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国内アーティスト/DJが選ぶ2015年ベストディスク

2015-12-25

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Yasuharu Konishi / 小西康陽 (Tokyo) : Japanese Pop

音楽家。1985年、ピチカート・ファイヴのメンバーとしてデビュー。2001年 解散後も、数多くのアーティストの作詞/作曲/編曲/プロデュースを手掛ける。2011年、PIZZICATO ONE名義で初のソロアルバム『11のとても悲しい歌』を発表。2015年、セカンドアルバム『わたくしの二十世紀』を発表。著書に『僕らのヒットパレード』(片岡義男と共著)ほか。

イベント情報
12/26(土) 「BOOT BEAT 10th Anniversary & Everybody Loves The Christmas Release Party」 at 渋谷 LUSH
12/28(月) 「魔法の言葉・十二月」 at 恵比寿 LIQUIDROOM (5:30pm open)
12/30(水) 「Mixed Up Remix」 at 渋谷LOOP annex (5:00pm start)
12/31(木) 「Organ Bar COUNTDOWN PARTY」 at 渋谷 Organ Bar
12/31(木) 「OTO COUNTDOWN PARTY」 at 渋谷 OTO
1/8(金) 「READYMADE RECORD HOP」 at 恵比寿 頭バー
1/10(日) 「OTO 20th Anniversary Party -3日目-」 at 渋谷 OTO
1/15(金) 「Z!!!!!!!」 at 渋谷 Organ Bar

関連サイト
  1. 1
    Small
    冗談伯爵 / ピンクシャドウ

    いままでに5枚のシングルを出している冗談伯爵の通算4作目。前園直樹さんとは以前に前園直樹グループというバンドをやっていましたが、その2枚目のアルバム『遠くへ』の出来が素晴らし過ぎて、自分たち自身がその作品を超えることが出来なくなって活動を休止してしまいました。そこから彼が新井俊也さんと組んだこのバンドは、とてもコンパクトで手堅い作品ばかりをリリースしています。なんというか、小バコのクラブだけをイメージしているような手堅さに、しばらくは戸惑いを覚えましたが、とにかくどれも期待以上の作品ばかりですし、何よりぼくたちのパーティーに遊びに来てくれる友人ならば、自分の曲がかかると嬉しそうに歌い出す前園くんのパ ーソナリティーを知っているので、この一連のシングルがどんなに彼らしい音楽なのかよく分かるのです。先ほど小バコのクラブだけをイメージしたサウンドと書きましたが、先日のageHaのアリーナに於いてもこの曲は素晴らしく祝祭的でした。

    試聴する | 7"+CD | ¥1,620 | LOVE SHOP / HIGH CONTRAST | 2015-11-15

  2. 2
    Small
    Learners / Teenage Kicks

    このバンドのライヴ映像をチャーべくんのノートパソコンで見せてもらったときは衝撃を受けました。まるで80年代前半の英国の音楽シーンから出てきたフレッシュなバンドのような、バンドの名前と何枚かのパブリシティフォトだけで、ぜったいにコイツラのデビュー・シングルはチェックしなきゃ、と確信するようなあの感じ。そうして出てきた音楽は期待をはるかに上回るカッコ良さでした。何枚かのカッコいいシングルと、一枚の完璧なアルバム、それにカッコいいポスターやボタンなんかを残してくれたらアッと言う間に解散しても構わない、なんて無責任なことを言いたくなってしまうようなバンド。コレをあのチャーべくんがやっている、というのがまたスゴイことだと思うのです。

    試聴する | 7" | ¥1,512 | KILIKILIVILLA | 2015-11-03

  3. 3
    Small
    SaToA / Trees

    このバンドに至っては、この7インチ一枚だけ残して解散しても良い、そして半年後くらいには名前も新たにフリーソウルみたいな音楽でシングルを出してほしい、と思うほど。それほどこの『Trees』というレコードは奇跡の一枚だと思います。いや、もちろんコレは年寄りの戯言でして、若い彼女たちの活躍にはこれからもずっと注目していくつもりです。

    試聴する | 7" | ¥1,404 | SECOND ROYAL | 2015-10-30

  4. 4
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    cero / Summer Soul

    じつはCDを購入したわけでもなくて、ただリリース前に話題を呼んでいた頃にたった一度だけヴィデオクリップを視聴して、あーこの曲はやく7インチが出ないかな、と思っただけで、けっきょくこの夏はアナログでのリリースがなかったのでそれっきりでしたが、それでもたいへんにインパクトを受けました。あーオレも夏にこういう「想い出のサマーブリーズ」みたいな曲を作りたかったよ、という気持ちにさせられました。そしてようやくリリースされるという12インチ・シングルは吉祥寺のレコード屋さんで予約しました。

    試聴する | 12" | ¥1,512 | KAKUBARHYTHM | 2015-12-16

  5. 5
    Small
    星野みちる / 夏なんだし

    そのceroの新曲を聴いて、あーオレもあーゆー曲を作りたかったよよよよ~ん、という気持ちで書いたのがこの星野みちるさんの曲でした。彼女の新曲を依頼された時点では、いくつかのアイデアを持っていたのですが、その中から「夏っぽいヒップホップ」という方向性を決めて下さったのは、プロデューサー・はせはじむさんでした。さらに前述の前園直樹グループのセカンド・アルバム『遠くへ』の中から前園くんは「夏なんです」の7インチ化を希望していたのですが実現出来なかったという経緯があり、あの自分史上最もキャッチャーなイントロのリフをなんとか世に出したい、と考えたわけです。筒美京平先生が「また逢う日まで」を再三レコーディングした気持ちが少し理解出来ました。6月の終わりにデモを提出して、7月後半にはリリース、さらにはダメもとで言ってみた稲川淳二さんのゲスト出演まで実現させたスタッフチームの行動力にも脱帽しました。星野みちるさんに関していうなら、とにかく素晴らしい才能を持った女性で、これからも長く音楽活動をしていく方だと思っています。この夏は彼女に曲を書く機会を与えて戴き、本当にラッキーでした。

    試聴する | 7"+CD | ¥1,620 | HIGH CONTRAST | 2015-10-14

  6. 6
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    Mocky / Key Change

    21世紀に入ってリリースされた作品としては、Melody Gardotの第2作以来のお気に入りかもしれません。プリンスで唯一好きなアルバム『Parade』をちょっと連想しました。このアルバムをアナログで入手することが出来たことを嬉しく思います。

    試聴する | LP | ¥2,450 | HEAVY SHEET MUSIC | 2015-09-16

  7. 7
    Small
    うどん兄弟 / 立入禁止

    友人がやっていたパーティーが最終回だというので下北沢のクラブに遊びに行ったとき、友人ではないDJの方がプレイしていてチェックしたところ、この曲でした。アイドルブームとかとは関係なく、ただ単に良い曲。さっそく入手しましたが、クラブでプレイしたのはまだ一度だけ。

    試聴する | 7" | P-VINE

  8. 8
    Small
    ノラオンナ / なんとかロマンチック

    ピチカート・ワンの、ビルボードLIVE東京公演の時、楽屋口で紹介して戴き、ご本人からアナログ盤を頂戴しました。自分が1970年代に聴いていたキングベルウッドやエレック、URCや東芝エキスプレス、ビクターSFレーベルなどのフォークやロックのLPの数々が乱反射するような傑作。

    LP+CD | ¥5,000 | NORAONNA | 2015-12-23

  9. 9
    Small
    Cristina Quesada / You Are The One

    最後の一枚がどうしても決められずに、JET SETの購入履歴を見て思い出した一枚。スペインのレーベルからリリースされた、可愛いガール・サウンドのアルバム。全体的に悪くないけれど、年間ベストの一枚として選ぶような内容じゃないよな、と躊躇したり。でも、そんなにマジメに考えなくても良いですよね。なんといっても注目のトラックはアグネス・チャンの大ヒット「ひなげしの花」の日本語でのストレイト・カヴァー。コレを聴いた後、あわててアグネスのオリジナル版7インチを手に入れたのですが、やはりクラブプレイする音ではなく、コレはコレで2015年の音なのだな、と再確認しました。ジャケットのアート・ディレクション含め全体に神経の行き届いた作品ですが、ぜひともJET SETさんはエレファントに強く圧力をかけて、この曲のジャケ付き7インチをリリースさせてください。それにしても、小バコのクラブのイメージでしか音楽を聴くことが出来なくなっているのは、他ならぬ自分自身なのかもしれませんね。

    試聴する | LP | ELEFANT

  10. 10
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    PIZZICATO ONE / わたくしの二十世紀

    内容の良し悪しではなく、自分にとって2015年を象徴する作品といったら、やはりこのアルバムとなります。ここで初めて書きますなら2015年も押し詰まって、ようやくこのアルバムもアナログ盤でのリリースを告知することが出来ます。このアナログLP盤を誰よりも待ち望んでいるのは他ならぬこのわたくしなのであります。では、2016年も皆さまにとって良い年でありますよう。

    試聴する | CD | ¥3,240 | ユニバーサルミュージック | 2015-06-23

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