「子どもがひきこもりになりかけたら」座談会
子育て・教育
「ひきこもり」になる子どもの親には共通点がある
上大岡トメさん×NPO法人育て上げネット×DUAL編集長座談会【前編】/無意識を意識化するだけで、結果は違う
意識化するだけで違ってくる
羽生 どんな親がひきこもりの子どもをつくってしまうのか、改めて教えてください。
工藤 「こんなタイプがなりやすい」とは断定できないと思っているんです。「こういうタイプの親でなければ、子どもは絶対にひきこもりになってしまう」といった問題ではないからです。ただ、少なくとも、傾向はあります。
蟇田 ひきこもりって、親が働いているか否かは関係ありません。でも、ひきこもりになる親の“子どもに対する反応”に共通する傾向を見つけることはできます。子どもの話を最後まで聞くことができなかったり、分からないことを尋ねなかったり、子どもも同じ思いだろうと思い込んで確認しなかったり、待つことができなかったり……。
トメ ズキズキズキズキ(笑)。
羽生 本では、8つのNGパターンが紹介されています。こういうことをしていたら改めましょう、ということなのですが、ちょっとリストアップしてみますね。
これら全部、私、普通にやっています(笑)。これを全部やるなと言われるのはすごくキツイんですけど、どれか1つくらいは、まあやってもいいかな、というのはありませんか? 週に何回くらいならいい、とか?
工藤 無意識でやっていることを意識化するだけで違うと思います。「年に1回はこの本を読み直すようにする」とか。そうすることで、普段忙しさに紛れて忘れてしまっていても、意識化できますよね。
蟇田 全部が全部「こうしちゃいけない」「こうしなくてはいけない」となると、親のほうも息苦しくなってしまうと思います。イライラしたっていいんです。でも、「そういえば本にはこう言うようにと書いてあったな」と、たまに思い出すだけで全然違うと思います。
* 後半に続きます
(文/Integra Software Services、撮影/松本順子)
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「子どもがひきこもりになりかけたら」座談会
- 「ひきこもり」になる子どもの親には共通点がある 2015.12.24
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