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駅人気ランキング、1位は「恵比寿」

人気1位の恵比寿の魅力は「おしゃれ」。クリスマスのイルミネーションに彩られた恵比寿ガーデンプレイス=小関勉撮影

 山手線で最も雰囲気が好きな駅は恵比寿駅−−。不動産・住宅情報サイトの「HOME’S」がまとめた東京・JR山手線の人気駅ランキングでこんな結果が出た。恵比寿駅はおしゃれな一方で超高級すぎず親しみやすい、といったバランスがとれている点が評価されたようだ。

     同サイトは毎年、「住みたい街」ランキングを発表しているが、駅自体を対象にした人気調査は初めて。週に3回以上、山手線を利用する人を対象に10〜11月にインターネット経由で調査し420人から回答があった。全29駅のうち、上位と下位それぞれ5駅を公表している。

     恵比寿駅は40代の女性を中心に70票を獲得。「恵比寿ガーデンプレイスなどに近い」「歩いている人が上品」など、「おしゃれ」であることを推す声が圧倒的に多かった。また、「年齢層が極端に若くなく、超高級な街でもなくバランスがとれている」「少し歩くと閑静な住宅街で雰囲気がよい」などの理由も。HOME’Sでは「単に華やかなだけではなく、二面性を持ちあわせていることも魅力」と分析している。

     人気2位は東京駅。赤レンガ造りの駅舎の高級感やレトロ感、日本の中心と感じることなどが理由。29歳以下の若い男性からの支持が目立った。3位には新宿駅がランクイン。山手線で最も乗降客が多い駅とあって、にぎやかさを評価する意見が多い。4位は目黒駅。適度に店もある一方でターミナル駅ほどの混雑もなく、落ち着きとにぎわいのほどよいバランスが評価された。5位は池袋駅だった。

     一方、「最もダサい駅」と酷評されたのは鶯谷(うぐいすだに)駅。102票と2位に倍以上の大差をつけてのワースト1位だった。「ラブホテルが多い」「風俗店が多いイメージ」のほか、乗降客が新宿の30分の1と山手線で最も少ないためか、「場末な感じ」「うらぶれている印象」などが理由に挙がった。あまりの不人気ぶりにHOME’Sでは「駅を利用せず通りかかった時の印象ではないか。江戸時代には文人の住む閑静な別荘地で、今も文豪・正岡子規ゆかりの子規庵も残る風情のある土地。駅に降り立てば新しい魅力が発見できるかもしれない」と擁護している。

     ワースト2位は新大久保駅。韓流ブームで駅近くのコリアンタウンを多くのファンが訪れたが、最近は日韓関係の悪化などから以前ほどのにぎわいはなくなっている。また、コリアンタウンから多国籍な街への変化も進んでおり、「看板が外国語」で「なじめない」という声も。3位は巣鴨駅で、「おばあちゃんの街だから」などの意見が若者を中心に目立った。4位は田端駅。京浜東北線との分岐駅で交通の要衝だが「都会の田舎」「取り残されている感じ」など地味な印象を持たれたようだ。5位は「やや昭和感が強い」西日暮里駅だった。【増田博樹/デジタル報道センター】

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