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レスリング女子 吉田と登坂が五輪に内定
12月23日 19時35分

レスリング女子 吉田と登坂が五輪に内定
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レスリング女子でオリンピック4連覇を目指す吉田沙保里選手が、全日本選手権に出場して、来年のリオデジャネイロオリンピック代表に内定し、13回目の優勝を果たしました。
33歳の吉田選手は、ことし9月の世界選手権で前人未到の13連覇を達成し、23日東京で行われた全日本選手権に出場して、日本レスリング協会の基準を満たし、4連覇がかかるリオデジャネイロオリンピックの女子53キロ級代表に内定しました。
吉田選手は、パワーのある外国選手と戦うオリンピックを見据えて、今回の全日本選手権は、1つ上の55キロ級で出場しましたが、大会前にぜんそくを発症して、体調が万全ではなく、準決勝では、相手にフォールされそうな場面もありました。
ただ決勝では、積極的な攻撃でポイントを重ね、最後は豪快な投げ技を決めてテクニカルフォール勝ちし、個人戦の連勝を「203」に伸ばして、13回目の優勝を果たしました。
また、世界選手権女子48キロ級で金メダルを獲得した大学生の登坂絵莉選手も、吉田選手と同じくオリンピックを見据えて、1つ上の53キロ級で出場し、初めてのオリンピック代表に内定しました。
登坂選手は、決勝で2ポイントをリードされた試合終了間際に、低いタックルから背後に回り込んで4対4と追いつき、同点で終わった場合は、最後にポイントを取った選手が勝利となるため、大会4連覇を果たしました。
女子で唯一オリンピックの出場枠を確保できていない75キロ級は、渡利璃穏選手が決勝で終了間際に逆転勝ちして優勝しました。
男子フリースタイル57キロ級は、樋口黎選手。74キロ級は、高谷惣亮選手。男子グレコローマンスタイルの59キロ級は、太田忍選手が優勝しました。
男子は、まだ1つもオリンピックの出場枠がなく、23日優勝した選手は、女子の渡利選手とともに、アジア予選などで出場枠の獲得を目指します。

吉田「守りに入ったのが反省点」

4回目のオリンピック代表に内定した吉田選手は、大会前にぜんそくを発症し苦しみながらの優勝に、「ほっとした。ぜんそくは、今は治療を受けて落ち着いている。オリンピックの前には、いつもなにかアクシデントがあるが、体調管理をしっかりしたい」とほっとした様子でした。
攻め込まれる場面が目立った準決勝については、「守りに入ってしまったのが、反省点」と課題を挙げ、「決勝は、『ここまで来たら絶対勝つ』と思い気合いを入れた」と振り返りました。
そのうえで来年のオリンピックに向けて、「自分のレスリングを見直して必ず4連覇したい」と、4つ目の金メダル獲得を誓いました。

登坂「金メダル取りたい」

初めてのオリンピック代表に内定した登坂選手は「オリンピックが決まってホッとした気持ちと、代表になったからには、金メダルを取らなければいけないという気持ちの両方がある。オリンピックの舞台は、全く想像がつかないが、動じない心を持って、なにがなんでも、金メダルを取りたい」と話していました。

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