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【プロ野球】FA松田、ソフトB残留を決断 4年総額16億円+出来高払い2015年12月24日 紙面から
ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)宣言していた松田宣浩内野手(32)が、残留を決断したことが23日、明らかとなった。米メジャー移籍に傾きながらも、入団時の監督でもある王貞治球団会長(75)の慰留の電話もあり翻意した。24日に正式表明する。球団には宣言前に4年総額16億円プラス出来高の大型契約を提示されており、生涯ソフトバンクの決意も胸に11年目のシーズンに臨む。 悩み抜いた末、松田が導いた結論は「残留」だった。米大リーグ移籍へ傾いていた心。揺り戻した大きな契機は20日の王会長からの電話だった。ねぎらいに続いて「来年からも一緒にやるつもりで俺はいるから」。権利を尊重してくれた王会長の最初で最後の要請だった。松田は「うれしかったし、ありがたかった。『行きます』とは言えなかった」と振り返る。 昨秋の日米野球で大リーグ選抜と対戦、米球界への興味が増した。今年11月の国際大会プレミア12の開幕直前、行使を決断。報道などで米球団が興味を持っていることを知り「向こう(米球団)の評価を聞いてみたい」と思い立った。期限を示さず「宣言残留」を待ったソフトバンクに配慮し、国内他球団との交渉は封印。当初は米球団との交渉の窓口が確立されておらず、今月に入り米国側の代理人と契約。メジャー契約を目指してきた。 三塁に愛着を持ちつつ、代理人グリーンバーグさんの勧めから、複数ポジションを守る意思も示した。4球団ほどが興味を示したもようながら、年内での決着を望む上で、最終的には「パドレス移籍」「残留」の二択に絞り込み。日本シリーズ終了直後、いち早く福岡市内で接触してきたパドレスに熱意を感じていた。 条件は1年目を今季ソフトバンクでの2億2000万円と同等年俸でスタート、2年契約で、経験豊富な通訳、安心できる住環境の用意も説明された。一方のソフトバンクは年俸4億円プラス出来高の4年契約。FA宣言直前、条件の上方修正を打診され、辞退したほどの好条件ながら、プレミア12に出場中も国外の野球への思いを強くし、最近まで移籍へ傾いていた。 そんな折、王会長の言葉で「メジャーでのキャリア後」のイメージが漠然としていることにも気付いた。V10には松田が必要−球団からそうした構想も伝えられており「FA宣言はこれが最後のチャンスと思っていた」と、生涯ソフトバンクの覚悟もある。 24日に正式表明する予定。三塁手の象徴でもある長嶋茂雄さんへの憧れもあり侍ジャパンで付ける背番号3は、ソフトバンクで公私にわたり支えてもらった松中の退団で空き番号となっている。球団は残留を決めた松田の希望を踏まえて3を用意。入団時から背負う5からの変更にも応じる方針だ。 (森淳) ※金額は推定 PR情報
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