辛坊治郎氏、再来年にも太平洋横断再挑戦 キャスター業は「フェードアウト」
2015年12月24日6時0分 スポーツ報知
ニュースキャスターの辛坊治郎氏(59)が23日、大阪市内で、新著「ニュースで伝えられないこの国の正体―大阪の挫折と日本の行方―」の出版記念サイン会を開き、早ければ再来年にもキャスター業から身を引き、小型ヨットによる太平洋横断に再挑戦すると宣言した。
辛坊氏は来年4月に還暦を迎え、古巣の大阪・読売テレビの同期が定年退職する世代になったこともあり、自らも近く一線を退く考えを示した。その先に見据えるのは、2013年6月に洋上でクジラに衝突されて遭難し、途中断念に追い込まれた太平洋ヨット横断の再挑戦。「もう一回やらないと自分の人生の中でのつじつまが合わない」と、ヨットマンの情熱をほとばしらせた。
前回の挑戦では読売テレビなどの支援も受け、全盲のセーラー・岩本光弘氏と出航。しかし、海上自衛隊に救出されたこともあり、「もう一度行く時は、太平洋の藻くずになるつもりで自分で行くしかない」と覚悟を決めている。関係者によると来年4月から新番組に出演する可能性があり、辛坊氏はその番組に区切りがついた段階での再挑戦を考えているという。
当初は来年3月いっぱいでキャスター業から身を引くことも考えたが「3月で辞めたら、夏の参院選に出馬すると絶対に騒がれる」と先送りに。また「引退ではなく、あくまでフェードアウト」とも強調した。