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 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働をめぐり、福井地裁の林潤裁判長は24日、別の裁判長が再稼働を即時差し止めた4月の仮処分決定について関電が申し立てた異議を認め、差し止め決定を取り消した。住民側は名古屋高裁金沢支部に抗告を申し立てる方針だが、法的拘束力のある仮処分決定が覆ったことで再稼働への動きが加速する。

 高浜3、4号機は2月に原子力規制委員会から新規制基準を満たすと認められ、福井県の西川一誠知事も今月22日に再稼働に同意。関電は2基を来年1月下旬と2月下旬にそれぞれ再稼働させる予定だ。

 今回の異議審では、4月の差し止め決定で樋口英明裁判長(当時)が新規制基準を「緩やかに過ぎる」とし、2基には地震への十分な安全性がないとした判断の是非が争点となった。

 また林裁判長は、地元住民らが高浜3、4号機とは別に求めていた関電大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働差し止め仮処分申請も却下。大飯の2基は昨年5月に樋口裁判長が運転を差し止める判決を言い渡したが、関電側が控訴して確定せず、再稼働を進められる状態にある。