連打をすると強くなるのも単純で良い エッグモンスターのシステムも最高
[改めてプレイして、音楽の完成度の高さに気づく]
[半熟英雄 スクウェア ファミコン]
1988年発売 ジャンル アクション シミュレーション 参考価格600円
記事のネタバレ度 普通 バーチャルコンソールで配信あり
攻略に必要なプレイ時間 4時間
最近ではあまり聞きませんが、
昔流行った小説のジャンルとして、
「ハードボイルド」というジャンルがありました。
どんな時でも冷静で、感情に全く流されない、
暴力的な人や、反道徳的な人たちの事を総称して、
ハードボイルドと表現するのだそうです。
(松田優作さんの作品の数多くが、ハードボイルド作品だそうです。)
そんな、ハードボイルドの反対の言葉を表現すると、
なんという言葉になるのか?
それが今回の半熟英雄なのかもしれませんね(*’▽’)
半熟英雄とはどんなレトロゲーム?
この半熟英雄(はんじゅくヒーロー)ですが、
1989年にスクウェアから発売された、
ファミコン専用のシミュレーションゲームでした。
ゲームの目的は、
主人公の王子様を操りまして、
全ての地域を制圧していくのが目的でした。
ゲームのシステムは、オーソドックスなシミュレーションゲームで、
似たタイプのゲームで言いますと、
簡易的な「伝説のオウガバトル」といった感じでしょうかね。
半熟英雄の売りは、何と言ってもコミカルな展開でしょうね。
まさに、元祖バカゲーといっても良い作品でした。
リアルタイムで進んで行く、
一見すると難しそうなシミュレーションゲームに。
「たまご」という、強力なモンスターが生まれてくる、ファンタジーな要素を取り入れて、
子供たちでも楽しめる様になっていたのは最高でしたね。
コミカルな要素を「これでもか!!」とふんだんに盛り込んでいましたので、
「シミュレーションゲームって、難しくて暗そう…」なんて当時の風潮を破壊するには、
画期的な作品でした。
敵の城を攻めて自分の領土を拡大していき、
自国の収入を底上げして、
お金の力で切り札を購入しまくり、
最後は全ての領土を制圧していく…そんなゲームでしたね(^◇^)
半熟英雄の感想でもあり レビューでもあり
[コミカルなのに、ゲーム性はしっかりと作られていて 素晴らしい]
本来のコミカルなゲームというのは、
ゲームのバランスが、めちゃくちゃな場合が多いと思います。
「コミカルだから許してね♪」みたいな感じがプンプン匂ってきます。
しかし、この半熟英雄に関して言いますと
そんなふざけたゲームバランスでは有りませんでした。
しっかりとした、シミュレーションゲームの中に、
上手くバカゲーの雰囲気が盛り込まれているんです。
めちゃくちゃに進めてしまうと、まったくクリア出来ないというのは、
当時の子供たちには衝撃的だったのではないでしょうか。
なので、戦略ゲームとして遊んでいても最高。
バカゲーとしても、最高に楽しい。
こんな不思議なゲームになっていました。
最初の頃は、自分の国には殆んど将軍がいませんので、
いかに、苦しい時代を乗り切って、そこから最高の国になっていくのか?
という展開も熱く、
何度クリアしても、また最初から遊びたくなるのが最高な所でしたね(*´з`)
[シナリオ本数が少ない]
このゲームでは、「ストーリーモード」という物は存在せず、
シナリオを選んで短い時間を遊ぶタイプのゲームでした。
しかし、このシナリオの数が、
「たったの三本」しか用意されていなかったのが少し残念でしたね。
確かに、一本のシナリオをクリアするのに、だいたい一時間くらいは掛かるので、
他のゲームのシナリオに比べたら、
結構なボリューム感と言っても良いのですが。
いくらなんでも、
せめてもう二本は、シナリオが遊びたかったですね。
繰り返し遊べるゲームなので、
シナリオが少なかったかも知れませんね(;´・ω・)
[たまごというシステムが奥深い]
このゲームでは、たまごというシステムがありました。
たまごを使用することで、
「エッグモンスター」という圧倒的な強さを誇るモンスターを召喚できました。
このゲームでは、相手の将軍を倒していきながら、
敵陣の城を奪って行くのが目的でした。
この将軍同士のバトルなのですが、
ボタンを連打して戦うという何ともシンプルなゲームだったのですが、
相手の将軍が強すぎると、どうやっても勝つことは出来ません。
そんな時にエッグモンスターを呼び出して、ぼこぼこにして貰う訳です。
「兄貴、いっちょお願いします」的な感じです。
しかし、そんなエッグモンスターも、
呼ばれれば、呼ばれるほど、どんどん弱体化していきます。
さっきまでは無敵を誇っていたモンスターが、
全くダメージを与える事が出来なくなりまして、
最終的には、もはやカスみたいなモンスターしか出てきませんでした。
このバランスが絶妙で、
「意外ともう一回くらい、呼び出せたりしてね?」なんて甘い考えで、
貴重なたまごを失ってしまうというのが、このゲームの上手い所でしたね。
エッグモンスターに頼り切って進むと、
ピンチの時には、一切呼び出せなくなる。
こんな、シンプルだけど奥深いシステムが、
今でも半熟英雄シリーズが愛される理由なのかも知れません(/・ω・)/
半熟英雄のまとめ
【発送までにお時間がかかる場合がございます】▲【ゆうメール2個まで200円】FC ファミコンソフ... |
この半熟英雄は音楽も最高で、
ステージの季節が変わる度に、
「この曲も良いなあ」
「この曲も最高だな…」と思ったのでした。
今ではバーチャルコンソールで配信されていますので、
興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか(/ω\)
そんな今回の、完全な英雄には程遠い、未熟な主人公がとっても魅力的な
半熟英雄の感想でした(*^▽^*)