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POS端末にサイバー攻撃 カード暗証番号盗難の危険 国内初トレンドマイクロ社確認
今のところ、国内では顧客情報の流出などの被害は明らかになっていないが、同様のウイルスは欧米で急増しており、世界では今年1~5月だけで昨年1年間(22件)の9倍以上の208件が検出されている。
昨年12月には、米大手スーパーチェーン「ターゲット」のPOS端末がウイルス感染し、顧客のクレジットカードの暗証番号など約1億1千万件が流出した。専門家は「盗まれた暗証番号が売買されたり、クレジットカードで勝手に買い物されたりする恐れがある」と注意を呼びかけている。
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POS端末 商品名や販売数量、在庫状況など店舗の販売情報を記録できる端末。「Point of sale terminal」の略。複数の店舗の販売動向の比較が可能で、人件費削減のため小売り・サービス業界で世界的に導入が加速している。近年はクレジットカード決済などの機能も拡充されている。