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司法試験漏えい事件 元教授に執行猶予つき有罪判決
12月24日 10時53分

司法試験漏えい事件 元教授に執行猶予つき有罪判決
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ことしの司法試験の問題を教え子だった女性に漏えいしたとして国家公務員法の守秘義務違反の罪に問われた明治大学法科大学院の元教授に対し、東京地方裁判所は「司法試験の公正さへの信頼が大きく害されたことは明らかだ」などとして、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
明治大学法科大学院の教授だった青柳幸一被告(67)は、ことし行われた司法試験で問題作成などを担当する考査委員を務めていましたが、試験前にみずからが作成に関わった憲法の論文試験などを教え子だった20代の女性に漏えいしたとして、国家公務員法の守秘義務違反の罪に問われています。
24日の判決で、東京地方裁判所の野澤晃一裁判官は「交際していた教え子を合格させる目的でみずから進んで犯行に及んでいて、動機に酌むべきものはなく強い非難に値する」と指摘しました。
そのうえで、「司法試験の公正さへの信頼が大きく害されたことは明らかだが、被告は反省し失職するなどの社会的制裁を受けている」などとして、懲役1年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
法務省は「司法試験の元考査委員が問題漏えいの事実で有罪判決を受けたことを改めて重く受け止めており誠に遺憾です。今後も省内のワーキングチームで原因究明の調査や再発防止策の検討を進め、司法試験に対する信頼の回復に努めて参ります」というコメントを出しました。

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