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 2014年度に確認された障害者への虐待は2276件で、前年度より4件少なかった。被害者は44人増えて2703人に上り、このうち3人は死亡した。家族らによる虐待が約7割を占めたが、施設職員らによる虐待は増えている。調査は3回目。厚生労働省が自治体などの把握した事例をまとめ、22日に公表した。

 家族らによる虐待は前年度より98件少ない1666件。大阪府(272件)、東京都(110件)、愛知県(102件)の順に多かった。加害者は「父」が最多の21・3%、「母」が20・2%、「兄弟姉妹」が18・6%で続いた。虐待の中身は「身体的」が64・9%で最も多い。被害者の障害の種類は、知的障害が過半数(51・2%)に達した。死亡した3人は、いずれも家族らによる虐待だった。

 施設職員らによる虐待は311件で、前年度より48件増加。被害者は知的障害が75・6%を占めた。相談・通報者のうち、「施設の責任者や職員」が前年度より5・3ポイント増えて22・2%に上った。厚労省の担当者は「施設側の意識が高まり、虐待を隠さずに通報するようになっている。施設職員への研修をさらに進めるなど虐待防止を図りたい」と話す。(久永隆一)