2012年
5月
18日
金
吉岡会(吉岡さんをパナソニックの職場に戻し、人権侵害・不当な雇い止めをなくす会)ニュース 4月号
パナソニック経営危機の根本的な問題は、中村邦夫会長の「人」を大切にしない経営だ!!
私・吉岡力とパナソニックとの偽装請負争議も今年で7年目を迎えました。パナソニックの中村邦夫会長(本年6月27日から会長から相談役へと退く)が2000年に「破壊と創造」という言葉を掲げ、この間行ってきた構造改革は、儲ける為なら何をしても構わないという「人」の道を踏み外したやり方でした。とにかく人件費を削減するために正社員の生首を切り、首を切った正社員のその後釜として偽装請負や違法派遣という劣悪な労働条件で働く非正規従業員を入れるという経営を行ったのが、中村邦夫会長でした。
偽装請負や違法派遣は言葉を見ればわかるとおり違法行為です。このやり方は確かにいったんは経営が立て直ったかのように見えます。しかし、経営の一番の原点である「人」を育てるということをしてこなかったそのツケは、労働者の仕事に対するモチベーションの低下やライバルである韓国メーカーへの開発者の流失などを招きました。中村邦夫会長が目先の利益や結果ばかりを求め、長期的視野に立った「人」を育てるという経営を行わなかった結果として、パナソニックは「売るものがない会社」「何でメシを食べている会社なのか」と言われるまでに至っており、2012年度3月期の決算見通しが7千8百億円と過去最悪の最終赤字を発表せざるを得なくなったと言えるのではないでしょうか。2月28日、パナソニックは新社長として津賀一宏氏が就任すると発表し、津賀氏は「パナソニックが復活するには、最大の資産である『人』の能力をいかに活かせるかにかかっている」と記者会見で語りました。「偽装請負」や「違法法派遣」は『人』の能力を殺す働かせ方の最たるものです。
津賀新社長となり、刷新された新体制になるこの機に、パナソニックは7年間続いているパナソニック吉岡争議の解決を図り、真の『人』の能力を活かした働かせ方をする会社として生まれ変わるべきです。
(争議当該 吉岡 力)
少し遅くなりましたが、吉岡会(吉岡さんをパナソニックの職場に戻し、人権侵害・不当な雇い止めをなくす会)ニュースの4月号のファイルをダウンロードできるようにUPしました。
吉岡会ニュースの裏面にも掲載していますが、吉岡会の会財政もかなり逼迫しています。会員の方には会員更新、また吉岡力の争議を支援しようという方がおられましたら吉岡会への入会をということで呼び掛けさせていただいております。
こちらのHPで紹介している通り、私は最高裁判決後もずっと粘り強く職場復帰を求める闘いを続けています。
最近、最高裁で吉岡力の闘争は終わったなどということを私に平気で言う労働組合の幹部の方がいましたが、労働委員会でパナソニックの不当労働行為を巡る問題で闘争は継続しておりますし、私のパナソニック争議を支援するために就労闘争に粘り強くいつも顔を出して下さっている地域の皆さんがいます。また。私が所属している労働組合『なかまユニオン』以外にもたくさんの方が吉岡力のパナソニック争議を粘り強く支援して下さっています。
私のパナソニックの職場に戻るための闘いはもちろん私自身のための闘いでもありますが、『非正規』という名の下で差別的で人権侵害と言っても過言でもない働かせ方をさせられている人達の働かせ方を本当に何とかしたいという思いを持ちながら、「吉岡力をパナソニックの職場に戻すことがその大きな第一歩となる」ということで支援して下さっている方も本当にたくさんおられます。
だから、「最高裁で吉岡力の闘争は終わった」と言う人たちに対しては何もわかりもしないくせに何を言っているんだと腹が立つことがありますが、私を支援して下さっている人達の思いを平気で踏みにじっている点で腹が立っている側面が強いということをぜひご理解していただきたいと思っております。
パナソニックとの本当の闘いはこれからです。
私はパナソニックの職場に戻るまで闘い続けます。
吉岡力の闘いにご理解とご支援の方よろしくお願いします。
吉岡会への入会及び会員更新をお願いします
日頃の会員の皆様のご協力ありがとうございます。
パナソニックによる吉岡さんへの不法行為を追及し、職場に戻す中央労働委員会での闘いがはじまりました。闘いの場が東京に移ったことから、当該や弁護団のみなさんの交通費等の経費も必要で、会財政が逼迫しています。皆様には闘いの勝利を勝ち取るべく会費の更新にご協力をお願いします。
また、吉岡さんの生活を支える生活基金カンパにも是非ご協力おねがいします。なお、自動引き落としも受け付けていますので、お近くの事務局員にお声をかけてください。
(吉岡会事務局 深江)
コメントをお書きください
コメント: 0