僕が日頃主張していることに「通勤電車の中吊りに、ある投資対象の特集が出たら、売り」ということがあります。
一昔前までは、中吊りに、新興国株式や新興国通貨の投資機会を囃す広告が多かったです。
でも最近はトンと話題になりません。
それもそのはず、新興国通貨はどれも暴落して、それらの投資対象は惨憺たるパフォーマンスだったからです。
2011年に「新興国は避けろ!」と言って以来、Market Hackでは新興国の投資機会に言及する機会がぐっと減りました。
しかし久しぶりに来年は新興国に積極的に投資したいと考えています。
なぜなら来年はドル安になると思うからです。
過去の経験則では米国の政策金利がそれまでの緩和から引締めへと転換した場合、1年後は平均して-8.5%のドル安(対円で)になりました。
アメリカの投資家は、ドルが高いとき、海外への投資を絞り込む習性があります。とりわけ新興国への投資には慎重になります。
逆にドル安になると新興国への投資が再開されるというわけです。
ドル安の更なるメリットとしては、ドル建てで取引されているゴールドや原油なども、普通、ドルとは逆相関の動きをするので、高くなりやすいということです。
これらを一覧表にまとめると、下のようになります。

なお僕はエネルギーや素材セクターが「バブルだった」とは考えていません。
その理由ですが、普通、バブルになるセクターはS&P500に占めるウエイトがNo.1に躍り出るものだからです。下のグラフでいえば2000年のハイテク(=ドットコム・バブル、S&P500のウエイトの35%)、2006年の金融(=サブプライム・バブル、S&P500のウエイトの23%)がそうです。

2008年にリーマンショックが襲った際、金融株が軒並み急落した関係で、エネルギー・セクターの比率は高くなりました。しかしそれでも全体に占める比率は15%に過ぎず、No.1ではありませんでした。
PS. それではどの新興国が良いんだ? ということですが、アメリカ人が新興国と聞いたら、まず思い浮かべるのはお隣のメキシコです。
メキシコ経済の近況
メキシコのETFには、アイシェアーズMSCIメキシコETF(ティッカーシンボル:EWW)というのがあります。
一昔前までは、中吊りに、新興国株式や新興国通貨の投資機会を囃す広告が多かったです。
でも最近はトンと話題になりません。
それもそのはず、新興国通貨はどれも暴落して、それらの投資対象は惨憺たるパフォーマンスだったからです。
2011年に「新興国は避けろ!」と言って以来、Market Hackでは新興国の投資機会に言及する機会がぐっと減りました。
しかし久しぶりに来年は新興国に積極的に投資したいと考えています。
なぜなら来年はドル安になると思うからです。
過去の経験則では米国の政策金利がそれまでの緩和から引締めへと転換した場合、1年後は平均して-8.5%のドル安(対円で)になりました。
アメリカの投資家は、ドルが高いとき、海外への投資を絞り込む習性があります。とりわけ新興国への投資には慎重になります。
逆にドル安になると新興国への投資が再開されるというわけです。
ドル安の更なるメリットとしては、ドル建てで取引されているゴールドや原油なども、普通、ドルとは逆相関の動きをするので、高くなりやすいということです。
これらを一覧表にまとめると、下のようになります。
なお僕はエネルギーや素材セクターが「バブルだった」とは考えていません。
その理由ですが、普通、バブルになるセクターはS&P500に占めるウエイトがNo.1に躍り出るものだからです。下のグラフでいえば2000年のハイテク(=ドットコム・バブル、S&P500のウエイトの35%)、2006年の金融(=サブプライム・バブル、S&P500のウエイトの23%)がそうです。
2008年にリーマンショックが襲った際、金融株が軒並み急落した関係で、エネルギー・セクターの比率は高くなりました。しかしそれでも全体に占める比率は15%に過ぎず、No.1ではありませんでした。
PS. それではどの新興国が良いんだ? ということですが、アメリカ人が新興国と聞いたら、まず思い浮かべるのはお隣のメキシコです。
メキシコ経済の近況
メキシコのETFには、アイシェアーズMSCIメキシコETF(ティッカーシンボル:EWW)というのがあります。