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<「バイオ神話」に挑戦するサムスン>バイオに「サムスンの未来」を見る李在鎔の自信
2015年12月22日16時57分[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
9月3日、ソウル瑞草洞(ソチョドン)サムスン電子社屋で会った李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長はやや興奮したような表情だった。サムスンバイオの最大顧客である米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)のジョバンニ・カフォリオ最高経営責任者(CEO)と会った直後だった。昼食を一緒にした李副会長はカフォリオ会長一行を5分以上も見送った。
サムスンが2010年にバイオを5大新事業の一つに決めた後、李副会長は事業全般に関与してきた。グローバルバイオ医薬品市場が急成長しているうえ、サムスン電子のメモリー半導体量産ノウハウを活用できるからだ。従来の電子・情報技術(IT)事業とのシナジー効果も期待できる。李副会長は年初の中国ボアオ・アジア・フォーラムで「ITと医学、バイオを融合し、大きなチャンスを得ることができるだろう」と述べた。
さらにバイオは付加価値が高い。一部のバイオ医薬品は1グラムの価値が1000ドル近い。グローバル製薬会社が保有する主要バイオ新薬の特許も終わる。量産技術を確保して安く製品を出せば勝機があるということだ。スマートフォンやテレビなど主力製品の売上高が停滞するサムスンとしては注力するしかない。
サムスンはサムスン電子が過去40年間にわたりメモリー量産で築いたノウハウをバイオに活用している。生産工程が似ているからだ。バイオシミラーを開発するには最先端清浄・集塵・無菌・水の管理施設を備える必要がある。ナノメートル(10億分の1メートル)単位の微細工程および収率(投入量に対する良品比率)管理もそれほど変わらない。原料がシリコンから遺伝子・たんぱく質に変わるだけだ。
こうした自信からサムスンは過去4年間、バイオに3兆ウォン(約3000億円)以上を投資した。バイオ医薬品委託生産はバイオロジクス、開発と販売はバイオエピスが担当している。これはサムスン電子が完成品と部品に事業部門を分けて運営し、完成品ではアップルなどと競争するが部品は供給するという点を参考にしたのだ。バイオロジクスはグローバル製薬会社を顧客として誘致し、バイオエピスはシミラーで実力を高めて最終的に新薬を開発するという計画だ。
李副会長は大学教授など専門家と交流しながらバイオ産業の実力を高めてきた。また随時事業場を訪れたり、社長に電話をして気になる点を尋ねている。2013年にメルクのフレーザー会長、昨年11月にロシュのシュワンCEOに会うなど自ら営業戦線にも出ている。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は17日、「バイオ産業に対するベッティングが李副会長のリーダーシップを試すことになるだろう」と報じた。
サムスンが2010年にバイオを5大新事業の一つに決めた後、李副会長は事業全般に関与してきた。グローバルバイオ医薬品市場が急成長しているうえ、サムスン電子のメモリー半導体量産ノウハウを活用できるからだ。従来の電子・情報技術(IT)事業とのシナジー効果も期待できる。李副会長は年初の中国ボアオ・アジア・フォーラムで「ITと医学、バイオを融合し、大きなチャンスを得ることができるだろう」と述べた。
さらにバイオは付加価値が高い。一部のバイオ医薬品は1グラムの価値が1000ドル近い。グローバル製薬会社が保有する主要バイオ新薬の特許も終わる。量産技術を確保して安く製品を出せば勝機があるということだ。スマートフォンやテレビなど主力製品の売上高が停滞するサムスンとしては注力するしかない。
サムスンはサムスン電子が過去40年間にわたりメモリー量産で築いたノウハウをバイオに活用している。生産工程が似ているからだ。バイオシミラーを開発するには最先端清浄・集塵・無菌・水の管理施設を備える必要がある。ナノメートル(10億分の1メートル)単位の微細工程および収率(投入量に対する良品比率)管理もそれほど変わらない。原料がシリコンから遺伝子・たんぱく質に変わるだけだ。
こうした自信からサムスンは過去4年間、バイオに3兆ウォン(約3000億円)以上を投資した。バイオ医薬品委託生産はバイオロジクス、開発と販売はバイオエピスが担当している。これはサムスン電子が完成品と部品に事業部門を分けて運営し、完成品ではアップルなどと競争するが部品は供給するという点を参考にしたのだ。バイオロジクスはグローバル製薬会社を顧客として誘致し、バイオエピスはシミラーで実力を高めて最終的に新薬を開発するという計画だ。
李副会長は大学教授など専門家と交流しながらバイオ産業の実力を高めてきた。また随時事業場を訪れたり、社長に電話をして気になる点を尋ねている。2013年にメルクのフレーザー会長、昨年11月にロシュのシュワンCEOに会うなど自ら営業戦線にも出ている。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は17日、「バイオ産業に対するベッティングが李副会長のリーダーシップを試すことになるだろう」と報じた。