トンネル天井23トン剥がれ落ちる
23日午前8時10分ごろ、千葉県君津市広岡にある国道410号のトンネル「松丘隧道(ずいどう)」(全長91.3メートル)で、天井に吹き付けられた厚さ約10センチのモルタル片約23.5トンが剥がれ落ちた。事故当時は通行車両はなく、けが人はなかった。
県道路環境課によると、2012年に起きた中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故を受けた点検で天井の老朽化が判明。昨年6月以降、補修工事を実施していた。古いモルタルを削った後に新しいモルタルを吹き付ける作業が終わり、今後その上からコンクリートパネルを張り付ける予定だったが、モルタル片が幅約5メートル、長さ約20メートルにわたって剥がれ落ちたという。
工事は深夜から早朝にかけて現場を通行止めにして行われており、この日は午前5時半に片側交互通行を再開していた。県は現場付近1・8キロを通行止めにして原因を調べている。【金森崇之】