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 中高年ベンチャーを支援します――。政府は来年度、40歳以上で起業し、60歳以上を含む中高年を雇う企業に、採用などにかかった経費を助成する新たな制度をつくる。安倍政権が掲げる「生涯現役社会」に向けた政策の一環で、高齢者が期間の限りなく働ける場を広げるねらいだ。

 厚生労働省の要求を受け、政府の2016年度当初予算案に9億円を盛り込む方針が固まった。

 40歳以上の人がベンチャーなどを起業し、60歳以上を含む中高年を3人以上、期限の定めのない「無期雇用」をした場合、助成の対象になる。60歳以上で起業すると、求人広告や採用面接、研修や資格取得などにかかった経費の3分の2を、200万円を上限に助成する。59歳以下だと2分の1、上限は150万円になる。