この会のお披露目を兼ねた「第1回シンポジウム『チェルノブリに学ぶ福島の復興の促進』」へ多数の方々がご参加いただき、また会に賛同し入会していただいたことに感謝したい。その後も励ましの言葉をいただくなど、日本の原子力の現状に憂いを抱いている人達が多くいることが分り、勇気付けられている。
エネルギー問題で心配なのは、化石燃料はいずれ無くなるということ。それ以前に我が国のエネルギー自給率は4%で残りの96%は外国から買っているのだ。また地球温暖化の問題も忘れられているが重要だ。地表温度が4℃上昇すると人類は10億人しか住めなくなる。
では注目されている再生可能エネルギーに解決の糸口はあるのか。ドイツは再生可能エネルギーに力を入れ10年かけて発電電力量を約2.5倍に拡大した。このことは評価すべきだが日本がドイツ並みの努力をしても10年間で総発電量の10%程度にしかならない。
省エネはどうか。私は3年前に冷房と冷蔵庫をスパっと止めた。確かに暑い。でも氷はローソンかセブンイレブンに行けば大きな冷蔵庫があるからそこへ行く。この位やらないと日本のエネルギーは足りない。
原子力に関しても、きちんと科学的に、技術的に、数値的に皆で議論して進めて行きたい。現在世界の人口が70億人でこれから100億にもなると言われる中で、全世界のエネルギーをどう維持していくか。この問題に直面するであろう。私は人間の英知を信じる。人間は今まで様々な問題にあってきた。氷河期、戦争、飢饉にもあったがそのたびに人間は知恵を絞って今まで伸びてきた。