2015年12月24日17時22分
兵庫県警の20代の機動隊員2人が自殺した問題で、県警は、2人に対するパワーハラスメントやいじめはなかったとする内部調査結果をまとめた。県警関係者が取材に明らかにした。
神戸市須磨区の機動隊独身寮で9月28日、男性巡査(当時23)が自室で首をつっているのが見つかり、翌29日に死亡が確認された。遺書には上司・先輩3人の名が挙げられ、「嫌がらせやウソつき呼ばわりには精神的に限界」などとあった。同じ独身寮では、10月6日にも同じ分隊所属の男性巡査(同24)が自室で首をつって重体となり同15日に死亡した。
県警は2人の自殺を受けて、機動隊員ら延べ234人に対する聞き取り調査などを実施。自殺の原因について、いじめなどはなかったとしつつ、具体的な理由については「プライバシーに関係する可能性があって特定できておらず、お答えできない」としている。
一方、組織の適正な運営管理の徹底を欠いたとして機動隊長(55)を22日付で本部長注意の内部処分とした。調査結果は23日、2人の遺族に伝えた。県警監察官室は取材に「再発防止に向け、相談しやすい明るく風通しの良い職場づくりに取り組む」としている。
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朝日新聞社会部
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