こんにちは! ほそいあやです。
最近、「さいぼし」にはまっています。馬肉を燻製したり乾燥したり、またはその両方を施して作られた、いわゆる馬ジャーキーです。
はじめて食べたのは「串カツ田中」のさいぼしでした。
薄い塩味の燻製。売られている馬ジャーキーよりはしっとりした干し肉です。
タレやにんにくをつけて食べるので、手で食べる馬刺しという感じでもあります。田中では隠れた人気メニューなので、食べたことのある人も多いんじゃないですかね。
田中にいっても串カツはほとんど食べずにコレと肉吸いをちびちびやっているという何で串カツ屋にいるのかわからない客になってますが、しょうがないもん他の店にないから。
あの味を家でも……と渇望し、ネットでさいぼしをゲットしました。
張り切って3袋注文してしまいましたが、気持ちは高まりました。
これが、値段は忘れちゃったんですけど値段以上のおいしさでした。正直なところ、お店で食べたのよりおいしかった。いい感じの干され具合で味が凝縮されて、噛めば噛むほど馬がうまい。
そのままでも全然いいのですが、シンプルな薄塩味なので、からしや山椒を添えてもいける。
さて、「馬ジャーキー」、自分でも作ってみたいなあということで、挑戦してみたいと思います。
上のさいぼしは半生タイプですが、私がめざすのは、天狗のビーフジャーキーみたいなカチカチの馬ジャーキーです。カバンに入れて持ち歩くのに便利そうだから。
馬刺し。馬刺しです。
さいぼしはバラ肉がのぞましいですが、今回は一番手に入りやすい生食用の肉にします。ああこのまま食べたい。
半解凍の状態で切ると切りやすいです。
切ったら漬け込みタレに浸していきます。
漬け込みタレは醤油ベースで、好きなスパイスを加えます。
私は醤油と赤ワインを同量に、りんご、砂糖、ガーリックパウダー、こしょう、一味唐辛子などを入れました。カレーに入れるようなスパイスを入れるもよし、適当に好みで。
私は辛いのがすきなので花椒の実をつぶして入れてみました。
もはやさいぼしではなくなってる。
ついでに牛肉も入れました。
なんとなく絵的にバットに入れたけど、タッパーでもポリ袋でもなんでもいいです。このまま冷蔵庫で一晩か一昼夜冷やします。
冷蔵庫を占領してしまうので、冬なのをいいことにベランダに出しておきました。ほんとジップロックでやればよかった。
一晩たちました。肉の色が変わっています。なんか魔女の作る料理みたいになってる。
これを乾燥させます。天日干しでもよいのですが・・・
出ましたフードドライヤー。めっちゃラクちん!
軽くタレを拭いて乗せていきます。
ビーフジャーキーには黒胡椒をたっぷりふりかけて天狗っぽさを強調。
牛肉はオージービーフとかで十分です。
さて、これが馬です。蓋をしてしばしのお別れ。
スイッチオン、ブオ〜〜〜。
6時間後・・・
パリっとした馬に!
味は、スパイシーでけっこうおいしいぞ。乾燥肉ってなんでこんなに心躍るのかな。噛めば噛むほど味が出るからかな。
自分好みのタレに漬け込んでいるから自分好みの味になるという、その当たり前さが自作の嬉しいところ。
半生さいぼしもいいけど、これもなかなか。本来ならば燻製をするとなお良いのだろうけど、その行程なしでも十分おいしいです。ポッケに入れてお出かけしたい!
ビーフジャーキーもよい感じに仕上がりました。添加物が入ってないので保管は冷蔵庫で。少し味が濃いので2週間くらい持ちそう(その前に全部食べてしまうと思うけど)。
ジャーキーを買うことが多い人はぜひやってみてください。天日干しの場合は2〜3日。干し網があれば動物にも盗られなくていいですね。 安全のため色が変わるまで漬け込みましょう。
以上、「乾燥させた肉はうまい」というお話でした。これからこっそりとっておいた馬刺しを食べます!
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/
ライターの@narumiさんが串カツ田中の「さいぼし」を紹介している記事はこちら