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【政治】参院熊本選挙区に初の野党統一候補 安保法反対、4党推薦民主、共産、維新、社民各党は二十三日、来年夏の参院選熊本選挙区(改選数一)に熊本市の弁護士、阿部広美氏(49)を無所属で擁立すると正式に発表した。参院選に向け、主要野党が協力する事実上の「野党統一候補」決定は初めて。共産党の新人候補取り下げで実現した。政党だけでなく、市民団体を巻き込んだ緩やかな連帯で与党候補に対抗したい考えだ。 与党は「究極の談合」(茂木敏充自民党選対委員長)と批判を強めているため、連携の成否が選挙戦の行方を左右することになりそうだ。 統一候補をめぐっては熊本のほか、山形、新潟、合区となる鳥取・島根、二十三日に候補者が記者会見した石川などで水面下の折衝が続いている。 熊本では、民主、社民両党と連合熊本が中心となり、安全保障関連法への反対運動の取り組みを評価して阿部氏を選んだ。共産党は野党共闘を重視し、七月にいったん発表した新人候補の擁立を取りやめていた。各党と連合熊本は、阿部氏を推薦する方針だ。 各党県組織の代表者と阿部氏は熊本市内で記者会見した。民主党県連の鎌田聡代表は「集団的自衛権行使容認の撤回や安保関連法廃止のため、阿部氏を当選させたい」と決意を述べた。共産党県委員会の日高伸哉委員長は「与党を打ち負かすため、市民を主役として大同団結し、持てる力を発揮する」と強調した。 阿部氏は「今の政治では弱者が切り捨てられる。安保関連法は、国民の命まで切り捨てようとしている」と立候補の理由を語った。 熊本選挙区で自民党は、現職の松村祥史(よしふみ)氏(51)が三選を目指し出馬の意向を示している。 PR情報
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