♪ 故郷へかえりたい / ジョン・デンバー:1971年作
Déjà vu
フランス語由来の英語の“デジャヴ”とは、日本語で云うところの“既視感”のこと。 実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じること。
既聴感?
初めて聴いた筈なんなんだけど、何となく懐かしく、初めてのような気がしない・・・皆さんも、こんな経験ありませんか?
音楽版の“デジャヴ体験”ってことなんですが、こうゆう場合は日本語で“既聴感”って言ってもいいんだろうか?(笑)
洋楽を聴き始めたばかりのラジオ少年だった頃、ジョン・デンバーの新譜でこれを体験しました。
Take Me Home, Country Roads - John Denver
【 Single Data 】
リリース:1971年4月12日
チャート:米国2位
初めてだけど懐かしい
ジョン・デンバーを初めて聴いたのが「故郷へ帰りたい Take Me Home, Country Roads」、この曲はリアルタイムで知ってるわけですが、『新鮮だけど、どこか懐かしい!』といった不思議な感覚で聴いた覚えがあります。
そんなことから、しばらくの間、「故郷へ帰りたい」はフォークのスタンダード曲だと勘違いしていました。
今現在、現実にスタンダード曲として、多くの人に歌われているわけですから、その時に感じた思いというものが、満更、見当ハズレじゃあなかったということですね♪
Poems Prayers & Promises
【 Album Data 】
リリース:1971年5月
チャート:米国15位、英国19位
アメリカ人はアバウトだ!
ジョン・デンバーは、この曲の歌詞を思い込みからか、事実とは違う内容で書いてしまいました。
これは、結構、有名な話で、『そうゆう箇所があるらしい』という事を前々から知っておりました・・・が、なにせ英語の為、何処が拙いのか知りませんでした(笑)
そこで、調べてみると・・・
ジェナンドー・リバーという川は、ウェスト・バージニアとバージニアの両州を流れているから問題ないものの、ブルー・リッジ・マウンテンというのはバージニア州の山ということ・・・
歌詞の“West”が余分だったんですね!
それにしても、
そんな間違いを物ともせず、大声で歌うアメリカ人達・・・
細かいことをゴチャゴチャ言わず大らかですよね!(笑)
故郷へかえりたい / ジョン・デンバー
天国のような ウェスト・バージニア
ブルー・リッジ・マウンテン ジェナンドー・リバー
命の息吹は 森より深く
そして山々より浅く
そよぎ吹く風のよう
カントリー・ロード
連れ帰っておくれ 故郷へと
ウェスト・バージニア 母なる山々
帰しておくれ 故郷へと続く道よ
どの思い出にも彼女がいて
青い海さえ知らない 鉱山で待つ恋人
鉛色に塗られた空
まがい物の酒はすべてをかすませ
僕の目には涙
カントリー・ロード
連れ帰っておくれ 故郷へと
ウェスト・バージニア 母なる山々
帰しておくれ 故郷へと続く道よ
目覚めると聞こえてくる
僕を呼ぶ彼女の声
ラジオは故郷への思いを募らせ
車を走らせながら
なぜ帰らなかったのかと思う
昨日のうちに 昨日のうちに・・・
カントリー・ロード
連れ帰っておくれ 故郷へと
ウェスト・バージニア 母なる山々
帰しておくれ 故郷へと続く道よ
和訳:Senri's Tapestryさん