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【韓国大不振】1億ドル輸出企業4割減の惨状 例年お祭り騒ぎだった「貿易の日」は一転して沈鬱ムードに…

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【韓国大不振】
1億ドル輸出企業4割減の惨状 例年お祭り騒ぎだった「貿易の日」は一転して沈鬱ムードに…

中国の李克強首相(左)との会談に臨む韓国の朴槿恵大統領。経済圏構築に向けて連携強化を狙うが、足元の輸出競争力は低下している=10月31日、ソウルの青瓦台(代表撮影・共同)

 ところが、いざTPPがまとまると、韓国内で参加を求める世論が沸騰。朴大統領は11月の日韓首脳会談などでTPPへの参加意欲を表明した。

 TPPは世界経済の4割を占める巨大な経済圏に国境をまたぐ効率的なサプライチェーン(供給網)を張り巡らすことになり、参加国間の貿易活性化につながる。ここに入らなければ「グローバル市場で日本との競争で押されかねない」(中央日報)などと、韓国内で危機感が強まっているのは当然といえよう。

 ただ、後から参加するには先行12カ国すべてからの承認が必要となる。前提条件として、日本は自動車などの関税や日本産農水産物の輸入規制の撤廃などを要求する構えだ。韓国には対日貿易赤字を拡大させたくないとの思惑もあり、交渉は難航も予想される。

 韓国にとっては日本に譲歩してTPPへの参加を認めてもらうのは膝を屈するようで抵抗感もあるだろう。だが、苦境から脱却するには避けて通れない道に違いない。(本田誠)

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