12月23日
クリード チャンプを継ぐ男
いよいよ、今年の大作映画の締めが公開ですよ。
この2ヶ月くらい007とスター・ウォーズの復習で忘れかけていたものをもう一度覚え、新作へのぞんでいたのですが、これは忘れてたっ!!
とうか、そもそもロッキーの新章だっていうこの映画への認知度、というか浸透というか、スターウォーズにかき消されててぜんぜん盛り上がってねぇぞっ!!
とにかく、自分の中でも盛り上げるために、恥ずかしい話、1しか見てない愚か者が急ピッチでファイナルまで鑑賞し、ロッキーの魂を注入した今日であります!
果たしてスターウォーズを超える熱さはあるのだろうか、早速見てまいりました。
あらすじ
愛する妻に先立たれ、孤独に暮らすロッキー(シルベスター・スタローン)の前に突然現れた若者アドニス(マイケル・B・ジョーダン)。その純粋さとボクシングへの情熱に亡き親友アポロの面影を見たロッキーは、もてる全てを彼に託し、二人で頂点を目指すことを誓うのだった。
親の七光りとあざ笑われても、リングに叩きつけられても、アドニスは絶対に夢をあきらめない。たぎる血の中には父親アポロが、後ろにはロッキーがいる。どんな強敵を前にしても一歩も引かず、二人のチャンプに支えられ共に戦うのだ。
しかし、世界王者とのタイトルマッチの直前、ロッキーの身体に異変が・・・。
詩に至る病を宣告され、「長生きするより、女房と一緒にいたい」と嘆くロッキー。そんな彼の心に再び闘志の火をつけたのは、アドニスの「2人で戦おう。」という言葉だった。
果たして、絶対的に不利な戦いに奇跡は起きるのか?《HPより抜粋》
監督・キャスト
監督・脚本は若手の新進気鋭、ライアン・クーグラー。
おととし公開した、鉄道警察によるオスカー・グラント射殺事件を題材にした映画「フルートベール駅で」で賞賛を浴びた監督さんです。
今回、ロッキーの新しい話を実は考えてるんだ、と知人に話したところ、スタローンに会う機会をもらい、本人にこの映画の話を直談判し、スタローンが乗り気になったといういきさつがあり今作に至ったという。
このときの彼は長編映画をまだ撮っていないにもかかわらず、製作と出演を了承したスタローンの彼に賭ける心意気がまたドラマチックでたまらないですね。
そして、主演は監督と「フルートベール駅で」で共演したマイケル・B・ジョーダン。
クロニクル、ファンタスティック・フォー、など着々とキャリアを積んでいる期待の若手俳優さんですね。
ファンタスティック・フォーで彼のことは書いてるので興味があればそちらを読んでみてください。内容は抜きにしてww
そしてそして、お待たせいたしました。ロッキー役のシルベスター・スタローン。
69歳にしてこの体っ!!スタローンとロッキーを決して離すことなんか出来ないくらい染み付いたものになってますね。
ロッキーシリーズ、ランボーシリーズ、エクスペンダブルズシリーズ、などなど超一流のアクションスターであります。
とはいえ、私、スタローンそんなに好きじゃありません・・・。基本的に体ゴリゴリの俳優ダメなんです。だからシュワちゃんも、ブルースも、セガールも、ヴァンダムも、毛嫌いしてました。
それでも、最近は免疫がとれてきて彼らをどう楽しむかが理解できるようになってきてロッキーとエクスペンダブルズは楽しく見ることが出来ました。エクスペンダブルズに至ってはもうコメディだと思えるほど笑っちゃいましたね。
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彼がロッキーを愛する理由はそのスターになるまでの生い立ちが大きく、まだ俳優として芽が出ず、食っていくためにやむなく出演したポルノ俳優などをしながら、自身で書き上げ、会社に売りつけ、そしてこのロッキーを自ら演じることを貫き、ようやく完成した作品だったそうです。
しかし、低予算なB級ものとして扱われ、わずかな上映館スタートとなってしまいましたが、スタローンの熱き想いは観客を捉え瞬く間に大ヒット。しかも、その年のアカデミー賞最優秀作品賞までなるほどの作品となりました。
あれから、約40年のときを経てまた新しい物語へとどう繋がっていくのか楽しみですね。
ロッキーの軌跡
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ロッキー・バルボアは三流ボクサーでした。本業だけでは稼げず、自慢の体を武器に金貸しの取立てをするというヤクザな商売をしながら生計を立ててました。
そんな彼は親友のポーリーの妹でとんでもない人見知りのエイドリアンに思いを寄せていき、やがてつまらないアメリカンジョークが実を結んだのか恋仲へと発展していくわけです。
そして、彼にチャンスがめぐってきます。世界チャンピオンのアポロ・クリードの対戦相手が負傷したことにより無名選手を使うというアイデアのもと、ロッキーが指名されるわけです。ロッキーは副職を辞めボクシング一筋になり、トレーニングに励みます。
そして、伝説となる一戦が始まるわけです。
エンディングでの名台詞「エイドリア~ンっ!!!」はこれだけでは笑ってしまうかもしれないけど、この作品を見た後は涙物です。
他にも生卵一気飲みや、生肉をサンドバックする様、美術館の階段をダッシュするシーンなど今でも語り継がれる、いや、誰もがロッキーといえば、と象徴されるシーンがやはり印象的です。
そして、2では、アポロとの再戦がメインとなってくるのですが、前作での試合後、精根尽き果てボクシングから身を引く。エイドリアンと無事結婚、妊娠もわかり、新居も購入。
そして、一躍名をとどろかせたロッキーはCM出演を依頼されそのギャラを当てにしていたが、あまりに舌っ足らずでへたくそすぎるセリフの読みにうまくいかず、あてにしていた収入源がなくなってしまう。
結局ボクシングしかない彼はジムで働くもアポロの再戦しろ!の猛アピールに再戦を受けて立つことに。しかし、エイドリアンが過労と心労で倒れてしまう。
やはり最初から見ていて思いましたが、滑舌の悪さはひどく、CM撮影のシーンは思わず笑ってしまうほど。前作に比べ、ロッキーが再び戦う理由とかがあまり見ていてノらないし、お金がらみの話が続くので物語としては個人的には面白いとは思いませんでしたが、シリーズとしてはやはり見ておかなければいけない作品でした。
チャンピオンとなったロッキーは10度の防衛に成長し国民的スターとして地位も名誉も手に入れ有頂天だった。そこへ、世界ランキング1位のクラバーキングが挑戦状を叩きつける。受けて立とうとするロッキーだったが、トレーナーのミッキーは反対し家を出て行こうとする。
何とか説得しトレーニングに励み、いざ試合という直前になってミッキーが心臓を患い倒れてしまう。動揺を隠せないロッキーはそのまま試合に臨みわずか2ラウンドでKO負けしてしまう。そして、ミッキーはロッカールームでロッキーを見届け息を引き取る。
そんな失意のどん底の中、手を差し伸べたのはかつてのライバル、アポロだった。
個人的にはシリーズ中一番よかった作品でした。非常にわかりやすい頂点からの落ちっぷりに支えてくれた仲間の死。そこからどう這い上がっていくのか、ボクシングに情熱を注ぐのか。アポロが何度も叫ぶ、アイオブザタイガー!! と同時に流れるアイオブザタイガー!!! その過程で迎えるラストの試合はすばらしかったです。そしてアポロとのゲイ一歩手前とも思えるトレーニング。光る汗が妙にイヤらしいwwwあと、パンツねww
ソ連からアマチュアボクシングのチャンピオン、イワン・ドラゴがアメリカでのボクシングの活動を発表した。それを見ていたアポロはロッキーの説得にも耳を貸さずカムバックすること決意。しぶしぶ了承したロッキーはトレーナーとして彼をサポートすることに。
そして、試合が始まるやいなや、アポロは防戦一方。ドラゴの重く激しいパンチの連打にロッキーは試合を止めようとするが、アポロは拒否。やがて、アポロはリングの上で帰らぬ人になってしまう。
そんなアポロを見届けたロッキーの中の格闘家の本能が蘇り、自分のため、そしてアポロのためにドラゴとの戦いに挑む。
急に音楽が80’sになり無駄な演出が増え、続けてみたこともありこの辺で満腹感がありますが、やはり3同様、称えあってきた親友の死に今度は悲しみに暮れるのでなく、闘志を燃やし再び過酷なトレーニングをロシアの雪山の中で行う姿はかっこいいですね。そして、自然VS科学のトレーニング、アメリカVSソ連という構図もわかりやすく描かれ、うまくまとまったラストになったと思います。
ロッキーはドラゴとの戦いにより脳に障害を患ってしまう。その上、詐欺に遭い破産し、豪邸を手放してしまう。
かつての街へ戻ってきたロッキーは1からまた這い上がる一心で、ミッキーのジムを使いトレーナーとしてやり直していく。そんな中、彼を訪ねてきた若手ボクサーのトミー・ガンに昔の自分を投影し、息子の面倒も忘れるほど没頭し育て上げていく。
だが、かねてからロッキーを表舞台に上げようと画策していたプロモーターの悪知恵により、金に目がくらんだトミーは、ロッキーの恩を忘れ、離れていってしまう。
もうなんだかここまでくるとひどい内容だなぁと思うほどラストは陳腐なものでした。息子との関係の再建のシーンは、父親が対等な目線で語る説得が、親として立派な姿勢だなぁとかんしんしましたけども。
そもそもそんなに年月立てばロッキーに変わるボクシングヒーローいるだろっ!と。なぜ、プロモーターも観客もロッキーなんて過去の栄光にすがるんだ?と疑問したくなる。これリアルタイムで見なくてよかったわーww
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あれから、長い年月がたち、ロッキーは地元の名士として、亡くなってしまったエイドリアンの名前をつけてイタリアンレストランを経営していた。
ある日、テレビ番組でコンピュータのバーチャル試合として現役時代のロッキーVS現在のチャンピオンとの試合が行われる。それを見たロッキーのボクシング熱が再燃、そしてその放送を見たプロモーターは是非これをホンモノ同士でやりたいと提案。
無敗が故にあっという間に相手を倒してしまうという結果が仇になったチャンピオンの人気低迷にも一役買うという双方の思いが一致し、まさかのエキシビジョンが開催されることになる。
ファイナルだけあって有終の美といたところでしょうか。もちろん、流れとしては都合のいい流れでもありましたが、亡くなったエイドリアンへの思いをポーリーと話す場面はグッと来ます。シリーズ全て通してエイドリアン一筋でしたからね。
そして、ラストの試合もロッキー1を髣髴とさせる名勝負だなぁと。動きは鈍いながらも不屈の闘志とスタミナで仲間に支えられながらリングに立ち続けたロッキーはかっこよかったですねぇ。しかも判定結果を聞かず帰るとか、そんなのどうでもいいんだもんなぁ。
と、あらすじと感想をグダグダ書きましたが、困難で険しい道のりを辿っていたロッキーが、アドニスにどんな思いでトレーニングに付き合い、どんな言葉をかけるのか、ちょっとでも過去の作品を知ってるとロッキーの言葉や行動に深みや思い入れが増すかもしれませんね。
要するにスゲー楽しみなんですよ、何はともあれ。
てなわけで、スタローンのアカデミー賞助演男優賞にノミネートの可能性もあるロッキー新章の感想は、