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最終更新:2015年12月24日(木) 12時36分

厚労省マイナンバー汚職初公判、元室長補佐「おごりがあった」

 マイナンバー制度の関連事業をめぐる汚職事件で、収賄の罪に問われた厚生労働省の元室長補佐が初公判で、「“先生”と呼ばれ、おごりがあった」などと述べ、起訴内容を認めました。

 厚労省の元室長補佐、中安一幸被告(46)は、2011年にマイナンバー制度の導入に向けた事業の入札で、ソフトウェア会社に便宜を図り、現金100万円を受け取った罪に問われています。

 東京地裁で開かれた初公判に、オールバックだった髪を下ろし、黒いスーツとネクタイ姿で出廷した中安被告は、起訴内容を認めた上で、「学歴が無いのに先生と呼ばれ、役人の基本的なルールを軽んじ守らなかった。おごりがあった」などと述べました。

 一方、検察側は、社会保障の実証事業に助力するため全国に自腹で出向いていた中安被告が、グリーン車や高級ホテルの利用で金に困り、「会社社長に指1本を立てて現金100万円を要求した」と指摘しました。

 検察側は、中安被告に懲役1年6か月を求刑しました。(24日11:34)

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