーセント。
11位。
まずまずというところです。
う〜んと…。
このあたりはちょっとこう沸かせる感じ。
アハハ。
第9ゲーム錦織がキープしました。
お互いに魅せますよね。
魅せますね。
これはやはりふだんからやっぱりやれてないとできないショットですよね。
お客さんは沸きますよね。
ジャック・ソックのキャラクターもホントいいですね。
そうですね。
やはりお客さんもこういうのを見られないですからねなかなか。
そうですね。
(笑い声)何かこう…。
ボールパーソンがなんか飛び出していきそうだったですね。
このあたりのやり取りがまたいい感じですね。
さあ第10ゲームです。
ジャック・ソックのサービスゲームです。
トップ10のなかで今シーズンまた終えたわけなんですがトップ10では錦織が最も年齢としては若い25歳です。
そして当然トップ4といわれる選手たちを来シーズン追う。
それから今シーズンに関してはワウリンカのやはりある程度実績というのもあるんで錦織自身はトップ5というふうにあえて言ってるんですがここを崩していくっていうね。
今シーズンの戦いですね。
そうですねあの…。
去年もねジョコビッチに勝ったりフェデラーに勝ったりしてるわけですからそれでもね他のトップ4がまた錦織対策を考えてきてますから。
緩急をつけたりそれからセカンドサービスを叩いたりっていう部分で錦織が更にすべてのショットのクォリティーをまた上げて。
特にサービスはねファーストサービスセカンドサービスアドバンテージサイドをねまた注意しなきゃいけませんよね。
体力的にもねだんだんこの2年のやっぱり2シーズンをトップ10の中でね戦い抜けたっていうのはすばらしいですよね。
今ちょっとスリップしましたね。
しましたね。
やはりそのフィジカルがしっかり上がってきてる部分もこの2年のやはり目にするところですね。
やはりね1年目は無我夢中でトップ10の中で戦って。
2年連続っていうのはまた違った経験。
3年目はまた違った経験できますからね。
本人もやはりそのフィジカルを恒常的にシーズンの中できっちり作り上げていく。
まだまだ十分ではないという話をしています。
そうですね。
特にグランドスラムは5セットで戦いますし。
マスターズシリーズとかツアーではベストオブ3セットですからね。
このへんまたちょっと違いがあるんですよね。
角度つけていきました。
これはアウト。
このフォアハンドがジャック・ソックすばらしいですね。
すごいですね。
躊躇なく振り抜いてきます。
そうですね。
おお!やはりこういうトップ選手になるとこういうエキシビションでもですねお客さんの前でやっぱり練習以上の集中力を上げた試合に近い練習ができますからね。
これは非常に勉強になりますよね。
ボレー決まって…。
鮮やかです。
それとやはりこういうエキシビションでもですね名前を知られますしファンが増えていきますよね。
これもいいとこです。
おおよく拾った。
これはすごい。
ブレークポイントを最後ははねのけてこのファーストセットを取りましたジャック・ソックです。
なかなかこの第1セットから両選手魅せました。
まずこのジャック・ソックが奪っています。
錦織圭とアメリカの世界ランク26位ジャック・ソックのエキシビションマッチ。
第2セットのこれから第4ゲームです。
第1セットは6−4でこのジャック・ソックが先に奪いました。
第2セットここまでキープが続いて第4ゲーム。
そのジャック・ソックのサービス。
坂井さんホントに随所にこのエキシビションいい場面出てますね。
はい。
やはりねアメリカの本土西海岸でねやはりテニスの本場ですよね。
こういうところに錦織がね上位の選手として出場してるっていうのまたすばらしいし。
いやぁホントですね。
これからまたね…。
それぞれまた持ち味を出してくるとこなんですね。
ああ今いいストロークですね。
深いところから振ってきました。
この試合もソックの強烈なサービスストローク。
それに対して錦織がいろんな多彩な対応をしてますよね。
今シーズンとにかく大きなケガはなかったんですが非常に細かいケガというか…。
これはいい角度です。
お互いに逆をね角度つけて…。
こういうショットはお客さんもねふだんホントに見られませんよね。
ここです。
完全に相手の動きを確認して逆をとります。
あのフィジカル面の話でですねどうしてもケガというものとの戦いだと思うんですね。
来シーズンのその部分というのはかなり重要なファクターにはなってくると思うんですが。
もちろんそうですね。
やはりトップをキープするにはポイントを重ねていくわけですけども。
例えばツアーの大会でしたら3大会連続してケガなくねしっかり優勝絡めた上位の成績を残さなきゃいけませんし。
グランドスラムの大会はやはり5セットでオーストラリアは暑かったりそれぞれの気候の中でねやっぱり2週間戦い抜く。
やはり体力気力ホントに総合力持ってないといけませんよね。
まぁ今シーズンは二度ほどねケガしたりしましたけれどもでもそれでもね1年間をトップ8の中に入れたというのはすばらしいですね。
こういったサービスは200キロを超えてますからね。
このパターンなんですね。
やはりリターンをしっかり返してですぐ構えられると錦織のパターンになってきますよね。
ベースライン上に立ちますし。
そこからのショットのキレというのはすばらしいですね。
やはりビッグサーバーといえどもですねセカンドサービスになるとちょっと力入るし次の備えが一瞬遅れるんですよね。
ボレーから…。
ここは決めてきました。
非常に落ち着いた今プレーの展開です。
こういう場面ってホントに見てて安心できると言いますか。
そうですね。
錦織はやはり13歳のときからアメリカに行ってこういうパワープレーに対するね体でしっかり覚えてる感じですね。
そしてこういうショットもね…。
今ミスになりましたけども相手が予測しないショットをね打っていく引き出しの多さですね。
ええ。
うん入ってる。
さあここは…。
わぁ切り返した!これはジャック・ソックみごと。
やはり世界のレベルですとちょっと一瞬甘いボール行ったらもう逆転されますよね。
これセンターセオリーでねスライス出てってこの体勢になりますともう抜かれちゃいます。
あのフェデラーもですね錦織に関しては年間を通じてケガがなければ本当のブレークスルーを果たせると思うというふうにはっきり言ってますね。
そうですね。
やはりケガするだけでそのあとの2週間は…。
2〜3週間ですねロスになりますからね。
このショット。
豪快です。
うわっみごと!追いつけない。
ドロップボレー鮮やかです。
やはり錦織の勝負強さとそれから球際の強さっていうのもトップの中ではホントに光ってますよね。
このドロップショットですねボレーすばらしいですね。
第4ゲームブレークした後のこの第5ゲームリードされてる中ですが…。
さぁ集中力発揮しています。
ありですね。
これは強烈!坂井さんこれですね。
そうですね。
やはり打点をね世界のトップは錦織の強打を防ぐために非常に深くて緩急をつけたトップスピンで防いでくるんですけどそれを今度超えるやはりまた錦織の工夫。
こういうのも大事になってきますねこれから。
さぁアドバンテージ錦織。
鮮やかに決まりました!錦織がこれでブレークのあとキープしてリードを守りました。
第9ゲームをご覧いただきましょう。
1ブレークアップでリードしている錦織。
おお!ソックもよく走りましたね。
そうですね。
これジャック・ソックも非常にこれから楽しみですね。
そうですね。
やはり武器を持ってますからね。
パワーサービス…。
錦織は今みたいに逆をとるパターンですよね。
大きい選手に対しては。
今シーズンのファーストサービスの確率なんですが60%。
ツアーの中で言うと27位ということです。
やはり大切なポイントでかなり確率を上げていくと全体のパーセンテージが低くてもちょっとまた違ってくるんですけれどね。
いずれにしても点差でビッグサーブのほうが有利なんですよね。
スポーツとしてはね。
細かいデータで言いますとファーストサービスのポイント獲得率ですがこれが今シーズン75%あったんですね。
ジョコビッチは74%。
これ去年よりもよくなってる部分だと思いますね。
今のはローボレーソックみごとでしたね。
ですからサービスもパーセンテージ全体を上げることとそれからブレークポイントとかそういうのをセーブするときのサービスの確率とかですね。
それにしても錦織は堂々と…。
世界でホントに確立してますよね。
ホントですね。
やはり目の当たりにするフットワーク力っていうんでしょうかね。
予測のスピードも含めてやはりみせますよね。
両サイドにホントに決まったかなっていうボールを球際カットボールでペースを作って返球して立て直したりですね。
このへん相手は壁が厚いなと感じるはずですよね。
サービスでもナイスリターンしますし。
今のは非常にサービスオンラインだったと思いますけれども。
チャレンジ錦織。
チャレンジしたいようなこと言ってますけれども。
ホントに…線に触るか触らないかの世界ですから。
鮮やかに決まりました。
この第2セットは錦織が奪いました。
これでセットオールファイナルセットに臨みます。
笑みも見せています錦織圭。
ファイナルですが10ポイントタイブレークということになります。
ちょっとおどけてみせるジャック・ソックです。
(歓声)さあ10ポイントタイブレーク。
ファイナルセットが始まります。
坂井さん徐々に勝敗の緊張感みたいなものが2人には出てきてますね。
そのとおりですね。
やはり互いにツアーを1年間ずっと戦ってる同士ですとやっぱり勝負に対するこだわりっていうのは2人持ってますから。
しかも来シーズンはトップを追いかけるのもそうなんですがやはり20代の若い世代たち。
どんどん錦織を追ってきますよね。
ですからエキシビションと言えども負けると自信を失うし勝てばどうだっていう感じで自信に繋がっていきますしね。
相手に印象づけることもできますしね。
ともにダブルフォルトで…。
前に出す。
そして…。
お〜ノールック。
こういうリストのタッチソックは強打で打ってくると思ってそれに対してスナップショットって言いますかね。
ホントにどこも見ないでコントロールできてますからね。
これはかなり…。
ソック…ついてからはねますね。
そうでした。
あのサービスのリターンっていうのは難しいんですけどこなしていかないといけませんよね。
セカンドサービス…。
さあここから。
お〜わずかにここはアウトになりました。
今みたいなポイントはホントにツアーの中で大事なキーポイントになってきますからね。
ここはもう…。
うん?入ってましたよね。
チェンジエンドですね。
フォートゥー錦織が1つリードしています。
坂井さんとにかく来シーズンに向けて改めて課題を整理したいんですが錦織に関してはやはり先ほどからおっしゃってるサービス。
この部分の全体のクオリティー確率のアップ。
そうですね。
去年から今年もトップ10をキープしたなかにやはりサービスの安定感出てきたんですけど更に上げていかないといけませんよね。
本人もエースを量産できるタイプじゃないので。
俗に言うフリーポイント。
サービスからの3球目以内でポイントを奪っていきたいと。
これを増やしたいというふうに具体的に言ってますね。
やはりサービスのコントロールとピンポイントを狙える精度ですね。
そこから次のストローク自信ありますからね。
お〜返して…。
逆とってるこれはみごと!こういったところが何気なくできるところが錦織のすばらしさですね。
こういった点もフィジカルの強さが必要ですよね。
そうですね。
更に予測も大事になってきますよね。
お〜!セブンフォー錦織。
7−4と錦織リード変わらず。
それとやっぱり1ポイント1ポイントの間でどう自分のルーティンから自分のペースに持っていくかとかですね。
お〜エースきました。
ここでエンドをかえます。
それとやはり相手がすばらしいショットを打ったのはやむをえないと。
それの次の凡ミスっていうのが絶対に許されませんよね。
ここはチャンスボールを与えてしまいました。
こういうのはわりあい割り切れるんですよね。
ラリーが続いたなかに自分がミスしてしまうというのはやはり少なくしていかないといけませんよね。
さあ7−6になりました。
ここからが見どころになりますね。
さあいく。
これはネット…。
あっ入ってますね。
二度ネットに当たりましたね。
これはツアーの中でもなかなかないんですよね。
これで入ったんですか相手コートに。
これは珍しいですね。
思わず手をあげました。
今のも一瞬信じられませんよね皆さん。
でもドロップボレー打っちゃうような格好して一瞬すごい力入れたもんですからね。
とんでもないボールの高さと…。
微妙なショットになりますよね。
さあチャンスボール。
今度は入らなかった。
おもしろいもんですね。
こういうのもホントにお互い一瞬気持がゆるんでもう錦織のものだろうと思ったところで錦織も打つ瞬間に何やろうかなっていうところから打ってるんですけど。
こういうのもホントに…。
それぞれ持った選手の力なんですよね。
うわっよくねばった…。
ここから行くか…。
錦織がネットに出るっていうそぶりに対してソックがね躊躇してミスになりましたよね。
このへんやはりね両選手の持ってるすごさっていうのはやっぱり錦織のほうが上回ってますね。
さあこれでマッチポイントを錦織むかえました。
鋭いリターンから最後は鮮やかに決めました。
錦織圭ジャック・ソックを下しました。
エキシビションマッチならではのユーモアを織り交ぜながら観客を沸かせた錦織。
試合後のインタビューである驚きの事実が判明し今度は会場を笑いの渦に巻き込むことに。
それはいったい?スーパープレーも飛び出した!シャラポワと組んでミックスダブルスに登場した錦織。
ファンの声援に応えまずは得意の股抜きショットを披露。
(歓声)
(かけ声)シャラポワモノマネされてちょっと怒ってます。
17歳という若さでウィンブルドンを制しテニス界に妖精が現れたと世界を魅了したマリア・シャラポワ。
美しさと実力を備えた彼女は四大大会すべてに優勝。
ロサンゼルスのエキシビション。
シャラポワは地元アメリカの二十歳と対戦。
今年全豪オープンでベスト4に入り超攻撃的なプレースタイルが持ち味の相手に第1セットを落としたシャラポワ。
(拍手)しかし続くセットからは本番さながらの声を出して気合いを入れなおす。
(拍手)最後は10ポイントタイブレークを制して逆転勝ち。
多くのファンを沸かせた。
(歓声)すべてのグランドスラムを制したシャラポワから錦織へ。
2016年の来シーズンこそ四大大会で頂点を極めたいと願う彼に何かアドバイスはありませんか?さあシーズン後半。
夏の舞台は再びアメリカ。
暑さをものともせず今シーズン3勝目。
宿敵イズナーにリベンジを果たし世界ランクも4位に返り咲きました。
来たる全米オープンに向け着々と調子を上げていきます。
そしてついにカナダでナダルから大金星をとったのです。
更にATPが投票で選ぶ今年一番のベストプレーが生まれました。
ゴフィンとの対戦でみせたこのミラクルスーパーショットに注目。
世界の観客が認めた今年一番のベストプレー。
錦織の股抜きロブ。
やっぱり負け続けたナダルへのリベンジだったのであれがNo.1くらいのよかった試合だと思います。
あれがNo.1。
錦織自身が振り返って語る2015年のベストマッチ。
特にあの試合もう9割方攻めてたので毎回ああいうふうにいくわけではないと思ってますけど。
それがすべて入って自分がしなきゃいけないプレーが完璧にできていたので。
過去に七度対戦し一度も勝ったことのない相手。
強敵ナダルを追い詰める。
錦織は本当に勝てない相手はもういないことを証明したのだ。
ちょっと頭が真っ白になりながらも勝った試合でした。
あの勝利は嬉しかったですね。
絶好調で迎えた全米オープン。
第4シードで挑んだ大舞台は去年の準優勝という成績から優勝候補と目されていました。
しかしなんと初戦の相手ペールに手こずりまさかの敗退。
日本中が落胆した8月でした。
失意のアメリカから南米コロンビアへ。
日の丸を背負うデビスカップに参戦。
チーム最年長として力を尽くし…。
そしていよいよふるさと日本へ。
久しぶりの凱旋です。
国内唯一のATPツアー東京で行われる楽天ジャパンオープン。
前代未聞の錦織フィーバーが待ち構えていました。
錦織に会いたい。
プレーを間近で見たい。
それぞれの思いを胸にたくさんの人が押し寄せた。
本人も気合い十分。
そうですねまぁもちろんある程度のプレッシャーだったり緊張感は毎年ありますし…。
皆さんにいいプレーを見せられるように頑張りたいと思います。
準々決勝の相手は去年全米の決勝で敗れたチリッチ。
同年代のライバルだ。
崩した…。
いや〜落ち着いてる。
うまいきた!ストレートきた!大きな声を出しました錦織。
松岡さんきました。
はいこれいつもよりも中に入って相手の逆…。
世界一のバックハンド。
(歓声)フルセットを戦った末準決勝へ。
しかし対戦相手はなんと全米で苦しめられたペール。
同じ相手に続けて2度も負けられない。
ストレート。
いいかたちですね。
ホントに今日は守らないっていう感じを僕は受けますね。
最初出だしはすごいいいプレーも出て攻撃的にプレーできてましたし…。
くせ者ペールから第1セットをわずか20分で奪う錦織。
ところが…。
これほど躊躇したリターンっていうのは珍しい。
錦織選手がミスが多いな。
焦ってるなってそういう雰囲気になってるゲームですね。
そうですねあそこがいちばん悔やむポイントではありますね。
リターンミスがブレークポイントで続いてましたし。
第2セットは悔やんでも悔やみきれない結果に。
(歓声)今ここがですねニューヨークに今感じてます。
まさに去年の全米。
ニューヨークの悪夢がよみがえる。
またしてもペールに逆転負け。
日本のファンの期待を裏切る結果となってしまった。
日本では勝ちたい気持強すぎちゃって楽しめないっていうのはあったっていうふうにおっしゃってたと思うんですけど…。
20〜30%くらいはあったほうがいいプレーが出るんじゃないかなとは思いますね。
コート大きく使ったりボールがのびなかったり…。
してくるのでやっぱりちょっと…。
それがちょっとなかなか楽天のときは特にUSオープンのこともあったし勝ちたかった気持があったのであの負けはちょっと悔しかったですね。
はい…はい。
その後上海でも勝ちきれずもの思う秋は続きます。
緊張がない生活に戻りたいな逃げたいなって気持ですね。
忙しく大陸を横断。
シーズンの最後を飾るファイナルへ。
疲れが溜まっていたのでしょうか。
パリでは…。
しかしロンドンで開かれる…。
残念ながら予選グループで敗退しましたが圭がコートで披露できる能力ははかり知れない。
フェデラーは錦織の可能性に賛辞を送りました。
今年錦織選手がツアーを転戦した道のりはおよそ15万キロ。
地球3.5周分です。
試合前の緊張って…。
そういうときに緊張がない生活に戻りたいなと。
逃げたいなって気持ですね。
が出てしまうんですけど…。
やっぱりそれが続いちゃうとたぶん…。
自分がこの世に命をもらって何のために生きてるんだみたいな話になってくるので…。
自分の好きなスポーツで勝負ごとができてるっていうこの幸せというか…。
っていうのは今は楽しもうかなと思ってます。
錦織選手を支えるチャンコーチ。
2016年の新しいシーズンにいったい何が必要なのか。
彼はまずそれを錦織自身が自分で見いだすことだといいます。
やっぱり大きな大会での優勝っていうのは今年もそうでしたけど目標に掲げてるので常にそこは最初の目標になると思います。
ランキングももっともっとあげていきたいのでいい結果を出せるように来年も少しずつ上を目指していきたいです。
錦織圭の終わりなき旅。
365日テニスとともに生きる。
その旅の途中で彼は今大きな岐路に立たされています。
もう勝てない相手はいない。
世界の壁をふわりとこえた去年。
今年は今の自分を見据えました。
来年はそこから一歩踏み出すときかもしれません。
新しい錦織圭に出会うために。
戦う相手は他の誰でもない自分自身なのだから。
2015/12/20(日) 16:00〜17:15
テレビ大阪1
錦織圭の終わりなき旅 feat.シャラポワ&フレンズ[字]
錦織圭から目が離せない!!2015年は全仏で日本人男子82年ぶりのベスト8進出を果たすなど飛躍。アメリカ・ロサンゼルスでの最新インタビューを交え、今年を振り返る!
詳細情報
番組内容
錦織圭の2015年を振り返るとともに、さらなる飛躍を誓う2016年を展望します。そして女子テニス界の妖精マリア・シャラポワがホストを務める大会に出場する錦織圭の最新試合もオンエア予定!シャラポワとのダブルスに加えシングルスにも出場する錦織選手の姿をぜひお楽しみに!また大会が行われるアメリカ・ロサンゼルスでの最新インタビューも交え、錦織圭の現在に迫ります!!今後もテニス、そして錦織圭に注目です!!
出演者
【試合解説】
坂井利郎
【試合実況】
小島秀公(テレビ東京アナウンサー)
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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