2015年12月22日21時43分
新入社員歓迎会の2次会で男性社員からセクハラを受けたとして、派遣社員だった女性が約120万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁は22日、男性社員と派遣先の会社に計約30万円を支払うよう命じた。
判決によると、女性は昨年7月、福岡市内の自動車販売店に派遣され、8月に歓迎会が開かれた。2次会があったスナックで女性が立って歌っていると、男性社員が女性の太ももを抱えて持ち上げ、その際にスカートがずり上がった。
山中洋美裁判官は「承諾なく太ももに触れ、他の従業員がいる中でスカートがずり上がる状態になったのだから、性的羞恥(しゅうち)心を害する行為だったことは明らか」と指摘。女性はめまいや嘔吐(おうと)などの症状が現れて8月末で退職しており、「精神的苦痛は相当大きいと推測される」と述べた。
また、2次会は職務と密接に関係するとして、会社の使用者責任も認定。連帯して賠償するよう命じた。
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朝日新聞社会部
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