読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
感想はブログにある記事以外にも、タイトル・作者順の目次のある本舎の漫画感想にも多数あります
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少女幻葬ネクロフィリア カズミヤアキラ
2015年10月03日 (土) | 編集 |


無邪気で病弱な姉とまじめな神父の弟。姉は実はゾンビであり存在を留めるために人間の死体を必要としていた。
郊外に住む姉弟。病弱のせいか年齢より幼い体躯の姉と姉に振り回されるまじめな神父の弟、というのが周囲の見解。しかし彼らには秘密があり、姉は実は死亡し弟が悪魔との契約でゾンビとして復活した姿であり、維持するために定期的に人間の死体を食らうことが必須だった、という設定。
で、弟が墓荒らしで死体を調達することになるのだが、周囲にばれるか否かのスリリングさ、しかも姉の無邪気な行動でさらにピンチが増えるというかんじ。そして弟はこの不安定な状況から脱するための書物を探している一方で異端審問官を使って法王庁の人間も探しているという流れになる。話の組み方というか人物同士の絡め方がうまいなあという印象。
絵は姉など女子の絵は萌えっぽいがいい意味でホラーらしいグロ絵面もうまいと思う。

カズミヤアキラ
ヴァルキリーコミックス / キルタイムコミュニケーション
ジャンル:青年・オカルト / 好み度:★★★☆☆
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マーダー・インカーネイション
2015年10月03日 (土) | 編集 |


大切な人が死に悲しむ人間の前に、ある条件を満たせば蘇らせると告げる少女が現れる。その条件とは24時間内に自分の手で人を3人殺すことだった。
大切な人間を蘇らせる代償は3人の命を奪うこと、しかも期限付きという条件下での人間描写が主題なのだろう。そのブラックな条件設定ゆえ、悪魔の契約的な定番な展開であり、バッドエンドな虚しさが伴う結末が多い。個人的にはこのテの話にしては読後感は悪くなく、物語の構成は秀逸と感じる。1エピソードを短編2話分くらい使う尺もいい塩梅。

原作:菅原敬太 / 作画:<いなみつしんじ>稲光伸二
アクションコミックス1~ / 双葉社
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 他短文感想
2015年10月02日 (金) | 編集 |
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
大西 巷一
中世欧州の宗教戦争・フス戦争を弾圧される側から描いた物語。凌辱された少女を主人公に、非現実的な設定もなく骨太かつ客観的に丁寧に描かれた秀作。知識がなくとも本文だけで十分話についていけるが幕間には舞台となる戦争に関する解説あり。主人公たる少女が受ける受難、別離、心情の描写と戦争という客観的視点をいい具合に絡めている。戦争ものはその性質上複雑で読み進めずらいことが多いのだがこちらは本当にするりと話に入っていけた。構成が巧みだとここまで読みやすくなるのかと正直驚く。★★★☆☆



2015-04
東京消滅戦争 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
機龍 郷
人口過多都市で人口減少を目的に一定区域の中の人間を殺し合わせ、殺人を拒否すれば全員殺される大会を主催する委員会が東京にやってくる。主人公の少年は委員会に対抗する地下組織の持つロボットに乗ることになるというはじまり。ある種のデスゲームのようなとっかかりだが基本は理不尽な虐殺をおこなう委員会のロボットとのバトルかな。著者がロボット戦闘を描きたそうな内容なんだけど読み手としては正直絵の質が中途半端で今ひとつ盛り上がらない。



2014-06
監獄の楽園 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
設楽 圭吾
学園祭の準備をしていたはずが気がつけば拘束具で捕縛された主人公の少女。なんとか拘束具を解いたところで自分以外にも大勢の人間が囚われていた。儀式と称したキツネ狩りのような宗教じみたサバイバルゲームに巻き込まれている模様。囚われ側だけでなく、主人公の友人たちによる主人公探索のサイドも描かれているところが特徴的。ちなみに主人公には病の妹がおり、生存のための主人公の活力になっているのも鍵かな。線画綺麗で読みやすいし手数も多い。個人的には、質が高い話と感じるが、似た話が多すぎてそれに埋没している作品の1つ。あと表紙より本文の絵のほうが断然良いタイプ。



2014-10
学園×封鎖(1) (アクションコミックス)
Nykken 八頭 道尾
テロリストはボスの女性の傷の手当てのため学校を占拠、学生が一部のテロメンバーに翻弄される一方で新種の薬で人間がゾンビ化する話でいいのかな。 後に回復する負傷した女性ボスの特異なキャラ、ゾンビ、一枚岩ではないテロリストのメンバーなどなど、いろんな要素を詰め込んでいるのでどれを主体に見ればいいのか少々戸惑う。大勢の人間の各々違う方向性の行動を描くカオスっぷりの描写が主題なのかな。



2014-08
超熱帯夜orgy (メガストアコミックス)
黒咲 練導
水商売をしている二人の女性が、真夏にエアコンがない部屋でだらだら過ごしつつ実があるんだかないんだかな会話をだらだらするというだけのお話。熱帯雨林のように水蒸気にまみれた部屋に汗だくの女子二人の喧嘩腰ガールズトーク。絵面がすごい。成人向けに近いノリだけど成人向けではありませぬ。エロいけどね。話題は食べ物・飲み物・恋愛関係と三大欲に絡むもの。いい意味でひどくて面白いけど、ぶっちゃけ系女子の会話なんだけど微妙にイメージずれてる気がするのは気のせいか。

オキテネムル / 連打一人
2015年09月30日 (水) | 編集 |
オキテネムル(1) (アクションコミックス)
連打 一人
発売日:2014-11-28



突如頭部が動物になり人を襲う事件が勃発する中、超感覚の能力を持つ男子と幼馴染の友人が通う学校でも件の事件が発生する。対処専門機関らしい人物によると変異の原因は未知の寄生虫であり、男子の能力は寄生された人間を見分けられるという。

頭部がキリンや蛇などの動物に変異し人を襲う事件が勃発していた。一方、超感覚の能力を持つ男子とその幼馴染の男子と女子が通う学校に、件の事件が発生する。つまるところ、動物の頭に変異するのは未知の寄生生物によるものであり、既存の地球の寄生生物が見せる宿主を操る行動と似ている。そして寄生された人間を見分けられるのは超感覚を持つ主人公ということらしい。
話の概要は冒頭で大体理解できる。寄生生物殲滅機関の面々と主人公と友人、事態が二転三転して緊迫感がありそれなりに次が気になる構成に感じた。変異しきった女子を助ける主人公の行為は緊急の事態においてはアレなんだろうけどこういう展開ってテンプレになりつつあるよね・・。ちなみに題名の物語における意味はわりと最初にわかる。

<れんだひとり>連打 一人
アクションコミックス1~ / 双葉社
ジャンル:青年・オカルトアクション / 好み度:★★★☆☆
僕たちの生きた理由
2015年09月30日 (水) | 編集 |
2015-03


小学校卒業式の日、学校に12人の卒業生は閉じ込められ、最終選考の開始を告げる奇怪な放送が流れる。彼らは殺され人形にされるのか。小学校内で展開される不条理ホラーストーリー。

小学校卒業式終了後、少年は良い感じの関係を築いていた女子の呼び出しに勇んでいく。しかしそこにはひもでがんじがらめにされた女子の死体があった。気を失った後、気がつくと11人の自分と同じ卒業生が、学校に閉じ込められていた。そしてその場で少年が見た少女の死体はなくかわりに少女の姿をした人形が残されていたのだが・・。
よく見かける人外の存在がマスターの不条理ゲーム系の話のよう。人外のマスターの審査に通過すれば合格、というルールのようだがその基準がわかりずらいまま話が進む。
プレイヤーに相当する子供たちのそばにハートマークがついておりその色が白くなり、かつ人外の持つ仮面をつけられると人形になってしまう、すでに死亡した一人の男子の存在が鍵・・・ようなんだけど、正直なところ本当に話に入りづらかった。あと今は。1巻の最後で視点が変わりハートマークがなにかというのがなんとなくわかるのだけど・・。
冒頭に独特のホラー要素と不条理ゲームルールが次々と出てくるわ、小学生ばかりなので各々の行動が無軌道だわでどこをどう読めばと戸惑う。キャラ各々の個性はきっちり出しているので混乱することはないし、極限の混乱ぶりを描写という意味では成功していると思うけど。
一気にまとめて読んだほうが吉なタイプかと。巻が進めば表題の意味もわかってくるのかなあ。

<わたなべかずゆき>渡辺和幸
講談社コミックス1~ / 講談社
ジャンル:少年・ホラー / 好み度:★★☆☆☆
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