最近感じている話。


こういうインタビューはいいですね。

soar」という新興メディアがあります。いいなぁ、と思うのはインタビューに「私」という主語が頻繁に出てくるんですよ

その言葉と生き生きとした表情に胸を打たれた私は、イベント終了後に友理子さんを見つけて駆け寄り、「お話とても素敵でした」と声をかけ、いつものように名刺を差し出しました。

友理子さんはにっこりと微笑んで、「ありがとうございます、名刺をお願いしますね」と後ろにいる男性に伝えたのです。その男性は友理子さんの名刺を取り出し、友理子さんの代わりに私と名刺交換をしました。

「あれ、友理子さんって足が弱って歩けないのはわかるのだけど、なぜ名刺交換を別の方が?」

私はまだこのときは気づいていませんでした。実は友理子さんは、歩けないというだけでなく、自分自身の力では腕を上げたり物をつかんだりすることができない状態だったのです。

「少しでも健常者と障害者の壁をなくしたい」ーー難病・遠位型ミオパチー患者の織田友理子さんが描く世界 | soar

織田友理子さんとご家族をインタビューした記事なんですが、普通の編集者だと、ここで「私」という主語は出さずに、ただ単に質問をして、それをまとめるだけで終わるんですよね。インタビュアーの個性は殺すのが、一般的なインタビュー記事の制作方法です。

が、「soar」の場合は、聞き手の個性が文体のなかで表現されているわけです。ついでにいうと、聞き手のプロフィールもちゃんと表示されています。実はこういうインタビュー記事って、そんなに多くありません。

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単なるインタビューでは、差別化にならない。

何かというと、聞き手の個性が見えないインタビューって、媒体力の強化につながらないと思っちゃうんですよ。

調べてみたら、織田友理子さんのインタビューってForbesにも載っているんです。単なるインタビューの場合、読者側からしたら、Forbesだろうがsoarだろうが、読んでて変わらないんですよね。同じ人が出ている以上、同じようなコンテンツになってしまいますし。

そこで差別化になるのが「聞き手の個性」です。soarのように、聞き手である「私」が見えてくると、Forbesのような聞き手が見えないインタビューとは違った「面白さ」が前景化します。


これからのインタビューは「面白い人の話を聞いて、まとめる」だけじゃダメだと思うわけです。聞き手も対等な存在として、コンテンツの場に参加する。

ぼくが以前手がけた居酒屋放談はいいサンプルです。これはもはや、インタビューの域を超えて、何か別のコンテンツに昇華されています。面白かったなぁ、これ。

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単なるインタビュー記事はもう書くつもりはないので、2016年は新しいコンテンツのあり方を模索しようと思います。同じことやっていても、面白くないですからねぇ。soar灯台もと暮らしあたりは面白い作り方をしてきそうなので、楽しみにしています。


soar [ソア]


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