趣味の園芸「冬を彩る実を楽しむ」 2015.12.20


寒い季節でもこんなにあったかい気分になれるんですね。

(テーマ音楽)冬になると花が少なくなり庭の色が単調になりがちです。
そんな季節におすすめなのが色とりどりの「実のなる植物」。
実といっても色やつき方はさまざま。
その楽しみ方を紹介します。
まずは品種紹介。
個性豊かな実の数々に注目です。
そして植栽。
実を主役にして3つのテーマで寄せ植えします。
バランスの取り方や管理方法も紹介します。
後半は「寄せ植えアプリ」。
今回はプリムラの寄せ植えを紹介します。
おはようございます。
三上真史です。
今日は愛知県豊田市にありますガーデニングミュージアムに来ています。
園内の至る所に和風洋風の庭がつくられていて四季を通じて見て回り楽しむ事のできるすてきな場所です。
ここからお送りする今日のテーマ「実のなる植物」について教えて下さるのはこちらの方です。
愛知県豊田市を拠点に活動している…庭づくりとそのメンテナンスを得意としています。
実のついた植物という事ですがそもそも実とはどんなものなんでしょうか?花が咲いたあとに出来るものなんですが動物などに食べられる事によって運ばれて子孫を広げていくものなんですね。
そしてその実のついた植物がこちらご用意頂きました。
たくさんあってカラフルですね。
大きさもそれぞれ違うんですね。
結構個性がありますよね。
実というとこのようなクリスマスのリースを思い浮かべる方多いんじゃないでしょうか。
そうですね。
こうやって小物にして飾りますよね。
すてきです。
とてもかわいいんですが是非この鮮やかな実を庭でも楽しんで頂きたいんですよね。
小物として使うのではなく庭に植えつけて楽しもうという事ですか。
こういった実つきの植物って手に入りやすいものなんですか?特に今の季節はポット苗や鉢でいろんな種類を入手する事が出来るんですよ。
花と同様に選んで楽しむ事ができるわけですね。
そうですね。
それでは色とりどりの実がなる植物を見てみましょう。
濃い赤い実が目を引く品種です。
クリスマス飾りの代表として知られています。
葉の緑と実の赤い色のコントラストが美しいですよね。
透き通るような白や薄いピンクの実がなる品種です。
光沢のある大きな実がなる事から別名「真珠の木」とも呼ばれています。
くっきりとしたオレンジの実が鈴なりにつく品種です。
実は小さいですがボリューム感があってあたたかな印象ですよね。
季節が変わるとかわいらしい花が咲くものもあります。
生い茂る葉の中にシルバーブルーの実がなる品種です。
この時期は実の深い青色が落ち着いた印象を与えますが5月ごろには白い小花が咲き華やかに変わります。
大ぶりで少し平らな赤い実が特徴です。
病気に強くしかもトゲが少ない扱いやすい品種です。
春にはこんな一重の花が咲くんですよ。
それでは実の彩りを主役にして寂しい庭を華やかにしていきましょう。
さあ天野さんどんなテーマでいきましょうか。
今回は洋風和風鉢植えの3つのテーマでやってみたいと思います。
ではまずは洋風からですかね。
こちらに植えつけるという事なんですが葉も落ちていて寂しい場所ですね。
ちょっと色みがなくてちょっと味気ない感じになっていますね。
レンガで囲われたL字の花壇。
洋風の植えつけが似合います。
こちらをどんなイメージで植えていきますか?今回は12月なのでクリスマスをテーマに行ってみたいと思います。
いいですね。
ワクワクしますね。
使うものはこちらですか?こちらの3タイプで一番こちらから「チェッカーベリー」。
この赤い丸い実がカワイイですよね。
クリスマスですね。
赤い実ぴったりです。
そしてこちらが「コトネアスター・グラウコフィラス」という葉っぱ見るとシルバーのリーフが特徴的な低木です。
立派ですね。
ボリュームもあります。
葉ものとしても楽しめるという事ですね。
そしてこちらなんですが「スキミア」の実つきのタイプになります。
スキミアって実もなるんですね。
多くは花が咲くタイプなんですがこちらは実つきの雌株になります。
こういったものを使っていく。
楽しみです。
実際にお願いします。
赤い実と緑の葉そこに雪をイメージした白が引き立つ植物を加えてクリスマスのイメージで花壇をつくっていきますよ。
ではレイアウトからですかね。
どちらからいきましょうか。
まずは今回の3種類の実ものから位置決めていきたいと思います。
じゃ一番大きなスキミアから。
どういった感じで置いていったら…?一番ポイントになるところなので今回でいうとL字なんで中央に置いてみたいと思います。
今回の主役の実ものですものね。
じゃ次コトネアスターです。
高さがある子を後ろにしてこれを前後させてみたいと思います。
上に伸びているものは後ろの方に横に張っているものは手前の方に。
そうすると2株のバランスがすごくきれいに見えると思います。
そしてかわいらしいこちら。
こちらは大きさはほぼこのぐらいの大きさなのでよく実が見えるように一番手前に置いてみたいと思います。
合わせてこれも2株でちょっとボリューム感を出しながら一度仮に置いてみます。
既に彩り出てきて明るい印象ですけども。
続いて雪をイメージした白い花やシルバーリーフ。
こちらは実ものの隣に置いて赤色を引き立たせます。
そして背の低い大ぶりな葉ものでこんもりしたボリューム感を出し変化をつけます。
レイアウト完了でしょうか。
ポイントどんなところにありますか?今回は実ものが主役なのでこの実が映えるように色みを絞ってシルバーの白をイメージしたシルバーリーフと白花そしてちょっと引き締める感じのシルバーのブルーがかったハボタンをアクセントに入れてます。
レイアウトが決まったら実際に植えつけです。
植えつける際に気をつける事ってありますか?まず根鉢を鉢から出すんですが根っこの部分は崩さずに。
そして今回はこのような鉢の大きな物も植えていくんですが根鉢の高さをみんなそろえて底の深さを掘って調整をして頂いて。
高さがボコボコしてしまうと水の乾き方にムラができてしまったりとか水管理にムラが出てしまうので高さは平らになだらかになるようにそろえる事を気をつけてあげるといいと思います。
ではどれから植えていきましょうか。
では奥の一番背の高いものから順番に植え込んでいきたいと思います。
後ろから植えていくって事ですね。
そうすれば後ろからならして手前にという形できれいに仕上げられると思います。
植え戻す時向きなんかも確認しながら植えてあげると。
こういった感じですか?そうですね。
そして株元の高さは合わせるんでしたよね。
植えつけてそのつど確認した方がいいですね。
そうですね。
たまにフッと顔を上げてバランス見てあげるといいと思います。
というわけで完成ですね。
やりました。
いやお見事ですね!花が終わって寂しげだった花壇に赤と緑色そして白が加わり華やかに変わりました。
鈴の音が聞こえてくるようなクリスマスムードが。
華やかになりましたよ。
クリスマスカラーのみでこれだけ華やかになったという事ですね。
管理はこのあとどのようにしていったらいいですか?分かりました。
2つ目はこちら。
周りに木が多めで木陰になりがちなところには和風の植えつけがおすすめです。
今回はお正月をイメージした組み合わせです。
ポイントは真っ赤な…大ぶりな実がひときわ存在感を放っています。
ウメモドキの株元には同じく赤い実の…低い樹高で地面をカバーし彩りを添えます。
縁起が良いとされるセンリョウやマンリョウ。
センリョウは銅葉マンリョウは葉がふ入りの品種で変化をつけました。
洋風に比べて控えめですが実と葉で色のアクセントをつけて明るい雰囲気にしています。
最後は鉢植えですね。
そして置き場所がこちらという事なんですけども。
今ちょうど花が咲き終わってちょっと寂しい印象になってる場所なんですが。
葉はたくさんあるんですが彩りが少ない感じですよね。
ここに今回紹介した実ものを使ったアクセントになる鉢植えを置いてみたいと思います。
こういった場所に実ものの鉢植えが適してるわけですね。
色彩に乏しく寂しい場所は明るい色の鉢を使いましょう。
思い切って大きな鉢にすると目に留まりやすくなりますよ。
複数使う場合は色や素材が似ているものにして統一感を出しましょう。
天野さんまず鉢のまま置いてみたんですが。
いつも皆さん寄せ植えつくった時って出来た鉢をどこに置こうかなと考えられる事多いと思うんです。
つくってから置いちゃいますね。
今回庭の中にどこに置くか決めておくとどんな場所にどんな植物植えたら映えるかなって事イメージしながらつくれると思うので。
確かに先に場所決めておくとイメージしやすいですね。
頭の中でこういう植物植えようって考えられますもんね。
そうすると景色ともすごく鉢がマッチしてすてきな寄せ植え出来ると思います。
今回の鉢植えで使う実は白とピンクの大粒な実がなる…加えて数珠つながりのピンクの実がかわいらしい…この2つの品種を主役にしていきます。
そして今回は特別三上さんが一鉢チャレンジします。
まずはお手本天野さんのレイアウト。
背が低いペルネティアは手前に入れライム色の葉もので明るさを演出します。
そしてふんわりと広がりのあるものを入れやわらかな印象をつけます。
あとこちらに口があいてるので。
そっちも使うんですか?ここも少し。
場合によって入ればリシマキアも一緒に入れてもいいかなという感じです。
そしてなんと今回僕もつくってもいいという事で。
今回は2つを一か所にという形なので同じ植物例えばこちらのヒューケラともう一種類共通なのがこちらのワイヤープランツですね。
あとお花でも2種類一緒なものがありましたね。
アリッサムとカルーナはちょっと色違いで。
三上さんの方はライム色のリーフになっていますね。
こういった同じ植物を使うと。
色違いでも素材が一緒だと全体にまとまった印象になると思います。
僕の方は大きな方なので背の高いこちらの実ものも使うと。
鉢の深さ分高さがあるとバランスが取りやすいと思います。
下の方でレイアウトさせてもらう事にしますが先ほどのをイメージして考えていく。
そちらを正面と考えたらこういう線形の。
あと手前にこの鉢がくるのをイメージして下さい。
このレイアウトが楽しいですよね。
そうなんですよね。
この迷うところがいいですよね。
こっちにしようかな。
メリハリがいいですね。
グッとこう。
明るいのと暗いのといいですね。
形は似た感じのもので。
こうして2人で相談しながらつくり上げていくのも楽しいですよね。
レイアウトが終わりました。
続いて植えつけです。
植えつける際のポイントって先ほどと違うものですか?今回寄せ植えで一つの鉢でちょっと豪華に冬という事で植物も成長が緩やかなので多めに入れていきたいと思うのでその分根鉢を少し特に肩の部分植物根が少ない部分なのでそういったところを中心に少し落として植え込んでいきたいと思います。
この肩の部分でよろしいですか?こういうような感じで。
ちょっと手でこすり落とす感じ。
あまり落としすぎない方がいいですか?そうですね。
上の部分を中心にやっていってあげるといいと思います。
こんな感じで。
下この辺どうですか?ほぐすような感じで。
じゃあこういった感じで。
まず背の高いものから。
高さはどうでしょうか?高さは鉢なのであとウォータースペースですよね。
鉢のふちの高さから2cmくらい沈んだところが土の一番天盤になるようにすると水やりがあふれる事なく十分に出来ると思います。
ここが2cmぐらいですね。
ウォータースペースを取ると。
さあ2人の合作の鉢植えどんなふうに出来上がるのでしょう。
はいそれではそちらから見るとという事ですね。
失礼します。
よっ。
お〜。
ちょっと華やかになりましたね。
2つで1つなんですね。
確かに一鉢よりも二鉢。
ちょっと華やかになりますよね。
全く違う空間になりましたね。
葉の緑だけだったんですけど実ものでパッと華やぎますね。
ちょっとカラフルになりましたね。
ベージュの大きな鉢に実を主役にした寄せ植えを置く事で庭が彩り豊かな場所に変わりました。
季節や日当たりに合わせて場所を変えるのも鉢植えなら簡単ですよ。
今日はたっぷりと実つき植物について伺ってきましたけどほんとこの時期寒くて寂しくなりがちな庭を実つき植物を植えれば心まで温まる気がしますよね。
彩り豊かな実ものをいろんなシーンであと葉っぱの彩りなんかも合わせてあげるととっても楽しくなりますよね。
テーマによってあんなにも変わりますもんね。
いろんなシーンで是非楽しんで頂きたいですね。
天野さん今日はありがとうございました。
花が集まって咲き色彩も豊富。
花の少ない時期を彩る貴重な花です。
今回はプリムラでエレガントな寄せ植えをつくります。
教えてくれるのはこの方です。
今回は季節を先取りして春を感じる寄せ植えをつくってみましょう。
小花ありバラ咲きあり一重咲きありいろいろな形があります。
おすすめはこの「プリムラ・マラコイデス」です。
咲き進んでいくと花が上に重なっていく姿がドレスのようでエレガントになりますよ。
高さのある小花のタイプにしました。
成長するに従ってたくさんの花が上へ上へと咲いていきます。
横長の器を2つ用意しました。
ポイントは…植物の繊細な姿を引き立てて優雅に見せてくれますよ。
プリムラの明るいピンクが映えるように落ち着いた色のプランターにしました。
今回は暗めの色のカラーリーフを使います。
プリムラの明るい花色を引き立ててくれます。
ワインレッドの…ツヤのある独特の葉に特徴があります。
野菜としても人気の…大きな葉が寄せ植えにボリュームを出します。
もう一つ寂しくなりがちな株元を華やかに彩る「スイートアリッサム」を使います。
プリムラよりも小さな花をたくさん咲かせるスイートアリッサムが全体を明るく彩ります。
レイアウトはシンメトリーにせずに左右のバランスを崩す事で自然な雰囲気を出す事ができます。
明るい花の間にカラーリーフを入れます。
更にワンポイント。
一直線ではなくジグザグに植えると奥行きを感じる寄せ植えになります。
鉢底石を器の3/3の高さまで入れ防草シートを敷きます。
水と空気は通しますが根が絡まないので後始末が楽になります。
培養土にはあらかじめ元肥として緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。
プリムラは根を傷めないようにポットから外したらそっと植えつけます。
低い時は土を足して高さを調整します。
表土の高さをそろえると水の乾きが均一になります。
はい完成です。
プリムラのエレガントな寄せ植えが出来ました。
風に揺れて優雅な感じ。
ピンクの花がポカポカした陽気を運んでくれそう。
成長するとプリムラの花がこんなふうに咲き乱れてぐっと華やかになりますよ。
春を感じる寄せ植え皆さんも是非つくってみて下さいね。
今日の「花信」はレモングラスの話。
この爽やかな香りがすてきな出会いを運んでくれました。
「お正月を迎える準備をする頃私たち公園の花ボランティアは恒例のしめ縄作りをしていました。
すると隣の部屋で別の展示をしていたグループの人たちが『ドアが開く度にいい香りがしていたのですが何をされているのですか?』と部屋を覗きに来ました。
しめ縄にしていたのは稲わらではなくレモングラスでした。
ほのかな香りのレモングラスに興味津々のご様子。
一緒にしめ縄作りを体験され話が弾みレモングラスの香りでつながった…」「改めてハーブの癒やしの効果と出会いに感動した一日でした。
小さな飾りですが良い年につながりますように」。
レモングラスのしめ縄すばらしいアイデアですね。
香りが人々をつなぎ良い年へとつながる。
皆さんも良いお年を!今日ご紹介した「冬を彩る実を楽しむ」は「趣味の園芸」12月号のテキストに載っています。
2015/12/20(日) 08:30〜08:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「冬を彩る実を楽しむ」[字]

クリスマスや正月に庭を彩るのに最適な、実を楽しむ低木植物を紹介します。一口に実のなる植物といっても色やかたちはさまざまです。和洋両方のアレンジを紹介します。

詳細情報
番組内容
クリスマスや正月に最適な、実を楽しむことができる低木植物(ブッシュ)を紹介します。冬に実をつける植物に様々なものがあります。日本に自生するものとしては、正月の縁起物として愛されているセンリョウ、マンリョウ、ナンテン。外国産のものとしてはビバーナム、ローズヒップ、ホーリー、コトネアスター、ピラカンサ、シンフォリカルポスなどです。おすすめの実のなる植物や和洋両方のアレンジ方法、管理法をご紹介します。
出演者
【講師】園芸研究家…杉井志織,ガーデナー…天野麻里絵,【司会】三上真史,【語り】恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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