僕の仕事は何なのか?
なんて思う時があります。
僕は、ずっと中学の頃から、バンドをやっていて、それで食っていくものだと思ってました。
いま会社をやっていて、当時の好きだったロックやパンクといったものを、仕事としてやりたいのか?と言ったら、そうも思わないんです。
好きだった分、恩返しはしたいと思っています。
しかし、それをそのままビジネスにしたいとは思いません。
昔、一緒に活動を共にしたバンドマンたちは、それぞれ色んな道に行きましたが
スタジオで働いたり、ライブハウスで働いたり
レコード会社に就職したり、楽器店で働いたり・・
なんだかんだ言って、ミュージシャンではないが音楽と携わってはいます。
僕は、そうしたくはなかったんですよ。
なぜか?
理由は、僕が考えてる「パンク精神」ではないからです。
パンクと言うのは、既成概念をぶち壊し、新しいものを創造する。
それが、僕がセックスピストルズや、パンクシーンから教えられた精神だと
個人的にそう解釈しています。
なので、既存の音楽ビジネスなんかに定着する気は、全くなかったです。
僕が、起業を目指して、初めて就職というものをしました。
正社員というものに、なった時に
入った会社は、映像の会社でした。
なぜ、映像の会社だったのか?というと理由はありません。
僕の企画書によって、自由にやらせてくれる場所が、映像制作の会社だった。
そんな理由です。
その会社に入ることにより、僕の中で「映像」というものの知識が加わりました。
どうやって、撮影をして編集をするのか
その一通りのノウハウが解りました。
人間って、スポンジのように、吸収しようと思えば、いくらでも吸収できるはずです。
そして、その吸収したスキルやノウハウを、どう生かしていくのも、自分です。
この時点で、僕はインディーズで活動した音楽制作のスキルと
映画やPVなどを作る映像制作のスキルが身に着いたわけです。
そしてフリーター時代に、ずっとやっていたアルバイトは、国のコンサルタント事業なので
公共事業の報告書ばかり作っていたんです。
なので、企画書を作るスキルも、この時点であったんですよ。
その後、起業しました。
会社を経営して、もう10年ぐらい経ちます。
その10年の間に、会社をどうやって運営していくのかのスキルも身に着いたと思います。
もし僕が、バンド活動を停止して、みんなと同じ、ライブハウスやレコード店などで働いたら
いまの僕は絶対にないです。
自分にないものを、進んでスキルとして取り入れようと思ったから、いまの自分があると思っています。
去年、そんなことで、知人の会社から劇場映画の制作の依頼がきました。
これも、僕が映像制作の世界を知らなければ、僕はできなかっただろうし、そもそも僕にプロデューサーなんて仕事を依頼しなかったと思います。
きっとこからも、僕は自分が何者なのか、わからないまま生きるのでしょう。
この映画「ラブクラフトガール」のDVDレンタルがそろそろ開始されるようなので
よかったらTSUTAYAさんなどに行ってみてください。