在外韓国文化院長、家族を不正採用し1120万円支出

在外公館の違法・不正行為が続々発覚

在外韓国文化院長、家族を不正採用し1120万円支出

 駐ロシア韓国大使館傘下の韓国文化院長を務めていたA氏(53)は、赴任した翌年の2012年、妻を韓国語講師、娘を事務職員として採用した。事務職員はすでに10人以上、韓国語講師も7人いて、人手は十分足りていた。A氏は大使に就業承認報告もせず、また採用広告も出していなかった。今年3月に本人の任期が終わるまでの間、妻と娘に支払った人件費や出張費は計9万2800ドル(約1120万円)に達した。家族を無断で採用した理由についてA氏は「信頼するに足る人がいなかった」と話した。

 外交部(省に相当)と18の在外公館での違法行為や不正について監査を行った監査院は21日、A氏が現在在職中の国立大学の総長に対し、停職などの懲戒処分を求めたと発表した。

 監査院の監査では、駐ウズベキスタン大使館の参事官B氏(48)が飲酒運転で事故を起こしながら、大使館側がその事実を隠蔽(いんぺい)していたことも発覚した。B氏は2013年12月、職員らとゴルフをして、韓国料理店でウォッカを10杯ほど飲んだ後、外交官ナンバーを付けた自分の車を運転し、駐車中の現地人の車に衝突して逃走した。さらに300メートル離れた所で別の車に衝突して大破させ、ようやく止まった。駐ウズベキスタン大使館はこの事実を外交部に知られないよう隠蔽していた。

 米国ニューヨークの韓国文化院に勤務するD氏は2013-14年、妻に自分のクレジットカードを預け、食事代やタクシー代など1100ドル(約13万円)を業務経費として処理していたことが、監査院の監査で明らかになった。

鄭始幸(チョン・シヘン)記者
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